JPS61122596A - 原子炉圧力容器用ペデスタルの据え付け工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は原子炉圧力容器用ペデスタルの据え付け工法に
係わり、特に、ペデスタルの鋼製二重リング部分を縦割
り状にしたユニットを製作して、該ユニットの縦割り縁
部を相互に溶接してリング状に連結する据え付け工法に
関する。

「従来の技術」 第４図は、原子炉格納容ａｔｔ内で原子炉圧力容器１２
の重量を支持しているペデスタル１３の例を示すしので
、該ペデスタル１３は、原子炉圧力容器搭載部２を除く
部分が、鋼製の二重リング１４の間にコンクリート壁９
を一体に構築した構造とされている。また、前記二重リ
ング１４は、耐震性の向上等を目的として、その間に複
数の縦リブ１５が配設されることにより、全体の重量が
増加する傾向にあり、このため、第５図例に示すように
、二重リング１４および縦リブ１５をその高さが例えば
１／３となるように３分割してユニット化することか行
なわれている。そして、予め工場等で製作しておいた環
状ユニット１６を建設現場でクレーン等により吊持して
、相互に位置合わせしながら積み重ねて、各ユニット［
６の内外側板１７．１８を溶接によりそれぞれ連結する
とともに、縦リブ【５を第６図に示すように当て金１９
を介してボルト２０で締結することによって、全体とし
てリング状に一体化するようにしている。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような据え付け工法であると、ユニ
ット１６を積み重ねたときに各縦リブ１５が上下方向に
面一となるように、各ユニット１６を精密加工しておく
必要があるとともに、建設現場において、溶接歪み、変
形等が生じて各縦リブ１５相互の位置合わせ精度が低下
し易く、これを修正しながら連結する必要が生じる。ま
た、二重リング１４の間の各縦リブ１５により分割され
た複数の狭小空間においてそれぞれ縦リブ１５の連結作
業を行なう必要があり、作業性および安全性の面で間層
が生じ易い。さらに、各縦リブ１５を連結するために例
えば１万５千本以上もの多数のボルト２０が必要になっ
て、連結作業に多大な労力を要し、据え付け工期が長期
化するなどの問題点がある。

本発明は酵記問題点を育効に解決するもので、縦リブの
連結作業を省略して、二重リング部分の５　　　　　　
　　構築作業を容易にするとともに、溶接作業等の自動
化を可能にして、据え付け工期を短縮することを目的と
する。

「問題点を解決するための手段」 本発明は、二重リノグとなる円弧板状の内側板および外
側板の縦割り縁部を縦リブよりも突出させた状態にした
ユニットを製作し、該ユニットの縦割り縁部を複数個相
互に突き合わせて、該縦割り縁部を溶接してユニットを
リング状に連結することを特徴として、縦リブの連結作
業を省略して、縦割り状ユニットの縦割り縁部を溶接す
るようにしたものである。

「実施例」 以下、本発明の一実施例を第１図ないし第３図を参照し
て工程順に説明する。

（１）ユニット製作工程 ペデスタルｌの最上部となる原子炉圧力容器搭載部２を
除く調製二重リング３の部分を３分割の縦割り状にする
如く、第１図に示すように円弧板状の内側板４および外
側板５の縦割り縁部６が両内外側板４．５を連結する縦
リブ７よりも周方向外方に突出した状鯨のユニット８を
製作する。

（２）ユニット配列工程 前記各ユニット８をクレーン等により吊持しながら、基
礎Ｂの上に各ユニット８の縦割り縁部６を相互に突き合
わせた状態に周方向に沿って配列する。

（３）縦割り縁部溶接工程 隣合うユニット８の縦割り縁部６を相互に溶接すること
により、各ユニット８をリング状に連結する。この場合
、縦割り縁部６の溶接方向が第２図の矢印で示す上下方
向に単純化されるため、該溶接作業をロボット等を使用
して自動化し得て、作業性を向上させることができる。

（４）コンクリート壁形成工程 二重リング３および縦リブ７により囲まれた各空間にコ
ンクリート壁９を一体に形成する。

（５）原子炉圧力容器搭載部との一体化工程二重リング
３の上に環状の原子炉圧力容器搭載部２を構築すると、
第３図に示すようなペデスタル■が完成する。

なお、（４）のコンクリート壁形成工程は、縦割り縁部
６を除いた部分においては（３）の縦割り縁部溶接工程
と平行して実施することが可能である。

「発明の効果」 以上説明したように、本発明の原子炉圧力容器用ペデス
タルの据え付け工法によれば、次のような効果を奏する
ことができる。

（１）縦リブが連続した状態の縦割り状ユニットを製作
するので、従来工法の多数の当て金およびボルトを使用
した縦リブ連結作業を省略し得て、二重リング部分の構
築作業を大幅に簡略化することができる。

（ｉｉ）縦割り縁部の溶接方向が上下方向のみに単純化
されるため、該溶接作業の自動化を図ることが容易であ
り、作業性を向上させることができる。

（山）縦リブの連結作業が省略されるため、ペデスタル
の据え付け工期を短縮し得て、該ペデスタルの据え付け
完了後に開始される原子炉圧力容器の据え付け工事等、
他の構築工事に及ぼす影響が少なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の据え付け工法を適用した
原子炉圧力容器用ペデスタルの一実施例を示す乙ので、
第り図はユニットの斜視図、第２図は二重リング部分の
斜視図、第３図は完成状態のペデスタルの縦断面図、第
４図は原子炉格納容器内における原子炉圧力容器用ペデ
スタルの例を示す縦断面図、第５図はペデスタルの従来
例の据え付け工法による二重リング部分の斜視図、第６
図は第５図の鎖線■で示す部分の拡大正面図である。 ｌ・・・・ペデスタル、２・・・・・原子炉圧力容器搭
載部、３・・・・・・二重リング、４・・・・・・内側
板、５・・・・・外側板、６・・・・・・縦割り縁部、
７・・・・・・縦リブ、８・・・・・ユニット、９・・
・・・・コンクリート壁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼製二重リングの間に複数の縦リブを配設してなる原子
   炉圧力容器用ペデスタルの据え付け工法において、前記
   二重リングとなる円弧板状の内側板および外側板の縦割
   り縁部を前記縦リブよりも突出させた状態にしたユニッ
   トを製作し、該ユニットの縦割り縁部を複数個相互に突
   き合わせて、該縦割り縁部を溶接してユニットをリング
   状に連結することを特徴とする原子炉圧力容器用ペデス
   タルの据え付け工法。