JPS61152603A - ゴキブリ駆除用自然蒸散剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ゴキブリ駆除用蒸散剤に関する。

ざらに詳しくは、エチル（２Ｅ、４Ｅ）−３，７，１１
−トリメチル−２，４−ドデカジエノエート（以下、ハ
イドロプレンという）を活性成分とし、必要に応じて殺
虫剤、殺菌剤、安定剤、溶剤、揮散調節剤、香料、色素
などを配合し、担体に担持させてなるゴキブリ駆除用蒸
散剤に関する。

［従来の技術］ 従来、ゴキブリ駆除剤として、１１Ｎしたり、燻蒸した
りして用いる殺虫剤が広く利用されている。

［発明が解決しようとする問題点］ 殺虫剤によるゴキブリの駆除は、即効的であるが残効性
が弱く、１回の処理で３か月以上の長期にわたりゴキブ
リの数を減らすことは難しく、必然的に殺虫剤の使用回
数が増加し、多大な労力と経済的負担を余儀無くされて
いる。

しかしながら、殺虫剤の多用はゴキブリの抵抗性を増大
させる危険性があり、殺虫剤の使用回数はできるだけ少
ない方が望ましい。

また、殺虫剤には汚染や不快臭を伴うものが多く、使用
場所を著しく限定されるのが通常である。

［問題卓を解決するための手段］ 本発明者らは、これらの問題点を除去すべく種々の薬剤
について検討を重ねた結果、ゴキブリに対して生長阻害
効果、不妊化効果を有するハイドロブレンに着目するに
至った。

ハイドロブレンには殺虫剤のような即効性はないが、ハ
イドロプレンで処理したゴキブリの幼虫は、生長が抑制
され、成虫となっても羽が縮れて短かくなるなどの外観
を呈し、また脱皮に失敗して死亡するばあいもある。な
お、成虫の中で羽が縮れて通常の羽の半分以下となった
り、全く羽のないゴキブリは不妊化されており、正常な
ゴキブリと交合しても子供が生まれない。

またハイドロプレンは、塩素系、有機リン系および（ま
たは）ピレスロイド系などの従来の殺虫剤に抵抗性を有
するゴキブリに対しても有効である。

ハイドロプレンを含有する剤型として乳剤、油剤、エア
ゾール剤などが知られているが、これらはいずれもゴキ
ブリに接触することにより効果を発揮するものであり、
ハイドロプレンを含有するゴキブリ駆除用蒸散剤は知ら
れていない。

本発明者らは、ハイドロプレンを活性成分とする各種の
剤型を検討した結果、ハイドロプレンは蒸気圧が低いに
もかかわらず、ゴキブリに対して自然蒸散方式で充分効
果があることを見出し、本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は、ハイドロプレンを担持させた担体を
至内の天井に吊り下げたり、食器棚や引き出しなどに入
れておくだけの簡単な使用方法で、汚染や不快臭がなく
、１回の設置で半年から１年間という長期間にわたりゴ
キブリの生長を阻害したり、不妊化によりゴキブリを駆
除することができるゴキブリ駆除用蒸散剤に関する。

［実施例］ 本発明においてはハイドロプレンが担体に担持せしめら
れてゴキブリ駆除用蒸散剤が製造される。

本発明に用いる担体としては、たとえば紙類、グラスウ
ール、パルプ、石綿、合成繊維、天然繊維などの繊維類
、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエチレン発泡体、ポ
リプロピレン、ウレタンなどの合成樹脂類、天然ゴム、
シリコーンゴム、パイトンゴム、ネオブレンゴムなどの
ゴム類、木粉、活性炭などの有機粉末や粒状物、シリカ
ゲル、アルミナ、ケイソウ土、パーライト、バーミキュ
ライト、ゼオライト、クレー、酸性白土、粉末ケイ酸（
商品名：アエロジル）などの無機粉末や粒状物Ｊ多孔質
無機焼結体、多孔質セラミックなどそのもの、あるいは
それらから成形されたりしたものなどがあげられ、それ
らを単独または併用することができる。前記の毬のを用
いて担体を形成するばあいには、必要に応じてデンプン
、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナト
リウム（Ｃ）ｆｃ−Ｎａ）、ヒドロキシプロピルセルロ
ースなどのバインダーを加えて任意の形に成形してもよ
い。

前記担体にハイドロプレンを担持させる方法としては、
たとえばハイドロプレンをそのままあるいは溶剤で希釈
したものを担体と混合して吸着させたり、担体にふりか
けて吸着あるいは含浸させて担持させてもよく、ハイド
ロプレンやその希釈液に担体を浸漬して含浸させて担持
させでもよく、ハイドロプレンの存在下で担体を成形し
て担持させたりしてもよい。

担体に担持ざぜるハイドロプレンの量は、担体の種類に
より異なるため一概には決定できないが、担体１００部
（重量部、以下同様）に対して、好ましくは０．１〜５
０部、ざらに好ましくはＯ，Ｓ〜３０部である。

担体にハイドロプレンを担持させるに際しては、活性成
分としてのハイドロプレンに、（Ｒ３）−（Ｅ）−１−
エチニル−２−メチル−２−ペンテニル−（ＩＲ）−シ
ス、トランスークリサンテマート（以下、エムペンスリ
ンという＞、０．０−ジメチル−０−（２，２−ジクロ
ロ）ビニルホスフェート（以下、ＤＤＶＰという）など
の蒸散性の高い殺虫剤、叶クロロートキシレノール、α
−ブロモシンナミックアルデヒドなどの蒸散性の高い殺
菌剤、安定剤である２、６−ジーｔ−ブチル−叶クレゾ
ール、２．２′−メチレンビス（４−エチル−６−ｔ−
ブチルフェノール）　、４．４’−ブチリデンビス（３
−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）、２．２−メチ
レンビス（４−メチル−６−ｔ−ブチルフェノール）な
どの酸化防止剤、含浸を容易ならしめるための溶剤であ
るミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピ
ル、ラウリル酸ヘキシル、脂肪酸エステル、ケロシン、
パラフィン系の有機溶剤などや、揮散調節剤であるミリ
スチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシ
ル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸ブチル、バルミチ
ン酸ブチル、ジエチレングリコールジステアレート、フ
マル酸ジブチル、マレイン酸ジブチル、グリセリンモノ
オレート、２−エチルへキシル−ｐ−ヒドロキシベンゾ
エート、アセチルリシノール酸メチル、ジー２−エチル
へキシルセバケート、エポキシ化ダイズ油、フタル酸系
可塑剤、エポキシ系可塑剤、ポリエステル系可塑剤など
の可塑剤、ざらに香料、色素なども必要に応じて併用し
てもよい。

このようにして製造された本発明のゴキブリ駆除用蒸散
剤は、使用に際してハイドロプレンが１ＴｒＬ３当りｏ
、ｉａ、ｇ以上、好まＬ＜Ｇ；ｔ　１．ＯｑＱ上使用す
るのがよい。

本発明においてはハイドロプレンを担体に担持させて蒸
散剤にすることによって、簡単な使用方法によって汚染
や不快臭がなく、長期間効力を維持しうるゴキブリ駆除
用蒸散剤かえられ　　゛る。

つぎに本発明のゴキブリ駆除用蒸散剤を実施例にもとづ
き説明する。

実施例１ ハイドロプレン１０部、２．６−ジーｔ−ブチル−ｐ−
クレゾール１部、ケロシン８９部の混合物１ｇを７５Ｘ
　１５０ｘ　０．３ｍの紙に含浸させ、アルミラミネー
トフィルムで密封して蒸散剤をえた。

実施例２ ハイドロプレン２部、２，２−メチレンビス（４−エチ
ル−６−ｔ−ブチルフェノール）０．２部、ミリスチン
酸オクチルドデシル９７．１部、香料０．１部の混合物
２ｇを５〜９メツシユの粒状シリカゲルに吸着させ、６
　Ｘ　９　ｃｍの不織布製の袋に入れ、ざらにこの袋を
アルミラミネートフィルムで密封して蒸散剤をえた。

実施例３ ハイドロプレン５部、２，６−ジーｔ−ブチル−ｐ−ク
レゾール０．５部、ミリスチン酸イソプロピル５０部、
ステアリン酸ブチル４４部、香料０．５部からなる混合
物１ｇを５０Ｘ８０Ｘ　２ａｎ、密度０．０２９９　／
　ｃｔｘ　’の発泡ポリエチレン板に含浸させ、アルミ
ラミネートフィルムで密封して蒸散剤をえた。

実施例４ ハイドロプレン５部、２，６−ジーｔ−ブチル−ｐ−ク
レゾール０．５部、ミリスチン酸イソプロピル９３．５
部、色素１部からなる混合物１００ｑを３５ｘ２２Ｘ　
３７１１１１１のパルプ製マットに含浸させ、アルミラ
ミネートフィルムで密封して蒸散剤をえた。

実施例５ ハイドロプレン１部、４，４−ブチリデンビス（３−メ
チル−６−ｔ−ブチルフェノール）０．３部、木粉４０
部、パーライト５３．３部、色素０．１部、香料０．３
部、ＣＨＣ−Ｈａ　　５部に水を加えて混練し、常法に
より径約１．２＃１Ｉ１１の顆粒を調製した。

この顆粒１０ｇを５　ｘ　５　ｃｕｔの不織布製の袋に
入れ、ざらにアルミラミネートフィルムで密封して蒸散
剤をえた。

実施例６ ハイドロプレン１０部、ＤＯＶＰ　　５部、２，６−ジ
ーｔ−ブチル−ｐ−クレゾール１部、ミリスチン酸イソ
プロピル８４部からなる混合物１１００１ｒ１を３０Ｘ
３０Ｘ　Ｏ，３ｍｍの紙に含浸させ、アルミラミネート
フィルムで密封して蒸散剤をえた。

実施例７ ハイドロプレン５部、エムペンスリン１０部、２．２°
−メチレンビス（４−メチル−６−ｔ−ブチルフェノー
ル）０．５部、ミリスチン酸イソプロピル８４．５部か
らなる混合物２００ｒＩＰｇを５０Ｘ４０Ｘ５Ａｌｌ。

密度０．０２１ｇ／ＣＩ＆の発泡ポリエチレン板に含浸
させ、アルミラミネートフィルムで密封して蒸散剤をえ
た。

実施例８および比較例１ 実施例１でえられた蒸散剤をアルミラミネ−トフィルム
より取り出し、８畳間（３，６Ｘ　３．６ｘ２．７ｍ＞
の天井に５枚吊り下げた。つぎに４〜５令のチャバネゴ
キブリの幼虫２０匹を入れたポリカップ（φ１２ｃｍＸ
　６ｃＩ１１）を３個置き、それぞれ１日、２日および
４日間密閉したのち取り出して２５℃の別の至に移し、
成虫になるまで継続して餌青し、脱皮の失敗などによる
死亡率と不妊化率とを求めた。不妊化率は、成虫となっ
たゴキブリの奇形スコアーを第１表にしたがって求め、
奇形スコアー３以上のものを不妊化虫とした。結果を第
２表に示す。

また、汚染の有無を調べるため、底面にガラス板を置い
て４日間放置したのちのガラス板の汚染と不快臭の有無
をしらべた。その結果、汚染および不快臭ともに全く認
められなかった。

比較のためにペルメトリン５％を含有する市販の着火式
燻煙剤（３０９筒）を同じ室で使用し、３時間後にガラ
ス板を取り出したところ、黄褐色に著しく汚染し、刺激
臭が感じられた。

［以下余白］ 第２表 実施例９ 実施例４でえられた蒸散剤をアルミラミネートフィルム
より取り出して、食器棚にある３３Ｘ３７Ｘ　１０ｃＩ
Ｒの引き出しに入れた。つぎに４〜５令のチャバネゴキ
ブリの幼虫２０匹を入れたポリカップを３個置き、それ
ぞれ８．１６．２４時間後に取り出して２５℃の別の至
に移し、成虫になるまで継続して飼育し、脱皮の失敗な
どによる死亡率と不妊化率を求めた。不妊化率は実施例
８と同様にして調べた。結果を第３表に示す。

第３表 実施例１０および比較例２ ４４５Ｘ　３５６Ｘ　２３０ｍのプラスチックコンテナ
に餌、水、ろ紙シェルタ−を置き、チャバネゴキブリの
成虫５０匹（雄：雌＝１：１）、幼虫３００匹゛を入れ
た。つぎに実施例６でえられた蒸散剤をアルミラミネー
トフィルムより取り出してゴキブリに接触しないように
吊り下げ、ガーゼで蓋をし、２５℃の室で飼育し、１力
月、３力月、６力月および９力月後のゴキブリ数を調べ
た。結果を第４表に示す。

比較例のためにＤＤＶＰ　　５部、２．６−ジーｔ−ブ
チルーｐ−クレゾール１部、ミリスチン酸イソプロピル
９４部からなる混合物１００■を３０Ｘ３０Ｘ　Ｏ，３
Ｍの紙に含浸させて製造した蒸散剤をアルミラミネート
フィルムで密封したものを、実施例６でえられた蒸散剤
のかわりに用いて、上記と同様にしてゴキブリ数を調べ
た。結果を第４表にあわせて示す。

［発明の効果］ 本発明のゴキブリ駆除用蒸散剤は天井に吊り下げたり、
食器棚なや引き出しなどに入れておくだけという簡単な
方法で使用することができ、汚染や不快臭がなく、１回
の設置で半年から１年間という長期にわたりゴキブリの
生長を阻害したり、不妊化によりゴキブリを駆除するこ
とができる。

弓−ζ＝朝゛

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　エチル（２Ｅ、４Ｅ）−３，７，１１−トリメチル
   −２，４−ドデカジエノエートを担体に担持させてなる
   ゴキブリ駆除用蒸散剤。