JPS61190583A - 蓄熱材とその製造方法 - Google Patents
蓄熱材とその製造方法Info
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- JPS61190583A JPS61190583A JP3090885A JP3090885A JPS61190583A JP S61190583 A JPS61190583 A JP S61190583A JP 3090885 A JP3090885 A JP 3090885A JP 3090885 A JP3090885 A JP 3090885A JP S61190583 A JPS61190583 A JP S61190583A
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- Japan
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- sodium acetate
- heat storage
- heat
- lithium fluoride
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、酢酸ナトリウム3水塩を主体とする潜熱蓄熱
材に関するものである。
材に関するものである。
従来の技術
従来よシ酢酸ナトリウム3水塩(NaCH,Coo・3
H20融点68℃)は蓄熱量は大きく、たとえば暖房用
の蓄熱材として有望視されていた。しかしNaCH,C
oo・3H20は一度融解すると、非常に過冷却状態に
なりやすいため、その融解液は、通常−20’C程度ま
で冷却されないと過冷却が破れない、そして、過冷却状
態は、凝固点まで冷却されても、融解潜熱を放出せず、
その温度以下に冷却されてしまう現象であるから、融解
潜熱を利用した蓄熱材にとって致命的欠点となる。
H20融点68℃)は蓄熱量は大きく、たとえば暖房用
の蓄熱材として有望視されていた。しかしNaCH,C
oo・3H20は一度融解すると、非常に過冷却状態に
なりやすいため、その融解液は、通常−20’C程度ま
で冷却されないと過冷却が破れない、そして、過冷却状
態は、凝固点まで冷却されても、融解潜熱を放出せず、
その温度以下に冷却されてしまう現象であるから、融解
潜熱を利用した蓄熱材にとって致命的欠点となる。
この問題を解決するために、NaCH3COO*3H,
0の結晶化を促進する各種の添加物が提案されている(
特開昭57−14部gao)、。
0の結晶化を促進する各種の添加物が提案されている(
特開昭57−14部gao)、。
発明が解決しようとする問題点
しかし現在提案されている結晶核形成材の耐熱温度は8
6℃以下であるので、これらの結晶核形成材を含有した
NaCH3COO−3H,Oを90℃程度で加熱すると
、短期間にその蓄熱材としての機能を失なってしまう(
Bull、Chew、Soc、Jpn、。
6℃以下であるので、これらの結晶核形成材を含有した
NaCH3COO−3H,Oを90℃程度で加熱すると
、短期間にその蓄熱材としての機能を失なってしまう(
Bull、Chew、Soc、Jpn、。
57,561−563(1984))6つまり、現在の
酢酸ナトリウム3水塩系潜熱蓄熱材では、86℃以上の
熱源を用いた急速蓄熱が出来ず、このことが実用上大き
な問題になっていた。
酢酸ナトリウム3水塩系潜熱蓄熱材では、86℃以上の
熱源を用いた急速蓄熱が出来ず、このことが実用上大き
な問題になっていた。
問題点を解決するための手段
本発明の特徴とするところは、N&CH,Cooを55
重量%から73重量−の範囲で含有するNaCH,Co
oとH,Oよシ成る系にNa(H,COO−3H70の
結晶化の際の過冷却を防止するための結晶核形成材とし
て、少なくとも表面の1部が酢酸ナトリウム3水塩でお
おわれたフッ化リチウムを含有させることにある。望ま
しくは、酢酸ナトリウムと水より成る系100重量部に
対してフッ化リチウムの含有量が0.1重量部から40
重量部の範囲にある場合である。
重量%から73重量−の範囲で含有するNaCH,Co
oとH,Oよシ成る系にNa(H,COO−3H70の
結晶化の際の過冷却を防止するための結晶核形成材とし
て、少なくとも表面の1部が酢酸ナトリウム3水塩でお
おわれたフッ化リチウムを含有させることにある。望ま
しくは、酢酸ナトリウムと水より成る系100重量部に
対してフッ化リチウムの含有量が0.1重量部から40
重量部の範囲にある場合である。
作用
本発明の蓄熱材は、過冷却現象がほとんどなく、しかも
耐熱性が高く、第1回目の蓄放熱時から、その性能のき
わめて安定している単位重量当り、もしくは単位体積当
りの蓄熱量の大きいものである。
耐熱性が高く、第1回目の蓄放熱時から、その性能のき
わめて安定している単位重量当り、もしくは単位体積当
りの蓄熱量の大きいものである。
実施例
市販の特級NaCH,000−3H2060fを80℃
まで加熱して融解し、その中に市販の特級LiFを40
g加え、十分撹拌して粘調な液体を得た。この粘調液体
を冷却して1種結晶を用いてNaCH3Coo・3H2
0を結晶化させ、NaCH,Coo・3H,OとLiF
を含む組成物を得た。この組成物を十分に粉砕して、N
aCH3Coo−3H20用の過冷却防止材を得た。
まで加熱して融解し、その中に市販の特級LiFを40
g加え、十分撹拌して粘調な液体を得た。この粘調液体
を冷却して1種結晶を用いてNaCH3Coo・3H2
0を結晶化させ、NaCH,Coo・3H,OとLiF
を含む組成物を得た。この組成物を十分に粉砕して、N
aCH3Coo−3H20用の過冷却防止材を得た。
この過冷却防止材を用いて、第1表に示した組成になる
ように各試料を調整した。それぞれの試料の融解潜熱を
示差走査熱量計を用いて測定し、その結果を用いて各試
料1g当りの潜熱量を算出した。それを第2表に示す。
ように各試料を調整した。それぞれの試料の融解潜熱を
示差走査熱量計を用いて測定し、その結果を用いて各試
料1g当りの潜熱量を算出した。それを第2表に示す。
(以下 余 白)
第 1 表
第 2 表
また、各試料10fIをプラスチック製容器中に封入し
た。この蓄熱材を封入した容器10個を恒温器中で加熱
処理を10時間行い、その後40’Cまで冷却して、2
時間以内に容器内部でNaCH8Coo・3H20が結
晶化するかどうかで蓄熱材の耐熱性を評価した。耐熱温
度としては、10個の試料すべてにおいて、NaCH,
Coo・3H20の結晶化が観測された上限温度とした
。そのようにして求めた各試料の耐熱温度も第2表に示
した。つまり、第2表で示した耐熱温度を越えてそれぞ
れの試料の加熱を行うと、10個の試料のうちの何個か
が凝固せずに過冷却してしまう。例えば試料3の場合に
は、94℃で加熱処理を行ったところ、10個の試料の
うち6個が過冷却してしまった。
た。この蓄熱材を封入した容器10個を恒温器中で加熱
処理を10時間行い、その後40’Cまで冷却して、2
時間以内に容器内部でNaCH8Coo・3H20が結
晶化するかどうかで蓄熱材の耐熱性を評価した。耐熱温
度としては、10個の試料すべてにおいて、NaCH,
Coo・3H20の結晶化が観測された上限温度とした
。そのようにして求めた各試料の耐熱温度も第2表に示
した。つまり、第2表で示した耐熱温度を越えてそれぞ
れの試料の加熱を行うと、10個の試料のうちの何個か
が凝固せずに過冷却してしまう。例えば試料3の場合に
は、94℃で加熱処理を行ったところ、10個の試料の
うち6個が過冷却してしまった。
ところで、潜熱量が40 Q&L/f以上でしかも。
耐熱温度が86℃以上の試料は、蓄熱量が十分に大きく
しかも耐熱性も十分に高いので、急速蓄熱が可能な潜熱
蓄熱材として十分実用化が可能であると考えられるもの
である。望ましい組成範囲としては、第2表から明らか
なように、NaCH,Co。
しかも耐熱性も十分に高いので、急速蓄熱が可能な潜熱
蓄熱材として十分実用化が可能であると考えられるもの
である。望ましい組成範囲としては、第2表から明らか
なように、NaCH,Co。
を65重量%から73重量%の範囲で含有するNaCH
,CooとH20より成る系100重量部に対して、L
iFを0.1重量部から50重量部の範囲で含有させた
範囲である。
,CooとH20より成る系100重量部に対して、L
iFを0.1重量部から50重量部の範囲で含有させた
範囲である。
試料9と同じ組成の試料1 kgを内径100 ff1
lll +長さ100mmの円筒形容器に収納し、熱電
対挿入管を付した栓で密封した。その容器をウォーター
バス中に入れ、90℃と40’Cの間で加熱冷却を10
00回連続して行ったところ、第1回目から安定した蓄
熱放熱特性が得られ、全熱劣化が認められず、本発明の
蓄熱材が、急速蓄熱可能な潜熱蓄熱材として十分な特性
を有していることが確認出来た。
lll +長さ100mmの円筒形容器に収納し、熱電
対挿入管を付した栓で密封した。その容器をウォーター
バス中に入れ、90℃と40’Cの間で加熱冷却を10
00回連続して行ったところ、第1回目から安定した蓄
熱放熱特性が得られ、全熱劣化が認められず、本発明の
蓄熱材が、急速蓄熱可能な潜熱蓄熱材として十分な特性
を有していることが確認出来た。
今まで説明したのは、NaCHlCoo・sH,OとL
iFを含む組成物を過冷却防止材として用いて調整した
NaCH,Coo・3H2O系潜熱蓄熱材である。同様
の蓄熱材は、それぞれの組成になるような比率で酢酸ナ
トリウム3水塩とフッ化リチウムを混合し゛た後、加熱
して酢酸す) IJウム3水塩を融解し。
iFを含む組成物を過冷却防止材として用いて調整した
NaCH,Coo・3H2O系潜熱蓄熱材である。同様
の蓄熱材は、それぞれの組成になるような比率で酢酸ナ
トリウム3水塩とフッ化リチウムを混合し゛た後、加熱
して酢酸す) IJウム3水塩を融解し。
その後冷却して種結晶を用いて、フッ化リチウムのまわ
りの酢酸ナトリウム3水塩を結晶化させることによって
も製造することが出来る。
りの酢酸ナトリウム3水塩を結晶化させることによって
も製造することが出来る。
このような製造方法によってつくった蓄熱材も、NaC
HlCOo・3H,OとLiFを含ム組成物を過冷却防
止材として用いた場合と、同様の潜熱蓄熱量及び耐熱特
性を示した。
HlCOo・3H,OとLiFを含ム組成物を過冷却防
止材として用いた場合と、同様の潜熱蓄熱量及び耐熱特
性を示した。
発明の効果
以上で示したように、本発明の蓄熱材は、NaCH,C
ooを56重量%から73重量%の範囲で含有するNa
CH,CooとH,Oよυ成る系に、少なくとも表面の
1部がNaCH8Coo・3H,Oでおおわれたフッ化
リチウムを含有させたものであるので、耐熱温度が高く
、そのため高温熱源からの急速蓄熱が可能であり、第1
回目から安定した蓄熱・放熱性能を示し、しかも安価で
、単位重量当り、もしくは単位体積当りの蓄熱量の大き
なものとなっている。したがって1本発明の蓄熱材は空
調用の蓄熱装置だけでなく、蓄熱式保温器等の蓄熱を利
用したあらゆる方面に応用可能なものである。
ooを56重量%から73重量%の範囲で含有するNa
CH,CooとH,Oよυ成る系に、少なくとも表面の
1部がNaCH8Coo・3H,Oでおおわれたフッ化
リチウムを含有させたものであるので、耐熱温度が高く
、そのため高温熱源からの急速蓄熱が可能であり、第1
回目から安定した蓄熱・放熱性能を示し、しかも安価で
、単位重量当り、もしくは単位体積当りの蓄熱量の大き
なものとなっている。したがって1本発明の蓄熱材は空
調用の蓄熱装置だけでなく、蓄熱式保温器等の蓄熱を利
用したあらゆる方面に応用可能なものである。
Claims (3)
- (1)酢酸ナトリウム(NaCH_3COO)を55重
量%から73重量%の範囲で含有する酢酸ナトリウムと
水(H_2O)より成る系に、少なくとも表面の1部が
酢酸ナトリウム3水塩でおおわれたフッ化リチウムを含
有させたことを特徴とする蓄熱材。 - (2)酢酸ナトリウムと水より成る系100重量部に対
してフッ化リチウムの含有量が0.1重量部から40重
量部の範囲にある特許請求の範囲第1項記載の蓄熱材。 - (3)少なくとも酢酸ナトリウム3水塩とフッ化リチウ
ムを含む組成物を、酢酸ナトリウムと水より成る系に添
加混合する蓄熱材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3090885A JPS61190583A (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | 蓄熱材とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3090885A JPS61190583A (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | 蓄熱材とその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61190583A true JPS61190583A (ja) | 1986-08-25 |
JPS645634B2 JPS645634B2 (ja) | 1989-01-31 |
Family
ID=12316809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3090885A Granted JPS61190583A (ja) | 1985-02-19 | 1985-02-19 | 蓄熱材とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61190583A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10237434A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-08 | Sumika Plast Kk | 蓄熱材の製造方法 |
-
1985
- 1985-02-19 JP JP3090885A patent/JPS61190583A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10237434A (ja) * | 1997-02-28 | 1998-09-08 | Sumika Plast Kk | 蓄熱材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS645634B2 (ja) | 1989-01-31 |
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