JPS607616B2 - α,α―ジ置換酢酸エステルおよびその製造法 - Google Patents

α,α―ジ置換酢酸エステルおよびその製造法

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JPS607616B2
JPS607616B2 JP1813077A JP1813077A JPS607616B2 JP S607616 B2 JPS607616 B2 JP S607616B2 JP 1813077 A JP1813077 A JP 1813077A JP 1813077 A JP1813077 A JP 1813077A JP S607616 B2 JPS607616 B2 JP S607616B2
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JP1813077A
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菊正 佐藤
俊彦 坂本
達彦 佐野
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Eezai Kk
KURARE KK
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Eezai Kk
KURARE KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式 (式中RIは炭素数1〜20の飽和または不飽和脂肪族
炭化水素基を表わし、R2はフェニル基またはァルキル
基若しくはハロゲン原子で置換されているフヱニル基を
表わし、nは1〜9の整数を表わす)で示される新規な
Q・Qージ置換酢酸ェステルおよびその製造法に関する
一般式1において、RIは好ましくはメチル、エチル、
n−プロピル、イソブロピル、nーブチル、tーブチル
などの低級アルキル基、アリル、プレニル、ィソプロベ
ニルなどの低級アルケニル基、またはゲラニル、フアル
ネシル、ゲラニルゲラニル、シトロネリル、テトラヒド
ロゲラニル、へキサヒドロフアルネシル、ラバンジユリ
ル、フ**ィチル、ィソフィチルなどのテルベン系炭素
水素残基であり、とくに好ましくは低級アルキル基また
はゲラニル基である。
R2としてのアリール基はフエニル、トリル、キシリル
、ナフチルなどであり、これらは1以上のハロゲン原子
によって核置換されていてもよい。一般式1で示される
Q・Qージ層モ奥酢酸ェステルは自体公知の方法によっ
て脱スルホン化することにより下記の一般式(iはたは
(il)で示される化合物に導くことができ、これらは
それ自体で、または中間体として、医薬、農薬、香料な
どの分野で極めて価値ある物質である。
とくにn=3のQ−フアルネシルーQ−アリールスルホ
ニル酢酸ェステルは、これに簡単な還元(たとえばリチ
ウム/エチルアミン系を用いて)によって脱スルホン化
することにより抗潰場剤またはその中間体として有用な
フアルネシル酢酸ェステル(特公昭39−561叫号公
報参照)とすることができるので、極めて重要である。
本発明によれば、一般式1で示されるQ・Q−ジ直≠製
酢酸ェステルは、次の一般式(式中Xはハロゲン原子を
表わし、nは1〜9の整数を表わす)で示される化合物
を塩基の存在下に一般式R2S02CH2COORim (式中RIおよびR2は一般式1中のそれらと同じ意味
を有する)で示されるアリールスルホニル酢酸ェステル
と反応させることにより容易に製造できる。
従来、フアルネシルハラィドを原料とするフアルネシ仙
酢酸ェステルの製造方法として、フアルネシルハライド
をマロン酸ジェステルと縮合させ、生成物を加水分解し
て半ェステルとしたのち脱炭酸する方法およびフアルネ
シルハラィドをアセト酢酸ェステルと縮合させたのち脱
アセチル化する方法が知られているが、これらの方法は
いずれも縮合反応工程の収率が低い点に問題があり、他
の原料から出発するフアルネシル酢酸ェステルの製造法
の研究に興味が持たれているのが現状である。
しかるに、本発明の方法によれば、フアルネシルハラィ
ドから収率よくQーフアルネシル−Q−アリールスルホ
ニル酢酸ェステルを製造することができ、しかも該Q−
フアルネシルーQーアリールスルホニル酢酸ェステルは
還元的脱スルホン化により容易にフアルネシル酢酸ェス
テルに転化されるので、本発明の工業的意義は極めて大
である。
本発明方法は次の反応式で表わすことができる。
本反応は一般式mで示されるアリールスルホニル酢酸ェ
ステルをアニオンに変えるために十分な活性を有する塩
基の存在下において行われる。
適当な塩基の例はアルカリ金属水酸化物(たとえば水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム)、アルカリZ金属アル
コキシド(たとえばナトリウムメトキシド、ナトリウム
エトキシド、ナトリウムnーブトキシド、ナトリウムt
ーブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシ
ド、カリウムtーフトキシド)、アルカリ金属フヱノキ
シド(たとえZばナトリウムフエノキシド、カリウムフ
エノキシド)、アルカリ金属アミド(たとえばカリウム
アミド、ナトリウムアミド、リチウムアミド、リチウム
ジィソプロピルアミド)、有機リチウム(たとえばnー
ブチルリチウム)、アルカリ金属水素化物などである。
塩基の使用量は反応により生成するハロゲン化水素酸を
中和するのに十分な量であり、転化率などの選択にもよ
るが通常一般式0の化合物1モルあたり約1〜2モルの
範囲が好適である。この反応は、用いる原料、塩基およ
び生成物の性質に依存して、約一100℃から約150
q0までの範囲の温度で行うことができる。一般にアル
カリ金属水酸化物またはアルカリ金属アルコキシドを塩
基として用いる場合の反応温度は好ましくは約000〜
十50qoであり、有機リチウム、アルカリ金属アミド
などを用いる場合にはこれより低い温度が適している。
この反応を無溶媒で行うことは可能であるが、好ましく
は有機溶媒中で反応を行う。用いる有機溶媒は、たとえ
ばnーヘキサン、ベンゼン、トルェン、キシレンなどの
炭化水素類、メタノール、エタノール、ブロパノール、
ブタノール、ベンタノールなどのアルコール類、ジヱチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、Nーメチルーピロリドソ、
ヘキサメチルホスホルアミドなどである。本発明の方法
において使用する一般式mで示されるアリールスルホニ
ル酢酸ェステルは既知の物質であり、たとえばモノハロ
ゲン酢酸ェステルとアルカリ金属アリールスルフィン酸
塩とを反応させることにより製造することができる。
X−CQCOORI+R袴02M→R2S02CQCO
ORI+(X:ハロゲン原子、M:アルカリ金属)本発
明で使用する一般式0で示される化合物は好ましくは一
般式0中のXとして臭素原子または塩素原子を有する化
合物である。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
らの実施例によって制限を受けるものではない。
実施例 1 エタノール50の【中にナトリウムェトキシド3.9夕
を溶解し、これに0℃においてP−トリルスルホニル酢
酸エチル12.1夕を加えて1時間アニオン化反応を行
ったのち、一5〜0℃にて臭化プレニル7.5夕を滴下
し、同温度で4時間反応を行った。
反応後、塩化アンモニウムで中和し、ついでエタノール
を減圧下に蟹出し、残留物を水にあげてエーテル抽出、
水洗、乾燥した。エーテルを除去して得られた生成物は
淡黄色の液体であり、これをシリカゲルカラムクロマト
グラフイー(展開溶媒:へキサン/エタノール=9/1
)により精製し、収率84%でQーブレニルーQ−(P
ートリルスルホニル)酢酸エチルを得た。なお、Q−フ
レニル−Q−(Pートリルスルホニル)酢酸エチルの構
造確認は下記に依った。赤外線吸収スペクトル(nea
t)肌‐1;1150、1330、1600、1740
核磁気共鳴スペクトル6母音海14;1.10(t、班
)、1.55(s、祖)、1.62(s、虫H)、 2.42(s、細)、 2.53(t、が)、 3.62(d、IH)、 3.99(q、が)、 4.87(t、IH)、 7.24(d、汎)、 7,61(d、幻) 実施例 2 実施例1と同機にエタノール50必中でナトリウムェト
キシド3.9夕とP−トリルスルホニル酢酸エチル12
.1夕を反応させたのち、一5〜0℃で臭化ゲラニル1
0.9夕を滴下し、同温度で9時間反応を行った。
反応生成物を実施例1と同機に処理しカラムクロマトグ
ラフィーで精製することにより、収率82%でQ−ゲラ
ニルーは−(Pートリルスルホニル)酢酸エチルを得た
。なお、Qーゲラニル−Q−(P−トリルスルホニル)
酢酸エチルの構造確認は下記に依った。赤外線吸収スペ
クトル(雌at)肌‐1;1150、1330 160
0 1660、1740核磁気共鳴スペクトル6磯点1
4;1.13(t、汎)、1.58(s、細)、1.6
3(s、細)、 1.92(s、2H)、 1.97(s、斑)、 2.43(s、祖)、 2.57(t、斑)、 3.62(d、IH)、 3.99(q、が)、 4.91(t、餌)、 7.24(d、が)、 7.61(d、2H) 実施例 3 ジメチルホルムアミド30地中にカリウムt−ブトキシ
ド6.2夕を加え、これに5℃でP−トリルスルホニル
酢酸エチル12.1夕を加えて0.5時間反応させたの
ち、臭化フアルネシル14.2夕を5〜30℃にて滴下
し、室温にて9時間反応させた。
反応後、塩化アンモニウム水溶液を加えて中和し、減圧
下に濃縮したのち水にあげてエーテルで抽出した。エー
テルを除去することにより残留物として黄色の粘樹液体
を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによ
り精製した。得られた精製物は下記によりその構造を確
認したQーフアルネシル−Q−(P−トリルスルホニル
)酢酸エチルであり、収率は76%であった。赤外線吸
収スペクトル(neat)肌‐1;1150、1330
、1600、1740核磁気共鳴スペクトル6儀浮4:
1.12(t、細)、1.斑(s、細)、1.64(s
、細)、 1.95(s、細)、 2,40(s、細)、 2.56(t、2H)、 3.63(d、IH)、 3.99(q、が)、 4.96(t、細)、 7.松(d、が)、 7.62(d、が) 実施例 4 へキサメチルホスホルアミド30必中にナトリウムメト
キシド0.65夕を加え、さらにPートリルスルホニル
酢酸エチル12.1夕を加えたのち、1尊0にて臭化ソ
ラネシル6.9夕を滴下し、同温度で13時間反応させ
た。
反応後、実施例1と同様に処理して黄色の粘鋼な液体を
得、これをシリカゲルカラムクロ‐マトグラフィーによ
り精製した。得られた精製物は下記によりその構造を確
認したQ−ソラネシル−Q−(P−トリルスルホニル)
酢酸エチルであり、その収率は72%であった。赤外線
吸収スペクトル(脂at)仇‐1;1150、1殺り
160リ16601740核磁気共鳴スペクトル8胸d
4;1.14(t、祖)、1.斑(s、3皿)、1,9
7(s、3が)、 2.43(s、が)、 2.54(t、2H)、 3.61(d、IH)、 4.01(q、が)、 5.01(broa船、畑)、 7.21(d、斑)、 7.61(d、班) 実施例 5〜10 実施例1と同様の操作で下記の反応を行った。
使用した原料(0およびm)、塩基、反応条件等と得ら
れた結果を表1にまとめて示す。なお生成物の構造は赤
外線吸収スペクトルおよび核磁気共鳴スペクトルに依っ
た。船

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R^1は炭素数1〜20の飽和または不飽和脂肪
    族炭化水素基を表わし、R^2は、フエニル基またはア
    ルキル基若しくはハロゲン原子で置換されているフエニ
    ル基を表わし、nは1〜9の整数を表わす)で示される
    α・α−ジ置換酢酸エステル。 2 一般式においてR^1が低級アルキル基またはゲラ
    ニル基であり、R^2がフエニルまたはトリル基であり
    、かつnが3である特許請求の範囲第1項記載のα・α
    −ジ置換酢酸エステル。 3 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Xはハロゲン原子を表わし、nは1〜9の整数を
    表わす)で示される化合物を塩基の存在下に 一般式 R^2SO_2CH_2COOR^1 (式中R^1は炭素数1〜20の飽和または不飽和脂肪
    族炭化水素基を表わし、R^2は、フエニル基またはア
    ルキル基若しくはハロゲン原子で置換されているフエニ
    ル基を表わす)で示されるアリールスルホニル酢酸エス
    テルと反応させることを特徴とする 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R^1、R^2およびnは前記の意味を有する)
    で示されるα・α−ジ置換酢酸エステルの製造法。
JP1813077A 1977-02-23 1977-02-23 α,α―ジ置換酢酸エステルおよびその製造法 Expired JPS607616B2 (ja)

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