JPS61149396A - インク担体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、熱記録ヘッドの熱Ｃ二よりインクを記録紙に
転写して所望の記録パターンを得るためのインク担体に
係切り、特に高速記録あるいは階調記録が可能なインク
担体に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

第２図は従来の熱転写記録シート、第３図はサーマルプ
リンタの記録動作説明図を示す。５は支持基材、６はイ
ンク、７は熱記録ヘッド、８はプラテンローラ、９は記
録紙、１０は熱転写記録シートであり、以下従来の熱転
写記録シートを使用したサーマルプリンタの記録動作に
ついて簡単に説明する。

記録紙９および熱転写記録シート１０は、熱記録ヘッド
７とプラテン口〜２８とで圧接されている。

ここでこの熱転写記録シート１０は、第２図のような構
成を成し、インク６が塗布されている面が前記記録紙９
に相対されている熱記録ヘッド７は入力される画信号に
応じた電気信号を熱に変換し、この熱転写記録シー）　
１０の支持基材５側から印加し、記録紙９と相対する面
に塗布されたインク６を溶融あるいは昇華して、前記記
録紙９に転写し、所望の画像パターンが得られる。

ところが従来の熱転写記録シートの構成要素のうち支持
基材としては、ポリエチレン・テレフタレート（以下Ｐ
ＥＴと記す）やコンデンサ紙等が使用されているが、こ
れらの支持基材は熱伝導性が良好ではなく、例えば高速
記録においては熱応答が遅いことが問題となる。このた
め支持基材をできるだけ薄膜化する傾向にあるが、例え
ばＰＥＴ　においては薄くても厚さ３〜６ｐｍ程度のも
のが一般的であり、これ以上薄膜化する事は支持基材と
しての機械的強度を損い、更Ｃ二製造あるいは使用上の
取扱いが非常に困難であった。すなわち従来の熱転写記
録シートを使用したサーマルプリンタでは熱効率が悪く
、熱記録ヘッドへ膨大なエネルギを供給しなくてはなら
ず、熱記録ヘッドの蓄熱あるいは破壊等の問題点があり
ｂ高速記録を行なうには困難であった。更に熱記録ヘッ
ドの熱の温度に応じてインクの転写量を変化させて記録
を行なう階調記録の場合には設定可能な温度範囲が狭く
階調数が得られない等の問題点があった。

〔発明の目的〕 本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、熱効率
が良く、高速記録あるいは階調記録が可能なインク担体
を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

本発明によるインク担体は多孔質支持基材上（二インク
を包含し熱的破壊されるカプセルを塗布し、仁のカプセ
ル塗布面を薄膜フィルムで被覆した構成を特徴とし、前
記薄膜フィルム両側から画信号に応じた熱印加を行なう
ことにより前記カプセルを熱的破壊させ、前記カプセル
内のインクを支持基材の一方の面と相対した記録紙に転
写するものであり、すなわち熱効率の良好な熱転写記録
を行なうものである。

〔発明の効果〕

本発明のインク担体は支持基材のインクが塗布されてい
ない一方の面を記録紙と相対させ、インクを包含したカ
プセルの塗布面を被覆した薄膜フィルム面側から熱印加
を行なうため、前記薄膜フィルムは機械的強度をほとん
ど必要とせず、極端１；薄くすることが可能である。す
なわち熱記録ヘッドから熱がインクに供給されるまでの
熱効率が改善されるため、熱応答性が良くなり、記録速
度の高速化が可能である。更に熱記録ヘッドの熱の温度
を広範囲に設定できるので、印加温度（＝応じ転与イン
ク量を変化させる階調記録が可能である。

〔本発明の実施例〕

以下、図面（−従い本発明の一実施例について説明する
。第１図は本発明の一実施例であるインク担体、すなわ
ち熱転写記録シートの断面図を示す。

１は多孔質状の支持基材であり、この熱転写記録シート
の機械的強度を維持する機能を有する。２は内部１；イ
ンク３を包含し熱的破壊が可能なカプセルであって、例
えばコアセルベーション法−？　１ｎｓｉｔｕ重合法等
の従来のマイクロカプセル製粒法１；よす製られたマイ
クロカプセルが使用可能である。

インク３は熱溶融性インク、熱昇華性インクあるいは液
体インクが使用でき、これらインクを前記カプセル２に
より包含することにより、非使用時（＝おけるインクの
流出あるいはインクの気化を防止し、保存性を高めてい
る。４は前記カプセル３の塗布面を被覆する薄膜フィル
ムであり、熱的強度および熱伝導性が良好であれば機械
的強度はほとんど必要とされない。このため厚さ０．５
μｍ程度のものまで製造可能なＰＥＴや導体フィルム、
その他薄膜フィルム、その他薄膜フィルムが利用できる
。

以上のような構成を成す本実施例の熱転写記録シートを
使用したサーマルプリンタの記録動作を簡単に説明する
。薄膜フィルム４側から画信号に応じ印加された熱によ
りカプセル２の皮膜が破壊される。ここで薄膜フィルム
４は熱伝導効率が良く、熱記録ヘッド７１＝供給される
エネルギは少なくて済み、また薄膜フィルム４が存在す
るため前記カプセル２内のインク３が前記熱記録ヘッド
７に付着することが防止される。カプセル２が破壊され
た際に、包含されていたインク３が多孔質支持基材１の
細孔（図示しない）を通過し、この多孔質支持基材１と
相対している記録紙９に転写される。ここでインク３と
して熱溶融性インクを使用する場合１＝は、前記熱記録
ヘッド７から供給される熱（二より溶融し、前記多孔質
基材１を通過する。インク３として熱昇華性インクを使
用する場合には熱印加（二よりインクが昇華するため、
前記多孔質支持基材１内を瞬時に通過し転写されるので
、記録速度が著しく向上する。またインク３として液体
インクを使用する場合には前記カプセル２の破壊後、液
体インクが前記多孔質支持基材１を通過して転写される
が、更には印加熱量に応じて前記カプセル２の内圧が高
まり破壊時にインクが気化するので昇華性インクの場合
と同様に高速記録が達成される。一方、インク３の種類
によらず、印加熱の温度直二応じで転写されるインク量
が変化するが、供給される熱の効率が良いため、印加熱
の温度の設定範囲が広く取れ、段階的あるいは連続的に
温度を変化させることが可能であり、階調記録が行なえ
る。

以上この発明の一実施例孟二ついて説明したが、この発
明は以上の実施例（二は限定されない。例えば、加熱手
段は、記録ヘッド（サーマルヘッド）第１図は本発明の
一実施例である熱転写記録シートの断面図、第２図は従
来の熱転写記録シートの断面図、第３図はサーマルプリ
ンタの記録動作を説明する図である。

１・・・多孔質支持基材　　２・・・カプセル３ツ６・
・・インク　　　　４・・・薄膜フィＡＪＬ／ム５・・
・支持基材　　　　７・・・熱記録ヘッド８・・・プラ
テンローラ　９・・−記録紙１０・・・熱転写記録シー
ト

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）加熱手段からの熱により記録媒体にインクが転写
   されるインク担体において、多孔質状支持基材と、この
   多孔質状支持基材の一方の面上に塗布されたインクを包
   含するカプセル群と、このカプセル群が塗布された面を
   被覆する薄膜フィルムとから成り、この薄膜フィルム面
   から前記熱が印加されることを特徴とするインク担体。
2. （２）カプセルは、熱により破壊される性質を有するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のインク担体
   。