JPS6054660B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPS6054660B2
JPS6054660B2 JP54011134A JP1113479A JPS6054660B2 JP S6054660 B2 JPS6054660 B2 JP S6054660B2 JP 54011134 A JP54011134 A JP 54011134A JP 1113479 A JP1113479 A JP 1113479A JP S6054660 B2 JPS6054660 B2 JP S6054660B2
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博 津田
喜義 宮下
正治 西川
晃 清水
宗夫 春日
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/60Apparatus which relate to the handling of originals
    • G03G15/605Holders for originals or exposure platens

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真装置に関するものである。
従来、種々の電子写真装置が提案および実用化されてい
る。これらの従来の電子写真装置には、書籍等の厚物原
稿の複写を主対象としたものと、薄物単葉のシート原稿
の複写を主対象としたものとがある。厚物原稿の複写を
主対象とする電子写真装置では、シート原稿を複写する
場合、一般には、原稿台上にシート原稿を載置し、これ
を原稿押え カバーで押えた後、複写したい枚数に応じ
た回数だけ原稿台を往復動させるか、投影光学系を往復
動させて複写を行なつている。しかし、このように、原
稿押えカバーを開閉して、原稿台上にシート原稿をセッ
トすることは繁雑であり、また開閉の際の風圧によつて
、セットしたシート原稿の位置がずれたり、また飛ばさ
れることもあり、非常に不便て能率が悪い。このことは
、複写する原稿の種類が、一般には、シート原稿の方が
厚物原稿よりも圧倒的に多いことから、この種の電子写
真装置における重大な欠点となつている。 一方、シー
ト原稿の複写を主対象とする電子写真装置には、シート
原稿を直接露光部に挿入通過させて走査露光を行なうタ
イプのものと、シート原稿を装置内に送り込むと所定位
置に自動的にセットされ、その原稿を複写したい枚数に
応じた回数だけ装置内で露光走査を繰り返した後、自動
的に排出するタイプのものとがある。
前者のタイプの電子写真装置は、上述した厚物原稿の複
写を主・対象とする電子写真装置が、前の原稿の露光走
査工程の完了を持つて、次の原稿の交換を行なわなけれ
ばならないのに比べ、次々にシート原稿を露光部に挿入
して行けるので操作が非常に早く、かつ原稿台あるいは
投影光学系の往復動機構が不要なため、装置全体の構成
が簡単で、安価に製作できる利点がある。しかし、同一
の原稿から複数枚の複写を得る場合には、その原稿を必
要な複写枚数に応じた回数だけ、繰り返し露光部に挿入
してやる必要があため、この様な場合には、操作が非常
に繁雑となり能率が悪い。この点、後者のタイプ電子写
真装置では、シート原稿は常に所定の位置にセットされ
、またこれを装置内に一回送り込むだけで、所望枚数の
コピーが得られる利点がある。しかし、この装置は構成
が複雑であるのに加えて、原稿搬送経路が複雑なため、
搬送トラブルを起し易く、大切な原稿を損傷し易い欠点
がある。また、前者のタイプの電子写真装置は、適当な
補助手段を付加することにより、厚物原稿の複写をも可
能とすることも考えられるが、後者のタイプの電子写真
装置では、厚物原稿の複写は殆ど不可能である。
他方、厚物原稿の複写を主対象とした電子写真装置にお
いて、シート原稿を原稿台上に自動的に送り込み、必要
枚数の露光走査を繰り返した後、自動的に排出するシー
ト原稿搬送装置を付加したものがある。
しかし、この種シート原稿搬送装置は、構成が複雑であ
ると共に、装置全体が大形となるため、一般には高価な
高速複写機に採用されているだけである。また、上述し
たシート原稿の複写を主対象とする前者のタイプの電子
写真装置において、厚物原稿の複写を可能とする補助手
段については、例えば、特公昭49−23214号、同
50−931号公報等に開示されている。
これらの従来の補助手段は、いずれもシート原稿搬送用
の駆動ローラと従動ローラとの他に、該従動ローラとは
別体で、かつその両端の外側に前記駆動ローラと共働し
て厚物原稿用透光薄板を搬送する端部従動ローラを設け
、厚物.原稿複写時に前記シート原稿搬送用の従動ロー
ラをはねのけて退避させるか、もしくは取り去つて、厚
物原稿を載せた前記透光薄板を前記駆動ローラと前記端
部従動ローラとの間で挾持しながら搬送して、露光走査
を行なわしめるよう構成した−ものである。すなわち、
かかる補助手段における透光薄板は、駆動ローラと端部
従動ローラとによる摩擦力によつて、所定の搬送速度で
搬送されることになる。しかし、このような補助手段に
よつて、厚物原稿のコピーを得る場合、操作者は透光薄
板の搬送中に厚物原稿がズレたり、浮き上つたりしない
ように、これを常に充分な圧力で押える必要があるため
、搬送に対して無理なりがかかることになり、透光薄板
を挟持しながら搬送するための駆動ローラと端部従動ロ
ーラとの間における摩擦力が変化して、所定の搬送速度
が維持できなくなつて複写ブレを起したり、また斜行を
起すことがある。また、駆動ローラと端部従動ローラと
”の間に透光薄板が正確に挾持されるように、位置決め
しながら搬送する必要がある。したがつて、かかる補助
手段を用いる場合には、操作者は、ある程度の熟練と細
心の注意を必要とすると共に、端部従動ローラが透明薄
板の通過面の上に突出しているため、これに指あるいは
原稿を引つかけて損傷するようなことのないように注意
する必要がある。更に同一原稿から複数枚のコピーを得
る場合には、上述の操作を繰り返し行なう必要があるた
め、操作は更に繁雑となり、大切な原稿を損傷する率も
高くなる。また、厚物原稿搬送専用の従動ローラを別個
に必要とするため、それだけ構成が複雑となる。本願人
は上述した欠点を除去し、構成が簡単で、しかも容易な
操作によつてシート原稿および厚物原稿の複写を確実に
行ない得るよう適切に構成配置した電子写真装置を提案
している。
(特願昭53−46183号)。この電子写真装置は、
原稿搬送経路を挾んで上下にそれぞれ対向配置された上
側搬送機構および下側搬送機構を有し、上側搬送機構を
下側搬送機構から移動可能に装着して成るシート原稿搬
送機構と、少く共前記下側搬送機構に設けられ、上側搬
送機構を下側搬送機構から移動させた状態で、厚物原稿
を載置した厚物原稿搬送台を搬送する厚物原稿搬送機構
と、原稿搬送経路と平行に設けられ、シート原稿および
前記厚物原稿搬送台の側辺をそれぞれ位置決めする縁ガ
イドとを具えるものである。
このような電子写真装置によれば、少く共複写すべき厚
物原稿を載置する平坦で透明な露光走査区域と、電子写
真装置の厚物原稿搬送機構により滑りなく駆動され、搬
送方向と平行な方向で前記露光走査区域を外れた位置に
おいて該露光走査区域の少く共一側に設けた従動搬送部
材と、前記露光走査区域において厚物原稿の位置決めを
行なう部材とを設け、前記露光走査区域、従動搬送部材
および位置決め部材を一体に構成した厚物原稿搬送台を
使用する。
そして、このような構成の厚物原稿搬送台を、その搬送
方向と平行な方向の一側または従動搬送部材の一側を電
子写真装置に設けた縁ガイドに沿わせて厚物原稿搬送機
構に装着する。このようにすれば、厚物原稿を正確に位
置決めされた状態で搬送することができる。このような
電子写真装置においては、厚物原稿搬送台の側辺を位置
決めする縁ガイドをシート原稿の側辺を位置決めする縁
ガイドよりも原稿の幅方向に見て外方に設定するのが好
適であるが、この場合には厚物原稿を複写する場合と、
シート原稿を複写する場合とで縁ガイドを切換える必要
がある。このため厚物原稿搬送台を位置決めする固定の
縁ガイドに対してシート原稿を位置決めする縁ガイドを
変位可能としているが、この切換は使用者が行なうため
、切換を忘れることがある。このときには複写される原
稿の位置がずれ、したがつて記録紙上に正しく記録され
ず、ミスコピーとなつてしまう。また縁ガイドを切換え
る操作をしなければならないことは操作を繁雑とすると
共に使用者はこのことに神経を使うことになり好ましく
ない。本発明の目的は上述した欠点を除去し、厚物原稿
を複写するときと、シート原稿を複写するときとで、使
用者が縁ガイドを切換える必要をなくし、切換忘れによ
るミスコピーをなくし、複写操作の簡易化を可能にした
電子写真装置を提供せんとするものである。
本発明の電子写真装置は、原稿搬送経路を挾んで上下に
それぞれ対向して配置された上側搬送機構を下側搬送機
構から移動可能に装着したシート原稿搬送機構と、少く
共前記下側搬送機構に設けられ、上側搬送機構を下側搬
送機構から移動させた状態で、厚物原稿を載置した厚物
原稿搬送台を搬送する厚物原稿搬送機構と、前記厚物原
稿搬送台の側辺を位置決めする縁ガイドを、シート原稿
の側辺を位置決めする縁ガイドよりも原稿の幅方向に見
て外方に設定し、前記上側搬送機構の下側搬送機構から
の移動に連動してシート原稿用縁ガイドと厚物原稿用縁
ガイドとの切換を自動的に行なう機構を設けたことを特
徴とするものである。
以下図面を参照して本発明の詳細に説明する。第1図は
本発明電子写真装置の一例を示す外観斜視図である。本
例では、原稿を1回露光走査するだけで、複数枚のコピ
ーが得られる電子写真装置を示す。本体1の上面には、
原稿台2、露光部3および着脱自在な原稿排出トレー4
を順次直線状に設けて成る原稿搬送経路を形成する。図
示しないシート原稿は、原稿台2上に載置し、図におい
て左方向に滑らせ露光部3内の搬送ローラにくわえられ
、これにより所定の速度で露光部3を通過した後、原稿
排出トレー4上に排出される。このシート原稿搬送経路
は、搬送トラブルを避けるため、上述のように直線的に
構成するが、本実施例では更に、シート原稿の挿入およ
び搬送が極く自然に行なわれるように、原稿の進行方向
にみて前下りに傾斜してある。また原稿台2上で、その
前方には、挿入されるシート原稿および後述する厚物原
稿搬送台の位置決めおよびガイド作用を成す縁ガイド5
を、原稿の進行方向に延在して設ける。本体1の手前(
正面)上部には、操作部6を設け、該操作部6に電源ス
イッチ7、複写枚数ダイヤル8、停止ボタン9、調光ツ
マミ10および各種表示ランプ11を設ける。
複写枚数ダイヤル8は、原稿を一回露光走査して得られ
る複写枚数(本例ては〜2敗まで、)の所望の枚数をセ
ットする。停止ボタン9は、前記複写枚数ダイヤル8の
設定を誤つて複写操作を開始した場合、これを押すこと
により任意の枚数で複写動作を停止させるものである。
調光ツマミ10は、左右に動かすことにより、露光部3
に内蔵されている図示しない原稿照明用螢光灯の明るさ
を変化させ、原稿の濃度に応じた適正露光を与えるもの
である。また、表示ランプ11は、電源スイッチ7のオ
ン、複写動作の開始・終了、後述する給紙カセット内の
記録紙の有無、ジャムの発生等を表示する。給紙カセッ
ト12は所定のサイズの記録紙を積層収納し、本体1の
一方の側面に着脱自在に取り付けられ、記録紙サイズを
変える場合には、所望のサイ”ズの記録紙を収納する給
紙カセットを交換装着する。給紙カセット12を装着す
る側面とは反対側の側面には、複写されたコピーを受け
る排出トレー13を設ける。この排出トレー13は、該
電子写真装置の輸送時や未使用時に本体1への取り付け
部分を軸にして上方に回動停止させておくことができる
と共に、取り外すこともできるように構成されている。
なお、第1図において、原稿搬送経路は傾斜させること
なく、水平でもよく、また縁ガイド5は原稿台2の手前
側に設けてもよい。
第2図は第1図に示す電子写真装置の内部の一例の構成
を線図的に示す断面図である。
シームレスの感光ドラム14は矢印方向に回動可能に本
体1に支承され、第1図に示す電源スイッチ7のオン操
作により回動を始める。本例では、この感光ドラム14
の回転によつてタイミングパルスを発生させ、これによ
り種々の複写工程を制御する。これと同時に、感光ドラ
ム14の周辺近傍に設けた消去ランプ15を点灯すると
共に、クリーニングブラシ16が回転して、前の複写工
程で感光ドラム14上に残存した静電潜像を消去すると
共に、トナーを払い落とす。クリーニングブラシ16で
払い落とされたトナーは、該ブラシ16と同時に他の駆
動源によつて回転するファン17によつて吸引され、フ
ィルター18に捕獲される。なお、前記クリーニングブ
ラシ16、フィルター18およびファン17は、ダクト
19内に設けられている。本例では、このダクト19を
後述する転写部まで延在させ、ファン17の回転による
吸引気流を、転写部において感光ドラム14に密着した
記録紙を剥離するのに利用する。また電源スイッチ7の
オン操作と同時に、定着器20内のヒーター21が通電
し、温度上昇を始める。前記クリーニングブラシ16は
、軸22を中心に揺動する腕23に取り付けられ、図示
しない作動機構により感光ドラム14に対し離接可能に
構成されている。感光ドラム14が一回転して、その表
面に残存していたトナーおよび静電潜像を全域に亘つて
除一去し、複写工程開始の準備が完了すると、クリーニ
ングブラシ16は、前記作動機構により感光ドラム14
から離間し、同時に消去ランプ15は消灯する。
電源スイッチ7のオン操作から、感光ドラム14が一回
転するまでの準備動作の間に、原稿台2の上にシート原
稿を載せ、縁ガイド5に沿つて露光部3の方向に滑らせ
せて行くと、その先端で第1のマイクロスイッチ24が
作動される。
この第1のマイクロスイッチ24が作動すると、これに
より図示しないクラッチ機構が駆動して、その直後に設
けた原稿搬送駆動ローラ25が回転し、これに伴ない従
動ローラ26が回転して、シート原稿の先端をくわえて
搬送を始める。次いで、シート原稿の先端が第2のマイ
クロスイッチ27を作動させると、前記クラッチ機構が
解除され、原稿搬送駆動ローラ25および従動ローラ2
6は回転を停止し、シート原稿はこれらローラ間にくわ
えこまれた状態で、その搬送が一旦停止される。これは
、感光ドラム14が、電源スイッチ7をオンにしてから
一回転する間の準備動作の完了を待つためで、この準備
動作が完了すると同時に、前記クラッチ機構は再び駆動
し、原稿搬送駆動ローラ25および従動ローラ26はシ
ート原稿の搬送を再関する。なお、原稿搬送駆動ローラ
25は前記クラッチ機構および図示しない駆動系を介し
て感光ドラム14と連結され、該感光ドラム14の周速
度と同期した速度で回転してシート原稿を搬送する。シ
ート原稿の搬送が再開されると、本体1内に設けた原稿
照明用の螢光灯28は点灯し、ステージガラス29上を
通過するシート原稿を露光する。
露光走査された原稿の光像は、投影光学系30を介して
感光ドラム14上に投影される。投影光学系30は本例
ではセルフォックレンズアレイを使用する。このため、
原稿照明螢光灯28としては、高熱を発しない、例えば
高輝度スリット形の螢光灯を用い、これをステージガラ
ス29の原稿走査面に近接して配置する。また本例では
、投影光学系30に対して、螢光灯28の配置位置とは
反対側に、凹面状の反射鏡31を設け、これによりステ
ージガラス29の走査面を集光照明して、必要な明るさ
を確保すると共に、走査面を無影的に照明できるように
する。ステージガラス29上を通過して露光走査された
シート原稿は、第1図に示す電源スイッチ7のオンと同
時に常時回転する原稿排出駆動ローラ32と、これに追
従して回転する従動ローラ33との間を経て原稿排出ト
レー4上に排出される。
第2のマイクロスイッチ27の位置で、一旦搬送が停止
して待期中にあつたシート原稿が、その搬送を再関して
から原稿排出トレー4上に排出されるまでの間、上述し
た準備動作を完了した感光ドラム14は、引続き回動し
、その周辺近傍に配置したコロナ帯電器34によつて表
面が均一に帯電された後、前記投影光学系30を介して
光像の照射を受け、その表面に原稿像に対応した静電潜
像を形成する。この静電潜像は、同じく感光ドラム14
の周辺近傍に配置した現像装置35を経てトナー像に可
視像化される。
現像装置35は、本例では二成分現像剤を用いるマグネ
ットブラシ現像方式を採用し、現像容器36内に前記感
光ドラム14にトナーを作用させて矢印で示す方向に回
転するマグネットローラ37と、現像剤38中のトナー
とキャリアとを混合する攪拌羽根39と、マグネントロ
ーラ37上に穂状に付着する現像剤38の穂の長さを規
制するドクターブレード40と、マグネットローラ37
上に付着している現像作用を終了した現像剤17を掻き
落すスクライバー41とを具える。また、現像容器36
には、トナー42を収容するトナー補給容器43を着脱
自在または一体に取り付け、このトナー42をローレッ
トローラ44の回転によつて現像容器36内に補給して
、現像剤38中のトナー濃度が常に所望の値となるよう
に構成した。なお、感光ドラム14上の静電潜像を劣化
させないで現像するには、現像剤38のキャリアとして
高抵抗のものを使用したり、あるいはマグネットローラ
37の外周に絶縁性スリーブを設け、マグネットローラ
37または絶縁性スリーブのいずれか一方を回転させて
、感光ドラム14上での現像剤38が該感光ドラム14
の回転方向とは反対方向に移動するよう構成することが
好適である。また、現像装置35には、必要に応じて現
像電極を設け、これと感光ドラム14との間に可変の現
像バイアス電圧を印加して現像濃度を制御するよう構成
することもできる。現像装置35を経て感光ドラム14
上に形成されたトナー像は、転写部において該感光ドラ
ム14と、これに適当な圧力で接触配置した転写ローラ
45との間で記録紙に転写される。
転写ローラ45は、半導電性の弾性部材で構成され、感
光ドラム14との間に、該感光ドラム14上の静電潜像
を破壊しない範囲でトナー像を記録紙に転写する電界を
形成するため、静電潜像と同極性の適当なバイアス電圧
が印加されている。一方、記録紙46は、上述したよう
に給紙カセット12内に積層収納され、転写ローラ45
の部分でトナー像の転写を受けるのに適当なタイミング
で、給紙ローラ47によソー枚ずつ繰り出される。
給紙ローラ47は、軸48を中心に両矢印で示す方向に
揺動する腕49に回転可能に支承され、図示しない作動
機構により、前記タイミングに応じて、給紙カセット1
2内の記録紙46に圧接し、これを繰り出すよう構成さ
れている。なお本体1には、給紙カセット12を装着し
た状態で、該カセット12内の記録紙46の有無を検出
する記録紙検知センサー50を設ける。給紙ローラ47
によつて繰り出された記録紙46は、紙ガイド51を経
てレジスタローラ52および53にくわえ込まれ、ここ
でタイミングおよび搬送速度が正確に矯正され、紙ガイ
ド54を経て感光ドラム14と転写ローラ45との間に
搬送され、感光ドラム14上に形成されたトナー像の転
写を受ける。トナー像が転写された記録紙は、剥離爪5
5ど上述したファン17からダクト19を通つて送られ
た空気流とによつて感光ドラム14から剥離され、紙ガ
イド56および一対の搬送ローラ57,58の間を経て
、記録紙の搬送経路を介して上下に配置した定着器20
内に送られる。なお、転写ローラ45と搬送ローラ57
,58との間の記録紙搬送経路には、ジャムを検出する
ための記録紙検知センサー59を設ける。定着器20は
、上述したように電源スイッチ7(第1図参照)をオン
にすると同時にヒーター21に電流が流れ、上述した準
備動作および複写工・程中に温度上昇し、トナー像が転
写された記録紙が到達するまでに充分な定着温度に達し
、以後は、図示しない制御装置によつて適切な定着温度
に維持される。
またヒーター21は記録紙の搬送経路に沿つてジクザク
状に形成して曲げ部分にお・いて弾性をもたせ、これに
より熱膨張を吸収して垂れ下らないように構成されてい
る。定着を完了した記録紙は、一対の排出ローラ60,
61によつてコピー排出トレ−ー13上に排出される。
また、定着器20から排出ローラ6ノ0,61に至る記
録紙搬送経路には、ジャムを検出するための記録紙検知
センサー62を設ける。なお、上述した一対の搬送ロー
ラ57,58および一対の排出ローラ60,61は、電
源スイッチ7(第1図参照)のオンと同時にそれぞTl
X方または一方が常時回転するものである。他方、トナ
ー像の転写を終了した感光ドラム14は更に回動、現像
および転写工程のみを繰り返すことにより、一度感光ド
ラム14上に形成した単一の静電潜像に基いて所望枚数
、本例では最高2敗まで、のコピーを得ることができる
このようにして一枚の原稿から複数枚のコピーを得る場
合には、クリーニングブラシ16は感光ドラム14から
離間し、消去ランプ15および原稿照明用螢光灯28は
消灯し、かつコロナ帯電器34は不作動状態にある。な
お、原稿照明用螢光灯28の点灯期間は、本例では原稿
の搬送を再関してから感光ドラム14が一回転するまで
である。そして、所望枚数の最後の転写工程に入つた直
後、クリーニングブラシ16を感光ドラム14に接触さ
せ、消去ランプ15を点灯させて感光ドラム14上に残
存するトナーおよび静電潜像を除去し、次の複写工程に
備える。このとき、露光部3に次の原稿が挿入されてい
なければ、感光ドラム14は最後の転写工程が終了して
から所定回数回転して停止し、同時にファン17の回転
も停止する。上述した複数枚複写工程中に次のシート原
稿を露光部3に挿入すると、このシート原稿は上述した
準備動作中と同様に、その先端が第1のマイクロスイッ
チ24を作動することにより、原稿搬送駆動ローラ25
および従動ローラ26にくわえ込まれて搬送され、第2
のマイクロスイッチ27を作動した位置で待期し、この
状態で前の原稿における複数枚複写の完了を待つ。コロ
ナ帯電器34は、前の原稿における複数放複写の最後の
転写工程が始まり、転写を終了した感光ドラム14の部
分に残存するトナーおよび静電潜像がクリーニングブラ
シ16の接触および消去ランプ15の点灯によつて除去
および消去され、この部分が該コロナ帯電器34の位置
にくると作動して、感光ドラ.ム14への均一帯電を開
始する。一方、露光部3において待期中にある次のシー
ト原稿は、前記均一帯電された部分が投影光学系30の
位置に到達するのに同期して、ステージガラス29上を
通過するよう原稿搬送駆動ローラ25および従動ロー・
ラ26によつて搬送され、上述したと同様に露光走査さ
れる。したがつて複数枚の原稿に対するコピーが間断な
く得られると共に使用者は、前の原稿の後端が露光部3
に送り込まれた後、充分な余裕をもつて次の原稿を送り
込むことができる。なお、本例において、第1図に示す
複写枚数ダイヤル8は、自動復帰しない回定式で、かつ
そのセットされた枚数は、その複写工程開始とほぼ同時
に装置内に記憶されるよう構成されている。したがつて
複数枚の原稿からそれぞれ複数枚のコピーを得る場合に
おいて、次の原稿から複写枚数を変えたい場合には、該
原稿が露光部3に待期状態にあるとき、あるいは前の原
稿の複写工程中に、・次の原稿の複写枚数をセットする
ことができる。なお、複写枚数ダイヤル8を所望枚数よ
りも多くセットして、複数枚複写工程を開始した場合に
は、所望枚数目の複写工程に入つた時点で、第1図に示
す停止ボタン9を押せば、そのときの複写工程の終了を
もつて複数枚複写工程が完了するよう構成されている。
上述したところから明らかなように、本例に示す電子写
真装置は、電源スイッチ7をオンにして感光ドラム14
が一回転する準備動作が完了すれ゛ば、以後は感光ドラ
ムー回転当ソー枚のコピーを得ることができる。
したがつて複数枚の原稿からそれぞれ一枚のコピーを得
る場合には、二枚目以降の原稿を、前の原稿における感
光ドラム14の一回転完了前に露光部3に挿入すれば、
この原稿は一旦待期してから、前の原稿における一回転
完了と同期して搬送され、複写工程を開始する。したが
つて、この場合にも間断なくコピーを得ることができる
。なお、このような一枚コピーにおいて、次の原稿の挿
入が、前の原稿に対する感光ドラム14の一回転後であ
つた場合には、この原稿の先端が第2のマイクロスイッ
チ27を作動した時点から、該原稿における複写工程が
開始するよう構成されている。このことは、複数枚の原
稿からそれぞれ複数枚のコピーを得る場合において、次
の原稿を前の原稿における最後の複写工程終了後に入れ
たときも同様である。上述した電子写真装置によれば、
シート原稿を直線的でかつ短かい搬送経路を唯一回通す
のみで、所望放数のコピーを得ることができるから、複
写操作が簡単であると共に、大切な原稿を損傷すること
も極めて少ない。
また、複数枚のシート原稿からそれぞれ一枚および複数
枚のコピーを得る場合には、間断なくコピーを得ること
ができるから、極めて高能率である。第3図は第1図お
よび第2図に示す露光部3を更に詳細に示す断面図であ
る。
原稿搬送駆動ローラ25は、後述するように軸方向に径
の大きなローラを部分的に具えて成り、本体1に回転可
能に支承され、図示しないクラッチ機構を介して駆動系
に連結されている。また原稿排出駆動ローラ32は、同
様に本体1に回転可能に支承されているが、これはクラ
ッチ機構を介さないで直接駆動系に連結され、上述した
ように電源スイッチ7(第1図参照)をオンにすると常
時回転する。原稿搬送従動ローラ26および排出従動ロ
ーラ33は、それぞれローラ軸70および71に複数個
のローラを回転可能に嵌装されている。
ローラ軸70および71は、支軸72によつて本体1に
回動可能に支承された支持体73に設けた軸受溝74お
よび75にそれぞれ摺動可能に遊嵌され、板ばね76に
よつて、第3図に示す状態で、原稿搬送従動ローラ26
および排出従動ローラ33がそれぞれ搬送駆動ローラ2
5および排出駆動ローラ32に圧接するよう構成されて
いる。支軸72は原稿搬送駆動ローラ25および26と
、原稿排出ローラ32および33とによつて形成される
ほぼ直線的な原稿搬送経路のほぼ延長線上にある。
また原稿排出トレー4には縁4aを設け、その高さは前
記原稿搬送経路の延長線に対し、支持体73の厚さ分だ
け低く設定する。したがつて、図中仮想線で示すように
、支持体73を支軸72を中心にほぼ1800回動させ
て原稿排出トレー4の縁4aの上に乗せると、原稿搬送
従動ローラ26および排出従動ローラ33はそれぞれ原
稿搬送駆動ローラ25と排出駆動ローラ32とを結ふほ
ぼ延長線上に位置し、後述する厚物原稿搬送経路が形成
される。なお、支軸72およびこれに支承される支持体
73の軸受部は、後述するように、、原稿搬送方向にみ
て、それぞれ厚物原稿を通過させるのに充分な間隔をも
つて左右一対に分かれている。
また、第3図に示す状態において、支持体73の下面に
は上側原稿ガイド77を設け、これとステージガラス2
9および原稿搬送駆動ローラ25の部分で本体1に設け
た下側原稿ガイド78との間に間隔をもつたシート原稿
搬送経路を形成する。したがつて原稿搬送従動ローラ2
6および排出従動ローラ33は、この上側原稿ガイド7
7から突出して設けられることになるから、支持体73
を仮想線で示すように展関したとき、これらのローラ軸
70および71は、この上側原稿ガイド77によつて軸
受溝74および75からそれぞれ逸脱するのを規制され
ることになる。なお、上側原稿ガイド77の下面、すな
わち支持体73が実線で示す位置にあるときに投影光学
系30と対向する面には、少く共投影光学系30の有効
画面と対応する範囲で、ほぼ白色の原稿と同等の反射率
をもつ白色の塗装を施す。また、上側原稿ガイド77に
対する軸受溝74および75の深さは、後述するように
、支持体73を仮想線て示す位置に展関して厚物原稿を
送る際に、原稿搬送従動ローラ26および排出従動ロー
ラ33が、板ばね76の力に抗して押し下げられても、
これらローラ26および33が上側原稿ガイド77から
僅かに突出した位置で止どまるような深さとなるように
、それらの底部74aおよび75aをそれぞれ設ける。
次に第4図、第5図および第6図を参照して、第1図に
示す本発明電子写真装置における厚物原稿搬送機構につ
いて、更に詳細に説明する。第4図は、第3図に仮想線
で示すように、支持体73を支軸72を中心に回動させ
、原稿排出トレー4の縁4a上に裏返しに乗せて厚物原
稿を複写する状態を一部切欠いて示す斜視図であり、第
5図は厚物原稿を乗せて搬送する厚物原稿搬送台の一例
の構成を示す斜視図であり、第6図は第5図に示す厚物
原稿搬送台の搬送中における原稿搬送駆動ローラ25の
位置での態様を線図的に示す断面図である。厚物原稿を
複写する場合には原稿台2の前方に設けたシート原稿用
の縁ガイド5を、本例では長手方向の軸を中心に回動さ
せて、厚物原稿用の縁ガイド80を露呈するさせる。
なお、この縁ガイド5および80の切替方法については
、後て詳述する。このようにしてシート原稿を露光部3
に挿入する場合、および後述する厚物原稿搬送台に載置
した厚物原稿を露光部3に挿入する場合に、これらの原
稿の側辺を容易に位置決めすることができる。原稿搬送
駆動ローラ25は、第6図に示すように、本体1に支承
された駆動軸25aに、数ケの短いゴムローラ25bを
適当間隔で一体的に固着し、更にこれらゴムローラ群の
両外俯1ご摩C尻酌瞥搬送用の一対のピニオンギヤ81
および82を固定して構成されている。ゴムローラ群の
全長は、本例に示す電子写真装置が許容する最大複写幅
のシート原稿を搬送するに充分な長さとし、ピニオンギ
ヤ81および82は前記最大複写幅のシート原稿の通過
を妨げないような位置に配置する。ピニオンギヤ81お
よび82のピッチ円直径は、いずれもゴムローラ25b
の直径と等しく作られている。すなわち、第5図に示す
厚物原稿搬送台に厚物原稿を載置して搬送したときに、
その速度がシート原稿複写時における搬送速度と等しく
、かつ感光ドラム14(第2図参照)の周速度と等しく
なるようにする。またピニオンギヤ81および82は、
駆動軸25aの軸方向にみて、それぞれの歯の方向が合
致するよう固定されている。原稿搬送駆動ローラ25を
構成するゴムローラ25bおよびピニオンギヤ81,8
2は、その外周の一部が下側原稿ガイド78に設けた窓
78aを通してその上面から突出させる。
その突出量はピニオンギヤ81および82の歯底円の上
端が下側原稿ガイド78の上面と合致するか、またはそ
れよりも僅かに多く突出させる。なお、原稿の搬送方向
にみて、窓78aの後端は、シート原稿を搬送するとき
、その先端が引つ掛からないようにするため、僅かに下
方に折り曲げるか、または面取り加工を施す。更に、下
側原稿ガイド78には、縁ガイド5の方に偏つた位置に
窓78bを設け、この窓78bから第2図および第3図
に示した第1のマイクロ.スイッチ24および第2のマ
イクロスイッチ27のアクチエータ24aおよび27a
をそれぞれ突出させる。
ステージガラス29の上面は、下側原稿ガイド78の上
面とほぼ同一面にあり、シシート原稿搬.送時に、上述
したように上側原稿ガイド77との間にシート原稿搬送
経路を形成する。
このステージガラス29は、その上面の位置が、投影光
学系30の像面、すなわち感光ドラム14の表面に対応
する物体側被写界深度内て、かつその下側寄り・の位置
に設置する。すなわち、シート原稿複写時にシート原稿
がステージガラス29の上面から浮き上がり、上側原稿
ガイド77の下面に沿つて搬送されても焦点ぼけを起さ
ず、また厚物原稿複写時に厚物原稿が、第5図に示す厚
物原稿搬送台によつて、゜その厚さ分だけ浮かして搬送
されても焦点ぼけを起さない様な位置に設置する。また
、ステージガラス29は、シート原稿の先端が引つ掛か
らないようにするため、原稿がステージガラス29と最
初に接触する縁29aを面取りしておくと共に、該ステ
ージガラス29の下方に配置してある照明用螢光灯28
、投影光学系30、反射鏡31等の清掃のため、本体1
から容易に着脱できBるように取り付ける。原稿搬送従
動ローラ26は、原稿搬送駆動ローラ25のゴムローラ
25bと対応して設け、上側原稿ガイド77に設けた窓
77aを通して突出させる。
また原稿排出従動ローラ33は、原稿搬送従動ローラ2
6と同様に複数個の短いローラで構成し、同様に上側原
稿ガイド77に設けた窓77bを通して突出させる。な
おシート原稿複写時において、下側原稿ガイド78に設
けた窓78bと対応する上側原稿ガイド77の部分には
同様に窓77cを設ける。原稿搬送方向に対する上側原
稿ガイド77の前縁および後縁は、それぞれ傾斜させ、
シート原稿の搬送および厚物原稿の搬送がそれぞれスム
ーズに行なわれるようにする。
また、第4図に示すように、支持体73の回転軸受部7
3aおよびその支軸72は、それぞれ厚物原稿用の縁ガ
イド80の延長線の更に外側に設け、図中手前側の図示
されない軸受部および支軸と共に、後述する厚物原稿搬
送台の搬送を妨げないようにする。
次に、第5図および第6図を参照して、厚物原稿搬送台
の構成を説明する。
本例に示す厚物原稿搬送台85は、厚物原稿を載置する
透光板86と、その幅方向の両側に設けた立上り部86
aおよび86bと、これら立上り部86aおよび86b
にそれぞそれ前記透光板86と平行でその外側に設けた
ラック接着部86cおよび86dとを、一様な厚さの薄
い透光板のプラスチックで一体成形し、前記ラック接着
部86cおよび86dの下面に、それぞれラック87お
よび88をそれらの歯が下向きとなるように接着して構
成する。透光板86の厚さtは、その屈折率をnとする
と、光学的厚さt/nだけステージガラス29の上面か
ら原稿面が浮き上がつても、上述した投影光学系30の
被写界深度を外れない範囲で、かつ機械的強度および平
面性が保持できる程度の厚さとする。これは、厚さ1顛
の透明アクリル板で容易に構成できる。立上り部86a
と86bとの間隔、すなわち透光板86の幅は、本例に
示す電子写真装置が許容する最大複写幅の厚物原稿を載
置できる幅とする。
透光板86の長手方向の一方の端部には、一部切欠いて
凹部89を形成すると共に、厚物原稿の搬送方向の先端
を位置決めする突当部90を、前記凹部89の部分を除
いて幅方向に延存してまたは部分的に設ける。
凹部89の位置は、第4図に示す第1および第2のマイ
クロスイッチのアクチエータ24aおよび27aに対応
し、かつその底辺89aは突当部90に当接する厚物原
稿の先端と一致するように形成する。
このため、前記突当部90の高さは、例えば本を開いて
載置したときに、その厚表紙が当らないような高さとす
る。ラック87および88は、透光板86の搬送方向(
長手方向)と直交する方向にみて、互いの歯が合致する
ように設ける。
またこれらの全長は、本例に示す装置が許容する最大複
写長さの厚物原稿の後縁が、投影光学系30の有効画面
を通過し終るまで、それぞれピニオンギヤ81および8
2との噛み合いが保持されるに充分な長さとす。また、
ラック87および88の歯の高さは、それらのピッチラ
インが透光板86の下面とそれぞれ一致する高さとする
。このようにすれば、第6図に示すように、厚物原稿搬
送台85を、そのラック87および88をそれぞれ原稿
搬送駆動ローラ25の両端部に設けたピニオンギヤ81
および・82に噛合させた時、原稿搬送駆動ローラ25
のゴムローラ25bと透光板86の下面とが接触す.る
接線と、ピニオンギヤ81および82とラック87およ
び88とがそれぞれ噛合するピッチラインとは一致する
ことになる。したがつて、厚物原稿搬送台85は、ゴム
ローラ25bとピニオンギヤ81,82のピッチ円との
周速度が等しいから、所定の速度でスムーズに搬送され
る。なお、ラック87および88は同一の型によるプラ
スチック成形品とすれば、それらの一端をラック接着部
86cおよび88の縁にそれぞれ合わせて接着するだけ
でそれらの歯を容易に合致させることができる。
また透光板86、ラック87,88、凹部89および突
当部90から成る厚物原稿搬送台85は、透光性のプラ
スチック等で一体成形することができる。次に、上述し
た厚物原稿搬送台85を用いて行なう厚物原稿複写の動
作を、第2図〜第6図を参照して説明する。
先ず、複写したい厚物原稿を、その原稿面を下″向きに
して、厚物原稿搬送台85の透光板86上に載置し、原
稿の縁を突当部90および立止り部86bに当接させる
これを原稿台2上で、厚物原稿が透光板86にほぼ全面
密着するように押えて、厚物原稿搬送台85の側縁(ラ
ック88の外側面)を厚物原稿用縁ガイド80に軽く当
接させながら露光部3の方向へ滑らせて行く。厚物原稿
搬送台85が露光部3にくると、先す凹部89の底辺8
9aによつて第1のマイクロスイッチ24のアクチエー
タ24aが押され、これにより原稿搬送駆動ローラ25
が回転を始め、次いでラック87および88がピニオン
ギヤ81および82にそれぞれ噛合して、厚物原稿搬送
台85の搬送が開始する。
厚物原稿搬送台85がピニオンギヤ81,82によつて
若干搬送されると、凹部89の底辺89aによつて第2
のマイクロスイッチ27のアクチエータ27aが押され
、これにより該搬送台85の搬送は一旦停止する。
以後、上述したシート原稿複写動作におけると同様に、
複写工程の所定のタイミングに応じて搬送が再開され、
同時に原稿照明用螢光灯28が点灯して、ステージガラ
ス29上を通過する厚物原稿搬送台85上の厚物原稿の
像を投影光学系30を通して感光ドラム14上に投影す
る。ステージガラス29上を通過した厚物原稿搬送台8
5の先端は、原稿排出駆動ローラ32に乗つて搬送され
、更に原稿排出従動ローラ33および原稿搬送従動ロー
ラ26の位置に順次搬送される。このとき、厚物原稿の
後半部分は、末た露光走査中であるが、原稿搬送駆動ロ
ーラ25、原稿排出駆動ローラ32、原稿排出従動ロー
ラ33および原稿搬送従動ローラ26からなる厚物原稿
搬送経路は、上述したようにほぼ一平面を形成している
から、厚物原稿搬送台85はこの厚物原稿搬送経路に沿
つて有効に搬送される。したがつて、厚物原稿搬送台8
5上に載置した厚物原稿の像は、投影光学系30の被写
界深度から逸脱することなく、感光ドラム14上に有効
に投影される。厚物原稿搬送台85の搬送力は、上述し
たように、ラック87および88と、ピニオンギヤ81
および82とのそれぞれの噛み合いによつて得られる。
したがつてこの噛み合いが外れないように、厚物原稿搬
送台85に充分な圧力を与えれば、非常に確実な搬送を
行なうことができる。また、ラック87,88およびピ
ニオンギヤ81,82の噛み合いは、原稿の搬送方向に
みて、左右対で行なわれ、かつ左右における搬送速度が
等しいから、厚物原稿搬送台85の搬送が傾くこともな
い。なお、厚物原稿搬送台85に与える圧力は、従来の
複写機においても行なわれているように、厚物原稿の浮
き上りを防止する程度の押圧力でよい。したがつて、本
例に示す電子写真装置によつて厚物原稿を複写する場合
、使用者は厚物原稿搬送台85上に載置した厚物原稿が
浮き上がらないように押えつつ、該搬送台85を電子写
真装置の動作に合わせて移動させていくだけで、確実な
複写操作を行なうことができる。上述した電子写真装置
は、原稿を一回露光走査するだけで複数枚のコピーを得
ることができる。
このため、複数枚複写工程中は、感光ドラム14上に形
成した静電潜像を有効に保存するよう、すなわち感光ド
ラム14の表面に一切の外光が照射されないよう、装置
全体が光密に構成されている。この光密性は、シート原
稿を複写する場合には、露光部3が支持体73によつて
覆われるから有効に保たれるが、厚物原稿を複写する場
合には、支持体73がはね上げられ、該原稿の通過後は
投影光学系30を通しての外光を遮光するものがなくな
り、静電潜像が外光の進入によつて消去される恐れがあ
る。なお、外光による静電潜像への悪影響は、実際には
一般の間接的な室内照明光程度ではほとんどなく、特に
電子写真装置の真上に室内照明用の光源が存在するとき
に著しい。本例ではこのような場合でも有効に厚物原稿
の複数枚複写を行ない得るようになつている。厚物原稿
を厚物原稿搬送台に乗せて搬送し、露光走査を完了した
状態では、原稿の搬送方向にみて、原稿排出トレー4の
先端に設けたストッパー4bに厚物原稿91の露光走査
を完了した厚物原稿搬送台85の先端を当接させて、そ
の搬送を停止させるようにすると共に、この状態でステ
ージガラス29と対向する厚物原稿搬送台85の透光板
86の後端部分の下面または上面に、予じめ黒または白
塗装を施す等の方法で外光の進入を防止する遮光処理し
た遮光部92を形成しておく。
このようにすれば、厚物原稿91の露光走査完了後は、
遮光部92によつて投影光学系30への外光の入射が遮
ぎられるから、複数枚複写工程の完了までこの状態を保
持すれば、感光ドラム14上の静電潜像は有効に保持さ
れ、画質劣化のない所望枚数のコピーを得ることができ
る。なお、ストッパー4bの高さは、あまり高くすると
本等の厚表紙に当接して原稿がずれる恐れがあるから、
厚物原稿搬送台85よりも若干突出する程度とする。ま
た、遮光部92以外で、かつ厚物原稿91の領域以外の
部分の透光板86の下面に、白色原稿の反射率とほぼ同
じ反射率の白色塗装を施した反射部を設ければ、感光ド
ラム14および記録紙の原稿と対応しない部分への不所
望な上ナーの付着を有効に防止することができる。上述
したように、本例によれば簡単かつコンパクトな構成で
シート原稿および厚物原稿の複写を容易な操作で行ない
得ると共に、これらの原稿を一回露光走査するだけで複
数枚のコピーを得ることができるから、操作性が良く、
かつ高能率の電子写真装置を実現することができる。
また原稿搬送経路がほぼ直線的であるから、一回露光複
数枚複写と相俟つて、シート原稿の損傷率を極めて小さ
くすることができる。また、原稿搬送経路は、支持体7
3の回動によつて容易に開放できるから、万−シート原
稿が露光部3内に詰まつてもシート原稿の損傷を最少限
に止どめることがてきる。更に、複写工程を巧みに組み
合わせることにより、間断のない複写動作を行なうこと
ができるから、特にシート原稿の複写の場合には、従来
一般の厚物原稿の複写を主対象とする電子写真装置に”
比べ、原稿の処理能率が格段に高くなる。
また、厚物原稿の複写の場合においても簡単な操作で正
確な原稿搬送が行ない得ると共に、シート原稿と同様一
回搬送(露光走査)するだけで複数枚のコピーが得られ
るから、従来一般の厚物原稿の複写を主対象とする電子
写真装置に比べ遜色のない操作性が得られる。第7図A
およびBは本例電子写真装置における縁ガイド5の連動
切換機構を示す斜視図であり、第7図Aはシート原稿9
5を複写する場合、第7図Bは厚物原稿搬送台85に載
せた厚物原稿96を複写する場合を示す。
厚物原稿搬送台85を位置決めする縁ガイド80は装置
本体に固着し、シート原稿95を位置決めする縁ガイド
5は軸101および102により縁ガイド80に対して
回動自在に設ける。軸101にはコイルばね103を取
付け、このばねによりシート原稿用縁ガイド5を第7図
Bに示すように回動するように偏倚する。この縁ガイド
5の、搬送機構と対向する側の側面にピン104を植設
し、・第8図Aに示すようにこのピンを上側搬送機構を
支持する支持体73の前縁に形成した彎曲凹部105と
係合できるようにする。したがつて上側搬送機構の支持
体73を閉じた状態では、これらピン104と凹部10
5との係合により、縁ガイド5はばね103の力に抗し
て第7図Aおよび第8図Aに示すように回動し、第9図
Aに示すように縁ガイド5の面5Aによりシート原稿9
5を位置決めし、案内することができる。この際、支持
体73を含めた上側搬送機構の重量は十分に大きくし、
ばね103の弾性力に抗して縁ガイド5を押付けること
ができるようにする。この上側搬送機構の重量が十分で
ないと、板ばね76を介して原稿搬送従動ローラ26と
原稿排出従動ローラ33をそれぞれ駆動ローラ25およ
び32に押付けてシート原稿95をそ.の間に挾んで正
常に送ることができなくなる。また第7図Aおよび第9
図Aに明瞭に示すように、縁ガイド5が原稿台2の面よ
りも下方にまで突入するように構成し、シート原稿95
が原稿台2と縁ガイド5との間に挾まれることがないよ
うにす.る。次に厚物原稿96を複写する場合には、上
述したように上側搬送機構の支持体73を軸72を中心
に回動させる。
このようにすると、縁ガイド5はばね103のばね力に
より軸101,102を−中心として回動し、第7図〜
第9図のBに示すようにシート原稿用縁ガイド5の面5
Aは原稿台2から外れ、厚物原稿搬送台85を案内する
縁ガイド80が露呈するようになる。この露出した縁ガ
イド80に厚物原稿搬送台85の側縁を当て)案内する
ことができる。第9図Bに示すように縁ガイド80の側
面にはピン106を植設し、このピンを縁ガイド5に形
成した円弧状溝107内に嵌合し、縁ガイド5の回動に
対するストッパとして作用させる。したがつて縁ガイド
5は垂直位置よりも更に回動することはない。次に再び
シート原稿95を複写するために上側搬送機構を支持す
る支持体73を回動させると、その彎曲凹部105がピ
ン104と係合し、縁ガイド5をばね103の力に抗し
て回動させ、第7図Aに示す状態とすることができる。
このように、使用者は上側搬送機構を支持する支持体7
3を回動させるだけで、これに連動して縁ガイド5およ
び80を自動的に切換えることができ、操作は簡単にな
ると共に切換忘れによるミスコピーを確実に防ぐことが
できる。
第10図および第11図は本発明電子写真装置の他の例
の構成を示すものであるが、上側搬送機構の回動に連動
して縁ガイドを自動的に切換える機構のみが前例と相違
しているので、この機構のみを以下説明する。
本例ではシート原稿を位置決めするための縁ガイド11
1を軸112を中心として回動自在に設け、原稿台2に
はこの縁ガイド111が突出する細長い孔113を形成
する。縁ガイド111と装置本体との間には引張りばね
114を設け、縁ガイド111を常時下方へ偏倚する。
装置本体には更に軸115を中心として回動自在にL字
状レバー116を設け、このレバーの一端116Aを縁
ガイド111と係合させ、他端116Bは原稿台2の面
よりも上方に突出させる。レバー116のこの突出端1
16Bを、第10図に示すように、上側搬送機構の支持
体73を閉合した状態ではその前縁によつて押下げるこ
とができるよううにする。シート原稿を複写するときは
第10図に示すように、支持体73によりレバー116
の突出端116Bを押し下げ、ばね114の力に抗して
縁ガイド111を時針方向に回動させ、孔113から原
稿台2の上方へ突出させる。
このようにしてシート原稿用縁ガイドを設定することが
できる。次に第11図に示すように上側搬送機構を回動
させるときは、レバー116はばね114の作用により
縁ガイド111を原稿台2の面より下方へ這避させ、厚
物原稿搬送台用の縁ガイド80のガイド側を露出させる
。第12図、第13図および第14図は本発明電子写真
装置の他の例を示すものである。
本例では厚物原稿搬送台用の縁ガイド120を上側搬送
機構の支持体73に取付ける。すなわち支持体73の前
縁に突片121を形成し、この突片121には長孔12
2を形成し、この長孔122内に長円形の断面を有する
ピン123を通し、このピン123の両端を縁ガイド1
20に固着する。したがつて第13図に示す平面におい
て縁ガイド120は上下方向に移動することになる。シ
ート原稿を複写する際には上側搬送機構の支持体73は
下側搬送機構と重なつた位置にあり、したがつてシート
原稿用縁ガイド120は原稿台2の側縁に形成した溝2
A内に侵入し、シート原稿を位置決めすることができる
。次に厚物原稿を複写するために支持体73を回動して
第14図に示すように原稿排出トレー4上に載せると、
縁ガイド120は支持体73に対して下方に変位し、縁
ガイド120の上面と支持体73の上面120Aとがほ
ぼ同一平面に並ぶようにする。
第15図および第16図は、第12図〜第14図に示し
た実施例の変形例を示す。
本例でもシート原稿用縁ガイド130を上側搬送機構の
支持体73に取付ける。すなわち支持体73の前縁に設
けた突片131にあけた孔にピン123を通し、このピ
ンの両端を縁ガイド130に固着する。したがつて第1
6図に示すように厚物原稿を複写するときは、縁ガイド
130は原稿排出トレー4にあけた孔133を通つて下
方へ回動する。このようにして厚物原稿搬送台の搬送経
路内に縁ガイド130が突出しないようにする。第17
図は本発明電子写真装置の更に他の実施例を示すもので
ある。
本例ではシート原稿用縁ガイド140を軸141を中心
として回動自在に設け、その一端と装置本体との間に引
張ばね142を設け、縁ガイド140を時針方向に回動
偏倚する。この回動はストッパ143により制限する。
また上側搬送機構の支持体フ3の前縁により駆動される
アクチエータを有するマイクロスイッチ144を設け、
その出力をソレノイド駆動回路145に供給し、その出
力により縁ガイド140の他端に取付けたプランジャを
有するソレノイド146を駆動する。第17図に示すよ
うに支持体73が閉じられ、シート原稿を複写する状態
ではソレノイド146は附勢されず、縁ガイド140は
ばね142の作用により原稿台2の平面から上方に突出
している。一方厚物原稿を複写するために支持体73を
開放すると、マイクロスイッチ144が駆動されソレノ
イド146は附勢され、縁ガイド140はばね142の
力に抗して反時針方向に回動し、原稿台2の平面まて下
がり、厚物原稿搬送台をガイドする縁ガイド80が露呈
するようになる。第18図および第19図は本発明電子
写真装置の更に他の例を示すものである。
本例では一個の縁ガイド150を、シート原稿用および
厚物原稿搬送台用の双方の縁ガイドとして共通に使用し
、この縁ガイド150を士側搬送機構の支持体73の回
動と連動して平行に変位させるようにしたものである。
支持体73の前縁により駆動されれるマイクロスイッチ
151を設け、このマイクロスイッチによりソレノイド
152を附勢するようにする。このソレノイドのプラン
ジャにレバー153の一端を枢着し、このレバーを固定
部材154に植設した軸155に回動自在に取付けると
共に他端を縁ガイド150に枢着する。固定部材154
と縁ガイド150との間には第2のレバー156を枢着
し、平行リンク機構を構成する。ソレノイド152のプ
ランジャには圧縮コイルばね157を取付ける。第18
図に示すようにシート原稿を複写するときは、支持体7
3の前縁によりマイクロスイッチ151のアクチエータ
を押下げているので、ソレノイド152は附勢されない
この状態では縁ガイド150はばね157の作用により
、第18図において右方へ変位する。次に第19図に示
すように支持体73を回動して厚物原稿を複写するとき
は、マイクロスイッチ151が駆動され、ソレノイド1
52は附勢され、そのプランジャはばね157の力に抗
して引込み、縁ガイド150は左方へ変位する。変行リ
ンク機構を構成しているため、縁ガイド150は常に平
行移動することになる。なお、本発明は上述した例にの
み限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可
能である。
例えは上述した例では、一回露光複数枚複写を行ない得
る電子写真装置を示したが、本発明は従来一般の一回露
光一枚複写の電子写真装置にも適用できること勿論であ
る。その他の変形例を以下に説明する。原稿搬送経路へ
のシート原稿または厚物原稿の挿入を検知する手段は、
マイクロスイッチに限らず光電式のスイッチ等を用いる
こともできる。
また、厚物原稿を複写する場合には、支持体73を回動
させて原稿排出トレー4の縁4aに乗せるよう構成した
が、これは原稿排出トレー4の底面に乗るようにしても
よいし、あるいは他の適当なストッパーを設けて保持す
るよう構成してもよい。更に、原液排出駆動ローラ32
は、上述した例では一本の長いゴムローラで構成したが
、原稿搬送駆動ローラ25のように複数個の短いゴムロ
ーラで構成してもよい。またこれとは反対に、原稿搬送
駆動ローラ25、原稿搬送従動ローラ26および原稿排
出従動ローラ33は、一本の長いゴムローラで構成して
もよい。また、露光部3に設ける原稿搬送用および排出
用ローラは、上述した例では二対としたが、三対以上で
あつてもよい。更にまた、原稿排出駆動ローラ32の両
端部に、原稿搬送駆動ローラ25と同様にそれぞれピニ
オンギヤを設け、厚物原稿搬送台85を二対のピニオン
ギヤで搬送するようにすることもできる。このようにす
れば、厚物原稿搬送台85のラック87および88の長
さを短くすることができる。なおこの場合には、原稿排
出駆動ローラ32に設けるピニオンギヤの歯の向きを、
原稿搬送駆動ローラ25に設けたピニオンギヤ81およ
び82の歯の向きに対し、ラック87および88を介し
て正しく噛み合うように調整して固定する必要がある。
更にまた、厚物原稿搬送台85の搬送機構として、上述
した例では二対のラックとピニオンギヤとを用いたが一
対のラックとピニオンギヤとで搬送するようにしてもよ
い。またラック87,88を厚物原稿搬送台85の側面
に沿つて設け、これらラックと噛合するピニオンギヤ8
1,82をそれぞれ露光部3の側面または支持体73の
側面に設けて搬送するようにしてもよい。この場合も一
対のラック・ピニオンギヤとすることができる。またラ
ックとピニオンギヤとを用いる代わりに、例えばハスバ
歯車、パーフォレーション、マグネットローラ、マジッ
クテープ等を用いて搬送させるよう構成することもでき
る。更にまた、本例ではシームレスの感光ドラム14を
用いたが、シームのある感光ドラムやスクリーン感光体
を用いて所望の複写動作を行なうこともできる。
この場合には、感光体の回転と同期した信号によつて、
各動作を制御するようにすればよい。更にまた、厚物原
稿を複写する場合、支持体73は原稿搬送経路から取り
外してもよいし、原稿の搬送方向と直交する方向に回動
させてもよい。
また原稿台2側に回動させて、直線状の厚物原稿搬送経
路を形成するよう構成することもできる。更にまた、原
稿搬送従動ローラ26および原稿排出従動ローラ33を
それぞれ原稿搬送駆動ローラ25および原稿排出駆動ロ
ーラ32のように駆動ローラとして、全部のローラを駆
動ローラとしてもよく、あるいは上述した例とは逆に、
支持体73に設けるローラ26および33のみを駆動ロ
ーラとしてもよい。更にまた、厚物原稿搬送台85は、
厚物原稿の枠を保持するような構成のものでもよい。
また一回露光一枚複写の電子写真装置に適用する場合に
は第5図に示す遮光部92は、白色原稿とほぼ同じ反射
率の白色塗装を原稿載置領域以外の部分に施して構成し
た方が好適である。上側搬送機構の移動に連動してシー
ト原稿用縁ガイドを変位させる機構も上述した例にのみ
限定されるものではなく、幾多の変形、変更が可能であ
る。
例えばベベルギヤ、ワイヤ、リンク機構等の機械的連動
機構を用いることができる。また上側搬送機構の移動を
マイクロスイッチ、光電スイッチ等で検出し、その検出
信号に基づいて縁ガイドを変位させる場合には、直線ソ
レノイドや歯車、ベルトを利用したロータリーソレノイ
ドによる方法または流体李利用する方法なども採用する
ことができる。上述したように本発明の電子写真装置に
よれ・ば、シート原稿および厚物原稿を複写する場合、
上側搬送機構の移動に連動して縁ガイドの切換を自動的
に行なうことができるため、切換忘れによるミスコピー
がなくなると共に切換操作の繁雑さがなくなり、きわめ
て効率良く複写することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明電子写真装置の一例を示す外観斜視図、
第2図は第1図に示す電子写真装置の内部の一例の構成
を示す線図、第3図は第2図に示す露光部の詳細を線図
的に示す断面図、第4図は同じく支持体を回動させて厚
物原稿の複写を行なうようにした状態を一部切欠いて示
す斜視図、第5図は本発明電子写真装置において厚物原
稿を複写するときに用いる厚物原稿搬送台の一例の構成
を示す斜視図、第6図は第5図に示す厚物原稿搬送台と
第4図に示す原稿搬送駆動ローラおよびピニオンギヤと
の係合関係を示す線図、第7図A,Bl第8図A,Bお
よび第9図A,Bは本発明による縁ガイド自動切換機構
の一例の構成を示すそれぞれ斜視図、断面図および側面
図、第10図および第11図は本発明による縁ガイド自
動切換機構の他の例の構成を示す断面図および斜視図、
第12図、第13図および第14図は本発明による縁ガ
イド自動切換機構の他の例の構成を示す斜視図および断
面図、第15図および第16図は本発明による縁ガイド
自動切換機構の他の例の構成を示す断面図および斜視図
、第17図は本発明による縁ガイド自動切換機構の他の
例の構成を示す断面図、第18図および第19図は本発
明による縁ガイド自動切換機構の更に他の例の構成を示
す斜視図である。 1・・・・・・本体、2・・・・・・原稿台、3・・・
・・・露光部、4・・原稿排出トレー、5・・・・・・
シート原稿用縁ガイド、12・・・・・給紙カセット、
13・・・・・・排出トレー、14・・・・・・感光ド
ラム、25・・・・・・原稿搬送駆動ローラ、26・・
・・・・原稿搬送従動ローラ、28・・原稿照明用螢光
灯、30・・・・・・投影光学系、32・・・・・・原
稿排出駆動ローラ、33・・・・・・原稿排出従動ロー
ラ、73・・・・上側搬送機構の支持体、77・・上側
原稿ガイド、78・・・・・・下側原稿ガイド、80・
・・・厚物原稿用縁ガイド、81,82・・・・・ゼニ
オンギヤ、85・・・・・・厚物原稿搬送台、87,8
8・・・・・ラック、95・・・・・ウート原稿、96
・・・・・・厚物原稿、101,102・・・・・・軸
、103・・・・・・ばね、104・・・・・ゼン、1
05・・・・・・係合凹部、111・・・シート原稿用
縁ガイド、114・・・・・ばね、116・・・ルバー
、120・・・・・・シート原稿用縁ガイド、121・
・・・・突片、122・・・・・・長孔、123・・・
・・ゼン、130・・・・・・シート原稿用縁ガイド、
131・・・・・・突片、132・・・・・ゼン、14
0・・・・・ウート原稿用縁ガイド、141・・・・・
・軸、142・・・・・・ばね、144・・・・マイク
ロスイッチ、146・・・・・・ソレノイド、150・
・・・・・縁ガイド、151・・・・・マイクロスイッ
チ、152・・・・・・プランジャ、153・・・・・
ルバー154・・・・・・固定部材、157・・・・・
・ばね。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 原稿搬送経路を挾んで上下にそれぞれ対向して配置
    された上側搬送機構と下側搬送機構のうち上側搬送機構
    を移動可能に装着したシート原稿搬送機構と、少く共前
    記下側搬送機構に設けられ、上側搬送機構を下側搬送機
    構から移動させた状態で、厚物原稿を載置した厚物原稿
    搬送台を搬送する厚物原稿搬送機構と、前記厚物原稿搬
    送台の側辺を位置決めする縁ガイドを、シート原稿の側
    辺を位置決めする縁ガイドよりも原稿搬送経路の幅方向
    に見て外方に設定し、前記上側搬送機構の下側搬送機構
    からの移動に連動してシート原稿用縁ガイドと厚物原稿
    用縁ガイドとの切換を自動的に行なう機構を設けたこと
    を特徴とする電子写真装置。
JP54011134A 1979-02-02 1979-02-02 電子写真装置 Expired JPS6054660B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54011134A JPS6054660B2 (ja) 1979-02-02 1979-02-02 電子写真装置
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DE19803003752 DE3003752A1 (de) 1979-02-02 1980-02-01 Elektrophotographisches kopiergeraet

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