JPS61194046A - ジヒドロシンナムアルデヒド誘導体の製造方法 - Google Patents

ジヒドロシンナムアルデヒド誘導体の製造方法

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JPS61194046A
JPS61194046A JP3396685A JP3396685A JPS61194046A JP S61194046 A JPS61194046 A JP S61194046A JP 3396685 A JP3396685 A JP 3396685A JP 3396685 A JP3396685 A JP 3396685A JP S61194046 A JPS61194046 A JP S61194046A
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JP
Japan
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dihydrocinnamaldehyde
reaction
inert gas
lower alkyl
derivative
Prior art date
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Pending
Application number
JP3396685A
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English (en)
Inventor
Ryozo Numazawa
沼沢 亮三
Akihiro Sakimae
崎前 明宏
Hisao Onishi
久雄 大西
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はジヒドロシンナムアルデヒド誘導体ヲソのエノ
ールアシレート誘導体より製造する方法に関する。
ジヒドロシンナムアルデヒド誘導体は独特な芳香性を有
しており、石鹸、化粧品等の付番製品に使用される有用
な香料である。p−イソプロピル−α−メチルジヒドロ
シンナムアルデヒドすなわちシクラメンアルデヒド、p
−t−ブチル−α−メチルジヒドロシンナムアルデヒド
すなわちリリーアルデヒド等が代表的なものである。
〔従来の技術〕
ジヒドロシンナムアルデヒド誘導体の合成法としては既
に種々の方法が知られている。例えば米国特許第184
4013号の方法ではクミンアルデヒドとプロピオンア
ルデヒドを縮合してp−イソプロピルシンナムアルデヒ
ドとし、更にその二重結合を選択的に水素添加してシク
ラメンアルデヒドを合成しているが、その選択的水素添
加は不完全なものである。
又、特公昭33−6973号の方法ではp−イソプロピ
ル−α−メチルシンナムアルデヒドを水素添加してシク
ラメンアルコールに変換し次いで脱水素還元反応罠より
シクラメンアルデヒドを合成している。この方法の原料
であるp−イソプロピル−α−メチルシンナムアルデヒ
ドはクメンより合成されるが、工業的操作において甚だ
煩雑な方法である。
次に簡略化された方法としては英国特許第850360
号に開示された方法がある。この方法はα、β不飽和ア
ルデヒドのジアシル化合物とクメンとの7リ一デルクラ
フト型反応でジヒドロシンナムアルデヒドのエノールア
シレートを合成し、次いでそれを加水分解してジヒドロ
シンナムアルデヒドを合成するものであり、実用性太で
あるが、その加水分解反応は高温で長時間を要し、過酷
な条件のため副反応を起こし易く未だ実用的に完全なも
のでない。又、そのエノールアシレートを加アルコール
分解する方法も特開昭53−2444号に開示されてい
るが、この方法では多量のアルコールを要し、かならず
しも経済的な方法と云えない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の従来技術に鑑み、本発明はジヒドロシンナムアル
デヒド誘導体を安価に且つ容易に製造する方法を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明で目的とするジヒドロシンナムアルデヒド誘導体
は、上記英国特許第850360号に記載されているジ
ヒドロシンナムアルデヒドの製造法におけるエノールア
シレート誘導体の加水分解反応々不活性ガス雰囲気下で
生物化学的に行うことで容易に、安価に収率よく製造す
ることが可能である。加水分解を生物化学的に行う方法
は、温和な条件でかつ短時間に目的のものを得られる点
で優れた方法であるが、従来の方法に比較して副反応生
成物は少ないと云うものの、通常のガス雰囲気下で行う
と一部副反応が見られる。しかし、不活性ガス下で反応
を行うと、はぼ定量的に目的のジヒドロシンナムアルデ
ヒド誘導体を得ることができる。
すなわち、本発明は 一般式 で示されるジヒドロシンナムアルデヒドエノールアシレ
ート誘導体を生物化学的に加水分解する反応において、
該反応を不活性ガス下で行なうことを特徴とする 一般式 で示されるジヒドロシンナムアルデヒド誘導体の製造方
法である。
但し、■及び[式中 R,は水素、炭素数1から6個の
アルキル基、R2は水素又は低級アルキル基を、R3は
低級アルキル基を示す。
上記I及び■において、R1の炭素数1から6個のアル
キル基とはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、t−プチル、n−ペンチル、
インペンチル、ネオヘンチル、n−ヘキシル、インヘキ
シル等である。
更にR2及びR5の低級アルキル基とはメチル、エチル
、プロピル等である。
本発明で用いるエノールアシレート誘導体としては如何
ような方法で合成されたものでもよく、例えばα、β不
飽和アルデヒドのジアシル化合物とクメンとのフリーデ
ルクラフト型反応によって合成される。その濃度は反応
液に対して1ないし50 w/w%の範囲、好ましくは
5ないし20 w/w%である。
生物化学的に加水分解するとは、生物の生産する加水分
解酵素を触媒として利用し、加水分解するもので、その
加水分解酵素としてはジヒドロシンナムアルデヒドエノ
ールアシレートに作用してジヒドロシンナムアルデヒド
を生成するエステラーゼ活性を有するものであれば動物
、植物、微生物のいずれによって生産されたものでもよ
く、その起源を問わず使用できる。かかる例としてはα
−キモトリプシン、パンクレアチン、リパーゼ等が挙げ
られる。その酵素は粗製、精製品いずれも使用でき、更
に酵素を含有する細胞、細胞破砕物、酵素を含む培養液
、培養f液を酵素源として使用することも可能である。
又、必要に応じて酵素安定化剤、例えばエチレングリコ
ール、フロピレンゲリコール等ヲ水溶液中に添加しても
よい。
この反応ではジヒドロシンナムアルデヒドの生成ととも
に等モルのカルボン酸が生成するため反応液中のpHは
低下する。そこで水溶液としてpH緩衝液を用いてその
低下を抑えたり、または反応液中にアルカリ水溶液を適
時添加してpHの調整を行うことが望ましい。適当なp
Hの範囲は酵素の種類によって異なるが、通常3〜9、
好ましくは5〜9である。
不活性ガスとしては酸素を含まない化学的に安定なガス
が用いられ、例えば窒素、アルゴン、ヘリュウム等が挙
げられる。
加水分解の反応系は単に該ガスでシールするだけでもよ
いし、またはこのガスを反応系に吹き込みながら行って
もよい。
このように不活性ガスで反応系をシールすることで副反
応が極めて抑えられ、はぼ定量的に目的のジヒドロシン
ナムアルデヒドを得ることができる。
反応温度としては10ないし60℃が適当であるが、温
度が低くなると反応速度は低下し、また逆に高いと酵素
の活性低下が著しいことから特に好ましくは20ないし
50℃である。
反応時間は1ないし48時間であるが、活性の高い酵素
を用いたり、その濃度を高めたり、反応温度を高めたり
することで反応時間の短縮は如何ようにも可能である。
この様にして得られた反応液を通常の分離精製法、例え
ば有機溶剤で抽出し、その溶剤を除去した後蒸留により
目的物を分離する方法、または反応液を静置して油相部
分を分離し、それを蒸留して目的物を分離する方法等で
高純度のジヒドロシンナムアルデヒドの誘導体を得るこ
とができる。
以上説明したように本発明の方法によれば、加水分解酵
素を触媒として用い、その反応系を不活性ガスでシール
して反応を行うことで、温和な条件でほぼ定量的に目的
とするアルデヒドを製造することができる。
〔実施例〕
以下実施例で説明する。
実施例1 p−イソプロピル−α−メチルジヒドロシンナムアルデ
ヒドエノールアセテ−) 25 J’(0,11モル)
をリパーゼ(大野製薬KK販売リパーゼM −A P 
) 0.5 w/v%含有する0、1Mリン酸緩衝液(
pH8,0)500プに加え、反応液中に窒素を11/
hrで吹き込みながら、37℃で攪拌しつつ4 hrs
反応させた。反応中5φ%のNaOH水溶液で反応液中
のpHを8に維持して行った。
反応後、反応液を静置し油相部分を分離した後、それを
減圧蒸留してtlPo−s 84〜86℃の精製p−イ
ソプロピル−α−メチルシンナムアルデヒド19.7J
’(収率96%)を得た。
同じ反応を窒素ガスの吹き込みを行わず、通常の空気の
存在下で行った場合の精製p−イソプロピル−α−メチ
ルシンナムアルデヒドの収率は82%であった。
実施例2 p −t−7’チル−α−メチルジヒドロシンナムアル
デヒドエノールアセテート507’(0,2モル)をリ
パーゼ(起源:キャンデダ・シリンダラシ−■、シグマ
社販売) 0.5 w/v%含有する0、1Mリン酸緩
衝液(pH3,0)450mに加え、反応液中に窒素ガ
スを11/br 吹き込みながら、37℃で攪拌しつつ
8brs反応させた。
反応中5 w/v%NaOH水溶液で反応液中のpHを
8に維持して行った。
反応後、反応物をクロロホルムで留出除去し粗製p−t
−ブチル−α−メチルシンナムアルデヒド20ノ(収率
97%)を得た。
更に減圧蒸留して1)pa、s 84〜85℃の精製p
−t−フチルーα−メチルシンナムアルデヒド19.3
7’(収率94%)を得た。
同じ反応を窒素の吹き込みを行わず、通常の空気存在下
で行った場合の精製p−t−ブチル−α−メチルシンナ
ムアルデヒドの収率は75%であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ I で示されるジヒドロシンナムアルデヒドエノールアシレ
    ート誘導体を生物化学的に加水分解する反応において、
    該反応を不活性ガス下で行なうことを特徴とする 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼II で示されるジヒドロシンナムアルデヒド誘導体の製造方
    法。 但し、 I 及びII式中R_1は水素、炭素数1から6個
    のアルキル基、R_2は水素又は低級アルキル基を、R
    _3は低級アルキル基を示す。
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