JPS5851247Y2 - マンホ−ル蓋の施錠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマンホール蓋の施錠装置に係り、上面に設けた
凹溝内に、吊鉤類を挿入して引掛けてマンホールから外
すようにする水平方向のノ＼ンドル棒を差渡してなるマ
ンホール蓋において、前記の凹溝にほぼ密嵌状にかつ脱
外自由に落し込む筐体の内部に設けた錠機構を、該筐体
の上面壁のキー挿入孔から挿入するキーによって施錠方
向と開錠方向の二方向に回転できるようになし、錠機構
の施錠方向回転と共に該機構の掛鉤をバンドル棒に掛止
めて筐体を脱外不能に錠止し、それによって凹溝内への
吊鉤類の挿入を不可能にするとともに、必要時にキーに
よって開錠して筐体を凹溝から外しとり、吊鉤類によっ
てマンホール蓋のマンホールからの外し取りができるよ
うにするものであって、その目的とするところは、マン
ホール蓋をバンドル棒の持上げによって外し取れないよ
うにすると共に、施錠のとき筐体がマンホール蓋の上面
に著しく突出して通行などの妨げにならないようにした
施錠装置を提供するにある。

従来マンホール蓋のみだりな外し取りを防ぐため、マン
ホールの枠体とマンホール蓋の適所とにチェノを掛渡し
てそのチェノを南京錠などで錠止する等の姑息な手段を
用いた錠止方法により、悪臭、有毒ガス放出等のおそれ
のある下水道、地下タンク等のマンホールをみだりに開
放できないようにしていた。

本考案はかかる従来方法を改善できるものである。

添付図面は本考案の一実施例を示し、１はマンホール口
ａに固定した枠体す上に被せたマンホール蓋であって、
表面には内部に水平方向のバンドル棒３を夫々差渡した
凹溝２，２が設けられる。

４は凹溝２にほぼ密嵌するカップ形の筐体であって、上
面壁５の中央にキー挿入孔７を穿設し、外周壁６の上方
に後記する錠止板１１の係合鍔１３を係止する数個の案
内ピン８を環状配置で内面に突出させて設はミさらに下
端縁にバンドル棒３を跨ぐ一対の跨乗溝９，９を切込ん
で設ける。

外周壁６の内周には、解錠角度と施錠角度の二位置に対
応する二個の係止溝１０ ａ 、１０ ｂを設ける。

１１は筐体４の上面壁５の下側に回転自由に配置した錠
止板であって、外周の短筒形筒部１２の上端に案内ピン
８によって支持される係合鍔１３を設け、その錠止板１
１の上面に短筒形筒部１２によって構成された凹部１４
を設け、鉄板１１の中心にキーの下端を挿入する係合孔
１５を形成し、上面には凹部１４内に突出するピン状の
係合子１６を同種する。

また錠止板１１の周面部からバンドル棒３の両側を通る
一通の脚片１７，１７を下方に突出し、その各下端にバ
ンドル棒３の下面に対して施錠回転方向に突出する掛鉤
１８，１８を設ける。

該掛鉤１８゜１８は後記に詳述する錠止板１１の開錠角
度で脚片１７．１７とともにバンドル棒３の両側を自由
に通り、錠止板１１を施錠角度にしたときバンドル棒３
の下面に変位する。

前記の一方の脚片１７には、錠止板１１の開錠角度で係
止溝１０ａに嵌まり、錠止角度で係止溝１０ｂに嵌まる
ばね板製の係止片１９の一端を固定する。

該係止片は発条によって弾出される保合ボールであって
もよい。

キー挿入孔７に挿入されるキー２０には、中心を通って
下端を係合孔１５に挿入する径の太い操作杆２１から錠
止板１１上−を旋回して保合子１６に対し右方向（施錠
方向）又は左方向（開錠方向）から接触する一字形杆２
２を両側に突出させて設ける。

本実施例は、マンホール蓋１の凹溝２に筐体４を落し込
み状に嵌めて跨乗溝９をバンドル棒３に上方から跨がら
せ、それによって筐体４の自由回転を拘束し、かつ錠止
板１１の脚片１７と掛鉤１８とをバンドル棒３の両側に
通す。

そのとき係止片１９は係止溝１０ａに係合して錠止板１
１が自由回転を生じないように開錠角度に保持している
ため、保合子１６が第４図の鎖線に示す位置にある。

よってキー挿入孔７からキー２０を挿入し、操作杆２１
の先端を錠止板１１の中心の係合孔１５に挿入すると同
時に一字形杆２２を錠止板１１の上面に当て、しかる後
にそのキー２０を第４図の右方向に回転して鎖線位置の
保合子１６を実線位置に移動するように錠止方向に回転
する。

こうすれば係止片１９が第５図のとおりに係止溝１０ｂ
に嵌まり替って錠止板１１を錠止位置に係止し、他方脚
片１７の掛鉤１８が第５図のとおりにバンドル棒３の下
面□に移動して筐体４の上方への抜取りができないよう
に錠止する。

キー２０は単独に左方向へ戻し回転してキー挿入孔７か
ら抜きとる。

筐体４を開錠するにはキー挿入孔７に差込んだキー２０
を左方向に回転して一字形杆２２により係合子１６を押
し、錠止板１１を開錠角度にして係止片１９を係止溝１
０ ａに嵌めかえ、同時に掛鉤１８をバンドル棒３の下
面から左方向に変位する。

かくすれば筐体４の脱外が自由になるからキー２０によ
って凹溝２から外しとる。

本考案は前記に例示した構成になり、マンホール蓋１の
凹溝２内に水平方向に差渡したバンドル棒３を、該凹溝
２に落し込んでほぼ密嵌状にすると共に跨乗溝９のバン
ドル棒３への嵌まり込みにより回転不能にした筐体４に
よって回転可能に支持した錠止板１１をキー２０によっ
て錠止角度に回転してバンドル棒３に係止と錠止を施し
、又は開錠角度に回転して該筐体４を外し取るようにし
ているものであって、錠止角度に施錠したときは筐体４
の外し取りが不可能になってバンドル棒３をかくしてし
まうから、該バンドル棒３によってマンホール蓋を吊上
げることが不可能になるもので、しかも筐体４をマンホ
ール蓋１上に著しく突出させるものではないから、施錠
物が邪魔になることはなく、また、凹溝２とバンドル棒
３とを設けてなる既製のマンホール蓋に自由に応用する
ことができる等利益をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示し、第１図はマンホー
ル蓋の概要平面図、第２図は中心部切断側面図、第３図
は第４図Ａ−Ａ線切断側面図、第４図は一部切欠平面図
、第５図は第３図Ｂ−Ｂ線切断平面図、第６図は筐体の
斜視図、第７図は錠止板の斜視図である。 １→マンホール蓋、２→凹溝、３→バンドル棒、４→筐
体、５→上面壁、６→外周壁、７→キー挿入孔、１１→
錠止板、１６→係合子、１７→脚片、１８→掛鉤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面に凹溝２を設けてその内部に水平方向のノ＼ンドル
   棒３を差渡してなるマンホール蓋１の、前記凹溝２にほ
   ぼ密嵌状にかつ脱外自由に落込んで外周壁６の下面から
   切込んだ跨乗溝９をバンドル棒３に嵌め込むようにした
   筐体４の上面壁５にキー挿入孔７を設け、上面壁５の下
   面に前記のキー挿入孔７から挿入されるキー２０を係合
   子１６に衝合して施錠方向と開錠方向に回転される錠止
   板１１を設け、その錠止板１１には開錠角度で前記バン
   ドル棒３の側部を通る脚片１７とその脚片のバンドル棒
   下面に対応する下側から施錠方向に突出する掛鉤１８と
   を設け、錠止板１１の施錠方向回転とともに掛鉤１８を
   バンドル棒３の下面に変位させるようにしたことを特徴
   とするマンホール蓋の施錠装置。