JPS605414B2 - 被加工材取付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は切削加工その他の加工を施こす被加工材を正確
に固定するための被加工材取付装置に係り、簡単な構成
で被加工材を正確かつ確実に固定でき加工精度を著しく
向上させ得る被加工材取付装置を提供するものである。

一般に切削加工その他の加工を施こす被加工材を装置本
体に取付ける場合には、装置本体に突出して設けられた
３つの固定支持体の上に被加工材を戦層し、別に設けら
れた押え板で上記被加工材を押圧し固定するようにして
いる。ところで、この場合、被加工材がたとえばフライ
ス加工においてカッターの切削抵抗に充分耐え得る程度
の剛性を有する場合には加工時に被加工材が変形するよ
うなことはなく、加工機械の備えている精度範囲内の加
工精度を充分に得ることができる。

しかしながら、被加工材の剛性が加工時の抵抗に充分耐
え得ないものである場合には、３つの固定支持体の間に
別に補助支持体を設ける必要があった。従来より、この
ような場合、別個に補助支持体を用意し、これを装置本
体と被加工物との間に挿入するよにしているが、この場
合、補助支持体を装置本体と被加工材の間に形成される
空隙に合致する高さのものにする必要があり、その製作
も非常に困難で、かつ、挿入作業も相当の熟練を要し、
作業能率も悪く自動化もし難いなど多くの問題を有して
いる。本発明は以上のよな従来の欠点を除去するもので
あり、被加工材を正確にかつ確実に固定でき、常に優れ
た加工精度が得られるように構成したもろである。

以下、本発明の被加工材取付装置について一実ｏ施例の
図面とともに説明する。

図において、１は装置本体、２はそれぞれ正三角形の各
頂点に位置するよつに上記装置本体１の上面に突出して
一体に形成された固定支持体、３は固定支持体２の上に
戦遣された被加工材４の被加工部分４ａに近接夕する位
置に対向して上記装置本体１に縦方向に形成された透孔
、５はこの透孔３に出入自在に挿入された誘導支持体、
６は装置本体１に装着され、譲導支持体５の上下動をス
ムーズにする鼠支「 ７は謙導支持体５の上端部に装着
されたキャップ、８はキャップ７と軸受６との間に設け
られ、誘導支持体５に常時上方向の付勢力を与えるスプ
リング、９は誘導支持体５の下端部外周に対向して設け
られた油圧シリンダー、１０は油圧シリンダー９の働き
により先端が誘導支持体５の下端部外周に当接し、誘導
支持体５の上下動を阻止するピストン、１１は装置本体
１の上面に互に対向して配置され、固定支持体２上に載
遣された被加工材４の両端部をそれぞれ下方向に押圧す
る押え板、１２は押え板１１を上下方向に駆動するため
の油圧シリンダー、１３は装置本体１の上面に突出して
一体に形成された被加工材４の位置決め用ボス、１４は
固定支持体２上に載遣された被加工材４を上記ポス１３
方向に押圧し、位置決めするための押しつけ具である。
上記実施例において被加工材４を取付ける場合には、先
ず正三角形の各頂点に配置された固定支持体２の上に被
加工材４を載直し、その後押しつけ具１４を用いて上記
被加工材４を位置決めボス１３のある方向に押圧し、被
加工材４の側面を上記位置決めボス１３の側面に当俵さ
せ位置決めする。

この場合、譲導支持体６は上下動可能な状態にあり、し
たがって、誘導支持体５の上端はスプリング８の力によ
って被加工材４の下面に軽く接触している。そのためト
次に油圧シリンダー９を動作させ、ピストン１によって
譲導支持体５の上下動を阻止する。このよつにすると「
被加工材４は位置決めボス３１３によって正確に位置決
めされ、誘導支持体５も上端が被加工材４の下端に接触
する状態で正確に位置規制される。

したがって、この状態で油圧シリンダー１２を動作させ
、一対の押え板１１で被加工材４の両端部を下方向に押
圧すれば被加工３材４は正確に位置決めされ固定される
ことになる。そしてこの場合、被加工材４の被加工部分
４ａに近接する位置は誘導支持体５と固定支持体２によ
って正確かつ確実に支持されており、したがつて、加工
精度を著しく向上させることができる。すなわち、上記
実施例によれば誘導支持体５の上端が被加工材４の下面
に軽く当接する状態で譲導支持体５の上下動を完全に阻
止しており、したがって、譲導支持体５と被加工材４と
の間に全く隙間がないのは勿論のこと、被加工材４が固
定支持体２によって支持される位置より上方に押し上げ
られることもなく、自然の形でを保つたままで変形され
ることなく正確に保持することができる。たがってこの
状態で切削加工、その他の加工を行えば加工機械の備え
ている精度の範囲内で精密に加工することができ、加工
後、被加工材４を取り外した場合でも上記被加工材４の
加工精度はそのまま以前の状態を維持していることにな
り、変形による精度の劣化も全く生じないものである。
以上、実施例より明らかなように本発明の被加工材取付
装置は被加工材を戦層する固定支持体の間に上下動可能
で先端が被加工材の下面に軽く当接する譲導支持体を取
付け、この譲導支持体を固定支持体に戦遣された被加工
材に軽く当接する状態で固定できるように構成したもの
であり、被加工材を変形させることなく自然のままで保
持することができ、したがって加工時の精度がそのまま
取りはずした後の精度となり、高い精度の加工が期待で
きるものである。そして本発明によれば被加工材の取付
けを自動化することも容易でありその工業的効果もきわ
めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の被加工材取付装置の一実施例の上面図
、第２図は同装置の正面図、第３図は第１図におけるＢ
−Ｂ線の断面図である。 １・・・装置本体、２…固定支持体、３・・・透孔、４
・・・被加工材、５・・。 誘導支持体、６・・・軸受、７…キャップ、８・・・ス
プリング、９…油圧シリンダー、１０…ピストン、１１
・・・押え板、１２…油圧シリンダー、１３…位置決め
ボス、１４…押しつけ具。第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 装置本体に被加工材を３点で支持する３つの固体支
   持体を突出して形成し、先端が上記固体支持体に載置さ
   れた被加工材の下面に、その被加工材が上記固体支持体
   によって支持されている位置により上方に押し上げられ
   ることのないように弾性的に当接しその当接状態で固定
   可能な誘導支持体を上記装置本体に設けるとともに、上
   記被加工材の上面に当接し、上記被加工材を下方向に押
   圧する押え板を上下動可能に設け、上記誘導支持体をそ
   の先端が上記被加工材の下面に接触した状態でその位置
   を固定し、上記被加工材を上記両支持体と上記押え板と
   の間で挾持するように構成した被加工材取付装置。