JPS61116269A - 真空断熱パネルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は粉状体或は粒状体を充填した中空状の外装体の
該中空内部の空気を扱いて真空状態にして形成する真空
断熱パネルの製造方法に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

この種の真空断熱パネルにあっては、充填物として一般
にパーライトやゾノライト等が用いられる。しかしなが
ら、これらの充填物はそれ自身酸る程度の気体吸着性を
有するため、外装体内にパーライトやゾノライト等より
成る粉状体或は粒状体を充填した状態で外装体内の空気
を抜く所謂真空引き時において、それら充填物に吸着さ
れている空気が仲々抜けず、真空引きに長時間を要する
。

この問題を解消するために、充填物として気体吸着性の
低い材料を使用することが考えられるが、これでは長期
使用において自然に外装体内に侵入してくる気体分子を
十分吸着できず、内部の真空度が徐々に低下し断熱性に
悪影響を及ぼす。このため、気体吸着性の低い材料を充
填物に使用しても、長期使用において外装体内に侵入し
てくる気体分子を吸着して高い真空度を維持するために
活性炭等の吸着剤を同封する必要があり、この吸着剤を
充填物と共に外装体内に収容して真空引きしていたので
は、真空引きに時間がかかるという問題は程度の差こそ
あれ依然として残る上、ｉ装体□内に吸着剤を充填物と
共に収容した状態での真空引きでは、高い気体吸着性を
有する活性炭等の吸着剤に元から吸着されている気体が
残り易く、長期使用において侵入してくる気体に対する
吸着剤の吸着能力が低くなってしまう。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、外装体に対する真空引き時間の短縮化
を図ることができる上、吸着剤を高い吸着能力を有した
状態で封入することができる真空断熱パネルの製造方法
を提供するにある。

〔発明の概要〕

本発明は、気体吸着性の高い吸着剤を内包し且つ予め内
部の空気を扱いて真空状態とした密封袋を外装体内に充
填物と共に収容し、この状態で前記外装体内の空気を汰
いて真空状態とし、その後、前記密封袋に孔を明けて該
密封袋内と外装体内とを連通させるようにしたことを第
１の特徴とするもので、このとき密封袋に孔をあける穿
孔用部材を、保護部とこの保護部内に収納された針状部
とから構成し、針状部を外装体の外側から押圧して保護
部から突出、させることにより、密封袋に孔を明けるよ
うにしたことを第２の特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を１１１図乃至第５図に基づいて
説明する。

まず真空断熱パネルを完成形態で示す第１図において、
１はフィルムにより袋状に形成された外装体で、これの
一端開口部は熱圧着により気密にシールきれており、中
空内部には気体吸着性の低い粉状体或は粒状体より成る
充填物２を収容すると共に、粒状の活性炭等の気体吸着
性の高い吸着剤３を内包したフィルム製の密封袋４を収
容している。斯る外装体１は中空内部を真空状態とし、
また密封袋４は穿孔用部材５により孔６が明けられてお
り、この孔６により外装体１と岱封袋４とが連通状態に
なされている。この穿孔用部材５は、第２図に示すよう
に、角筒状をな″す保護部７と、この保護部７の一内側
縁にセルフヒンジ８を介して一体成形された画鋲状の針
状部９とからなり、保護部７の反セルフヒンジ８側の内
側面には係止突起１０が突設されている。

次に上記真空断熱パネルの製造手順につき第３図乃至第
５図を参照して説明する。

まず、外装体１内にその一端開口部から充填物２を収容
すると共に、高度に脱気された吸着材３を充填し且つ内
部を真空状態にされた孔６加工前の密封袋４、予め密封
袋４上に穿孔用部材５を装着した状態で収容する。この
とき、穿孔用部材５針状部９は係止突起１０上に係止さ
れて保護部７内に収容された状態にしておくものである
。そして、充填物２及び密封袋４を収容した外装体１を
第３図に示すように上下二分割形の成形冶具１１内に配
置し、適麻な圧力を加えて偏平なパネル状に成形する。

次に外装体１を成形冶具１１と共に耐圧容器１２内に収
容し、該耐圧容器１２内の空気をその脱気口１２ａから
真空引きする。すると、外装体１内の空気が外装体１の
一端開口部から真空引きされる。このとき、充填物２に
気体吸着性の低い材料を使用しているので、充填物２に
吸着されている気体は比較的早期に抜は出し、しかも高
い気体吸着性を有する吸着剤３は予め高度に脱気されて
密封袋４内に収容されていてその真空引きはなされない
から、外装体１内の真空引きを比較的短時間で済ますこ
とができる。さて、上記のようにして外装体１内の真空
引きを終了した後、耐圧容器１２内に設けられている一
対のヒータ１３．１３を動作させ、第４図に示すように
この両ヒータ１３，１３間に外装体１の一端開口部を挾
み付けて当該開口部を熱圧着により気密にシールする。

この後、外装体１を耐圧容器１２から取出し、そして第
５図に示すように外装体１と密封袋４との間に存する穿
孔用部材５の針状部９を外装体１の外側から押圧する。

すると、針状部９は係止突起１０を乗越えて保護部７か
ら突出し、第１図に示すように密封袋４に刺し込まれて
該密封袋４に孔６を明ける。このようにして形成された
真空所熱パネルは、高度に脱気された吸着剤３を内包せ
る密封袋４内と外装体１内とが孔５により連通されてい
るので、長期にわたる使用において、外装体１内に気体
分子が自然侵入してきても、この気体分子を吸着剤３に
より吸着して外装体１内を高い真空度に維持することが
できる。ちなみに、上述のように形成した真空断熱パネ
ルは例えば冷蔵庫の断熱箱或は断熱扉の壁体として使用
される。

次に第６図は他の実施例を示すもので、前記一実施例と
の相違は、保護部７の高さを高くして外装体１を真空引
きしたとき、外装体１のうち穿孔用部材５の存在部分が
他より高くなるようにし、針状部９を押すべき位置が明
確に分るようにしたものである。

また、第７図は穿孔用部材５の変形例を示すもので、こ
れは針状部９を保護部７に対し押圧により破れる薄膜１
４を介して一体に成形したものである。

尚、外装体としてはプラスチックのフィルム製のものに
限らず、鉄板等の金属板製のものであってもよい。

〔発明の効果〕

本発明は以上説明したように、気体吸着性の高い吸着剤
を内包し且つ予め内部の空気を抜いて真空状態とした密
封袋を外装体内に充填物と共に収容し、この状態で外装
体内の空気を抜いて真空状態とし、その後、密封袋に孔
を明けて該密封袋内と外装体内とを連通させるようにし
たことを特徴とするものであり、この結果、真空断熱パ
ネルの使用時において外装体内に自然に侵入してくる気
体に対してはこれを吸着剤により吸着することができる
ので、充填物としては気体吸着性の低い材料を使用する
ことができると共に、吸着剤は予め脱気されて密封袋内
に収容されているので、外装体の真空引き時に吸着剤の
脱気を併せて行わずとも済み、総じて外装体の真空引き
に要する時間を短縮することができる。しかも、上述の
ように吸着剤は予め脱気されて密封袋に収容されており
、そして外装体の真空引き優に密封袋に孔を明けるもの
であるから、吸着剤を高度の鋭気状態従って高い気体吸
着能力を保持したままの状態で外装体内に封入でき、長
期にわたる使用において、外装体内に自然に浸入してく
る気体をこの吸着剤により吸着して外装体内を高い真空
度に維持できる。

更に、外装体の外側から穿孔用部材の針状部を押圧する
だけで、外装体内に収容された密封袋に孔をあけること
ができるので、穿孔作業を簡単に行　　０なうことがで
きるという優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】 第１図乃至第５図は本発明の一実施例を示すもので、第
１図は完成形態で示す真空断熱パネルの断面図、第２図
（ａ）、（ｂ）及び（ｃ）は夫々穿孔用部材の縦断正面
図、縦断側面図及び上面図、第３図乃至第５図は真空断
熱パネルの製造過程を順に示す断面図であり、第６図は
他の実施例を示す第５図相当図、第７図は穿孔用部材の
変形例を示す断面図である。 図中、１は外装体、２は充填物、３は吸着剤、４は密封
袋、５は穿孔用部材、６は孔、７は保護部、９は針状部
である。 出願人　　株式会社　　東　　芝 第　１１２１ 第２１２ 第　３　図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、粉状体或は粒状体より成る充填物を収容した中空状
   の外装体の該中空内部の空気を抜いて真空状態にして形
   成する真空断熱パネルにおいて、気体吸着性の高い吸着
   剤を内包し且つ予め内部の空気を抜いて真空状態とした
   密封袋を前記外装体内に前記充填物と共に収容し、且つ
   針状部を保護部内に収容して成る穿孔用部材を前記外装
   体と密封袋内に介装し、この状態で前記外装体内の空気
   を抜いて真空状態とし、その後、前記針状部を外装体を
   介してその外側から押圧して前記保護部から突出させる
   ことにより、前記密封袋に孔を明けて該密封袋内と外装
   体内とを連通させるようにしたことを特徴とする真空断
   熱パネルの製造方法。