JPS61165552A - 太陽熱温水器の給湯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、太陽熱温水器の給湯装置に関する。

（従来の技術） 省エネ対策として考案された太陽熱温水器は、その性能
も向上し、近年は種類も豊富に出まわり、その設置台数
も益々増加しているが、該太陽熱温水器はその性能上、
給水を制御するボールタップ式給水栓、余分水量を排水
するオーバー７０−管等を装置した貯湯タンク部と、太
陽熱を吸収して水温を高める集熱器部等を一括集約して
一体となし、多くは家屋等の屋根上に設置されている。

この太陽熱温水器は、温水の使用により、貯湯タンク部
内の水量が減するに従ってボールタップ式給水栓のボー
ルが降下し、設定水量になると該給水栓のバルブが解放
動作されることにより給水されて再び貯湯タンク部内が
満水状態となり、ボールの上昇によりバルブが閉鎖動作
されることになる。

上記のような動作が温水器内の貯湯タンク部に取付けら
れたボールタップ式給水栓の作動により繰り返し行われ
ていた。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、この従来の太陽熱温水器のように、貯湯
タンク部に取付けられたボールタップ式給水栓で給水を
制御する方法では、貯湯タンク部が満水近くになって、
ボールタップ式給水栓のバルブが閉じ加減になると、水
面に微細な波動を生じ、これがボールを上下に動かすこ
とから給水が断続することになり、この給水が断続する
ことによって建家に添った配管内にウォーターハンマー
現象が発生し、その騒音で不愉快な思いをすることがあ
った。

又、貯湯タンク部の容積が大きいため、なかなか完全に
止水することができず、このため止水するまでに長時間
を要していた。それに、バルブのゴムパッドが傷みやす
く、これを修理するには危険な屋根の上に登らなければ
ならないし、すベリやすい屋根の上の作業は素人はいう
に及ばず、専問職の人にとっても非常に危険な作業であ
り、又、該太陽熱温水器は昼夜を問わず使用されること
により夜間の故障もあり、修理に米てもらえない場合は
翌日まわしになるなど、保守管理上でも問題点があった
。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、かかる従来の問題点を解決することを目的と
してなされたもので、この目的達成のための技術的手段
として、本発明では、オーバー７０−管と、通気口に連
通する採湯口と、を有する貯湯タンク部を集熱器部と一
体に形成した太陽熱温水器が形成され、かつボールタッ
プ式給水栓を内蔵するとともに、ボールフロート式作動
弁を有する吐水口を底部に形成した補助タンクが前記太
陽熱温水器よりも小さく形成されるとともに下方に別設
置され、前記ボールタップ式給水栓の給水管が前記太陽
熱温水器の貯湯タンク部の給水口に延設され、ボールフ
ロート式作動弁を有する吐水口が前記太陽熱温水器の採
湯口からの給湯管に接続され、かつ、オーバーフロー管
の排水口が前記補助タンク内に延設された構成を採用す
ることとした。

（作用） 従って、本発明によれば、まず、貯湯タンク部が満水状
態のとき、補助タンクの底部にあるボールフロート式作
動弁のボールは、浮力と給湯管内の水圧により、補助タ
ンク内の水量による水圧に打ちかって上昇することから
、その水路を閉鎖した状態を維持している。この状態に
おいて温水の使用により給湯管を通じて貯湯タンク部内
の温水が流出し水位が下がることになる。そして水位が
採湯口を過ぎると採湯口に連通する通気口より空気が導
入され、給湯管内の水位が降下し、ボールフロート式作
動弁のボールの浮力が補助タンク内の水圧より小さくな
り、このためボールが下って水路を開き補助タンク内の
水が給湯管を通じて流出し、水位が下がることになる。

そして、補助タンク内の水位が下がると、該タンク内の
ボールタップ式給水栓のボールが下がって給水栓のバル
ブを開き、貯湯タンク部に向けて給水を始める。貯湯タ
ンク部に流入した水はまず採湯口から給湯管に流入して
ボールフロート式作動弁のボールに浮力を与えることに
なり、これによりボールが水路を閉鎖し、かつ給湯管内
が満水状態となって最早、貯湯タンク部から流出しなく
なると、貯湯タンク部の水位が上昇して満水状態となる
。貯湯タンク部が満水状態になっても給水は続行され、
この余分の水量はオーバーフロー管を通じて補助タンク
に流入し、このときボールフロート式作動弁のボールは
水路を閉鎖した状態を維持しているため、補助タンクの
水位が上がり、ボールタップ式給水栓のボールを押し上
げてバルブを閉じ、これで給水が完全に終了することに
なる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に示して説明する。

図において、Ａは太陽熱温水器を示し、Ｂは補助タンク
を示す。

太陽熱温水器Ａは、貯湯タンク部１と、集熱器部２と、
で一体に形成され、屋根上に取り付けられている。又、
貯湯タンク部１は、その内部に満水位置ｌが設定され、
余分水量を流出するオーバー７０−管３が配設されてい
る。又、満水位置ｍに給水口４が設けられ、満水位置−
よ’）１００ｍｍ下方に採湯口５が開口されている。

次に、補助タンクＢは、太陽熱温水器Ａの下方で地上近
くに設置され、その内部には給水管６を有するボールタ
ップ式給水栓７が内蔵され、前記太陽熱温水器Ａの貯湯
タンク部１よりはがなり小さく、ボールタップ式給水栓
７が支障なく作動できる程度に形成されている。又、前
記補助タンクＢの底部８に形成された吐水口９には、ボ
ールフロート式作動弁１０が取付けられている。該ボー
ルフロート式作動弁１０は、ゴム製で中空のボール１１
を内蔵し、ボール１１の外面に密着して水路１２を閉鎖
状態に保持する接触面１３を有する上部本体１４と、ボ
ール１１が降下したときに下方へ水路を確保しながらボ
ール１１を保持する下部部材１５と、より一体に形成さ
れ、上部本体１４が吐水口９に連通している。又、ｎは
ボールが上昇作動してボールタップ式給水栓７が給水を
停止する満水位置を示す。

そして、ボールタップ式給水栓７の給水管６は、配管１
６により太陽熱温水器Ａの貯湯タンク部１に開口された
給水口４まで延設され、オーバー７０−管３の排水口１
７は、配管１８で補助タンクＢまで延設されている。又
、貯湯タンク部１の採湯口５は、貯湯タンク部１より上
方で開放された通気口１９を形成した給湯管２０に接続
され、ボールフロート式作動弁１０の下部部材１５は前
記給湯管２０に接続されている。

本実施例の太陽熱温水給湯装置は上記のように構成され
ており、まず貯湯タンク部１が満水状態のとき、貯湯タ
ンク部１の水位は満水位置ｍにあり、又、補助タンクＢ
の水位も満水位置ｎにあってボールタップ式給水栓７は
給水を停止している状態にあり、更にボールフロート式
作動弁１０の、ボール１１は浮力および給湯管２０内の
水圧により、補助タンクＢ内の水量による水圧に打ちか
って上昇し、ボールの外面が本体１４内の接触面１３と
密着して水路１２を閉鎖している状態にある。

次に、温水を使用すると、給湯管２０を通じて貯湯タン
ク部１の湯水が排水され、水位が下りはじめる。水位が
下って採湯口５を過ぎると、通気口１９を通じて空気が
給湯管２０内に導入され、給湯管２０の水位は下りつづ
けることになる。そして、ボールフロート式作動弁１０
のボール１１の浮力と給湯管２０内の水量による水圧が
、補助タンクＢ内の水量による水圧より小さくなった時
に、ボール１１が本体１４の接触面１３を離れることに
なって補助タンクＢの水は給湯管２０に排水され、補助
タンクＢ内の水位が下りはじめる。

水位が下ってボールタップ式給水栓７による給水がはじ
まると、配管１６を通じて太陽熱温水器Ａの貯湯タンク
部１に給水されることになる。給水が続行中に水位が採
湯口５到達すると、水は給湯管２０を通じてボールフロ
ート式作動弁１０の上部本体１４に流入してボール１１
を押し上げ、ボール１１は接触面１３と密着して再び水
路１２を閉鎖し、以後給湯管２０を充満したのち貯湯タ
ンク部１内の水位は上昇していき、満水位置−を過ぎる
とオーバー７０−管３にて排水されはじめ、水は配管１
８で補助タンクＢに流入して該補助タンクＢの水位が上
昇し、満水位置ｎでボールタップ式給水栓７が作動して
給水を停止することによｋＱ太陽熱温水器Ａの貯湯タン
ク部１と補助タンクＢは満水状態となる。

従って、本実施例によれば、太陽熱温水器Ａを貯湯タン
ク部１と、集熱器部２と、で構成上給水を制御するボー
ルタップ式給水栓７を内蔵するとともに、ボールフロー
ト式作動弁１０を有する補助タンクＢを太陽熱温水器Ａ
の貯湯タンク部１よりは小さく形成し、かつ該補助タン
クＢを地上近くに設置したので、補助タンクＢが素早く
満水されることにより、ボールタップ式給水栓７の開閉
動作の応答性もよくなり、給水が断続することもなくな
り、従ってウォーターハンマー現象も生じることがなく
なった。又、該給水栓７のバルブに取り付けられたゴム
パッドの傷みら少なく、それに点検が地上近くで容易か
つ安全に行なえるようになった。

以上、本発明の実施例について図面により説明したが、
本発明の具体的な構成は前述した実施例に限定されるも
のではない。

例えば、貯湯タンク部１の満水位置論に給水口４が、又
、満水位置Ｉより１００＋ｍ下方に採湯口５が、それぞ
れ開口されているとしたが、開口位置は上記に限定され
るものではない。又、ボール１１をゴム製としたが材質
に限定されるものではなく樹脂製としてもよい。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれば、太陽熱温水器を貯
湯タンク部と、集熱器部と、で構成し、ボールタップ式
給水栓を内蔵するとともに、ボールフロート式作動弁を
有する吐水口を底部に形成し、かつ前記太陽熱温水器の
貯湯タンク部よりは小さく形成された補助タンクを前記
太陽熱温水器よりは下方に別設置したので、ボールタッ
プ式給水栓の応答性が良く、給水の断続もなく、従って
ウォーターハンマー現象も生じないので不愉快な思いを
することがなくなった６それにバルブのパッドの傷みも
少なくなったし、補守点検作業も地上近くで行なえるの
で屋根からの墜落等の危険性らなく、安全に作業するこ
とができることになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の太陽熱温水器の給湯装置を示す
説明図、第２図は取付状態を示す図である。 １：貯湯タンク部 ２：集熱器部 ３ニオ−バーフロー管 ４：給水口 ５：採湯口 ６：給水管 ７二ボ一ルタツプ式給水栓 ８：底部 本 ９：吐出口 １０：ボールフロート式作動弁 １７：排水口 １９：通気口 ２０：給湯管 Ａ：太陽熱温水器 Ｂ：補助タンク １二満水位置 ｎ：満水位置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）オーバーフロー管と、通気口に連通する採湯口と、
   を有する貯湯タンク部を集熱器部と一体に形成した太陽
   熱温水器が形成され、かつボールタップ式給水栓を内蔵
   するとともに、ボールフロート式作動弁を有する吐水口
   を底部に形成した補助タンクが前記太陽熱温水器よりも
   小さく形成されるとともに下方に別設置され、前記ボー
   ルタップ式給水栓の給水管が前記太陽熱温水器の貯湯タ
   ンク部の給水口に延設され、ボールフロート式作動弁を
   有する吐水口が前記太陽熱温水器の採湯口からの給湯管
   に接続され、かつ、オーバーフロー管の排水口が前記補
   助タンク内に延設されていることを特徴とする太陽熱温
   水器の給湯装置。