JPS61157611A - 転炉のスラグコ−テイング法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、転炉内壁面のスラグコーティング方法に関す
る。

〔従来の技術〕

一般に上吹き、底吹き、あるいは上底吹き等の転炉にお
ける溶鉄の精錬コストの内、耐火物コストの占める割４
合は極めて大きくなっている。このために、該転炉の内
張り耐火物の損耗を極力抑制して長寿命化を図ることが
重要であり、当該作業従事者の解決すべき技術課題とか
っている。

従って、転炉の内張り耐火物の損耗を防止して炉体の長
寿命化を図る方法についても、精錬溶鋼を出鋼した後の
残留スラグにドロマイト等を添加して該残留スラグを改
質し、次いで単に炉体を揺動して炉壁の内面にコーティ
ングする方法（以下単に揺動コーティング法と称する）
、あるいは特公昭５９−３８２８２号公報の如く、転炉
＾炉底に設けた羽口金倉して炉内に気体を吹込んで炉内
残留スラグを吹上げ、且つ転炉を揺動してスラグコーテ
ィングする方法（以下単に羽口吹上げコーティングと称
する）等が提案されている。゛〔発明が解決しようとす
る問題点〕 しかしながら、技来の方法として、例えば、前記揺動コ
ーティング法では、装入、および出鋼側の揺動時水平面
となる部位は充分にコーティングできるがトラニオン相
当部位（垂直部）のコーティングは不可能である。一方
、前記羽口吹上げコーティング法は、′吹付面の許容が
広い利点がある。

しかし、前記の揺動コーティング法と共通して炉内壁面
のスラグコーティング層は、内壁レンガ面に対して単な
る溶着であるために、次チャージの精錬り際に溶鋼攪拌
によってほぼ全量溶落することから、該スラグコーティ
ングを頬繁に繰り返して炉内壁保護を行なわなければな
らない。

このためにコーティングに要する転炉自体の休止時間が
増大して該転炉の生産性の大巾低下、およびコーティン
グの繰り返しに伴う残留スラグに添加するドロマイト、
マグネシア、アルミナあるいはこれ等の耐火素材を含有
したスラグ改質剤。

あるいは羽口吹送ガス等の大量損失を招き、しかも、転
炉の炉寿命は、精錬途中においてもコーティング層が溶
落することがら、思った稈長寿命化？図ることができな
い等の欠点を有している。

〔発明の目的〕

２　　本発明は前記の課題解決を計ってなされたもので
、炉内壁面にスラグコーティング層を充分に接合且つ積
層して該スラグコーティング層の精錬溶鋼あるいはスラ
グによる損耗を防止するもＤである。本発明にスラグコ
ーティング層の長期持続化を図ることにより、転炉休止
時間の増加、およびスラグ改質剤および羽口吹込ガスの
大量消費を抑制して転炉の内張り耐火物の長寿命化を図
り得るスラグコーティング方法を提供することを目的と
する。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本発明の要旨に、転炉内の残
留スラグかあるいは改質剤全添加したスラグを転炉内壁
面にコーティングした後、該コーティング層を強制冷却
し、次いで少なくとも１チャージの精錬を行なった後、
前記Ｄコーティングを繰り返して該コーティング層を積
層することを特徴とする転炉のスラグコーティング法で
ある。

以下本発明による転炉のスラグコーティング方法につい
て説明する。

本発明者等に転炉内スラグコーティング材を該炉体内壁
レン力面に充分にコーティングしたスラグコーティング
層の損耗について釉々０検討と実験を行なった。本発明
はこの結果得られた知見に基づいて成し得たものである
。

即ち、本発明者等は、転炉の精錬出鋼後の残留スラグに
該スラグ改質剤であるドロマ４ト、あるいはマグネシア
等の骨材あるいは耐火素材を添加して粘性を付与し炉壁
に付着しやすいようにしても、付着によって形成したス
ラグコーティング層が精錬中に容易に炉壁から除去され
る原因を検討した。その結果、本発明者等は、該スラグ
コーティング層の表面は半溶融状態であるために精錬の
際の溶鋼あるいはスラグにより流動磨耗されること、お
よび内壁面にコーティング直後のスラグコーティング層
は、強度的に弱く、しかも組成密度も粗密であることか
ら前述した如く、物理的損耗に加えてスラグとの反応に
よる溶出も可及的に進行していることを知見し得た。

本発明は、前述した如き知見を基に下記の知見を得た； スラグコーティング層の耐用性を向上させるには、転炉
内残留スラグか、あるいは残留スラグに改質剤を添加し
た該スラグを内壁面にコーティングした後、核スラグコ
ーティング層を強制冷却することによって、該スラグコ
ーティング層の表面は収縮凝固して硬く、シかも緻密な
耐火物層を形成する。この硬く且つ緻密なスラグコーテ
ィング層は、精錬の際の溶鋼とスラグによる耐損耗およ
び耐反応溶出性を充分に発現するが、表層汀、若干軟化
して消去する。そこで、次チャージか、あるいは数チャ
ージの精錬後にいまだ前回のコーティング層を残存せし
めた状態において、前記と同様の手段を用いてスラグコ
ーティングと表層の強制冷却を行ない、これを繰り返し
て適宜厚みのスラグコーティング層Ｌｒ）積層を形成す
る。このようにコーティング層を積層することにより、
単なるスラグコーティング層ではなく、該コーティング
積層は、耐火物構造壁となって炉体本体の炉体レンガを
充分に保護する。

また、該コーティング層の積層は、転炉自体の生産余裕
０有無等から、コーティング時間の確保できる時期には
複数回積層して充分に炉壁保持をしておき、逆に休止余
力のない時期には生産主体で操業できるので、効果的に
コーティングを行なうことができる。

而して、スラグコーティング層の強制冷却における冷媒
体としては、空気、窒素、低温蒸気等のガス流体、もし
くは水、油等の液体を液状か、あるいはスプレー等を介
してミスト化したものを使用し、これを前述のコーティ
ング層の表面に吹き付けることＫよって効果的に強化ス
ラグコーティング層を形成できる。

また、この強制冷却が過冷却すぎる場合ｉｃは、該スラ
グコーティングＭはもちろん内部の耐火物、例えばドロ
マイト、マグネシア等のレンガまでが冷却されることか
ら、該内部レンガあるいは既コーティング層がスポーリ
ング現象、あるいはコーティング層とレンガとの接着面
す収縮差等を生じ′るので、該スラグコーティング層が
剥落する。この剥落現象を抑制するには、該スラグコー
ティングの層厚によって強制冷却、例えば、吹付はガス
量、あるいは吹付は水量、を制御して該スラグコしい。

この半凝固軟着層は溶鍋、スラグ等による衝撃の吸収と
該スラグコーティング層のコーティング硬化層と既スラ
グコーティング層、あるいけ内壁レン力との接着等に極
めて優れ念効果を発現するとともに積層深部の軟着層は
暖冷によって自然に凝着して一体の耐火壁を形成する。

〔実施例〕

次に、本発明によるスラグコーティング方法の一実施例
について述べる。

第１図は、本発明のスラグコーティングの概念を示す断
面であり、第２図は、強制冷却ランスの先端部の断面図
を示す。

まず、鉄皮１に内張り耐火物２を施工した転炉３にて精
錬を行ない該溶鉄を出湯し、その後、該転炉３内Ｄ３〜
８ｔｏｎＩ７′）残留スラグ４に改質剤としてドロマイ
トｔ−３ｔｏｎ添加し、その後、底吹き羽口５からＡｒ
、窒素あるいは若干の酸化性ガスを含むガスを吹込み、
該残留スラグ４を散飛してスラグコーティング層６を転
炉内壁面７にコーティングする。次いで、例えば、単管
、もしくは二重管等からなる筒体の先端部８に液体吹付
はノズル１０ａ〜ＩＯｆを複数個設けた強制冷却用ラン
ス９を該転炉３内に昇降自在に垂下して、該ランス９に
例えば液体として水をポンプ等の圧送設備（図示せず〕
を介して供水する。この際のランス９の条件はコーティ
ング層の厚みに応じて規定する。例えば、昇降速度１〜
６ｍ／ｓｅｅとし、注水圧力は５〜８ｋｇ／ｉで注水量
としてｔｒ１６０〜３００１１／ｍを供給して矢印のよ
うに放散するが、空気窒素等のガス流体を用いる場合は
、前記水量よりも大量の冷ガスを供給する必要があり、
ランス９の昇降速度も遅くしなければ充分な強制冷却が
望めない。

また、ランス９の先端部８は、°転炉３の内壁７を指向
し、且つ、互い違いに組んだノズルｌＯａ〜１０ｆを用
いるか、あるいは単孔もしくは複数のノズルを有するラ
ンス９自体を昇降、且つ、旋回してもよい。

こ０ようにして該コーティング層を形成し、次いで精錬
を１チヤ一ジ行なった。その後、さらに前記と同様の手
段でもって再コーテイングと強制冷却を行ない、コーテ
ィング層を３回積層した。

このようにして１７０　ｔｏｎ転炉のスラグコーティン
グを実施した結果を従来法と比較して表−１に示すが、
不法は、明らかにスラグコーティング回数が少ないにも
かかわらず炉寿命が大巾に延長し、しかも、炉体止時間
の減少、スラグ改質剤等の消費が大巾に減少さ、れてお
り、コーティング方法として極めて優れていることがわ
かる。

表　　−ｌ 注）Ｊ：１チャージ毎に３回コーティングと冷却を行な
い５チャージコーテイングなし。

忰２；１チャージ毎に５回コーティングと冷却を行ない
５チャージコーテイングなし。

〔発明の効果〕

以上述べた如く、本発明のスラグコーティング法を用い
ることにより強固な積層のスラグコーティング層が形成
され、次チャージの精鍾により溶落することがなく、安
定して炉内壁保獲を図り、内壁レンガの損耗を防止し炉
体の長寿命化が達成゛される。また１本発明はコーティ
ングに伴う炉体止時間の減少、およびスラブ改質剤等の
大量消費をもなくして極めて安価、且つ簡単に行ない得
る優れたコーティング法である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のスラグコーティングの概念を示す断
面図であり、第２図は、強制冷却ランスの先端部の断面
説明図である。 ｌ・・・鉄皮、２・・・内張り耐火物、３・・・転炉、
４・・・残留スラグかあるいは改質剤を添加したスラグ
、５・・・羽口、６．・・・スラグコーティング層、７
・・・転炉内壁面、８・・・強制冷却用ランスの先端部
、９・・・強制冷却用ランス、１０ａ−１Ｏｆ・・・液
体吹付はノズル。 代理人　弁理士　秋　沢　政　光 他２名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）転炉内の残留スラグかあるいは改質剤を添加した
   スラグを転炉内壁面にコーティングした後、該コーティ
   ング層を強制冷却し、次いで少なくとも１チャージの精
   錬を行なつた後、前記のコーティングを繰り返して該コ
   ーティング層を積層することを特徴とする転炉のスラグ
   コーティング法。