JPS61156690A - 高周波加熱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高周波加熱装置に係シ、とくに高周波加熱装置
の加熱室入口に設けた開閉可能なドアの電波漏洩防止構
造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来高周波加熱装置は、高周波電波発生源であるマグネ
トロンから供給される高周波エネルギーによって、加熱
室内に置かれた被加熱物である食品を加熱しあるいは調
理をするものである。

この加熱室には開閉可能なドアが設けられているが、加
熱室の本体とドアの間にはわずがな間隙があり、この間
隙から電波が外部に漏洩するので。

人体への影＋’ｌｌ’を考慮して漏洩量を許容値以下に
する必要があり、そのために主としてドア面に電波漏洩
防止機構を設けている。

一般的なドアにおける電波漏洩防止機構としては、チョ
ーク方式、すなわちドア周縁部に電波減衰用溝を有する
チョーク構造体を配置し、加熱室とドアで形成される電
波通路の入口から上記溝までの寸法と溝の長さとを、そ
れぞれ使用電波波長の１／４とする手段がある。この手
段によれば、電波通路の入口がインピーダンス的に短絡
されたことと等価になって、電波の漏洩を防止できる利
点を有する。また他の電波漏洩防止機構として、電波通
路やチョーク構造部分に周期構造体を配して。

電波伝搬方向を規制することによって電波の漏洩を防止
する手段や、また例えば特公昭５９−２３４３５号公報
に示される手段、すなわち電波漏洩路と平行な方向に突
出するように、金属製で、先端の丸い三角形状の爪状体
を配列し、その形状１寸法に特定の関係を与えることに
より電波の漏洩を抑制する手段が提案されている。さら
に例えば特開昭５８−２１６３８８号公報においては、
高周波加熱装置の本体又はドアのいずれか一方に設けた
Ｔ分岐部を有する平行線伝送路をギャップを介してドア
周辺方向に配列し、この分岐路の入口間隙よりも底部間
隙を広くすることにより、電波をシールする手段が提案
されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ドアの小形化が困難な点である。

〔問題点を解決するための手段〕

ドアを構成する基体の周縁部に、ドア基体を支持するた
め断面の一部をＬ形としだコーナー部を有する略Ｕ形の
金属製の溝（以下溝と呼ぶ）を設けてドアを構成すると
ともに、前記溝の開口部を。

加熱室の開口周縁張出壁（開口フランジ部またはサツシ
ュプレート部分）に対向して開口させておき、この溝の
内部に帯状金属で作られた。断面が前記溝の断面と相似
した段差を有し、側面が略Ｔ形をした折曲げ片（以下折
曲げ片と呼ぶ）をその開口側が前記溝の開口側と一致す
るようにし、この折曲げ片を前記溝の長手方向に周期的
に設け。

かつ折曲げ片の入口から最奥部までと段差部分までの長
さを特定条件に選定することによって、電波漏洩が少な
く、小形のドアヲ構成し、高周波加熱装置の安全の確保
と小形化を図るものである。

〔作用〕

金属溝のコーナー部はドア本体胤縁に密接し。

折り曲げ片の段差は入口から壁面に至る深い部分と浅い
部分とに分けられ、各漏洩電波の基本波成分と高調波成
分とをカットする。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図面に従って説明する。

１は食品を格納する加熱室、２は加熱室１を囲むキャビ
ネットである。６はドア本体、４はサツシュプレート、
５は加熱室１の開口部全周を取り囲むフランジ部分であ
る。６は高周波加熱装置を作動させるだめの操作及び表
示部分、７はドアの把手、８は覗き窓である。

加熱室１の側壁９の一部は折曲げられて平担なフランジ
部５があり、その延長部分に直立したサツシュプレート
４があり、このサツシュプレート４と７ランジ部５で、
ドアを支承する加熱室開口周縁張出壁５Ａを構成してい
る。

フランジ部５の前方には、ドア本体６の周縁部に配設さ
れた電波シール機構部分が向い合って部分的に接触する
ように配置される。電阪シール機構は、金属製の溝と金
属製折曲げ片とによって構成される。すなわちドア本体
乙に対し、断面の一部にＬ形コーナー部１０ヲ有する。

全体が略Ｕ形をした金属の溝１１があυ、その外面部１
２は平担で。

開口部１３はフランジ部５に向っている。溝１１の内部
には帯状金属薄板によって作られた折曲げ片１４があシ
、その断面は前記溝１１と相似した形状とし。

その開口部１５も、溝１１の開口側と同一方向とし。

溝１１の長手方向に周期的に配列する。折曲げ片１４の
端部１６，１７は水平とし２表面にはプラスチックカバ
ー１８を装着して溝内に異物の入らないようにする。折
曲げ片１４−の側面は、後述するようにＴ形とし、その
寸法、配置などを適切に選び、前記カバー１８と７ラン
ジ部５の間隙からの電波漏洩を防止する。

なお第６図において、溝１１にＬ形コーナー部１０を設
けた理由は、溝１１ヲドア本体３と密接・支持せしめる
ためと、内装する折曲げ片１４に段差を形成する必要か
らであり、折曲げ片１４に段差を形成したのは、折曲げ
部の深さを変えることによって。

漏洩″ｘｉの基本波成分と、高調波成分とをそれぞれカ
ントするためで、折曲は片１４の入口から壁面１９に至
る深い部分が基本渡分であり、入口から壁面２０に至る
浅い部分が高調成分である。

第４図では、折曲げ片１４と、溝１１の開口部を覆うカ
バーは取除いである。図において深さ６４閣。

幅２０簡のＬ形コーナー付金属溝１１に、　Ｗ＝２５＋
ａ。

Ｐ＝５０瓢、Ｍｌ、Ｍ２＝５〜１０簡で、水平な端部２
１〜２４と１段差部分２５とを有する折曲げ片１４を、
切欠き部２６を隔てて周期的に配列する。この折曲げ片
１４は、側壁面の形状がほぼＴ形をなし１脚部２７の幅
は１〜５態、空間部２８の深さは、基本波用のもっとも
深い部分で３２＋ｍ、浅い部分は減衰させたい高調波に
合せて設定する。

このような設定条件における電波漏洩量は、１．５〜２
簡厚のプラスチックカバーを介してドア密閉状態で（１
１ｍＷ／ｃａ以下に抑圧でき、ドアの額縁部の厚さを従
来より薄くできる。

第５図は本発明の他の実施例を示す装部断面図で、前記
と同一個所を同一符号で示している。Ｌ形のコーナー部
を有するＵ形の金属溝は、開口部がサツシュプレート側
にあって、溝の側壁部がフランジ部と接する構造におい
ても電波シール効果は優れており、この構造においては
とくにドアの厚さを薄くできる利点がある。

〔発明の効果〕

以上のべたように９本発明によれば、高周波加熱装置に
おける電波シール機構をＬ形コーナー部を有するＵ字状
の金属溝と、この溝部に収納したほぼ相似の金属折曲げ
片とで形成し１折曲げ部の深さを変えた段差材の形状と
したので、漏洩電波のうち基本波と、とくに漏洩レベル
の高い高調波の抑制ができる。またこの簡単な電波漏洩
防止機構の特徴は、狭い溝幅で電波シールが実現できる
点であり、ドアの額縁部分か、厚さのいずれかを。

２０ＩＩＩＩＩ程度と従来比２５％近くまでコンパクト
化できる点である。

【図面の簡単な説明】

第１図は１本発明の一実施例による高周波加熱装置の外
観を示す斜視図、第２図は本発明の一実施例における高
周波加熱装置の断面図、第６図は第２図の要部拡大ｉ面
図、第４図は本発明における電波シール機構を構成する
溝と折曲げ片の配置を示す一部切矢部分拡大図、第５図
は他の実施例における要部拡大断面図である。 １・・・加熱室。 ３・・・ドア本体。 ５Ａ・・・開口周縁張出壁。 １０・・・コーナー部。 １１・・・溝。 １４・・・折曲げ片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、被加熱物を収納する加熱室とこの加熱室の開口部に
   開閉可能なドアを備えたものにおいて、ドア本体（３）
   周縁にドア基体を支持するための、断面の一部がＬ形を
   したコーナー部（１０）を有する略Ｕ形の金属溝（１１
   ）を設け、溝（１１）の開口部を加熱室（１）の開口周
   縁張出壁（５Ａ）に対向して開口させ、溝（１１）内に
   は、帯状金属薄板からなり、断面が溝（１１）と相似形
   の折曲げ片（１４）を、その開口側が溝（１１）の開口
   側になるようにするとともに溝（１１）の長手方向に周
   期的に設けたことを特徴とする高周波加熱装置。 ２、折曲げ片（１４）が形成する溝の深さを使用電波波
   長の１／４と、同１／４以下となしたことを特徴とする
   特許請求範囲第１項記載の高周波加熱装置。