JPS608618Y2 - 架台構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はソーラーシステムの主要部である集熱器を屋根
上面に載置固定するための架台構造に関する。

集熱器を屋根上面に取付けるのに現在は、集熱器の４隅
から屋根の対角線方向にワイヤーを張ることにより行な
っている。

このため、屋根面に沿う方向への集熱器の保持はできる
ものの、屋根面に垂直な方向への保持が不十分であるし
、またワイヤー切れした場合には危険である等の欠点を
もつ。

加えて、ワイヤーや集熱器の配管類が屋根面上に露出し
ているため、これらが家屋前方からみえて家屋外観が悪
いという美観上の欠点ももつものであった。

本考案はかかる点にあって、ワイヤーを用いなくても集
熱器を屋根上面に強固に固定し得て屋根面に垂直な方向
への保持も確実にし、また配管類も家屋前方からみえな
いように収納することができるという有用な架台構造を
提供するものである。

以下図面に基づき本考案の一実施例を説明する。

第１図Ａ、 Ｂは長尺状をした支持木材１を屋根上面に
設けた状態を示し、図中２は母屋、３は野地板、４は防
水紙である。

支持木材１はこの防水紙４の上に横たえられ、釘５にて
前記母屋２に固定されている。

この支持木材１の上には更に防水紙６が被せられ、更に
その上に化粧水切７が被せられて雨仕舞がなされている
。

また前記支持木材１の長手方向複数箇所（図示例では２
箇所）から連結用ボルト８が前記防水紙６、化粧水切７
を貫通して横方向に突出されている。

なお、支持木材１は互いに並行した状態で複数本屋根上
面に設けられている。

また図示例では支持木材１を母屋に固定しているが垂木
に固定することもできる。

前記各支持木材１には、第２図に９で示す如き断面り字
形をした長尺状の取付板体が、支持木材より突出したボ
ルト８を利用して支持木材１に沿わせた状態で固定され
ている。

そして、各取付板体９，９にわたってその上に断面コ字
形をした受ｆｆ１ｌＯ９１０がボルト等により止着され
ている。

この受梁１０上には集熱器１１．１１が載置され、Ｌ型
アングル１２・・・を介してボルト止めされる。

一方、前記受梁１０，１０のうち集熱器１１の前端側に
位置する受梁１０からは前方にアーム１３・・・が突出
させてあり、このアーム１３・・・の先端にブラケット
１４を介して前カバー１５が取着されている。

アーム１３・・・とカバー１５の取着構造は第３図ａに
示すようにＬ字形のブラケット１４ａ、１５ａ同士の連
結構造とするも、或いは同図すに示すようにＵ字形のブ
ラケット１４ｂ、１５ｂ同士の連結構造とするも、更に
は同図Ｃに示すように凸形ブラケット１４ｃと凹形ブラ
ケット１５ｃとの嵌合構造とするも良いものである。

第４図に本考案架台構造の組立て完了した全体側面図を
示す。

本考案に係る架台構造は以上説明した如く、長尺状の支
持木材を母屋又は垂木に固定した状態で屋根上面に少な
くとも２本以上設けると共に、各支持木材から連結用ボ
ルトを横方向に突出して該ボルトにて長尺状の取付板体
を支持木材に沿わせて固定し、更にこの各取付板体にわ
たってその上に、集熱器を載置する受梁を止着すると共
に、集熱器前端側の受梁からアームを前方に突出させて
該アーム先端に前カバーを取着してなるものであるから
、次のような効果がある。

■ 受梁は取付板体を介して支持木材に固定され、支持
木材は母屋又は垂木に固定されているから、本案架台構
造は非常に頑丈である。

■ 集熱器を受梁上に載置固定できるから、集熱器を屋
根面に垂直な方向に対してもガタつきなく強固に固定で
きるし、従来の如き見栄えの悪いワイヤーが一切不要と
なる。

また、ワイヤーが不要となることに伴なって集熱器の据
付作業も素速（行なうことができるし、作業上の危険性
も少ない。

■ 受梁から前方にアームを突出してアーム先端に前カ
バーを取着しているので、アーム下方に取付板体の高さ
に略相当する分配管類を収納できる空間（第４図中Ａ）
を形成することができる。

従って、この空間Ａに配管類を収納することにより、配
管類を前カバーによって隠すことができ、家屋外観の意
匠観を高めることができる。

■ 支持木材と取付板体とは支持木材から横方向に突出
した連結用ボルトで連結しているので、支持木材を実施
例で示した如く雨仕舞することができ、雨水による腐敗
から護ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図Ａは支持木材の取付
構造を示す側断面図、同図Ｂは図ＡのＡ−Ａ断面図、第
２図は架台構造の分解斜視図、第３図ａ乃至Ｃはアーム
と前カバーとの連結構造の実施可能な各種態様を示す側
面図、第４図は架台構造の組立て状態を示す側面図であ
る。 １・・・・・・支持材、２・・・・・・母屋、８・・・
・・・連結用ボルト、９・・・・・・取付板体、１０・
・・・・・受梁、１１・・・・・・集熱器、１３・・・
・・・アーム、１５・・・・・・前カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長尺物の支持木材を母屋又は垂木に固定した状態で屋根
   上面に少なくとも２本以上設けると共に、各支持木材か
   ら連結用ボルトを横方向に突出して該ボルトにて長尺状
   の取付板体を支持木材に沿わせて固定し、更にこの各取
   付板体にわたってその上に、集熱器を載置する受梁を止
   着すると共に、集熱器前端側の受梁からアームを前方に
   突出させて該アーム先端に前カバーを取着してなる架台
   構造。