JPS61164900A - 水圧転写印刷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は例えば合成樹脂製の成形部品の表面に木目調
等の印刷を施す水圧転写印刷方法に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に、例えば自動車等の車両の車室内には例えばイン
ストルメントパネル、グローブボックス等の合成樹脂製
の種々の成形部品が装着されている。ところで、この種
の合成樹脂製の成形部品の表面に第７図に示すように例
えば木目調の印刷が施されることがある。この場合、合
成樹脂製の成形部品１の表面に木目調等の印刷２を施す
印刷方法として従来から水圧転写印刷方法が用いられる
ことがある。この水圧転写印刷方法は次のような方法で
ある。まず、水溶性のフィルム上に不水溶性の塗膜を印
刷する（塗膜印刷工程）。次に、不水溶性の塗膜が印刷
されたフィルムの印刷面に溶剤を塗布して活性化させる
再ウェット化処理を行なったのち、このフィルムを水に
浮べてフィルムの印刷面の裏側を水に付け、フィルムを
膨潤させる（フィルム膨潤化工程）。そして、合成樹脂
製の成形部品（被印刷体）１の印刷対象面をフィルム膨
潤化工程によって膨潤させたフィルムの印刷面に押付け
てこのフィルムの印刷面上の塗膜を成形部品１の印刷対
象面に転写させ（塗膜転写工Ｐｉりたのら、水洗い等の
手段によって成形部品１の印刷対象面に転写された塗膜
以外のフィルムを溶解除去しく洗浄工程）、最後に乾燥
させた成形部品１の印刷対象面に転写された塗膜の上に
透明な例えばアクリル系の塗料を塗布して転写された塗
膜を成形部品１の印刷対象面上に固定する（塗膜固定工
程）ようにしている。

ところで、上記従来方法にあっては成形部品１の印刷対
象面全体に木目調の印刷が施されるようになっている。

そのため、成形部品１の印刷対象面の中に局部的に木目
調部３以外の非木目調部４を設ける場合には成形部品１
の印刷対象面全体に一旦木目調の印刷を施したのち、木
目調部３の上に削成形のカバーを貼着して非木目調部４
を形成するようにしていたので、部品数が増大し、コス
ト高になる問題があった。

また、成形部品１の印刷対象面全体に一旦木目調の印刷
を施したのち、木目調部３の上にマスキングを施した状
態で非木目調部４の塗装を施すことも考えられる。この
ように成形部品１の印刷対象面の中に局部的に他の表面
処理を施す手段として従来から塗装やスパッタリング等
で一般的なマスキング冶具を使う方法、或いは湿式めっ
きの場合に非めっき部分にレジストコートを塗装或いは
印刷してマスキングする方法等が知られているが、この
ような方法では工数が比較的多くなるので、成形部品１
の印刷作業が面倒なものとなる問題があった。

〔発明の目的〕

この発明は部品数の増加を抑え、コスト低下を図ること
ができるとともに、工数の低下を図ることができ、印刷
作業の容易化を図ることができる水圧転輸印刷方法を提
供することを目的とするものである。

〔発明の概要〕

この発明は被印刷体の印刷対象面内における印刷しない
非印刷部分に水溶性のマスキング塗料を塗布するマスキ
ング塗料塗布工程を設け、水溶性のフィルム上に不水溶
性の塗膜を印刷する塗膜印刷工程によって形成されたフ
ィルムの印刷面に再ウェット化処理を行なったのち、こ
のフィルムの印刷面の裏側を水に付けてフィルムを膨潤
させ、フィルム膨潤化工程によって膨潤させたフィルム
の印刷面にマスキング塗料塗布工程を経た被印刷体の印
刷対象面を押付けてこのフィルムの印刷面上の１１１１
を被印刷体の印刷対象面に転写させ、この塗膜転写工程
によって被印刷体の印刷対象面に転写された塗膜以外の
フィルムとともにマスキング塗料を洗浄工程によって溶
解除去したのち、被印刷体の印刷対象面に転写された塗
膜を被印刷体の印刷対象面上に固定するようにしたこと
を特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の方法の一実施例を第１図乃至第６図を
参照して説明する。すなわち、この発明の方法はまず、
第１図に示すような水溶性フィルム１１の表面に第２図
に示すように顔料と樹脂とを混合させた不水溶性のイン
クによって例えば木目調に描かれた不水溶性の塗膜１２
を印刷する（塗膜印刷工程）。次に、塗膜印刷工程によ
って形成されたフィルム１１の印刷面に溶剤を塗布して
活性化し、接着強度を高めたくインク面の再ウェット化
処理）のち第３図に示すようにフィルム１１の印刷面を
上にした状態でフィルム１１を水槽１３内の水面に浮べ
ることによりこのフィルム１１の印刷面の裏側を水に付
けてフィルム１１を膨潤させる（フィルム膨潤化工程）
。

一方、第４図に示すように合成樹脂製の成形部品（被印
刷体）１４の印刷対象面１５内における印刷しない非印
刷部分１６には予め水溶性のマスキング塗料１７を塗布
する（マスキング塗料塗布工程）。なお、この場合のマ
スキング塗料１７としては例えば乾燥して塗膜になった
状態でも水溶性があるポリビニルアルコール系のビヒク
ル（樹脂）をシンナー等の溶剤で溶か□した塗料が最も
都合が良く、これ以外の水溶性アクリル塗料や水溶性ポ
リエステル塗料等であってもよい。次に、マスキング塗
料塗布工程を経た成形部品１４の印刷対象面１５を第５
図に示すようにフィルム膨潤化工程によって膨潤させた
フィルム１１の印刷面に押付けてこのフィルム１１の印
刷面上の塗膜１２を成形部品１４の印刷対象面１５に転
写させる（塗膜転写工程）。この場合、成形部品１４は
予めイオン化空気中で静電気を中和させである。また、
マスキング塗料塗布工程を経た成形部品１４の印刷対象
面１５をフィルム１１の印刷面に押付ける場合には成形
部品１４の印刷対象面１５を水平状態から若干傾けた傾
斜状態でフィルム１１の印刷面に押付け、成形部品１４
の印刷対象面１５とフィルム１１の印刷面との間に空気
が残ることを防止するようにしている。そして、成形部
品１４の印刷対象面１５をフィルム１１の印刷面に押付
けた状態で約３０秒程度保持したのち、成形部品１４を
水槽１３から取出して成形部品１４の印刷対象面１５に
洗浄水を吹付け、第６図に示すように塗膜転写工程によ
って成形部品１４の印刷対象面１５に転写された塗１１
１２以外のフィルム１１とともにマスキング塗料を溶解
除去する（洗浄工程）。さらに、成形部品１４の印刷対
象面１５に転写された塗１１１２を乾燥させたのち、透
明なアクリル系塗料を成形部品１４の印刷対象面１５の
塗膜１２の上に塗布しくトップコート処理）、再び乾燥
させて成形部品１４の印刷対象面１５に転写された塗１
１１２を成形部品１４の印刷対象面１５上に固定する（
塗膜固定工程）ようにしている。なお、成形部品１４の
印刷対象面１５内における印刷しない非印刷部分１６に
塗布された水溶性のマスキング塗料１７が洗浄工程で完
全に除去されていない場合には残った水溶性のマスキン
グ塗料１７を最模に全て除去する仕上げ作業を行なし うように艷でいる。

そこで、上記方法によれば合成樹脂製の成形部品１４の
印刷対象面１５内における印刷しない非印刷部分１６に
予め水溶性のマスキング塗料１７を塗布するマスキング
塗料塗布工程を設け、マスキング塗料塗布工程を経た成
形部品１４の印刷対象面１５をフィルム膨潤化工程によ
って膨潤させたフィルム１１の印刷面に押付けてこのフ
ィルム１１の印刷面上の塗膜１２を成形部品１４の印刷
対象面１５に転写させたのち、洗浄工程によって成形部
品１４の印刷対象面１５に転写された塗膜１２以外のフ
ィルム１１とともにマスキング塗料を溶解除去するよう
にしたので、成形部品１４の印刷対象面１５に削成形の
カバーを貼着して非印刷部分１６（非木目調部）を形成
する場合に比べて部品数の増加を抑え、コスト低下を図
ることができる。また、成形部品１４の印刷対象面１５
全体に一旦木目調の印刷を施したのち、木目調部の上に
マスキングを施した状態で非木目調部の塗装を施す場合
に比べて工数の低下を図ることができ、印刷作業の容易
化を図ることができる。

なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく
、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施でき
ることは勿論である。

〔発明の効果〕

この発明によれば被印刷体の印刷対象面内における印刷
しない非印刷部分に水溶性のマスキング塗料を塗布する
マスキング塗料塗布工程を設け、水溶性のフィルム上に
不水溶性の塗膜を印刷する塗膜印刷工程によって形成さ
れたフィルムの印刷面に再ウェット化処理を行なったの
ち、このフィルムの印刷面の裏側を水に付けてフィルム
を膨潤させ、フィルム膨潤化工程によって膨潤させたフ
ィルムの印刷面にマスキング塗料塗布工程を経た被印刷
体の印刷対象面を押付けてこのフィルムの印刷面上の塗
膜を被印刷体の印刷対象面に転写させ、この塗膜転写工
程によって被印刷体の印刷対象面に転写された塗膜以外
のフィルムとともにマスキング塗料を洗浄工程によって
溶解除去したのち、被印刷体の印刷対象面に転写された
塗膜を被印刷体の印刷対象面上に固定するようにしたの
で、部品数の増加を抑え、コスト低下を図ることができ
るとともに、工数の低下を図ることができ、印刷作業の
容易化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図はこの発明の一実施例を示すもので、
第１図は水溶性フィルムを示す縦断面図、第２図は水溶
性フィルム上に不水溶性の塗膜を印刷した状態を示す縦
断面図、第３図は水面に水溶性フィルムを浮べた状態を
示す縦断面図、第４図は成彩部品の印刷対象面内におけ
る非印刷部分に水溶性のマスキング塗料を塗布した状態
を示す縦断面図、第５図は非印刷部分に水溶性のマスキ
ング塗料を塗布した成形部品を水溶性フィルムの印刷面
に押付けた状態を示す縦断面図、第６図は成形部品の印
刷対象面に転写された塗膜以外のフィルムとともにマス
キング塗料を溶解除去した状態を示す縦断面図、第７図
は成形部品を示す斜視図である。 １１・・・水溶性フィルム、１２・・・不水溶性の塗膜
、１４・・・成形部品（被印刷体）、１５・・・印刷対
象面、１６・・・非印刷部分、１７・・・マスキング塗
料。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 水溶性のフィルム上に不水溶性の塗膜を印刷する塗膜印
   刷工程と、塗膜印刷工程によって形成されたフィルムの
   印刷面に再ウェット化処理を行なったのちこのフィルム
   の印刷面の裏側を水に付けてフィルムを膨潤させるフィ
   ルム膨潤化工程と、被印刷体の印刷対象面内における印
   刷しない非印刷部分に水溶性のマスキング塗料を塗布す
   るマスキング塗料塗布工程と、被印刷体の印刷対象面を
   フィルム膨潤化工程によって膨潤させたフィルムの印刷
   面に押付けてこのフィルムの印刷面上の塗膜を被印刷体
   の印刷対象面に転写させる塗膜転写工程と、この塗膜転
   写工程によって被印刷体の印刷対象面に転写された塗膜
   以外のフィルムとともにマスキング塗料を溶解除去する
   洗浄工程と、被印刷体の印刷対象面に転写された塗膜を
   被印刷体の印刷対象面上に固定する塗膜固定工程とを具
   備したことを特徴とする水圧転写印刷方法。