JPS606560Y2 - 梯子兼用脚立に於ける開き止め装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は梯子兼用脚立に於ける開き止め装置に関する。

従来、梯子兼用脚立に於ける側杆の開き止め装置として
は、脚立の互いに対向する一方の側杆に開き止め鈑を回
動自在に枢着し、他方の側杆に止金具を突設し、開き止
め鈑の回動操作により、開き止め鈑の端部に形成された
係止孔を止金具に係脱自在に係止させる構造とされてい
た。

しかしながらこのような構造のものでは、振動等により
不用意に開き止め鈑が回動して止金具との係合状態が離
脱するおそれがあり、安全性に欠ける欠点があった。

そこで、本考案は上記問題点に鑑み、開き止め鈑の係止
孔部と止金具との不用意な離脱を防止し、安全性向上を
図ったものであり、その特徴とするところは、蝶番部の
枢軸回りの回動により開閉操作自在とされた互いに対向
する側杆の一方の側杆に開き止め鈑の一端部が回動自在
に枢着され、該開き止め鈑の他端部に設けられた係止孔
部が枢軸回りの回動操作により、他方の側杆に突設され
た止金具に係脱自在とされた梯子兼用脚立に於いて、係
止孔部に係止された止金具の外方突出部を係脱自在に覆
って抜は止め保持する箱形覆体が開き止め鈑の外側面に
揺動操作自在に枢着され、かつ覆体を前記覆う方向に弾
発付勢する発条が装着されてなる点にある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、第
１図長手第５図において、１は梯子兼用脚立であり、該
梯子兼用脚立１は夫々ｌ対の側杆２．３と、各１対の側
杆２． ２． ３． ３間に適宜架設された複数の踏板
（図示省略）と、互いに対向する側杆２，３の上端部を
回動自在に枢支連結する蝶番部４とを備えている。

該蝶番部４は、各側杆２，３に夫々固着された１対の蝶
番部５，６と、各蝶番部５，６を枢支連結する枢軸７と
から構成されている。

そして相互の側杆２，３を枢軸７回りに回動することに
より互いに開閉操作自在とされている。

８は開き止め鈑で、第１平杆９と第２平杆１゜とからな
り、第１千杆９と第２平杆１０の各端部が枢軸１１によ
り回動自在に枢支連結されている。

１２は第１平杆９と第２千杆１０との相対回動を規制す
る止ピンである。

また第１平杆９の他端部は側杆３の外側面側に枢軸１３
により回動自在に枢着されている。

もう一方の側杆２の外側面には外側方に突出状として止
金具１４が設けられており、該止金具１４の突出端には
径方向外方に張出し形成された円盤状の抜止部１５が設
けられている。

前記開き止め鈑８の端部、即ち第２平杆１０の端部には
、第１図及び第４図に示される如く、前記抜止部１５が
挿脱自在とされる大径の挿脱孔１６と、抜止部１５が抜
は止め係止される小径の係止孔１７とを連設してなる達
磨状の係止孔部１８が設けられており、挿脱孔１６より
止金具１４の抜止部１５を挿脱自在に挿入すると共に、
第２平杆１０の矢印Ｐ方向の回動操作により、係止孔部
１８と止金具１４とが相対移動され、止金具１４が係止
孔１７内に嵌入され、係止孔１７周縁部と抜止部１５と
が抜は止め状に係止される。

１９は箱形の覆体で、開口部側を内方として第２平杆１
０外側面に設けらた支持片２０に軸２１を挿通ずること
により枢着され、第２図及び第３図に示される如く、軸
２１より枢軸１１側の端部内方側が切欠き形成され操作
部２２を構成しており、該操作部２２の押込み操作によ
り、揺動操作自在とされている。

また覆体１９の他端側は係止孔部１８の係止孔１７外周
部を囲繞して覆うべく、第２千杆１０外側面に接離自在
とされており、該覆体１９の他端側周縁が第２平杆１０
外側面に当接すべく、覆体１９を弾発付勢する発条２３
が軸２１に装着されている。

そして、止金具１４と係止孔１７との係合状態において
、止金具１４の外方に突出した抜止部１５を覆うよう構
成されている。

また発条２３の付勢力に抗して操作部２２を押込み操作
すれば、覆体１９の他端側周縁が第２平杆１０外側面よ
り離反するよう構成されている。

本考案の実施例は以上のように構成されており、各側杆
２，３の開き止めを施す場合には、第２平杆１０の挿脱
孔１６より止金具１４の抜止部１５を突出させた後、第
２平杆１０を矢印Ｐ方向に回動操作すれば、係止孔１７
と止金具１４とが係止した保合状態が得られる。

尚、この操作に際して、覆体１９の操作部２２を押込み
操作し、覆体１９の他端側周縁を第２平杆１０外側面よ
り離反させておく。

そして保合状態が得られた後に、操作部２２の押込み力
を解除すれば発条２３の弾発付勢力により、覆体１９の
他端側周縁が抜止部１５外周を覆って第２平杆１０外側
面に当接したロック状態が得られる。

この状態において、開キ止め鈑８に振動等が生じても、
止金具１４の抜止部１５が覆体１９他端側周縁の内面側
に接離自在に当接して、相対移動が阻止されるため、係
止孔１７から止金具１４が不用意に離脱するおそれがな
く、従って、不用意に開き止め鈑８が止金具１４から離
脱するおそれがなく、安全性が向上できる。

また操作部２２に不用意な押込み力が作用して、覆体１
９の他端側周縁が第２平杆１０外側面より離反した場合
であっても、係止孔１７と抜止部１５とが係止されてい
るため、開き止め鈑８が止金具１４から離脱するおそれ
がなく、前記不用意な押込み力が解除された場合には、
発条２３の弾発付勢力によって元のロック状態に復帰す
るため、このことからも安全性が向上できる。

即ち、止金具１４が開き止め鈑８の係止孔１７と覆体１
９の双方でロックされた、所謂、二重ロック機構となり
、不用意なロック解除が防止でき、安全性が大である。

また開き止め鈑８を止金具１４から離脱させる場合には
、操作部２２を押込み操作して覆体１９の他端側周縁を
第２千杆１０外側面より離反させ、矢印Ｐと逆方向に第
２平杆１０を回動操作すれば、容易に係止孔１７と止金
具１４との係合状態が解除できる。

また止金具１４の外方を覆う覆体１９を設けた簡単な構
成であり、容易に製作できる。

尚、上記実施例において、係止孔部１８が大径の挿脱孔
１６と小径の係止孔１７とからなる達磨状のものを示し
ているが、例えば大径の挿脱孔１６の下端側を下方に開
口した切込状の係止孔部１８としてもよく、上記実施例
の形状に限定されない 以上のように、本考案は係止孔部に係止された止金具の
外方突出部を係脱自在に覆って抜は止め保持する箱体覆
体が開き止め鈑の外側面に揺動操作自在に枢着され、か
つ覆体を前記覆う方向に弾発付勢する発条が装着された
ものであり、止金具が開き止め鈑の係止孔部と覆体の双
方でロックされた所謂、二重ロック機構となり、不用意
なロック解除が防止でき、開き止め鈑の不用意な離脱が
防止でき、安全性向上が図れる。

また簡単な構成であり、容易に製作できるという利点を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す要部側面図、第２図は第
１図■−■線断面矢視図、第３図は第１図■−■線断面
矢視図、第４図は第３図ＩＶ−ＩＶ線矢視図、第５図は
第４図■−Ｖ線断面矢視図である。 １・・・・・・梯子兼用脚立、２・・・・・・側杆、３
・・曲側杆、４・・・・・・蝶番部、７・・・・・・枢
軸、訃・曲開き止め鈑、１４・・・・・・止金具、１８
・・曲係止孔部、１９・・・・・・覆体、２３・・・・
・・発条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蝶番部４の枢軸７回りの回動により開閉操作自在とされ
   た互いに対向する側杆２，３の一方の側杆３に開き止め
   鈑８の一端部が回動自在に枢着され、該開き止め鈑８の
   他端部に設けられた係止孔部１８が、枢軸１３回りの回
   動操作により他方の側杆２に突設された止金具１４に係
   脱自在とされた梯子兼用脚立１に於いて、係止孔部１８
   に係止された止金具１４の外方突出部を係脱自在に覆っ
   て抜は止め保持する箱形覆体１９が開き止め鈑８の外側
   面に揺動操作自在に枢着され、かつ覆体１９を前記覆う
   方向に弾発付勢する発条２３が装着されてなることを特
   徴とする梯子兼用脚立に於ける開き止め装置。