JPS61119641A - 高耐食性Ni基合金およびその製造法 - Google Patents

高耐食性Ni基合金およびその製造法

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JPS61119641A
JPS61119641A JP24178584A JP24178584A JPS61119641A JP S61119641 A JPS61119641 A JP S61119641A JP 24178584 A JP24178584 A JP 24178584A JP 24178584 A JP24178584 A JP 24178584A JP S61119641 A JPS61119641 A JP S61119641A
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JP
Japan
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less
cracking resistance
resistant
cooling
alloy
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Application number
JP24178584A
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English (en)
Inventor
Masaaki Igarashi
正晃 五十嵐
Yasutaka Okada
康孝 岡田
Akira Seki
彰 関
Takeo Kudo
赳夫 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、腐食環境下、特に硫化水素、二酸化炭素およ
び塩素イオンの1種または2種以上を含む環境下におい
て良好な耐応力腐食割れ性および耐水素割れ性を示す高
強度、高靭性ニッケル基金゛金およびその製造法に関す
る。
(従来の技術) 従来、油井、化学工業、地熱発電等の設備用の構造材な
どのように、高強度でかつ高耐食性を要求される金属部
材は(固溶強化)+(冷間加工強化)によって強度上昇
をはかるものが大半であったため冷間加工等が施せない
ような複雑なあるいは特殊な形状を有する金属部材にあ
っては、上述のような従来の手段では強度上昇が困難で
あった。
一方、特殊形状の部材にも適用できる強度上昇手段とし
て従来より知られている手段は合金組成としてTiおよ
びAlあるいはNbを添加してNt 3  (Ti、 
Al)を主体とする金属間化合物(r l相)あるいは
Ni3Nbを主体とする金属間化合物(T”相)を析出
させることである。このような析出強化を利用したもの
としては、すでに、インコネル−718、インコネルχ
−750(商品名)等のNi基合金があるが、これらの
従来の合金では低Cr、高TiであるためNi 3 T
iが析出し耐食性の劣化は免れない。例えばインコネル
−718等はNb、 Ti、 Al添加によるγ°およ
びγ”析出強化型Ni基合金であって、T”相による析
出強化を主体としているが、かなりのTi量を含み、N
i 3 TLが析出するため耐食性は必ずしも良好でな
かった。
(発明が解決すべき問題点) ところで、油井、化学工業および地熱発電環境等のよう
に硫化水素、二酸化炭素および塩素イオンの1種または
2種以上含有する環境下で使用される材料に対しては高
強度・高靭性とともにすぐれた耐食性、すなわち耐応力
腐食割れ性および耐水素割れ性が要求される。このよう
な用途に構造材として使用される材料の場合、板あるい
は管のように比較的成形の容易なものは冷間加工によっ
て強度上昇をはかることが望ましいが、バルブ、継手、
配管等で冷間加工の施せないような特殊形状を有するも
のについては析出強化によって強度上昇をはからなけれ
ばならない。
しかしながら、TiおよびAl添加によるT゛析出強化
型Ni基合金が大半を占めている上述のような従来の・
析出強化合金では、本発明者らの研究の結果によれば、
本質的に耐食性の劣化し易いことが判明した。
(問題点を解決するための手段) 本特許出願人は上記析出強化型Ni基合金における耐食
性を改善する方法として、従来のTi添加系に代えて、
Nb単独添加系(特願昭58−109422号)・およ
びNb−M複合添加系(特願昭58−217774号)
を採用することをそれぞれ開示した。
ここに、本発明者らはさらに研究を続けたところ、Ti
添加系にあっても(Nb、A(2との複合添加でも同じ
) Si、 Mnの微量調整によって耐食性を飛躍的に
向上できるばかりか、靭性の向上もはかれることを見い
出した。すなわち、Ti添加系およびTi、 Nb (
あるいはA(2)の複合添加系の析出強化型Ni基合金
にあってAl、 Ti、 Nbが2A(2+Ti+1/
2Nb≦3.5 %(7)範囲内テSiおよびMnの含
有量をSiS2.15%、0.3%≦Mn≦2.0%に
制限することによって粒界強度の向上が可能となり、こ
れに伴って耐食性が向上するばかりか、靭性をも向上で
きることを見い出し、本発明を完成した。
ここに、本発明の要旨とするところは、重量%で、 c : 0.050%以下、 Si : 0.15%以
下、Mn : 0.30〜2.0%、 Ni : 45
〜60%、MO: 2.5〜5.5%およびW : 1
1%以下の少なくとも1種ただし、2.5%≦−〇十〃
W≦5.5%、A2:1.5%以下、 Nb : 6.2%以下およびTa : 2.0%以下
の少なくとも1種ただし、Nb+V2Ta≦6.2%、
2A<2+Ti+!/GNb≦3.5%、 P : 0.025%以下、 S : 0.0050%
以下、N : 0.050%以下、 さらに必要により、Cu : 2.0%以下およびCo
:15%以下の少なくとも1種、および/または1?E
M  :Q、10%以下、Mg:0.10%以下、Ca
: 0.10%以下およびY : 0.20%以下の少
なくともlpi、 残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する耐応力腐食割れ性および耐水素割
れ性にすぐれた高耐食性Ni基合金である。
さらに、本発明は、 重量%で、 C: 0.050%以下、 Si : 0.15%以下
、Mn : 0.30〜2.0%、 Ni : 45〜
60%、Cr : 18〜27%、  Ti : 0.
40%超、3.5%以下、Mo : 2.5〜5.5%
およびW:11%以下の少なくとも1種ただし、2.5
%≦)lo+1/2W≦5.5%、A(!:1.5%以
下、 Nb : 6.2%以下およびTa : 2.0%以下
の少なくとも1種ただし、Nb+V2Ta≦6.2%、
2Al+Ti+V2Nb≦3.5%、 P 70.025%以下、 S : 0.0050%以
下、N 、70.050%以下、 さらに必要により、Cu : 2.0%以下およびCo
:15%以下の少なくとも1種、および/またはREM
 :0.10%↓人下、 Mg : 0.10%以下、
Ca: 0.10%以下およびY:0.20%以下の少
なくとも1種、 残部Feおよび付随不純物 からなる組成を有する合金に1200〜800℃で断面
減少率50%以上に熱間加工を施した後、900〜12
00℃で3分ないし5時間保持後空冷以上の冷却速度で
冷却し、次いで600〜750℃で1時間〜200時間
の時効処理を1回もしくは2回以上施すことから成る、
耐応力腐食割れ性および耐水素割れ性にすぐれた高耐食
性Ni基合金の製造法である。
(作用) 以下に本発明にあって合金組成および加工条件を上述の
ように限定した理由についてさらに詳しく説明する。
■)化学成分 C:析出強化の妨げとなり、また、0.050%を超え
るとNbC、TiC等の介在物量が増加し延性、靭性、
耐食性が劣化する。好ましくはC50,020%である
がC50,010%では延性、靭性および耐食性はさら
に向上する。
Si : Siは脱酸剤として有効なため通常添加され
るが、多量に添加するとσ、μ、P 、、Laves相
などの延性、靭性、耐食性にたいして好ましくない金属
間化合物(以下TCP相と称する)を生成し易くなると
考えられていた。ところが本発明者らによりSiにはさ
らに炭化物、窒化物、炭窒化物等の粒界析出を促進する
効果が見い出された。ある場合にはSiのこの効果が有
効となるが、更に研究の結果、むしろ本合金系ではMn
との組合せでSiS2.15%に制限することによって
Tiの関与した上述のような粒界析出を抑制することが
可能となり、耐食性ばかりか靭性をも向上できることが
判明した。好ましくは0.010〜0.10%である。
Mn : Mnは通常説硫剤として添加するが、TCP
相生成を促進する場合があるため多量添加は望ましくな
い。ところがMnにはSiと全く逆の効果のあることが
判明し、Mn<0.30%の範囲ではかえって粒界析出
を促進する場合がある。この粒界析出の抑制とTCP相
生成の抑制を考慮して0.30%≦Mn≦2゜0%とす
る。好ましくは0.60%≦Mn≦1.Oo%である。
Ni:本発明における合金はオーステナイト基地にT゛
相あるいはT”相のいずれかまたは両者を時効により析
出し強化することを基本としており、CrおよびMo、
 Fes Coの添加量をバランスさせることによって
TCP相を生成しないようにオーステナイト基地を安定
化するに足るNi量が必要であり、そのためにはNi上
45%となる。またNiが60%を越えると耐水素割れ
性が著しく劣化するためNi560%が望ましいが、好
ましくは、強度、靭性を共に満足させる範囲として50
%≦Ni≦55%とする。
Cr : Moとともに耐食性を向上させる。このため
には18%以上必要であるが、27%を越えると熱間加
工性が低下し、さらにTCP相が生成し易くなる。
好ましくは、Crは22〜27%である。
Ti : TiはAlSNbとともにNi3M  (M
はTi、 Al、 Nb)のγ“相あるいはγ”相を形
成し強度上昇に寄与する。7’ 、T’相の析出割合お
よび量はTi、%、Nbの添加割合、量に依存して変化
する。従来Tiは0.40%を越えて添加するとNi 
3 Tiを形成し耐食性、特に耐水素割れ性を著しく劣
化させることが判明していたが、本発明にあっては前述
のようにSisMn量を微量調整することによって’l
Al+T<+1/2Nb≦3.5%の範囲内であるかぎ
りTi O,40%を越えて添加することによって耐食
性を劣化させることなく強度上昇に寄与しうるのである
。しかしながら、3.5%を越えてTiを添加すると靭
性の低下が著しくなる可能性があるため、0.4%<T
iS2.5%とする。
Mo、W:これらの元素はCrとの共存によって特に耐
孔食性を向上させる。この効果は例えばMo 2.5%
以上の添加で顕著となるがCr同様多量添加することに
よってTCP相が生成し易(なることからMo5.5%
以下の添加が望ましい。WはMoと同様な作用を示すが
、同じ効果を得るにはMo量の2倍量の添加を要する。
したがって、その割合で所要Mo量を少なくとも一部W
で置換しても良い。Wは11%を越えて添加するとMo
と同様に上述のような金属間化合物が生成し易くなるこ
とから、11%以下に制限する。よって、本発明にあっ
ては、Mo : 2.5〜5.5%およびW 711%
以下の少なくとも1ai(ただし、2.5%≦?lo+
1/2W≦5.5%)を添加する。
これらの範囲を外れると耐食性改善が十分でなく、また
延性、靭性が劣化する。
鮫、Nb、 Ta : Alは有効な脱酸剤であり、通
常0.3%以下含有される。しかし、本発明の場合のよ
うに合金元素として加えることにより、Ti、Wbの場
合と同様にNi3M  (MはTi、 Al、 Nb)
を形成して強度上昇にも寄与する。そのためには0.3
%超の添加を必要とする。しかしながらAlの多量添加
はTCP相生成を助長するためM≦1.5%とした。な
お、本発明において0.3%以下のAlは脱酸剤として
混入してくる量であって積極的に添加する合金元素では
ない、いわば1種の付随不純物である。
NbはTis鮫の場合と同様にNi3M  (MはTi
、A(2゜Nb)を形成して強度上昇に寄与する。Ti
、 Alの添加量との相対的割合に応じてT″、T゛相
の析出強化挙動または析出量を変化させ得るが、Nb含
有量が6.2%を越えるとTCP相生成に伴う靭性低下
が著しくなる。TaはNbと同様な作用を示すためNb
の一部をTaで置換しても良いが、その添加効果はNb
のほぼAとなる。よって本発明にあってはNbS2.2
%およびTaS2.0%でNb+1/2Ta≦6.2%
の範囲内で添加する。
Al.NbおよびTaはそれぞれ上記範囲内において少
なくともt +i添加し、その場合、すでに述べたよう
に、2 Kl +Ti + V2Nb≦3.5%とする
P、S:P、Sは不可避的に混入してくる不純物であり
、合金中に多量に存在すると粒界偏析により熱間加工性
を低下させ、また、耐食性も劣化するため、本発明にあ
ってはP≦0.025%、S≦0.0050%、好まし
くは、熱間加工性をさらに向上させるためS≦0.00
10%とする。
NUNは介在物量を増加させ材料特性の異方性の要因と
なるため、N≦0.050%とするが、延性、靭性をさ
らに飛躍的に向上させるためには好ましくはN≦0.0
10%とする。
Fe:Nii加とのバランスにより析出強化を促進する
ため適当量必要であり、合金組成の残部は付随不純物を
除いてFeである。好ましくは、3.0%≦Fe≦25
%とする。
Cu:耐食性の向上に有効であるが、その効果は2.0
%を越えると飽和するためCu≦2.0%とする。
Co : CoもCuと同様に耐食性を向上する効果を
有するが1.さらにCoの場合、特に耐水素割れ性を向
上させる。さらにNi%Feとのバランスによりγ゛、
T”相の析出を促進し強度上昇にも寄与するため、Go
≦15%の範囲で添加するが、これ以上添加するとTC
P相が生成し易くなる。
REM 、Mg、 Ca、 Y  二これらの元素はす
くなくとも1種の微量添加により熱間加工性を向上させ
るがそれぞれ0.10%、0.10%、0.10%およ
び0.20%の各上限を越えると逆に低融点化合物を生
成し易くなり加工性が低下する。
その他: B 、Sn、Zns Pb等は微量では本発
明により得られる合金の特性に何ら影響を与えないので
不純物としてそれぞれ0.10%まで許容されるがこの
上限を越えると加工性あるいは耐食性が劣化する。
なお、前述のように脱酸剤としてのAlは0.3%まで
含有される場合があるが、その程度のAlも不純物とし
て許容される。
2)熱間加工 本発明におけるようにNbを添加した場合、凝固時に粒
界部に低融点化合物が生成し易くなる傾向があり、熱間
加工時の加熱温度および加工温度範囲を制限する必要が
ある。熱間加工の開始温度が1200℃を越えると粒界
の脆弱化がみられる。一方、仕上げ温度が800°C未
満では加工が困難になる。本発明では、したがって、1
200〜800℃の温度範囲、好ましくは、1150〜
850℃で熱間加工を行う。
さらにNb、、Mo等は凝固時におけるマクロ偏析の原
因になり易く、このような偏析が製品においても残存す
ると厚肉材等では靭性および耐食性劣化の要因となる。
このためインゴットから製品までの熱間加工度を断面減
少率で50%以上としてNbs Mo等のマクロ偏析を
防止する。
3)熱処理 時効によるγ°相あるいはT”相の析出を有効に行わせ
るためには適切な溶体化処理が必要であり、そのため本
発明にあっては時効に先だって900〜12oo℃、好
ましくは950−1150℃で3分間〜5.0時間保持
後空冷以上の冷却速度で冷却する。冷却に際しては特に
900〜500℃の間は脆化相が析出し易いのでその間
の温度領域はlO℃/分以上の冷却速度で冷却してその
ような脆化相の析出を抑制するのが望ましい。
4)時効処理 本合金は時効によりγ°相および/またはγ“相が母相
のオーステナイト基地に均一に分散析出するため高強度
と良好な延性、靭性および耐食性が得られる。時効によ
る析出強化挙動は溶体化処理条件およびTi、 Al、
 Nbの添加量、さらにはNi、 Co、 Pe等の添
加量に依存して種々変化するが、600℃以上の時効温
度で析出は顕著となる。750℃を越える高温時効では
過時効となりrl相あるいはT”相の凝集粗大化あるい
はTCP相生成のため強度・靭性が低下する。時効時間
の選択は時効温度によっても種々異なるが有効な析出強
化は1時間〜200時間で得られる。しかしながら5〜
20時間でも十分強度が得られる。また時効処理は2回
以上施すことも可能で、その場合2段目以降の時効処理
は、その前段の時効処理後室温付近まで冷却後再加熱に
よって時効処理を施しても良いし、前段の時効処理温度
から次段の時効処理温度までそのまま加熱あるいは冷却
(炉冷以す 上の速度)によって時効処理を施しても良い。いずれの
場合にも強度、靭性あるいは耐食性に顕著な差は認めら
れない。
かくして、本発明方法によれば、機械的性質として、0
.2%耐力≧63 kgf/晶(好ましくは≧77 k
gf/mホ)、伸び≧20%、絞り≧30%および衝撃
値≧5kgf−a+/cd (好ましくは≧10 kg
f−m/ai)を有し、かつ耐食性、つまり、耐応力腐
食割れ性および耐水素割れ性が非常に優れた製品を4名
ことができる。
本発明により得られる合金は、T°相あるいはT”相の
析出強化により、高い強度を得ることができるので、冷
間加工等による強化法が通用できない油井管用バルブf
ディのような特殊形状品であっても、良好な強度、靭性
および耐食性を備えたものを製造することができる。
次に、実施例によって本発明をさらに説明する。
去五週 第1表に示す化学組成を有する各合金を調製し、第2表
に示す各熱間加工条件、熱処理条件そして時効処理条件
で析出強化型ニッケル基合金を製造した。
得られた合金の機械的性質および耐食性試験の結果を同
じく第2表にまとめて示す。
なお、各試験条件は下記の通りであった。
・引張試験: 試験温度 :室温 試験片形状:直径3.5mn+ 、標点間距離20n+
m・シャルピー試験: 試験温度 二〇℃ 試験片形状: 5 X10X55a++i、 2vo 
’V パッチ付・耐応力腐食割れ試験: 腐食溶液 :25%Na C1−0,5%CH3C00
II −15ati H2S −10atm Co 2
溶液のpH1 〃  温度 :250℃ 浸漬時間 830日 ・耐水素割れ試験: NACE条件 ; (5%Na C1−0,5%CH3
C0OHlatm H2S、 25℃) 試験片形状:炭素鋼カップリング、RO,25Uノツチ
付 比較例としては本発明方法において使用する合金校則に
あってはいずれも強度、延性、靭性あるいは耐食性のう
ち1つまたは2つ以上が良好でなかった。
隘37〜43はTi添加系の従来合金について本発明方
法により製造された合金との比較をするため示したもの
である。これらの従来合金では強度的に良好なものも多
いが耐食性が不良であり、そのような耐食性を改善しよ
うとすれば強度を犠牲にしなければならず、両者ともに
良好なものは得られない。
このようにして本発明におけるごとく合金の成分範囲な
らびに熱間加工、熱処理、時効処理の各条件を選定する
ことによって、耐食性、すなわち、耐応力腐食割れ性お
よび耐水素割れ性の抜群に優れた高強度・高靭性材料が
得られる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%で、 C:0.050%以下、Si:0.15%以下、Mn:
    0.30〜2.0%、Ni:45〜60%、Cr:18
    〜27%、Ti:0.40%超、3.5%以下、Mo:
    2.5〜5.5%およびW:11%以下の少なくとも1
    種ただし、2.5%≦Mo+1/2W≦5.5%、Al
    :1.5%以下、Nb:6.2%以下およびTa:2.
    0%以下の少なくとも1種ただし、Nb+1/2Ta≦
    6.2%、2Al+Ti+1/2Nb≦3.5%、P:
    0.025%以下、S:0.0050%以下、N:0.
    050%以下、 残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する耐応力腐食割れ性および耐水素割
    れ性にすぐれた高耐食性Ni基合金。
  2. (2)重量%で、 C:0.050%以下、Si:0.15%以下、Mn:
    0.30〜2.0%、Ni:45〜60%、Cr:18
    〜27%、Ti:0.40%超、3.5%以下、Mo:
    2.5〜5.5%およびW:11%以下の少なくとも1
    種ただし、2.5%≦Mo+1/2W≦5.5%、Al
    :1.5%以下、Nb:6.2%以下およびTa:2.
    0%以下の少なくとも1種ただし、Nb+1/2Ta≦
    6.2%、2Al+Ti+1/2Nb≦3.5%、Cu
    :2.0%以下およびCo:15%以下の少なくとも1
    種、 P:0.025%以下、S:0.0050%以下、N:
    0.050%以下、 残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する耐応力腐食割れ性および耐水素割
    れ性にすぐれた高耐食性Ni基合金。
  3. (3)重量%で、 C:0.050%以下、Si:0.15%以下、Mn:
    0.30〜2.0%、Ni:45〜60%、Cr:18
    〜27%、Ti:0.40%超、3.5%以下、Mo:
    2.5〜5.5%およびW:11%以下の少なくとも1
    種ただし、2.5%≦Mo+1/2W≦5.5%、Al
    :1.5%以下、Nb:6.2%以下およびTa:2.
    0%以下の少なくとも1種ただし、Nb+1/2Ta≦
    6.2%、2Al+Ti+1/2Nb≦3.5%、P:
    0.025%以下、S:0.0050%以下、N:0.
    050%以下、 REM:0.10%以下、Mg:0.10%以下、Ca
    :0.10%以下およびY:0.20%以下の少なくと
    も1種、残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する耐応力腐食割れ性および耐水素割
    れ性にすぐれた高耐食性Ni基合金。
  4. (4)重量%で、 C:0.050%以下、Si:0.15%以下、Mn:
    0.30〜2.0%、Ni:45〜60%、Cr:18
    〜27%、Ti:0.40%超、3.5%以下、Mo:
    2.5〜5.5%およびW:11%以下の少なくとも1
    種ただし、2.5%≦Mo+1/2W≦5.5%、Al
    :1.5%以下、Nb:6.2%以下およびTa:2.
    0%以下の少なくとも1種ただし、Nb+1/2Ta≦
    6.2%、2Al+Ti+1/2Nb≦3.5%、Cu
    :2.0%以下およびCo:15%以下の少なくとも1
    種、 P:0.025%以下、S:0.0050%以下、N:
    0.050%以下、 REM:0.10%以下、Mg:0.10%以下、Ca
    :0.10%以下およびY:0.20%以下の少なくと
    も1種、残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する耐応力腐食割れ性および耐水素割
    れ性にすぐれた高耐食性Ni基合金。
  5. (5)重量%で、 C:0.050%以下、Si:0.15%以下、Mn:
    0.30〜2.0%、Ni:45〜60%、Cr:18
    〜27%、Ti:0.40%超、3.5%以下、Mo:
    2.5〜5.5%およびW:11%以下の少なくとも1
    種ただし、2.5%≦Mo+1/2W≦5.5%、Al
    :1.5%以下、Nb:6.2%以下およびTa:2.
    0%以下の少なくとも1種ただし、Nb+1/2Ta≦
    6.2%、2Al+Ti+1/2Nb≦3.5%、P:
    0.025%以下、S:0.0050%以下、N:0.
    050%以下、 残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する合金に1200〜800℃で断面
    減少率50%以上の熱間加工を施した後、900〜12
    00℃で3分ないし5時間保持してから空冷以上の冷却
    速度で冷却し、次いで600〜750℃で1時間〜20
    0時間の時効処理を1回もしくは2回以上施すことから
    成る、耐応力腐食割れ性および耐水素割れ性にすぐれた
    高耐食性Ni基合金の製造法。
  6. (6)重量%で、 C:0.050%以下、Si:0.15%以下、Mn:
    0.30〜2.0%、Ni:45〜60%、Cr:18
    〜27%、Ti:0.40%超、3.5%以下、Mo:
    2.5〜5.5%およびW:11%以下の少なくとも1
    種ただし、2.5%≦Mo+1/2W≦5.5%、Al
    :1.5%以下、Nb:6.2%以下およびTa:2.
    0%以下の少なくとも1種ただし、Nb+1/2Ta≦
    6.2%、2Al+Ti+1/2Nb≦3.5%、Cu
    :2.0%以下およびCo:15%以下の少なくとも1
    種、 P:0.025%以下、S:0.0050%以下、N:
    0.050%以下、 残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する合金に1200〜800℃で断面
    減少率50%以上の熱間加工を施した後、900〜12
    00℃で3分ないし5時間保持してから空冷以上の冷却
    速度で冷却し、次いで600〜750℃で1時間〜20
    0時間の時効処理を1回もしくは2回以上施すことから
    成る、耐応力腐食割れ性および耐水素割れ性にすぐれた
    高耐食性Ni基合金の製造法。
  7. (7)重量%で、 C:0.050%以下、Si:0.15%以下、Mn:
    0.30〜2.0%、Ni:45〜60%、Cr:18
    〜27%、Ti:0.40%超、3.5%以下、Mo:
    2.5〜5.5%およびW:11%以下の少なくとも1
    種ただし、2.5%≦Mo+1/2W≦5.5%、Al
    :1.5%以下、Nb:6.2%以下およびTa:2.
    0%以下の少なくとも1種ただし、Nb+1/2Ta≦
    6.2%、2Al+Ti+1/2Nb≦3.5%、P:
    0.025%以下、S:0.005%以下、N:0.0
    50%以下、 REM:0.10%以下、Mg:0.10%以下、Ca
    :0.10%以下およびY:0.20%以下の少なくと
    も1種、残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する合金に1200〜800℃で断面
    減少率50%以上の熱間加工を施した後、900〜12
    00℃で3分ないし5時間保持してから空冷以上の冷却
    速度で冷却し、次いで600〜750℃で1時間〜20
    0時間の時効処理を1回もしくは2回以上施すことから
    成る、耐応力腐食割れ性および耐水素割れ性にすぐれた
    高耐食性Ni基合金の製造法。
  8. (8)重量%で、 C:0.050%以下、Si:0.15%以下、Mn:
    0.30〜2.0%、Ni:45〜60%、Cr:18
    〜27%、Ti:0.40%超、3.5%以下、Mo:
    2.5〜5.5%およびW:11%以下の少なくとも1
    種ただし、2.5%≦Mo+1/2W≦5.5%、Al
    :1.5%以下、Nb:6.2%以下およびTa:2.
    0%以下の少なくとも1種ただし、Nb+1/2Ta≦
    6.2%、2Al+Ti+1/2Nb≦3.5%、Cu
    :2.0%以下およびCo:15%以下の少なくとも1
    種、 P:0.025%以下、S:0.0050%以下、N:
    0.050%以下、 REM:0.10%以下、Mg:0.10%以下、Ca
    :0.10%以下およびY:0.20%以下の少なくと
    も1種、残部Feおよび付随不純物 から成る組成を有する合金に1200〜800℃で断面
    減少率50%以上の熱間加工を施した後、900〜12
    00℃で3分ないし5時間保持してから空冷以上の冷却
    速度で冷却し、次いで600〜750℃で1時間〜20
    0時間の時効処理を1回もしくは2回以上施すことから
    成る、耐応力腐食割れ性および耐水素割れ性にすぐれた
    高耐食性Ni基合金の製造法。
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