JPS606907B2 - 合成マグネシア・アルミナ質クリンカーの製造方法 - Google Patents

合成マグネシア・アルミナ質クリンカーの製造方法

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JPS606907B2
JPS606907B2 JP52005612A JP561277A JPS606907B2 JP S606907 B2 JPS606907 B2 JP S606907B2 JP 52005612 A JP52005612 A JP 52005612A JP 561277 A JP561277 A JP 561277A JP S606907 B2 JPS606907 B2 JP S606907B2
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JP
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clinker
magnesia
alumina
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slurry
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福司 田島
静男 関根
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は合成マグネシア・アルミナ質(鉱物名スピネ
ル)クリンカーの製造方法の改良に関する。
従来、この種のクリンカーは繊密性、焼結‘性が悪く、
しかも脆弱であるため、耐火物用原料として好ましくな
かった。
そこでこの発明者らは、繊密組織のクリンカーを得るた
め、先に新しい合成マグネシア・アルミナ質クリンカー
の製法を開発した(椿公昭56一31314号)。その
概要は、まずマグネシァ原料とァルミナ原料とを混合す
るに際し、混合後のMg0とA夕203のモル比が1対
1(理論組成AZ20372%、Mg028%)となる
ように混合し、ついでこの混合物に、焼成反応促進剤(
または固相反応促進剤)として珪酸および酸化鉄を添加
後の各成分がそれぞれ0.5〜5.0(wt)%となる
よう添加し、しかるのち談混合物に水を添加してスラリ
となし、泥嫌混合、脱水成形、乾燥、高温焼成(175
000以上)の各工程を順次経るものである。
この方法によると、クリンカーの組織的、鉱物学的、物
理的、の諸性質を改善することができる。
しかしながら、その後に行ったこの発明者らの詳しい検
討によれば、主として下記の点でさらに改良効果の期待
できることが明らかにされた。
m 鋼達に対してマグネシアはアルミナよりも耐侵食性
にすぐれていることから、合成マグネシア・アルミナ質
においても、マグネシアを富化配合させることによって
、耐侵食性の向上が期待される。‘2’ 先願ではマグ
ネシア原料とアルミナ原料の混合物に対し、競綾反応促
進剤を添加しているが、その添加量を大きくすると、ク
リンカーの純度が下り、とくに酸化鉄の添加量が増える
と、、低溶融鉱物が生成され、クリンカーの溶融温度を
低下させる問題が生ずる。
t3} スラリー化工程において、合成原料の表面積の
増大、微粒子の増量をはかることにより、暁続時の鉱物
反応が促進される。
この発明は上記の知見に基づいてなされたもので、繊密
な組織を有する合成マグネシア・アルミナ質クリンカー
を製造するにあたり、易焼絹性を満足しながら純度、耐
侵食性のさらに改善された高品質のクリンカーを得るた
めの、製造方法を提供する。
この発明の製造方法はトマグネシア原料とアルミナ原料
とを混合する際に、混合後のA〆203/Mg○構成比
(重量比)が1.86より大きく2.54よりも小さく
なるように混合し、さらにこの混合物に珪酸等の焼結反
応促進剤を添加して、添加後のSi02が0.5〜3.
0%、Fe203が1.5%以下となるよう調整したの
ち、該混合物のスラリー化工程、泥競混合工程、脱水成
形工程、乾燥工程、1750qo以上の高温焼成工程を
経ることを特徴とする。
以下、詳細に説明する。
この発明で使用するマグネシア原料とアルミナ原料は、
ともに微粉状のものが好ましく、前者の例として水酸化
マグネシウム、後者の例ではバイヤー法による水酸化ア
ルミニウムが適当である。
従来よりマグネシア原料として海水マグネシア、天然マ
グネシアなどが、アルミナ原料として焼成アルミナ、霞
高虫アルミナ、などがそれぞれ知られているが、破砕、
粉砕、化学精製処理等の後処理を必要とし、また高価な
ものが多いから、実用的ではない。この発明では前記の
マグネシア原料とアルミナ原料とを、混合後のAそ20
3/Mg○構成比が1.86より大きく2.56より小
さくなるよう混合するが、上記モル比が1.86かまた
はそれを下回ると、ベリクレーズ鉱物(スピネル鉱物以
外の禾反応マグネシア)が生じ易く、組織的な劣化に加
えて気孔率や高比重等の物理的性質にも劣るようになる
それに対し、A夕203/Mg0構成比が2.56以上
になると、スピネル鉱物は得られても、物理的組織的性
質が若干劣る傾向がでてくる。この発明では、高品質の
クリンカーを得るためのA夕203/Mg○構成比は、
2.56より小さく2.08より大きいマグネシア富化
範囲が好ましいと考えられる。
マグネシア原料とアルミナ原料を混合したのち、この混
合物に添加する焼結反応促進剤としては、珪酸(原料に
は珪石、珪砂などがある)、酸化鉄(原料には鉄鉱石、
転炉ダストなどがある)が知られているが、前者が好ま
しい。ただし添加後の混合物中のSi02が0.5〜3
.0%、Fe203が1.5%以下となるように調整す
ることが必要である。それぞれ上限値を越えると、クリ
ンカ−の純度を下げるだけでなく、とくに酸化鉄の場合
は、Mg○・Fe203の生成量が増え、クリンカーの
耐食性を低下させる。
かくして混合原料を調整したら、スラリー化工程、泥糠
混合工程、脱水成形工程、乾燥工程、高温焼成工程に入
る。
一般に粉末原料から合成鉱物をつくるためには、水を溶
媒として密閉容器内で高温高圧下で反応処理させる手段
が探られており、これを熱水合成または水熱合成と称す
る。
この方法は鉱物の分解、結晶化を助長するものと言われ
ているが、高温高圧のため実施に危険が伴なうこと、大
量生産には不向きでコスト高になり易いこと、などの短
所が指摘される。
この発明者らは上記の事情も改善するため種々検討を加
えた結果、溶媒として淡水もしくは海水を選択しトこれ
を用いて前記の粉末混合原料をスラリーに煮沸合成し、
このスラリ−を後工程に供給することが最も好ましいこ
とが判明した。
すなわち、この方法によれば従来の熱水合成の問題点が
回避されるばかりか「合成原料の表面積の増加、微粒子
の増量がうながされ、鉱物的反応が促進され、より繊密
な組織のクリンカーが得られる。そして、スラリーの調
製に用いる溶媒は淡水より海水が好ましく、後者による
煮沸合成が前者による場合より物理的、組織的にすぐれ
た性状のクリンカーが得られ、しかも、この海水の煮沸
合成によるときは、粉末混合原料中の酸化鉄の含有量が
少なくても、易焼結・性を維持でき、組織的に改善され
たクリンカーが得られるのである。
最後に高温焼成の条件について述べれば、クリンカーと
しての特性とエネルギー経済性の両者を満足させるため
には、焼成温度は1750〜1850qCが好ましい。
この発明方法によって製造されたクリンカーは、均一な
スピネル結晶構造と繊密な組織を有しており、気孔率は
低く、嵩比重が大きい。しかも高度の純度と耐侵食性を
有する品質のすぐれたものである。したがって、耐火煉
瓦をはじめ耐侵食性や耐熱衝撃性の要求される成形材料
として、重要な用途がひらけている。
つぎに実施例を説明する。
実施例 1 原料として水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムを
混合し、さらに焼緒反応促進剤として珪酸を2%、酸化
鉄を1%添加したのちこの混合物を淡水でスラリー状に
し、泥数混合、脱水成形、乾燥、焼成(180000)
の工程を経て、合成マグネシア・アルミナ質クリンカー
を製造した。
このクリンカーにおいて、マグネシアとアルミナの構成
比の違いによる物性およびX線回折鉱物の測定結果を表
1に示すとともに、化学組成を表2に示す。
表1 (注1)◎印明瞭、〇印やや明瞭、△EO不明瞭表 −
2各構成比とも主鉱物はスピネル鉱物(Mg0・A〆
203)で、Aそ203/Mg0構成比が1.50,1
.86ではべりクレーズ鉱物(Mg0)が認められるが
、構成比が2.33,2.57,3.00になると、ベ
リクレーズ鉱物は認められない。
また徴量のフオルステライト(2MgOSj02)、ム
ラィト(3Aそ203・$i02)と思われる鉱物が認
められ、とくにA夕203/Mg0構成比が2.57,
2.33のマグネシア富化組成の場合は、物理的にも組
織的にも良質のクリンカーが得られる。
実施例 2 水酸化マグネシウムと水酸化アルミニウムを混合し、煉
綾反応促進剤として蓬酸を2%添加、この混合物を処理
条件を変えてスラリー化し、泥鰍混合、脱水成形、乾燥
、高温焼成(1800oo)を経てクリンカーを製造し
た。
ただし、Aそ203/Mg○構成比は2.33に統一し
た。
スラリー化の処理条件とクリンカーの物性を表3に示し
、またクリンカーの化学組成を表4に示す。
表 − 3 (注2)高温焼成する前の乾燥素地強度(圧縮強度)で
ある。
泥競化時間の長短、成形圧縮力によって異なるので、こ
れ らを間−条件下において測定した。
表− 4 X線回折鉱物はいずれもスピネル鉱物で、徴量のフオル
ステラィトと思われるものが認められる。
煮沸合成によるスラリー化が、クリンカーの物理的、組
織的性質を向上させることができ、とくに海水による煮
沸合成が、効果的である。これは合成原料の表面積の増
加、微粒子の増量化が原因しているためであるが、素地
強度の向上は、ィオン反応による強度増強も原因してい
るものと考えられる。さらにこの実施例では酸化鉄を添
加しないので、クリンカーの純度が向上し、鉱物学的に
マグネシアフェライト(Mg00Fe203)の生成量
が少ないクリンカーが得られている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 粉末状のマグネシア原料とアルミナ原料とを、混合
    後のAl_2O_3/MgO重量構成比が1.86より
    大きく2.54より小さくなるよう混合し、さらにこの
    混合物に珪酸等の焼結反応促進剤を添加して混合物中の
    SiO_2を0.5〜3.0重量%、Fe_2O_3を
    1.5重量%以下に調整したのち、該混合物のスラリー
    化工程、泥漿混合工程、脱水成形工程、乾燥工程、高温
    焼成工程を経ることを特徴とする合成マグネシア・アル
    ミナ質クリンカーの製造方法。
JP52005612A 1977-01-21 1977-01-21 合成マグネシア・アルミナ質クリンカーの製造方法 Expired JPS606907B2 (ja)

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