JPS61103451A - 貯血槽 - Google Patents
貯血槽Info
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- JPS61103451A JPS61103451A JP59226584A JP22658484A JPS61103451A JP S61103451 A JPS61103451 A JP S61103451A JP 59226584 A JP59226584 A JP 59226584A JP 22658484 A JP22658484 A JP 22658484A JP S61103451 A JPS61103451 A JP S61103451A
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- blood storage
- reservoir
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M1/00—Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
- A61M1/36—Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
- A61M1/3621—Extra-corporeal blood circuits
- A61M1/3627—Degassing devices; Buffer reservoirs; Drip chambers; Blood filters
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M1/00—Suction or pumping devices for medical purposes; Devices for carrying-off, for treatment of, or for carrying-over, body-liquids; Drainage systems
- A61M1/36—Other treatment of blood in a by-pass of the natural circulatory system, e.g. temperature adaptation, irradiation ; Extra-corporeal blood circuits
- A61M1/3621—Extra-corporeal blood circuits
- A61M1/3623—Means for actively controlling temperature of blood
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
■１発明の背景
発明の分野
本発明は、密閉系人工心肺回路において、患者から脱血
した静脈血を一時貯留するための静脈リザーバーに関し
、特に新生児・乳児用人工心肺回路用小型静脈リザーバ
ーに関する。
した静脈血を一時貯留するための静脈リザーバーに関し
、特に新生児・乳児用人工心肺回路用小型静脈リザーバ
ーに関する。
従来技術およびその問題点
従来密閉系静脈リザーバーに要求されている性能は、
（１）貯血機能を果す為、一定の容量の血液を貯えられ
る容積を有する、 （２）脱血液に混入した空気を除去するよう貯血空間ま
たは血流の制御を行なう、 （３）局部的な血液滞留を防止する ように設定されてきた。
る容積を有する、 （２）脱血液に混入した空気を除去するよう貯血空間ま
たは血流の制御を行なう、 （３）局部的な血液滞留を防止する ように設定されてきた。
そして、脱血液に混入した空気を除去するため箱
には、ある程度の大きさの貯血空間を必要とし
、血液の停滞部を故意につくり出す必要があり、これは
、上述した（３）の要求とは相反するものであった。ま
た、一定容積より小型のものを設定するに際しては困難
が生ずる。
には、ある程度の大きさの貯血空間を必要とし
、血液の停滞部を故意につくり出す必要があり、これは
、上述した（３）の要求とは相反するものであった。ま
た、一定容積より小型のものを設定するに際しては困難
が生ずる。
そのため、血流の制御を行って、脱血液に混入した空気
を除去する方法が考えられ、この技術の１つとして、血
液流入チューブ先端に多数の穴をあけ、血液流入口から
流入する血液を拡散し、おだやかな流れとすることによ
って、気泡を浮力で浮」ニさせやすくする試み（特願昭
５７−１７６７５５号）が提案されている。また、血液
流入口と流出口の間に血流の停滞部を設ける等の方法が
実施されている。
を除去する方法が考えられ、この技術の１つとして、血
液流入チューブ先端に多数の穴をあけ、血液流入口から
流入する血液を拡散し、おだやかな流れとすることによ
って、気泡を浮力で浮」ニさせやすくする試み（特願昭
５７−１７６７５５号）が提案されている。また、血液
流入口と流出口の間に血流の停滞部を設ける等の方法が
実施されている。
しかし、新生児・乳児用人工心肺回路用静脈リザーバー
は、従来の成人用のものに比して小型にしておかないと
、血液のブライミング量が非常に多くなってしまう。
は、従来の成人用のものに比して小型にしておかないと
、血液のブライミング量が非常に多くなってしまう。
このような小型の静脈リザーバーでは、脱血液に混入し
た空気を除去することが非常に困難であ喝 り、従来の成人用において用いられてきた技術では除泡
効果が充分でないという欠点がある。
た空気を除去することが非常に困難であ喝 り、従来の成人用において用いられてきた技術では除泡
効果が充分でないという欠点がある。
また、静脈リザーバーをいっばいにふくらませると、軟
質塩化ビニル樹脂等で作製されている静脈リザーバーは
中間部でくびれを生じ、このくびれ部分に気泡が付着し
、除去することが困難であり、このくびれを防止する技
術の開発が望まれていた。
質塩化ビニル樹脂等で作製されている静脈リザーバーは
中間部でくびれを生じ、このくびれ部分に気泡が付着し
、除去することが困難であり、このくびれを防止する技
術の開発が望まれていた。
ＩＩ 、発明の目的
本発明の目的は、小容量でも脱血液に混入した空気を効
率よく除去する事が可能で、しかも、静脈リザーバーに
血液が充満しても中間部でくびれを生ずることがなく、
くびれに伴う局部的な血流の滞留を生じる事のない密閉
系静脈リザーバーを提供することにある。
率よく除去する事が可能で、しかも、静脈リザーバーに
血液が充満しても中間部でくびれを生ずることがなく、
くびれに伴う局部的な血流の滞留を生じる事のない密閉
系静脈リザーバーを提供することにある。
■９発明の具体的構成
このような目的を達成するため、本発明は、内部に貯血
空間を限定する柔軟な合成樹脂製の容器体と、この容器
体の上部に設けられ前記貯血空間と連通ずる脱気口と、
前記容器体の貯血空間に連通ずる血液流入口および血液
流出口とを有し、前記血液流入口は容器体の下部から貯
血空間に突出するように設けられた先端が封止されたチ
ューブ体の前記封止部から下方にかけて設けられた複数
個の側口により形成されており、さらに、前記血液流出
口は前記貯血空間の下部付近に設けられている貯血槽に
おいて、 前記容器体の前記血液流入口から遠く、血液流出口に近
い方の側部に、該側部と前記血液流入口の水平延長線と
の交点付近を中心として、前記貯血空間側に突出する突
出部を形成させたことを特徴とする貯血槽を提供するに
ある。
空間を限定する柔軟な合成樹脂製の容器体と、この容器
体の上部に設けられ前記貯血空間と連通ずる脱気口と、
前記容器体の貯血空間に連通ずる血液流入口および血液
流出口とを有し、前記血液流入口は容器体の下部から貯
血空間に突出するように設けられた先端が封止されたチ
ューブ体の前記封止部から下方にかけて設けられた複数
個の側口により形成されており、さらに、前記血液流出
口は前記貯血空間の下部付近に設けられている貯血槽に
おいて、 前記容器体の前記血液流入口から遠く、血液流出口に近
い方の側部に、該側部と前記血液流入口の水平延長線と
の交点付近を中心として、前記貯血空間側に突出する突
出部を形成させたことを特徴とする貯血槽を提供するに
ある。
特に、前記突出部は、前記血液流出口に近い方の側部と
前記血液流入口の水平延長線との交点付近を頂点として
、該側部全体を前記貯血空間側に突出させることにより
形成すればよい。
前記血液流入口の水平延長線との交点付近を頂点として
、該側部全体を前記貯血空間側に突出させることにより
形成すればよい。
さらに、前記血液流出口に近い方の側部の前記頂点から
貯血空間上部までの側部および前記頂点から貯血空間下
部までの側部がほぼ直線状であって、該側部全体を前記
貯ｍ空間側に突出させることにより形成することが好ま
しい。
貯血空間上部までの側部および前記頂点から貯血空間下
部までの側部がほぼ直線状であって、該側部全体を前記
貯ｍ空間側に突出させることにより形成することが好ま
しい。
また、貯血槽の貯血空間下部から貯血空間上部までの距
離Ａと前記頂点から貯血空間下部までの距＃ａとの関係
が、０．２≦ −≦０．８であるよＡ うに、該側部全体を前記貯血空間側に突出させればよい
。
離Ａと前記頂点から貯血空間下部までの距＃ａとの関係
が、０．２≦ −≦０．８であるよＡ うに、該側部全体を前記貯血空間側に突出させればよい
。
さらに、前記貯血槽が、２枚の合成樹脂製シートを接着
して形成し、接着により形成された１方の側部に近接し
て血液流入口を有するチューブ体が設けられており、さ
らに他方の側部には前記突出部が形成されていることが
好ましい。
して形成し、接着により形成された１方の側部に近接し
て血液流入口を有するチューブ体が設けられており、さ
らに他方の側部には前記突出部が形成されていることが
好ましい。
以下、本発明の貯血槽について詳細に説明する。
第１図には本発明の貯血槽１０の好適例を示す。貯血槽
１０は、合成樹脂製の容器体を用いるが、特に合成樹脂
製シートを接着して形成することが好ましく、より好ま
しくは、軟質塩化ビニル樹脂シートを高周波等によりシ
ールして、内部に貯血空間を限定するようにしたものが
よい。
１０は、合成樹脂製の容器体を用いるが、特に合成樹脂
製シートを接着して形成することが好ましく、より好ま
しくは、軟質塩化ビニル樹脂シートを高周波等によりシ
ールして、内部に貯血空間を限定するようにしたものが
よい。
この貯血空間には、患者からの脱血を導入するＮ）
ための血液流入チー−ブ１１およびカーディオド
ミーリザーバからの血液が流入するカーディオドミーラ
インチューブ１２が突出して設けられ、また除泡された
血液を排出するための血液流出チューブ１３が設けられ
ている。さらに、この貯血空間には導入された血液から
除泡された空気を排出するためのベントラインチューブ
１４が設けられている。
ための血液流入チー−ブ１１およびカーディオド
ミーリザーバからの血液が流入するカーディオドミーラ
インチューブ１２が突出して設けられ、また除泡された
血液を排出するための血液流出チューブ１３が設けられ
ている。さらに、この貯血空間には導入された血液から
除泡された空気を排出するためのベントラインチューブ
１４が設けられている。
この貯血槽１０は固定用孔１５が設けられ、適当なホル
ダーに固定して使用される。
ダーに固定して使用される。
血液流入チューブ１１は上端において封止され、この封
止部の下方に血液を流出させる開口１６を多数有し、こ
の開口は血液を貯血槽内に水平方向の緩やかな流れとし
て流出させる作用をする。開口１６は、貯血槽ｌＯの底
部付近に設けられていると、開口１６より流出したバブ
ルを含んだ血液が除泡されることなく血液流出チューブ
１３に流入してしまうので、チューブ１６の貯血空間内
への突出長さはあまり短かくてはならず、またチューブ
ｌｌの開口１６の形成位置もあまり低くてはならない。
止部の下方に血液を流出させる開口１６を多数有し、こ
の開口は血液を貯血槽内に水平方向の緩やかな流れとし
て流出させる作用をする。開口１６は、貯血槽ｌＯの底
部付近に設けられていると、開口１６より流出したバブ
ルを含んだ血液が除泡されることなく血液流出チューブ
１３に流入してしまうので、チューブ１６の貯血空間内
への突出長さはあまり短かくてはならず、またチューブ
ｌｌの開口１６の形成位置もあまり低くてはならない。
１貯血空間を
限定する傾斜部１７は、この周辺部分に付着した気泡を
ベントラインチューブ１４に向けて排出させるためのも
のである。
限定する傾斜部１７は、この周辺部分に付着した気泡を
ベントラインチューブ１４に向けて排出させるためのも
のである。
本発明は、開口１６を有する血液流入チューブ１１およ
び血液流出チューブ１３を有する貯血槽において、チュ
ーブｌｌ上の開口１６の形成部の水平延長線と貯血槽ｌ
Ｏの側部との交点１８付近を中心として、血液流入チュ
ーブ１６から遠く、血液流出チューブ１３に近い方の側
部に、貯血空間側に突出する突出部を設けることを特長
とする。
び血液流出チューブ１３を有する貯血槽において、チュ
ーブｌｌ上の開口１６の形成部の水平延長線と貯血槽ｌ
Ｏの側部との交点１８付近を中心として、血液流入チュ
ーブ１６から遠く、血液流出チューブ１３に近い方の側
部に、貯血空間側に突出する突出部を設けることを特長
とする。
このように、貯血槽の側部を内部に突出させる理由は、
消極的な意味では明細書の冒頭に述べた通り、方形の貯
血槽では血液が貯血槽に充満した時、貯血槽の中央部で
くびれが生じ、このくびれ部の下方に気泡が付着して血
液流出口より気泡が流出するととも４乙 くびれ部より
上方の血液は滞留するためであり、このくびれ部の発生
を防止するためである。積極的な意味では、側部にあた
る血液流を、気泡を多く含んだ血液流を上方に、気泡を
あまり含まない血液流を下方に分流させることにある。
消極的な意味では明細書の冒頭に述べた通り、方形の貯
血槽では血液が貯血槽に充満した時、貯血槽の中央部で
くびれが生じ、このくびれ部の下方に気泡が付着して血
液流出口より気泡が流出するととも４乙 くびれ部より
上方の血液は滞留するためであり、このくびれ部の発生
を防止するためである。積極的な意味では、側部にあた
る血液流を、気泡を多く含んだ血液流を上方に、気泡を
あまり含まない血液流を下方に分流させることにある。
したがって、本発明においては、予め貯血槽に上述した
ような気泡の付着および血液の滞留が生じないような突
出部を形成しようとするものである。
ような気泡の付着および血液の滞留が生じないような突
出部を形成しようとするものである。
さらに、突出部１８の形状について説明する。
突出部１８は上述の通り、血液流を、気泡を多く含んだ
上方流と気泡をあまり多く含まない下方流とに分流させ
るものである。よって、突出部１８から上方にある側部
２０は、血液の流れを阻害しない形状であることが好ま
しく、第１図に示すようなほぼ直線状であってもよいが
、第７図に示すような、貯血空間に対し、わずかに凹状
となるようにすることが好ましい。また、突出部１８か
ら下方にある側部１９は、気泡をあまり含まない血液流
が流れるが、わずかな気泡は有しているので、それが付
着しないような形状にすることが好ましく、第１図に示
すようなほぼ直線状のものであってもよいが、第７図に
示すような、貯血空間に対し、わずかに凸状となるよう
にすることが好ましい。
上方流と気泡をあまり多く含まない下方流とに分流させ
るものである。よって、突出部１８から上方にある側部
２０は、血液の流れを阻害しない形状であることが好ま
しく、第１図に示すようなほぼ直線状であってもよいが
、第７図に示すような、貯血空間に対し、わずかに凹状
となるようにすることが好ましい。また、突出部１８か
ら下方にある側部１９は、気泡をあまり含まない血液流
が流れるが、わずかな気泡は有しているので、それが付
着しないような形状にすることが好ましく、第１図に示
すようなほぼ直線状のものであってもよいが、第７図に
示すような、貯血空間に対し、わずかに凸状となるよう
にすることが好ましい。
そして、突出部１８は、第６図に示すように、側部２０
の１部分に形成してもよいが、第１図に示すように、側
部２０の全体を畦面空間側に突出するように形成して突
出部１８とすることが好ましい。
の１部分に形成してもよいが、第１図に示すように、側
部２０の全体を畦面空間側に突出するように形成して突
出部１８とすることが好ましい。
以下に１８で示す突出部の緒特性について説明する。
第１図に示すように、貯血槽ｌＯの貯血空間の底部から
頂部までの高さをＡ、貯血空間の底部から突出点１８ま
での高さをａ、９０″から貯血空間の底部と突出点１８
から下方の側部１９とのなす角をひいた角をαとした時
、本発明の貯血槽では、以下の条件を満足するよう構成
するのが好適である。
頂部までの高さをＡ、貯血空間の底部から突出点１８ま
での高さをａ、９０″から貯血空間の底部と突出点１８
から下方の側部１９とのなす角をひいた角をαとした時
、本発明の貯血槽では、以下の条件を満足するよう構成
するのが好適である。
０．２≦ −≦０．８、 好ましくは
０．３≦ −≦０．６ ・・・（１）“％Ｉ
１０１１≦ α ≦ ４５°、
好ましくは２０６≦ α ≦ ２５° ・・・（
２）上記の如く、−１α、を限定する理由は、以下の通
りである。
１０１１≦ α ≦ ４５°、
好ましくは２０６≦ α ≦ ２５° ・・・（
２）上記の如く、−１α、を限定する理由は、以下の通
りである。
λ＜０．２の場合には、流出ポートに内壁面が近く、シ
ートが血流に引かれてボートを閉塞する可能性があり、
また血流分画が片寄る。すなわち、リザーバーを大きく
時計回りに回る流れが強く、気泡が流出する。
ートが血流に引かれてボートを閉塞する可能性があり、
また血流分画が片寄る。すなわち、リザーバーを大きく
時計回りに回る流れが強く、気泡が流出する。
λ〉０．８の場合には、血流分画が片寄る。すなわち、
突出部下部に時計回りの流れが強くなり、除泡能が悪化
、上部の滞留が著しくなる。
突出部下部に時計回りの流れが強くなり、除泡能が悪化
、上部の滞留が著しくなる。
α＜１０″の場合には、くびれが発生する。
α〉４５°の場合には、下方側部に泡が付着する。
■０発明の具体的作用
第２図には人工心肺回路を線図的に示す。
患者３０からの血液は脱崩ライン３１および血液流入チ
ューブ１１を経て、術野からの血液はカーディオドミー
リザーバ３２で濾過消泡され １て、カーディ
オドミーライン３３およびチューブ１２を経て、静脈リ
ザーバー３４に流入し、ここで除泡された空気はベント
ラインチューブ１４により排出され、除泡された血液は
血液流出チューブ１３より、ローラポンプ３５によって
熱交換器付人工肺３６に送られ、ここで酸素加された血
液はバブルトラップ３７を経て患者３０に戻される。
ューブ１１を経て、術野からの血液はカーディオドミー
リザーバ３２で濾過消泡され １て、カーディ
オドミーライン３３およびチューブ１２を経て、静脈リ
ザーバー３４に流入し、ここで除泡された空気はベント
ラインチューブ１４により排出され、除泡された血液は
血液流出チューブ１３より、ローラポンプ３５によって
熱交換器付人工肺３６に送られ、ここで酸素加された血
液はバブルトラップ３７を経て患者３０に戻される。
このような人工心肺回路において、第２図に示すような
方形の貯血槽３４を使用した場合、貯血槽が膨満した時
、第３図に示すようなくびれ部４０が貯血槽３４の中央
部に発生する。
方形の貯血槽３４を使用した場合、貯血槽が膨満した時
、第３図に示すようなくびれ部４０が貯血槽３４の中央
部に発生する。
このように貯血槽３４にくびれ部４０が高い位置に発生
すると、第３図に示すように下方流４１が多くなり、気
泡分離が十分になされていない血液が流出チューブ１３
より多量に流出する。さらに、上方流４２が少なくなる
ため、上方貯血部４３の血流が滞ってしまう。逆に低い
位置に発生すると、４３の滞留は発生しにくくなるが、
４３を流れる血流が強くなり、気泡を下部に流出してし
まう。これに加えて、下方くびれ部４４の傾斜が小さく
なるため、気泡４５が付着し易くなるとともに、付着し
た気泡４５の排除が困難となり、気泡４５がローラポン
プの脈動にのって流出することになる。
すると、第３図に示すように下方流４１が多くなり、気
泡分離が十分になされていない血液が流出チューブ１３
より多量に流出する。さらに、上方流４２が少なくなる
ため、上方貯血部４３の血流が滞ってしまう。逆に低い
位置に発生すると、４３の滞留は発生しにくくなるが、
４３を流れる血流が強くなり、気泡を下部に流出してし
まう。これに加えて、下方くびれ部４４の傾斜が小さく
なるため、気泡４５が付着し易くなるとともに、付着し
た気泡４５の排除が困難となり、気泡４５がローラポン
プの脈動にのって流出することになる。
このような従来の方形の貯血槽を使用した場合の欠点を
解消するために、本発明においては、第１図に例示した
ような構成の貯血槽を使用する。
解消するために、本発明においては、第１図に例示した
ような構成の貯血槽を使用する。
第１図に示すような本発明の貯血槽においては、第４図
に示すように、加液流入チューブ１１の多数の開口１６
から流入した血液は、水平方向に流れる間に混入した気
泡は浮上し、血液流は側部２１に対向する側部に設けら
れた突出部１８にあたって、ほぼ均等な血液流に分割さ
れ、気泡を多く含む部分は上方流５０に、気泡の少ない
部分は下方流５１に分流される。
に示すように、加液流入チューブ１１の多数の開口１６
から流入した血液は、水平方向に流れる間に混入した気
泡は浮上し、血液流は側部２１に対向する側部に設けら
れた突出部１８にあたって、ほぼ均等な血液流に分割さ
れ、気泡を多く含む部分は上方流５０に、気泡の少ない
部分は下方流５１に分流される。
突出部１８は、
０．２≦ −≦０．８
１０″≦ α ≦ ４５゜
となるよう構成されているために、上述の如く、上方流
５０は下方流５１とほぼ同じになって、上方貯血部４３
での血液の滞留がなくなるとともに、下方側部１９の傾
斜度もおだやかな曲面を生じ、傾斜度も適切であるため
に、この部分へ気泡が付着したとしても、上方に壁を伝
って浮上していき、血液流出チューブ１３より流出して
いくことはない。
５０は下方流５１とほぼ同じになって、上方貯血部４３
での血液の滞留がなくなるとともに、下方側部１９の傾
斜度もおだやかな曲面を生じ、傾斜度も適切であるため
に、この部分へ気泡が付着したとしても、上方に壁を伝
って浮上していき、血液流出チューブ１３より流出して
いくことはない。
〈発明の効果〉
（１）本発明の貯血槽においては、貯血槽の血液流入チ
ューブから遠く、血液流入チューブに近い方の側部を、
血液法人チューブの血液流出開口の水平延長線との交点
を中心として、貯血空間側に適度に突出させることによ
り、貯血槽に血液が充満しても、突出部上方の貯血部に
おいて血液の滞留が生じず、また突出部下方の側部にお
いて気泡の付着が減少する。
ューブから遠く、血液流入チューブに近い方の側部を、
血液法人チューブの血液流出開口の水平延長線との交点
を中心として、貯血空間側に適度に突出させることによ
り、貯血槽に血液が充満しても、突出部上方の貯血部に
おいて血液の滞留が生じず、また突出部下方の側部にお
いて気泡の付着が減少する。
（２）特に、貯血槽の突出部を
１０°≦ α ≦ ４５６
１１１ となるように構成すると、本発明の
効果は顕著である。
効果は顕著である。
く実 施 例〉
軟質塩化ビニル樹脂シー）（Ｓ−４１，０，４ｍｍ厚）
を用い、第１図に示すような構成の容量１００ｃｃ、最
大血液循環量８００ ｌ１ｌＩ／ｗｉｎ（７）貯血槽を
作製した。血液流入チューブおよびカーディオドミーラ
インチューブは軟質塩化ビニル製で、その径は８．５１
ｍｍ、貯血空間への突出高さは１０ｃ■であった。血液
流入チューブの先端部の開口は直径が３ｍｍで、チュー
ブのまわりに１０個対称的に形成した。
を用い、第１図に示すような構成の容量１００ｃｃ、最
大血液循環量８００ ｌ１ｌＩ／ｗｉｎ（７）貯血槽を
作製した。血液流入チューブおよびカーディオドミーラ
インチューブは軟質塩化ビニル製で、その径は８．５１
ｍｍ、貯血空間への突出高さは１０ｃ■であった。血液
流入チューブの先端部の開口は直径が３ｍｍで、チュー
ブのまわりに１０個対称的に形成した。
この貯血槽において、突出部１８は表１に示すように種
々のものを作製し、これらに３５％グリセリンを２５℃
、８００ ｍＪｊ／ｗｉｎで循環させ、下記のような測
定を行った。測定結果はまとめて表１に示す。なお、３
５％グリセリン溶液を使用したのは、血液粘度（Ｈｔ３
５％、３７℃で２５センチポイズ）と同じ粘度を有する
からである。
々のものを作製し、これらに３５％グリセリンを２５℃
、８００ ｍＪｊ／ｗｉｎで循環させ、下記のような測
定を行った。測定結果はまとめて表１に示す。なお、３
５％グリセリン溶液を使用したのは、血液粘度（Ｈｔ３
５％、３７℃で２５センチポイズ）と同じ粘度を有する
からである。
（１）上方貯血部への滞留
１第５図に示すように、貯血槽１０の貯血空間の
頂部サンプル口６０から黒インク０．５ ｄを注入し、
サンプル−６０開角γの二等分線上１０ＩＩ１１（この
位置は、滞留度評価を行うため、実験により設定した測
定点である。）の観測点６１にインクが到達するまでの
時間を測定し、１０回の測定の平均値を示す。
１第５図に示すように、貯血槽１０の貯血空間の
頂部サンプル口６０から黒インク０．５ ｄを注入し、
サンプル−６０開角γの二等分線上１０ＩＩ１１（この
位置は、滞留度評価を行うため、実験により設定した測
定点である。）の観測点６１にインクが到達するまでの
時間を測定し、１０回の測定の平均値を示す。
（２）除泡能
血液流出口の先端にバブルトラップを取付け、流出する
気泡を観察した。
気泡を観察した。
Ｏ：目視可能な泡は観察されなかった。
Δ：非常に細かい気泡（１００−以下）が認められた。
Ｘ：１ｍｍ以上の気泡が認められた。
（３）下方側部への気泡の付着
ブライミング後、貯血槽全体をたたいて通常必要十分と
される泡ぬきをした後、３０秒後に貯血槽の下方側部１
９への気泡の付着を観察した。
される泡ぬきをした後、３０秒後に貯血槽の下方側部１
９への気泡の付着を観察した。
Ｏ：気泡の付着は認められない
△ １ｍｍ以下の細かい気泡が付着
Ｘ：１ｍｍ以上の気泡が付着
ｌ８
第１図は本発明の貯血槽の好適例の正面図である。
第２図は人工心肺回路図である。
第３図は従来の貯血槽における血液流を説明するための
正面図である。 第４図は第１図に示す本発明の貯血槽における血液流を
説明するための正面図である。 第５図は貯血槽内での血液滞留の測定用線図である。 第６図および第７図は本発明の貯血槽の他の構成例を示
す正面図である。 符号の説明 １０・・・本発明の貯血槽、１１・・・血液流入チュー
ブ、１２・・・カーディオドミーラインチューブ、１３
・・・血液流出チューブ、１４・・・ベントラインチュ
ーブ、１５・・・固定用孔、１６・・・開口、１７・・
・傾斜部、１８・・・突出部、１９・・・下方側部、２
０・・・上方側部、３０・・・患者、３１・・・脱血ラ
イン、３２・・・カーディオドミーリザーバ、３３・・
・カーディオドミーライン、３４・・・貯血槽、３５・
・・ローラポンプ、３６・・・人工肺、３７・・・バブ
ルトラップ、４゜・・・くびれ部、４１・・・下方流、
４２・・・上方流、４３・・・上方貯血部、４４・・・
下方くびれ部、４５・・・気泡、５０・・・上方流、５
１・・・下方流、６ｏ・・・サンプル口、６１・・・観
測点
正面図である。 第４図は第１図に示す本発明の貯血槽における血液流を
説明するための正面図である。 第５図は貯血槽内での血液滞留の測定用線図である。 第６図および第７図は本発明の貯血槽の他の構成例を示
す正面図である。 符号の説明 １０・・・本発明の貯血槽、１１・・・血液流入チュー
ブ、１２・・・カーディオドミーラインチューブ、１３
・・・血液流出チューブ、１４・・・ベントラインチュ
ーブ、１５・・・固定用孔、１６・・・開口、１７・・
・傾斜部、１８・・・突出部、１９・・・下方側部、２
０・・・上方側部、３０・・・患者、３１・・・脱血ラ
イン、３２・・・カーディオドミーリザーバ、３３・・
・カーディオドミーライン、３４・・・貯血槽、３５・
・・ローラポンプ、３６・・・人工肺、３７・・・バブ
ルトラップ、４゜・・・くびれ部、４１・・・下方流、
４２・・・上方流、４３・・・上方貯血部、４４・・・
下方くびれ部、４５・・・気泡、５０・・・上方流、５
１・・・下方流、６ｏ・・・サンプル口、６１・・・観
測点
Claims (5)
- （１）内部に貯血空間を限定する柔軟な合成樹脂製の容
器体と、この容器体の上部に設けられ前記貯血空間と連
通する脱気口と、前記容器体の貯血空間に連通する血液
流入口および血液流出口とを有し、前記血液流入口は容
器体の下部から貯血空間に突出するように設けられた先
端が封止されたチューブ体の前記封止部から下方にかけ
て設けられた複数個の側口により形成されており、さら
に、前記血液流出口は前記貯血空間の下部付近に設けら
れている貯血槽において、 前記容器体の前記血液流入口から遠く、血液流出口に近
い方の側部に、該側部と前記血液流入口の水平延長線と
の交点付近を中心として、前記貯血空間側に突出する突
出部を形成させたことを特徴とする貯血槽。 - （２）前記突出部は、前記血液流出口に近い方の側部と
前記血液流入口の水平延長線との交点付近を頂点として
該側部全体を前記貯血空間側に突出させることにより形
成されている特許請求の範囲第１項に記載の貯血槽。 - （３）前記血液流出口に近い方の側部の前記頂点から貯
血空間上部までの側部および前記頂点から貯血空間下部
までの側部は、ほぼ直線状である特許請求の範囲第２項
に記載の貯血槽。 - （４）貯血槽の貯血空間下部から貯血空間上部までの距
離Ａと前記頂点から貯血空間下部までの距離ａとの関係
が、０．２≦ａ／Ａ≦０．８である特許請求の範囲第２
項に記載の貯血槽。 - （５）前記貯血槽は、２枚の合成樹脂製シートを接着し
て形成されており、接着により形成された一方の側部に
近接して血液流入口を有するチューブ体が設けられてお
り、さらに他方の側部には前記突出部が形成されている
特許請求の範囲第１項記載の貯血槽。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59226584A JPS61103451A (ja) | 1984-10-27 | 1984-10-27 | 貯血槽 |
| DE8585113536T DE3567575D1 (en) | 1984-10-27 | 1985-10-24 | Blood reservoir |
| EP85113536A EP0183057B1 (en) | 1984-10-27 | 1985-10-24 | Blood reservoir |
| US06/791,568 US4622032A (en) | 1984-10-27 | 1985-10-25 | Blood reservoir |
| CA000493848A CA1255559A (en) | 1984-10-27 | 1985-10-25 | Blood reservoir |
| AU49091/85A AU570829B2 (en) | 1984-10-27 | 1985-10-25 | Blood reservoir |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59226584A JPS61103451A (ja) | 1984-10-27 | 1984-10-27 | 貯血槽 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61103451A true JPS61103451A (ja) | 1986-05-21 |
| JPS6312632B2 JPS6312632B2 (ja) | 1988-03-22 |
Family
ID=16847463
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59226584A Granted JPS61103451A (ja) | 1984-10-27 | 1984-10-27 | 貯血槽 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4622032A (ja) |
| EP (1) | EP0183057B1 (ja) |
| JP (1) | JPS61103451A (ja) |
| AU (1) | AU570829B2 (ja) |
| CA (1) | CA1255559A (ja) |
| DE (1) | DE3567575D1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0373165A (ja) * | 1989-05-31 | 1991-03-28 | Baxter Internatl Inc | 血液リザーバ |
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| WO1989003697A1 (en) * | 1987-10-22 | 1989-05-05 | Leonard Barry French | Collapsible solution container |
| JPH0622614B2 (ja) * | 1988-06-21 | 1994-03-30 | テルモ株式会社 | 貯血槽 |
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1984
- 1984-10-27 JP JP59226584A patent/JPS61103451A/ja active Granted
-
1985
- 1985-10-24 DE DE8585113536T patent/DE3567575D1/de not_active Expired
- 1985-10-24 EP EP85113536A patent/EP0183057B1/en not_active Expired
- 1985-10-25 US US06/791,568 patent/US4622032A/en not_active Expired - Fee Related
- 1985-10-25 CA CA000493848A patent/CA1255559A/en not_active Expired
- 1985-10-25 AU AU49091/85A patent/AU570829B2/en not_active Ceased
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