JPS606268Y2 - コ−ナ−家具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はコーナー家具、特に、平面五角形で、開き扉
を取付ける開口面を前面に有するコーナー家具の改良に
関する。

この種のコーナー家具は、システム家具の一部として使
用され、システム家具を三方の壁面にそってＬ形に設置
する場合など隅角部に配置されるようになっているが、
前面の開口面に開き扉を取付けるには、開き扉を開閉自
由に支持する支枠などの構造を堅牢にする必要がある。

このため、開口面を囲む左右側板の端面側に縦枠を設け
、これに開き扉を取付けてもよいが、左右側板の端面に
縦枠を突き合わせ状に取付けると、左右側板の板厚が比
較的薄いため、接合面は強度を欠き、縦枠の取付強度が
劣り、また扉の開閉に伴って縦枠がゆれたり、左右側板
の端面と縦枠との間に隙間が生じ、家具本体の構造を脆
弱なものにすると共に体裁を損ね、製品の経時的信頼性
に乏しいなどの欠点がある。

そこで、この考案は開き扉の取付けを行うため前面の開
口面に一対の袖柱と立設腰これら袖柱に形成した断面三
角状の切欠取付面を介して左右側板に連接し、扉の開閉
が確実に行われる強固な扉取付構造をもったコーナー家
具を提供することを目的とするもので、以下、この考案
を図示の実施例により詳細に説明する。

図示のコーナー家具１は、平面五角形の天板２、地板３
を備え、鍵形に折曲した背板４とこの背板の端面に直交
する左右側板５，６を有し、左右側板５，６により前面
に開口面７が形威されている。

そして開口面７に接する左右側板５，６の端部５１，６
１には、袖柱５２，６２がビス８などにより一体的に止
着され、開き扉７１の取付縦枠を構成している。

これら両袖柱５２，６２は、端部５１，６１の側面と端
面の二面に当接する断面三角形の切欠取付面５２ａ、６
２ａを有し左右側板５，６に対し約４５°の角度に振ら
れて取付けられている。

袖柱５２，６２の間口面５２ｂ、６２ｂは、したがって
左右側板５，６の端部５１，６１が約４５０の角度で開
口面７側へ折曲延長された状態を形威し、螺番取付面５
２ｃ、６２ｃは開口面７側に寄った位置となり、開き扉
７１が片開きの場合は一方の袖柱５２の螺番取付面５２
ｃに螺番７１ａを取付け、開き扉７１を設ければ、開き
扉７１は、右側板６側に位置する家具Ｆ□の扉Ｄ１に干
渉されずにすみ、また開き扉７１を両開きとしても同様
に家ＪＬＦ２の扉Ｄ２に干渉されず、開き扉７１の開閉
はきわめて自由に行われる。

以上述べたようにこの考案によれば、平面五角形のコー
ナー家具の開口面に位置する左右側板の端部に立設され
た袖柱は、断面三角形の切欠取付面を備えているから、
この切欠取付面が左右側板の各端部の側面と端面の二面
に喰い付き、袖柱は確実に左右側板に取付けられ、開き
扉を支持する構造体として強固なものとなり、また、袖
柱を扉開閉用の螺番取付の一方の相手とするものである
から、一般的な板螺番は勿論のこと、カップ螺番なと板
材には取付は難い螺番類を用いることができ、重量のあ
る開き扉を確実かつ強固に取付けられ、開閉頻度が高く
扉が重くても扉開閉に支障が生じない堅牢で、側板のは
ずれなどがない経時的信頼性の高いコーナー家具を得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す配置説明図、第２図
はコーナー家具の一部切断斜視図、第３図は作動説明図
、第４図は第３図のＡ部拡大説明図である。 １・・・・・・コーナー家具、２・・・・・・天板、３
・・・・・・地板、４・・・・・・背板、５，６・・・
・・・左右側板、５１，６１・・・・・・左右側板の端
部、５２，６２・・・・・・袖柱、７・・・・・・開口
面、７１・・・・・・開き扉。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面五角形の天板と地板とに、鍵形の背板と左右側板と
   を設け、開き扉を取付ける開口面を前面に有するコーナ
   ー家具において、平面三角形の切欠取付面を形威した一
   対の袖柱を前面開口面を囲む左右側板の端部の側面と端
   面の二面に前記切欠取付面を介して取付けて、前記開口
   面に立設し、これら袖柱を開き扉の取付縦枠としてなる
   ことを特徴とするコーナー家具。