JPS6052489B2

JPS6052489B2 - 磁気記録再生装置

Info

Publication number: JPS6052489B2
Application number: JP53018720A
Authority: JP
Inventors: 悦男芝崎
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1978-02-21
Filing date: 1978-02-21
Publication date: 1985-11-19
Also published as: JPS54111806A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、オープンリール型テープレコーダのように
、リールサイズの異なるテープを走行駆動する磁気記録
再生装置に関するものである。

たとえば、オープンリール型テープレコーダでは、磁
気テープが巻かれるリールのサイズは、３インチ、５イ
ンチ、７インチ、１０インチ、１４インチ等と種々あり
、それぞれの慣性モーメントが大きく異なること等から
、テープ走行開始時に異常テンションが発生したり、早
送り、巻戻し時の走行立上り特性が各リールで異なるた
め、頭出しが困難となる等の悪影響が生じる。本発明
は、上記従来の欠点を除去し、供給、巻取リールを回転
駆動するモータの回転トルクの上限値を、駆動するリー
ルのサイズに応じて変化させることにより、テープ走行
時のテンションおよび立上り特性を最適なものとし、テ
ープを傷めることなく、頭出し操作等も容易に行なえる
ような磁気記録再生装置の提供を目的とするものである
。

以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照し
ながら説明する。

第１図は、本考案の一実施例が適用されるオープンリ
ール型のテープレコーダ１を示しており、テープ駆動部
２とアンプ部３とを備えている。

アンプ部３の前面パネルにはモード切換スイッチ４レベ
ル調整ツマミ５、レベルメータ６等が配置されている。
テープ駆動部２には、録音、再生用磁気ヘッド、キヤプ
スタン等が所定位置に配置されて成るヘッド部７、ピン
チローラ８、テンションローラ９、および供給、巻取リ
ール駆動軸１０ｓ・１０を等がそれぞれの位置に配置さ
れている。リール駆動軸１０ｓ・１０をにはリール１１
ｓ・１１をが装着され、これらのリール１１ｓ・１１を
はリールハブ１２ｓ・１２をおよびリールフランジ１３
ｓ・１３をを有するとともに、りールハブ１２ｓ・１２
をの周囲には磁気テープ１４が巻き付けられている。こ
こで、各リール駆動軸１ｓ・１０をは、それぞれ独立
のモータにより回転駆動されるものである。このよう
なオープンリール型のテープレコーダ１では、使用可能
なリール１１のサイズは、一般に３、５、７、１０およ
び１４インチ等と種々ある。

これらのリールサイズに対応して、巻かれている磁気テ
ープ１４の全量（たとえば、磁気テープ１４が巻かれて
いる部分についてのリール軸に垂直な面の全面積）が異
なつてくるから、このテープ全量を求めることにより、
リールサイズを判別することができる。本実施例では、
上記テープ全量として、各り−ル１１ｓ・１１ｔのリー
ルハブ１２ｓ●１２ｔに巻かれている磁気テープ１４の
それぞれの面積Ｓｓ−Ｓｔの和Ｓを用いている。

すなわち、第１図に示すように、各リール１１ｓ・１１
ｔに巻かれた磁気テープ１４の巻き半径をＲ，，ｒｔｌ
リールハブ１２ｓ・１２ｔの半径をＲｈとするとき、と
なり、この面積Ｓはリールサイズに応じて一定の値をと
る。ここで、計算の都合上、，，．一息ｔノ曹
のような各面積Ｓｓ″，ＳＶ，Ｓ″を求めることとし、
予め各リールサイズについて、テープ全量としてのテー
プ面積Ｓ″を求めておく。

これは、生テープ（未使用のテープ）が巻かれている巻
き半径を、１４インチではＲｌ４、１０インチではＲｌ
Ｏｌ・・・とし、またリールハブの半径を１４インチで
Ｒｈｌ４、１０インチでＲｈｌＯ、・・・・とするとき
、各リールサイズについての上記テープ面積Ｓ″は、と
なる。

また、上記面積Ｓｓ″・Ｓｔ″については、各リール１
１ｓ・１１ｔのテープ巻き半径Ｒ５，ｒｔから計！算で
き、これらの半径Ｒｓ，ｒ，は、各リール１１ｓ・１１
ｔの回転数Ｎｓ，ｎ，、および磁気テープ１４の走行速
度により、となる。

したがつて、これら回転数Ｎｓ，ｎ，、および走行速度
Ｖを何らかの手段で検出することにより、上記面積Ｓｓ
″，ＳＶｌさらにこれらの＋μｓ″を算出することがで
きる。第２図は、このような実施例に用いる回路の具体
例を概略的に示すプロツク図である。

供給りール１１ｓのリール駆動軸１０ｓはモータ２０ｓ
により、巻取リール１１ｔのリール駆動軸１０ｔはモー
タ２０ｔにより、それぞれ独立に回転駆動される。各リ
ール駆動軸１０ｓ・１０ｔには、それぞれの回転を検出
してパルスを出力する回転検出器２１ｓ・２１ｔが設け
られている。この回転検出器２１ｓ・２１ｔからのパル
スは、それぞれ力・ウンタ２２ｓ・２２ｔを介し、回転
数信号となつて計算回路２６に送られる。ここで回転数
信号は単位時間あたりのリールの回転回数を示す信号で
あり、これはたとえば、入力端子Ｇからの単位時間間隔
のパルス信号によりカウンタ２２ｓ・２２ｔをゲート制
御して、この時間内に入力された回転検出パルスの個数
を計数して出力すればよい。次に、磁気テープ１４の走
行速度の検出は、テープ速度切換スイツチに連動させて
行なわせてもよいが、本実施例ではテープ走行を案内す
るローラ２３の回転を回転検出器２４で検出し、カウン
タ２５を介して、テープ走行速度の信号を計算回路２６
に送つている。このテープ走行速度は、ローラ２３の外
周長に回転数を乗算すれば求められる。ここでローラ２
３は、テンシヨンローラ９、ピンチローラ８、キヤプス
タンあるいはその他の案内ローラを使用できるが、ピン
チローラ８やキヤプスタンの場合には、早送り、巻戻し
モード時に磁気テープ１４から離脱するため、このとき
のテープ走行速度の検出は行なえない。次に計算回路２
６では、カウンタ２２ｓ・２２ｔから得られる供給、巻
取リールの回転数Ｎｓ，ｎ，の信号、およびカウンタ２
５から得られるテープ走行速度の信号に基づき、上記４
，５式より各リールのテープの巻き半径Ｒｓ，ｒｔを求
め、次に上記３″式より面積Ｓ″を求めて比較器３１に
送つている。

ところで、４（財）式を３″式に代人して、となること
より、第２図ではこの６式の計算手順に沿つた計算回路
２６の内部構成の一例を示している。

すなわち、カウンタ２２ｓ，２２ｔからの回転数Ｎｓ，
ｎ、の信号については、自乗値の逆数をとる回路部２７
ｓ・２７ｔを介して加算器２８に送り、この加算器２８
からの出力を乗算器３０に送つている。また、カウンタ
２５からのテープ走行速度ｖの信号については、自乗を
とる回路部２９を介し乗算器３０に送つている。乗算器
３０は、６式の定数！ソとともに上記各回路部２８・２
９からの値を乗算し、面積Ｓ″の信号を比較器３１に送
つている。次に、記憶回路３２は、１４インチ、１０イ
ンチ、・・・・等の各リールサイズについての上記テー
プ面積Ｓ″１４，Ｓ″１０，・・・・等の値を予め記憶
しており、これらの値を示す信号を比較器３１に送つて
いる。

比較器３１では、この記憶回路３２からのテープ面積Ｓ
″１４，Ｓ″１０，・・・・等と、計算回路２６からの
テープ面積Ｓ″とを比較し、リールサイズの判別を行な
つている。これはたとえば、という条件で判別を行なえ
ばよい。

この他、たとえば各テープ面積Ｓ″１４，Ｓ″１０，・
・・・等のそれぞれに、上下所定巾の誤差範囲を互いに
重複しないように設定しておき、検出されたテープ面積
Ｓ″が、どのリールサイズのテープ面積についての上記
誤差範囲内に入るかにより、リールサイズを判別しても
よい。この比較器３１は、各リールサイズにそれぞれ対
応する出力端子Ｘｌ４，ＸｌＯ，・・を有しており上述
のようにして判別されたリールサイズに対応する出力端
子のみから信号が出力される。

これらの出力端子Ｘｌ４，ＸｌＯ，・・・は、トルクリ
ミツタ３３ｓ・３３ｔのそれぞれの制御入力端子Ｙｌ４
，ＹｌＯ，・・・・に接続されている。次にトルクリミ
ツタ３３ｓ・３３ｔは、判別されたリールサイズに応じ
て、供給、巻取リール駆動用のモータ２０ｓ・２０ｔの
回転トルクの上限値をそれぞれ最適の値に制御するもの
である。

これらのトルクリミツタ３３ｓ・３３ｔからの出力はそ
れぞれモータ駆動回路３４ｓ・３４ｔを介してモータ２
０ｓ・２０ｔに送られている。これらのトルクリミツタ
３３ｓ・３３ｔは、種々の構成のものが使用できるが、
一具体例として第３図の構成のものについて説明する。
この第３図のトルクリミツタ３３は、電流帰還型の回路
構成を有している。まずモータ２０に、少なくともリー
ルサイズの種類数分の抵抗Ｒａ，Ｒｂ，Ｒｃ，・・を順
次直列接続し、これらの抵抗の各接続部を切換スイツチ
３５の切換端子Ｚａ，Ｚｂ，Ｚｃ，・・・・にそれぞれ
接続している。この切換スイツチ３５は、制御入力端子
Ｙに供給されるリールサイズ判別信号により切換わるも
のであり、互いに逆向きに並列接続された２個のダイオ
ード３６・３７、およびこれらのダイオード３６・３７
に並列に接続された抵抗３８を介して、差動増幅器を用
いたモータ駆動回路３４の負側入力端子に接続されてい
る。このモータ駆動回路３４の負側入力端子は、抵抗を
介し入力端子３９に接続され、また正側入力端子は接地
されている。このモータ駆動回路３４の出力端子は、モ
ータ２０に接続されている。この第３図のトルクリミツ
タ３３の動作を簡単に説明すると、まず切換スイツチ３
５は、前述の判別されたリールサイズに応じて切換わる
わけであるが、たとえば切換スイツチ３５が端子ｈに切
換わつているとき、モータ２０を流れる電流１９により
端子ｈの電圧Ｖａは、となる。

この電圧ａが、ダイオード３６・３７が導通する電圧。
以上となると、電流帰還ループのゲインが０となるため
、モータ２０には、以上の電流が流れず、この電流１Ｍ
，により決定さ』れるトルク以上のトルクは発生しない
。以下同様に、制御入力端子Ｙに供給されるリールサイ
ズ判別信号に応じて切換スイツチ３５が切換わるから、
モータ２０を流れる電流ｈの上限値が変化し、これにに
応じてトルクの上限値も変化する。１したがつて、リー
ルサイズに応じた最適のトルク上限値となるようにモー
タ２０が制御される。

この場合各リールサイズに対応する最適のトルク上限値
は、使用する磁気テープの質やテープ走行系の摩擦力等
も考慮して、テープ走行時にはテープフを損傷しない程
度のテンシヨンが得られ、またリール回転動作の立上り
時には異常テンシヨンが発生したり立上り特性が急峻す
ぎてキユ一、レビユ一操作が困難とならないような値に
設定することは勿論である。以上の説明から明らかなよ
うに、オープンリール型のテープレコーダ１等に装着さ
れた供給、巻取リール１１ｓ・１１ｔのリールサイズは
、各リール１１ｓ・１１ｔの回転数および磁気テープ１
４の走行速度に基づき、計算回路２６でテープ全量、た
とえばテープ全面積Ｓ″を算出し、これと記憶回路３２
に記憶された各リールサイズに対応するテープ全量、た
とえばテープ全面積Ｓ″１４，Ｓ″１０，・・・・等と
を、比較器３１で比較することにより、自動的に判別さ
れる。

次に、この判別されたリールサイズに応じて、トルクリ
ミツタ３３ｓ●３３ｔがリール駆動用のモータ２０ｓ・
２０ｔのトルクのリミツト量を最適の値に調整している
。したがつて、オープンリール型テープレコーダ１のよ
うに、使用するリールのサイズが種々ありそれぞれの慣
性モーメントが異なる場合に、各リールサイズに最適の
回転トルクの上限値となるように自動的に制御されるた
め、テープ走行時のテＡゾ１４
Ｃて露ンシヨンやリール回転開始時の立上り特性等が一
定の範囲内で安定し、テープを傷めることなく、キユ一
、レビユ一操作時のテープ位置検出も容易に行なえる。

さらに、上記制御は完全に自動的に行なわれるため、手
動操作も従来と同程度の手間ですむ。

【図面の簡単な説明】

図面はすべて本発明の一実施例を示し、第１図は該実施
例が適用されるオープンリール型テープレコーダ１の正
面図、第２図は該実施例の概略的な構成を示すプロツク
図、第３図は第２図のトルクリミツタ３３の具体的構成
例を示す回路図である。１・・・・・・オープンリール型テープレコーダ、１１
ｓ・・・・・・供給リール、１１ｔ・・・・・・巻取リ
ール、１４・・・・磁気テープ、２０ｓ・２０ｔ・・・
・・・モータ、２１ｓ・２１ｔ・２４・・・・・・回転
検出器、２６・・・・・・計算回路、３１・・・・・・
比較器、３２・・・・・・記憶回路、３３・・・・・・
トルクリミツタ。

Claims

【特許請求の範囲】

１供給リールおよび巻取リールの回転をそれぞれ検出
する回転検出器と、テープ走行速度を検出する速度検出
器と、これら各検出器からの検出信号に基づき上記供給
リールおよび巻取リールに巻かれたテープ全量を算出す
る計算回路と、各リールサイズについてのテープ全量を
予め記憶している記憶回路と、上記計算回路からのテー
プ全量と記憶回路のテープ全量とを比較してリールサイ
ズを判別する判別手段と、この判別されたリールサイズ
に応じて上記供給リールおよび巻取リールのリールモー
タのトルクを制限するトルクリミツタとを備えることを
特徴とする磁気記録再生装置。