JPS61110608A - 耐久性の改善された空気入りタイヤ - Google Patents

耐久性の改善された空気入りタイヤ

Info

Publication number
JPS61110608A
JPS61110608A JP59232964A JP23296484A JPS61110608A JP S61110608 A JPS61110608 A JP S61110608A JP 59232964 A JP59232964 A JP 59232964A JP 23296484 A JP23296484 A JP 23296484A JP S61110608 A JPS61110608 A JP S61110608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
bead
short fibers
reinforcing layer
pneumatic tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP59232964A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Ogawa
雅樹 小川
Masahisa Yahagi
矢萩 允久
Tsutomu Tanaka
力 田中
Takafumi Kudo
工藤 隆文
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP59232964A priority Critical patent/JPS61110608A/ja
Publication of JPS61110608A publication Critical patent/JPS61110608A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、サイドウオール部とビード部の境界領域の面
内剪断歪が最も大きくなる部分に関して、サイドウオー
ルゴムとスティフリ・ との間にミクロな短m維を含有
するゴJ2絹成物1−を設けることによって、面内剪断
中を小さくして耐久性能を著しく改良した空気入り夕任
1・に関する。
(従来技術) 一般にサイドウオール部とじ−ド部の境界領域には、面
内剪断歪の大きい部分がある。これは次のような原因に
よっている。ビード部分は、タイヤをリムにしっかりと
固着する機能を以っているので比較的硬い材料から構成
されており、一方のサイドウオール部は路面からの入力
を緩和する機能を有しているので、逆に比較的軟らかい
材料から構成されている。したがっ゛(、この境におい
て面内剪断歪が集中することになる。この大きな面内剪
断歪のためにカーカスプライ端に亀裂が発生し、成長し
、最悪の場合は、セパレーシヨンからタイヤバーストに
発展する危険性もある。この傾向は大型タイヤで顕杵で
あり、これを防ぐために多くの研究がなされ、たとえば
サイドウオールとステイフナ−の間にチェーファ−を配
置する方法が考え出された。このチェーファ−はゴムを
タイヤコードにゴム引きしたコーテッドコードをタイヤ
の開方向に近い角度で、カーカスプライ端近傍の歪を小
さくするのを目的として配置されたものである。しかし
ながら、充分な効果を出すためには、2〜3枚程度のチ
ェーファ−が必要であり、タイヤの重量がかなり増加す
る欠点があった。
通常のセフシラン比のタイヤに対しては、重量が大きい
という欠点はあったが、耐久121に関して、充分なレ
ベルを確保することが出来ていたが、超偏平タイヤにな
ると、面内剪断歪の影響からカーカスプライ端を守るた
めにチェーファ−を配置するとチェーファ−のにの部分
がサイドウオールの屈曲部分に及んでくるので今度はチ
ェーファ−のコード端から亀裂が発生、成長するように
成ってしまうという問題点が出てきた。これは、超偏平
タイヤは、サイドウオール部が相対的に少なくなること
によっている。
当然のことながら、チェーファ−の位蓋を下げると面内
剪断歪の影響が、カーカスプライ端に及んで使用末期に
おいて、ここから亀裂が発生、成長して大きなタイヤト
ラブルに発展する恐れがあった。
(発明の目的) そこで、本発明は、上記欠点を改良するため、ミクロな
短繊維を含むゴム組成物を充分に配向させ、しかも短繊
維の配向方向がカーカスプライの配向方向に対して40
度〜90度の角度になる、1、うにした補強層をステイ
フナ−とサイドルソドゴムとの間に配置することにより
、面内リリ断歪を小さくし、結果として耐久性能を著し
7く改良した空気入りタイヤを提供することを1−1的
とする。
(発明の構成) 本発明に係る空気入りタイヤは、ビード部に位置するビ
ードワイヤと、多数のコードが平行に配置されゴム引き
コード層から成り、両端部がビード部で折り返してビー
ドワイヤに係止され、ビードワイヤを境界としてビード
ワイヤの軸線方向の外側に位置する外側部およびビード
ワイヤの軸線方向内側に位置する内側部を有するカーカ
スプライと、ビードワイヤの放射方向外面に配置された
ステイフナ−と、前記ビド部のカーカスプライの外側部
を被覆するチェーファ−と、ビルド部から一+1゛イ1
′ウオール部までチェーファ−とカーカスプラ・イの−
・部の外側を被覆したサイドトレソ1゛ゴJ2と、を自
”4る空気入りタイヤにおいて、ステイング・−とリイ
I゛トレッドゴムとの間に平均+x 1p m以−F、
−11Z 14j長さLと平均径りの比(L / I)
)が8以1である短繊維を8重量部以上含有するゴム組
成物から成る、厚さ0.2〜2.0 mmの補強層を備
えていることを特徴としている。
また、前記補強層の放射内側部がチェーファ−を被覆す
るようにすることが好ましい。また、前記補強層の放射
外端部がサイドウオール部のカーカスプライを被覆する
ようにすることが好ましい。また、前記チェーファ−が
ビードワイヤに沿って折り返されタイヤの内側まで延在
する折り返し部を有し、前記補強層がチェーファ−の折
り返し部の外側からタイヤの放射外方に向かって延在す
る延在部を有するようにするうことが好ましい。また、
前記カーカスプライのコード方向の配列方向と短繊維の
補強層中の短繊維の配向方向との角度が40度〜90度
であることが好ましい。また、加硫後の短繊維の補強層
において短繊維の配列方向に引っ張った50%歪時の弾
性率M1と、短繊維の配列方向と直角の方向に引っ張っ
た50%歪時の弾性率M2の比(Ml/M2)が2.0
以上であることが好ましい。また、前記短繊維がアミド
基を有する熱可塑性ポリマーから成っており、ゴムの部
分とフェノールホルムアルデヒド系樹脂の縮合物を介し
てグラフトしていることが好ましい。
本発明において、短繊維中の平均径を1μm以下に限定
したのは、次のような理由による。
本来、短繊維に歪(応力)がかかっノコ場合、短繊維の
両末端に大きな剪断応力がかかり、その剪断応力によっ
て、短繊維の両末端から電装が発生し、成長して短繊細
補強ゴム組成物特イ1の大きなりリープを生じる傾向が
強かった。その剪断応力は、短繊維の形状に大きく依存
していることが分かっており、当然のことながら短繊維
が小さければ小さい程、短繊維の両末端にかかる歪も小
さくなるので剪断応力も小さくなる。短繊維が小さくな
れば短繊維1個当たりの補強効果も小さくなるが個数が
多くなるので全体として見れは、短繊維が入ることによ
って耐疲労性、特に繰り返し歪をうけた後のクリープが
大きくなるのを防ぐことができる。さらにまた、短繊維
補強の目的である高い弾性率、優れた耐カット性、およ
び本発明に利用している異方性を発現させることができ
るのである。
1−1記短繊紺補強のメリア)をださせるために(31
、アスペクト比(L/D)が8以上であることが必要で
あり、このアスペクト比を8以上に保って短繊維の両末
端にかかる剪断応力を問題にならないレヘルまで下げる
には、短繊維の中(勺i¥を1μm以下にしなけわばな
らない。
本発明において、短繊維の量を8重量以下に限定したの
は、8重量部よりも少ないと本発明の目的である高弾性
率および異方性が小さく、効果が期待できないからであ
る。本発明で問題となる異方f’Lとは、短繊維の配向
した方向の弾1’l率と短繊維の配向した方向と直角の
方向の弾着率が異なることを意味し、このような高い異
方1)iを有するゴムシートを組合わゼることによって
、面内剪断歪を抑えることが可能となるのである。もし
、ごごで、等方向な硬い材料で面内剪断歪を抑えようと
すれば、その材料は、耐屈曲性の乏しい材料となり、こ
のIIB+42: L、“(番、1、使用することは困
難である。w))Illをイ1°・するが故に面内剪断
歪を押さえると同一、冒こフレー1−シヒリティの高い
材料となっているのである。
本発明において、短繊維を含有するゴJ−i、ll成物
のゴムシ=1・である補強層の厚さを0.2〜2.0 
+in+に限定したのは、0.2 +wn+未満の薄い
ゴJ。
シートを工業的に生産するのは困難であるし、また、本
発明の目的である[面内剪断歪を小さくすること]がこ
の薄さでは、充分にできないからである。逆に、2.0
1を超えると、タイ−1・重量が増すばかりでなく、タ
イヤの形状にも大きな影響を与えるようになるからであ
る。
本発明において、カーカスプライのコードの配列方向と
短繊維補強ゴム中の短繊維の配向方向との角度は40度
〜90度が好ましいが、これはこの角度の範囲で面内剪
断歪を押さえる効果が鼠も発揮できるからである。 1
llilの配列方向の短繊維補強ゴム中の短繊維の配列
方向との補強ゴム角度θは「鋭角」の方を測定している
本発明においては、加硫後の短繊維補強ゴムにおいて短
繊維の配列方向に引張った50%歪時の弾性率Mlと、
短繊維の配列方向と直角の方向に引張った50%歪時の
弾性率M2の比(M1/M2)が2.0以上であること
が好ましいが、このことは短繊維の配向の程度を示して
おり、この程度に配向させた短繊維を含有するゴム組成
物を前述したようにカーカスプライのコードの配列方向
と短IJll維補強ゴム中の短繊維の配向方向との角度
を40度〜90度にした時に最も大きな効果を生み出す
本発明においては、短繊維の材料としてアミド基を有す
る熱可塑性ポリマーであることが灯ましいが、これは、
アミド基を有するポリマ−が結晶し易く、かつ結晶の配
向がIL較的容易で球晶等を作りl1liいので短繊維
の一1疲労1νIがIfれているためである。また、ア
ミ+: 、M;をイ1]“るポリマーの結晶融点は、;
m當200℃以−1−であり、耐熱性の点からも問題が
ないからである。
本発明において、短繊維とゴムの部分はフェノールホル
ムアルデヒド系樹脂の縮合物を介してグラフトしている
ことが好ましいが、これは短繊維とゴム部分の接着強力
を増加させることによって短繊維補強ゴムの耐疲労性を
向上させることができるからである。しかしながら、短
繊維の材質としては、前記に限定されるものでなく、シ
ンジオタタティック−1,2−ポリブタジェン、または
、アイソタクティックポリブロビレン等の熱可塑性ポリ
マーであってもよい。
以下、実施例でより詳細に説明する。
(実81!j例1〜6) 実施例1〜6では本発明の空気入りタイヤが従来のタイ
−1・に比べて、耐久性能において著しく改良されてい
ることを示す、 (1)強化ゴム釘1成物の製法 温度、150℃でロータの回転数、1100rpに調節
した00Cバンバリーミキサ−(神戸楕鋼製)の中に、
100℃のムーニー粘度が25である天然ゴム+400
 、、、およびN−(3−メタクリロイルオキシ−2−
ヒドロキシプロピル)−N′−フlニルーP−フェニレ
ンジアミン(ツクラックG−1、大円新興1)14g、
を投入し、1分間素綽した。次いで、6−ナイロン(商
品名+ 03011、宇部興産OS製、融点22] ’
C1分子頃3[1,000) 700 gを投入し、7
分間混練りした。
この間にバンバリーミキサ−内の温度は232°Cまで
1−胃し、6−ナイロンは熔融した。次いで、ノボラッ
ク型フェノールホルムアルYヒ1′初明縮合物(明相化
成■製、商品名550PL)30gを投入し、7分間混
練りした後、ヘキサメチレンテトラミン3gを投入し、
2.5分間混練りして(この間バンバリーミキサ−の打
身の温11ハ230°C)グラフ1−反応させた後バン
バリーミキサ、の下方に落下し取り出した。
次いで、得られた混練り物は、ノズルの内径2IllI
111長さと内1¥とのアスペクト比(1−/ D)が
2つの円形ダイを有する3olIIIIlφ押出機(部
員社製)を用いてダイ設定温度235℃で紐状に押出し
、この押出物を0℃の冷却水で冷却固化し、ついで、ガ
イドロールを経てボビンにドラフト比9で35m/分の
速度で巻き取った。この巻き取り物を一昼夜室温で真空
乾燥し、付着水を除いた後、この巻き取り物的500本
を束ねてシート状(厚さ2mn+、幅150mm )と
し、コノジロ ー1・状物をロール間隙0.2s+m 、温度60℃の
一対の圧延ロールで約10倍にロール圧延して、短繊維
で強化した強化ゴム組成物(試料1)を得た。
(2)短繊維補強ゴムおよびゴムシート層(補強層)の
製法 前記の強化ゴム組成物は表1に示すような配合成分と配
合比率で配合され、温度70℃、ロータの回転数7Or
pmに調節した00Cバンバリーミキサ−(神戸製鋼製
)で混練りして短繊維補強ゴムより成るゴム組成物1を
作成した。また、比較のために、強化ゴム組成物を含ま
ない表1の配合成分と配合比率を用い、他は同じ製法に
よってゴム組成物2を作成した。さらにこれらのゴム組
成物lおよびゴム組成物2は通常のゴムロールを用いて
0.3mmの厚さのゴム組成物1のゴムシートから成る
1枚の補強層を作成する。
表1 (al  液状T Rl;l:クラレイソプレンう一ミ
カル@製LIR−50である。
(bl  ノボラック型カシュー変性)丁、ノール4A
i 1111はフェノール100重量部に対し′(カシ
、/ll+40重量部で変性したノボラック型フェノー
ルク810−NAである。
+dlNobsは入内新興化学工業n製ツクセラーMS
A−Gである。
(al  短繊維の量(重量部)は試料1の中の短繊維
の量をゴム組成物中のゴム、100重量部当りに含まれ
ている短繊維の量で示したものである。
(3)  タイヤの構造 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1
図は本発明に係る空気入りラジアルタイヤのビード部の
拡大断面図である。
まず、構成について説明する。第1図において、1は本
発明の空気入りラジアルタイヤのビー1゛部であり、ビ
ード部1はビード部1に位置するビードワイヤ2と、多
数のコードが平行に配置されゴム引きコード層から成り
、両端部がビード部で折り返してビードワイヤ2に係止
され、ビードワイヤ2を境界としてビードワイヤ2の軸
線方向A外側に位置する外側部3aおよびビードワイヤ
2の軸線方向A内側に位置する内側部3bを有するカー
カスプライ3と、ビードワイヤ2の放射方向の外面に配
置されたステイフナ−4と、前記ビード部1のカーカス
プライ3のりI側部3aを被覆するチェーファ−5と、
を有している。また、ビード部1はビード部1からその
放射方向外方のサイドウオール部7までチェーファ−5
とカーカスプライ3の一部1 部の外側を被覆したサイドトレン1゛ゴム8と、有して
いる。ステイソフナ−4とサイドI・レッドゴム8との
間には、補強層10が設置Jられ、補強層IOは平均径
1μ麟以下、平均長さ1.と平均径りの比L/Dが8以
上である短&Iil紬を8mm部以上含有するゴム組成
物から成り、厚さ0.2〜2.0 m+nに製造されて
いる。
第1図に示す本発明の空気入りタイヤのビード部および
サイドウオール部の一部は後述の表2に示す実施例1〜
6および比較例1〜4、のタイヤサイズ11 R22,
5のタイヤに用いられた。
次に、第2図は第1図に示した実施例と異なる他の実施
例を示すものである。第2図において、lはそのビード
部を示す。このビード部1はチェーファ−5がビードワ
イヤ2に沿って折り返されタイヤの内側まで延在する折
返し部5aを有し、補強層10がチェーファ−5の折返
し部5aの外側からタイヤの放射外力に向かっ′ζ延在
する延在部10aを有している。
第3.4図は本発明に係る空気入りタイヤの他の実施例
を示すものであり、第3図の実施例においては、補強層
10の放射内側部10bがチェーファ−5を被覆してい
る。また、第4図の実施例においては、補強層10の放
射外端部10cがザイドウォール部7のカーカスプライ
3を被覆してタイーー・のショルダ一部IIの近傍まで
配置されている。
(4)  タイヤの製造と性能試験結果(作用)前述の
中位の補強層を用いて、短繊維補強ゴムよりなる後述の
2枚の組合せ層からなる補強層が製造される。次いで、
この補強層を用いてチューブ1ノスのラジアルタイヤを
製造し、タイヤのローリングレジスタンスおよび高荷重
耐久テストを行った。試験結果をそれぞれ表2および表
3に示しである。
表2および第1図に於いζ、実hl!1例1〜4および
比較例1〜3のタイヤはタイヤ9・イズ11R22,5
を用いた。ここに、補強層は表1の厚さ0.3mmのゴ
ム組成物Iのゴムシートを短繊維の配合方向がカーカス
プライのコード配列方向を中心に左右に78℃の方向を
向くよう2枚組合・Uてつくった。このようにしてつく
った補強層が実施例1乃至4のタイヤに用いた。また、
短繊維補強ゴムを含まないゴム組成物2 (表1)を用
いたシート層が比較例2に用いた。比較例1および3に
は補強層は用いてない。
表2において、実施例1〜4に示すように、短繊維補強
ゴムからなる補強層を用いれば、ナイロンチェーファ−
を用いた比較例3と同じ位高荷重耐久性を改良すること
ができ、しかも、ナイロンチェーファ−のようにタイヤ
重量を大巾に増加させ捗ることもない。しかしながら、
比較例3に示すように、ナイロンチェーファ−を用いる
と面内剪断歪を小さく出来るので高荷重耐久性が大巾に
改善されるが、タイヤ重量も大巾に増える極めて大きい
欠点が生ずる。
表3において、実施例5.6および比較例5のタイヤに
はタイヤサイズ295 /75R22,5の偏平タイヤ
が用いられた。また、補強層は実施例1と同様にして製
造された。表3の実施例5、内剪断歪を充分に押える為
にはチェーファ−のb1′ 高さを高くする必要尋あるし、チェーファ−を高くすれ
ば、チェーファ−がサイ1′ウオール部のフレックスゾ
ーンに入り、ナイロンコー1゛が破壊績となってそこか
ら亀裂が発41−1成ししてセパレーションを起こして
しまう。また逆に、チェーファーの高さを低くすれば、
カーカスプライ端から亀裂が発生、成長して、やはりセ
パレーションが起こり高荷重耐久性が不十分になってし
まう。
本発明の短繊維補強ゴムよりなる補強層を用いると、サ
イドウオールのフレックスゾーンに入っても、破壊績と
ならないので、充分な高荷重耐久性をm保することが出
来るのである。
また、単に弾性率が高いだけの等方向なゴム組成物(ゴ
ム組成物2)では、かえって高荷重耐久性を低下させて
しまう。
(以下、本頁余白) 表  2 表  3 fat  タイヤサイズはIIR22,5であり、タイ
ヤ総中が11インチ、偏平率が(4)、リム径が22.
5インチのラジアルタイヤである。
(hl  チェーファ−の高さは295 /T5R22
,5において、No、]はフランジから50111I1
1の位置までナイロンチェーファーが入っている。また
、No、 ’lはフランジから3511I11の位置ま
でナイロンチェーファ−が入っている。
(cl  ローリングレジスタンスはテストタイヤ(内
rF、 7.25kg / cd )を直径3亀のドラ
ム」二にて(tjWi2425kg、速度50に鋼/h
rの条件で一定時間走行さ・lた後、ドラム駆動のクラ
ッチをフリーにして一定時間経過後の回転数を記録し、
タイヤをセットせずにドラムのみを回転させたのちの回
転数との比較によって、ローリングレジスタンスを力の
単位として表す。本発明中においては、従来技術との差
が容易に分るように指数で表示した。
したがって値が小さい程、好ましい。
fdl  高荷重耐久テス]・は、JIS規格における
標準荷重の140%で時速60km/hrの試験条件を
用いて、ドラム試験機にて走行させ、故障が発?1−す
るまでの走行距離で評価した。走行距離の値が大きい程
好ましい。
tel  故障の形態はAはカーカスプライ端から亀裂
が発生、成長しており、セパレーションを起こしたもの
であり、また、Bはチェーファ−コード端から亀裂が発
生、成長しており、セパレーションを起こしたものであ
り、また、Cは短繊維補強イム内に亀裂が発生、成長し
てセパレーションになったものである。
(実施例7〜9) 実施例7〜9では本発明に使用する短繊維の平均径がI
pm以下に限定されることを示す。
nii記の強化ゴム組成物(試料1)の製法にrll!
 l;て使用するナイロン樹脂の粉末の平均粒径を変化
させて、短繊維の平均径を変えた強化ゴJ、 #、+l
成物(試I’12〜7)が製造された試料1〜7の短t
a 14Flの平均径と物性を表4に示しである。
(以下、本頁余白) 表  4 (a)グラフト率の測定及び算出は下記によって行った
実施例1で得られた強化ゴム組成物2gをベンゼン20
0 m 71の巾に室温で添加し、強化ゴム組成物中の
ゴム分を溶解させ、えられたスラリーを室温で遠心分離
して溶液部分と沈澱部分とに分けた。沈澱部分について
前記の操作を7111目、やり4 し行った1&、沈澱
部分を乾燥してナイロン繊維を111た。このナイロン
vA@t、をフェノールとオルソジクロヘンゼンの1:
3(重量比)のltM合溶媒に熔解させ、水素原子核H
を用いる1表磁気共鳴スペクトル(NMR)で分析(内
部1+li /jl 、テトラメチルシラン)し、NM
Rチャー1から天然ゴムに起因するメチル基及びメチレ
ン基、6−ナイロンに起因するCO基に隣接したメチレ
ン基、Nl+基に隣接したメチレン基及び他の3個のメ
チレン基の各々のピークについて、切取り面積法により
6−ナイロンと天然ゴJ・とのモル比を求めて、グラフ
ト率を算出した。
また前記のナイロン繊維の形状を繊維約200本につい
て1万倍の倍率で走査型電子lQ微鏡を用いて測定した
。υ−維は断面が円形の極めて細い短繊維であった。
表4において、試料3は短繊維の平均径が次に、表6に
示すように、i’+ii M号の組成−絹成物4〜8の
補強層を用い″C1実施例7〜9オ冊、び比較例6.7
のタイヤが前述した(実bitIfi11)のタイヤ製
造と性能試験に準して!a造され、次いで、高荷重耐久
テストが実施された。性能試験結果が表5に示されてい
る。
表5に於いて、実施例7〜9は共に短繊維の平均径1μ
−以下の表4中の試料2、試料4および試料6を用いて
おり、これらのタイヤの高荷重耐久テストは走行距11
12万kml■にの良い結果を示している。
−4、比較例6のタイヤはゴム組成物に短繊維の平均径
が1.077111鏝を超えゴム組成物5を用いており
、高荷重耐久テストの結果は走行距11111.500
kmで低く、かつ故障もCであり短繊維補強ゴムの破壊
によるものである。すなわち、短繊維の平均径が1μ鯖
を超えるとゴムの補強効果が少ない。以、ヒ説明したこ
とから、51I7 th MPの平均径は1.use以
下に固定される。
また、比較例7のタイヤには、表4の試料5が用いられ
ており、短繊維の平均径は0.2μmsであり、1μI
IJI以下ではあるが、アスペクト比は7.8のものが
用いられている。この場合、表5の比較例7の高荷重耐
久テストの結果は17.550kmであり、補強効果が
十分でない。このことから、短繊維のアスペクト比(L
/D))は8以上であることが必要である。
(実施例1O〜11) 実施例10〜11では、短繊維の量が8重量部以上必要
なことを示す。
短繊維補強ゴム中の短繊維の量が8重量部以上になるよ
う、前述の強化ゴム組成物(試料2)を用い、かつ、表
6の配合成分によって、実施例1と同様にゴム組成物9
〜11が製造された。短繊維のItt (ii量部)は
ゴム組成物9では30、ゴノ、組成物1oおよび11で
は、それぞれ1o、製造された。この補強層を用いて、
表6の実施例10.11および比較例8のタイヤが実施
例1と同様にして製造された。比較例8のタイヤは補強
層による面内剪断歪が不十分であり、高荷重耐久テスト
の結果は、14.300 k mと極めて低い。
このことから、短繊維の看は8M量部以上が必要である
ことがわかる。
(以下、本頁余白) 表6 (実施例12〜13) 実施例12〜13では、補強層の厚さが0.2〜2、0
vwに限定されることを示す。タイヤの構造、製法およ
びゴム組成物No、は、実施例5と同じにした。また補
強層の厚さは表7に記載したものを用いた。表7の実施
例12.13および比較例9.10のタイヤが高荷重耐
久テストを実施され、その結果が表7に示されている。
補強層の厚さが0.2 mm以下でGhi 、これに用
いるゴムシートが製造できない。
21以上ではタイヤ重量が増加し過ぎて現実的でない。
(以下、本頁余白) 表  7 (実施例14〜17) 実施例14〜17では、カーカスプライのコ−1゛の配
向方向と短繊維補強ゴム中の短繊維の配向方向とのMi
強ゴム角度が40〜90度が好ましいことを示す。実施
例5のタイヤにおいて、力−力スブシーイの二l−ドの
配向方向と補強層の短繊繍の配向方向との角度のみを変
化させた。また、実施例I7では、ゴム組成物lを冷プ
レスで面配向さ1鼾、カ カスブライのコードの配向方
向に幻し7°(、短In 141の配向方向をな(した
タイヤを11成した。表8において、実施例15〜17
のタイ−1・の高荷重耐久テストの結果から、補強ゴム
角度は40度未満ではその補強層による面内剪断歪を小
さり−4−る効果が十分でなく、走行距離が低い。
表  8 (実施例18〜20) 実施例18〜20では加硫後の短繊維補強ゴJ、におい
て短繊維の配向方向に引っ張った50%歪時の弾性率(
Ml)と短繊維の配列方向と直角の方向に引っ張った5
0%歪時の弾性率(M2)の弾性比(Ml/M2)が2
.5以ヒであることが好ましいことを示す。
ゴム組成物1中の短繊維の配向の程度を1−1−ルとプ
レスを絹み合わせて変化さセな。例λばプレスのみを使
用してゴムシートを作成すればMl/M21.Oとなる
し、ロールの間隙を狭くすれぽMl/M2は大きくなる
表  9 このタイヤの構造および製法は実施例5に準じて行った
表9において、実施例19および20の高荷重耐久テス
トの結果から弾性比Ml/M2は2.5以上であること
が好ましいことがわかる。
(発明の効果) 以上説明したように、ミクロな短繊維を含むゴム組成物
を充分に配向させ、しかも短繊維の配向方向がカーカス
プライコードの配向方向に対して40〜90度の角度に
なるようにした補強層をステイフナ−とサイドトレッド
ゴムとの間に配置することにより、面内剪断歪を小さく
し、かつ、タイヤの重量を大きく増加させることなく高
荷重耐久性能を極めて大幅に改良することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本発明に係る耐久性の改善された空気入り
タイヤの実施例を示す図であり、第1図は実hti例1
〜4の空気入りタイヤのビー]゛部および一部ザイドウ
オール部の断面図、第2図は実施例5および6のビード
部およびサイドウオール部の断面図、第3図は他の実施
例の一1111’部および一部サイドウオール部の断面
図、第4図はさらに他の実施例のサイド部およびサイド
ウオール部の断面図である。 1  ビード部、 2  ビードワイヤ、 3  カーカスプライ、 4  ステイフナ−1 5チェーファ−1 7サイドウオール部、 8  サイドトレッドゴム・ 10 −補強層、 10a  −補強層の延在部、 10b−補強層の放射内側部、 10 c −−−−補強層の放射外端部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ビード部に位置するビードワイヤと、多数のコー
    ドが平行に配置されゴム引きコード層から成り、両端部
    がビード部で折り返してビードワイヤに係止され、ビー
    ドワイヤを境界としてビードワイヤの軸線方向の外側に
    位置する列側部およびビードワイヤの軸線方向内側に位
    置する内側部を有するカーカスプライと、ビードワイヤ
    の放射方向外面に配置されたスティフナーと、前記ビー
    ド部のカーカスプライの外側部を被覆するチェーファー
    と、ビード部からサイドウォール部までチェーファーと
    カーカスプライの一部の外側を被覆したサイドトレッド
    ゴムと、を有する空気入りタイヤにおいて、スティフナ
    ーとサイドトレッドゴムとの間に平均径1μm以下、平
    均長さLと平均径Dの比(L/D)が8以上である短繊
    維を8重量部以上含有するゴム組成物から成る、厚さ0
    .2〜2.0mmの補強層を備えていることを特徴とす
    る耐久性の改善された空気入りタイヤ。
  2. (2)前記補強層の放射内側部がチェーファーを被覆す
    るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の耐久性の改善された空気入りタイヤ。
  3. (3)前記補強層の放射外端部がサイドウォール部のカ
    ーカスプライを被覆するようにしたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の耐久性の改善された空気入り
    タイヤ。
  4. (4)前記チェーファーがビードワイヤに沿って折り返
    されタイヤの内側まで延在する折り返し部を有し、前記
    補強層がチェーファーの折り返し部の外側からタイヤの
    放射外方に向かって延在する延在部を有することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の耐久性の改善された
    空気入りタイヤ。
  5. (5)前記カーカスプライのコードの配列方向と前記短
    繊維の補強層中の短繊維の配向方向との角度が40度〜
    90度であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の耐久性の改善された空気入りタイヤ。
  6. (6)加硫後の短繊維の補強層に於いて短繊維の配列方
    向に引っ張った50%歪時の弾性率M1と、短繊維の配
    列方向と直角の方向に引っ張った50%歪時の弾性率M
    2の比(M1/M2)が2.0以上であることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の耐久性の改善された空
    気入りタイヤ。
  7. (7)前記短繊維がアミド基を有する熱可塑性ポリマー
    から成っており、ゴムの部分とフェノールホルムアルデ
    ヒド系樹脂の縮合物を介してグラフトしていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の耐久性の改善され
    た空気入りタイヤ。
JP59232964A 1984-11-05 1984-11-05 耐久性の改善された空気入りタイヤ Pending JPS61110608A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59232964A JPS61110608A (ja) 1984-11-05 1984-11-05 耐久性の改善された空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59232964A JPS61110608A (ja) 1984-11-05 1984-11-05 耐久性の改善された空気入りタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61110608A true JPS61110608A (ja) 1986-05-28

Family

ID=16947629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59232964A Pending JPS61110608A (ja) 1984-11-05 1984-11-05 耐久性の改善された空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61110608A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998054011A1 (fr) * 1997-05-26 1998-12-03 Bridgestone Corporation Pneumatique de securite

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5710632A (en) * 1980-06-25 1982-01-20 Bridgestone Corp Rubber composition reinforced by micro organic short fiber
JPS5741203A (en) * 1980-08-26 1982-03-08 Bridgestone Corp Pneumatic tire wite improved high-speed durability and rolling resistance
JPS58156403A (ja) * 1981-09-14 1983-09-17 ダンロツプ・リミテツド タイヤの改良

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5710632A (en) * 1980-06-25 1982-01-20 Bridgestone Corp Rubber composition reinforced by micro organic short fiber
JPS5741203A (en) * 1980-08-26 1982-03-08 Bridgestone Corp Pneumatic tire wite improved high-speed durability and rolling resistance
JPS58156403A (ja) * 1981-09-14 1983-09-17 ダンロツプ・リミテツド タイヤの改良

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998054011A1 (fr) * 1997-05-26 1998-12-03 Bridgestone Corporation Pneumatique de securite
US6415840B1 (en) 1997-05-26 2002-07-09 Bridgestone Corporation Pneumatic safety tire with rubber-organic filament fiber layer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5049610A (en) Fiber-reinforced rubber composition and production process and use thereof
EP2692547B1 (en) Tire
JP6840150B2 (ja) 芳香族アルデヒドおよび芳香族ポリフェノールをベースとした高いレベルの流動性を有するゴム組成物
US10711132B2 (en) Use of an esterified aromatic polyphenol derivative for the production of a phenol-aldehyde resin for reinforcement of a rubber composition
EP1559587A2 (en) Agricultural or industrial tire with reinforced rubber composition
US20170226322A1 (en) Reinforced product comprising a composition with a low sulfur content and tire comprising said reinforced product
EP2651663B1 (en) Tyre with improved beads
US10737532B2 (en) Reinforced product comprising a composition containing a rapid vulcanization accelerator and tire comprising said reinforced product
EP2492307B1 (en) Rubber composition and pneumatic tire
US20170233556A1 (en) Reinforced product comprising a composition containing a balanced metal oxide and stearic acid derivative system and tire comprising said reinforced product
US11091580B2 (en) High strength rubber composition
JPS6124605A (ja) 高性能空気入りタイヤ
JPS61119409A (ja) 空気入りタイヤ
US8962719B2 (en) Rubber composition with encapsulated resin and pneumatic tire
JPS61110608A (ja) 耐久性の改善された空気入りタイヤ
JP2540124B2 (ja) 耐久性の改善された空気入りタイヤ
JPH0571624B2 (ja)
JP2003512966A (ja) 未加工タイヤビードおよび組成物
US20220025159A1 (en) Tyre and elastomeric compound for tyre, comprising cross-linked phenolic resins
JPS61119405A (ja) 耐久性の改善された空気入りタイヤ
JP2545059B2 (ja) 短繊維補強ゴムにより耐久性の改善された空気入りラジアルタイヤ
JPS61122010A (ja) 耐久性の改良された空気入りタイヤ
JPS61110607A (ja) 空気入りタイヤ
JPH06192479A (ja) ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ
JPS61119407A (ja) 空気入りタイヤ