JPS6049132B2 - 高純度モルデナイト型結晶性ゼオライトの製造法 - Google Patents

高純度モルデナイト型結晶性ゼオライトの製造法

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JPS6049132B2
JPS6049132B2 JP6571478A JP6571478A JPS6049132B2 JP S6049132 B2 JPS6049132 B2 JP S6049132B2 JP 6571478 A JP6571478 A JP 6571478A JP 6571478 A JP6571478 A JP 6571478A JP S6049132 B2 JPS6049132 B2 JP S6049132B2
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JP
Japan
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mordenite
type crystalline
crystalline zeolite
crystals
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JP6571478A
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光恵 小泉
智 上田
寛志 村田
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Tosoh Corp
Original Assignee
Toyo Soda Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は結晶性ゼオライト、特にモルデナイト型結晶性
ゼオライト (以下M−Zと略称する)の製造法に関す
る。
Na。
O−Al。O。−SiO。−H。O系からなる反応性の
混合物からは、この系のそれぞれの構成成分の組成範囲
及び反応条件を適宜選択することによつて種々の結晶型
を持つゼオライトが合成される。M−Zの代表的なナト
リウム型結晶の組成は、Na。O−Af。O。・ 9〜
105iO2・ nH2Oで表わされ、a=18.3Λ
、c■20.4Λ、c■7.5Λで表わされる斜方略称
の結晶である。又、このものは、いわゆる分子篩、気体
等の乾燥、触媒などとして広く利用されている。M−Z
は、他の結晶型ゼオライトと同様にf、−I酸、珪酸ソ
ーダ、水性シリカゾル、アルミン酸ソーダ、苛性ソーダ
等を原料として合成され、従来から種々の合成法が提案
されている。即ち、(1)R、M、Barrer氏らの
報告(J、chem050C、1561〜(1952)
)によると、原料としてNa。
O−Al2O3・ nSiO。・ xH。O(n■1〜
12)の組成のアルミノ珪酸ゲルを用いて、150〜4
500Cの水熱条件下において合成する方法がある。し
かし、この方法は、高純度M−Zを得るには、比較的高
い温度(280℃)が必要であるなど反応条件が制約さ
れる不利がある。(2)特公昭41−17854号公報
には、アルミン酸ナトリウムの水溶液と、水性シリカゾ
ル及びアルカリとで結晶質モルデナイトを製造する際、
用いるシリカゾルがイオン交換により、部分的に脱イオ
ンされたものを用いる事を特徴とする方法が開示されて
いる。
しかし、この方法は、用いる原料の前処理が煩雑であり
、高温度(250〜350℃)で、又加圧下に反応を行
うなど、必ずしも好ましい方法ではなフい。
本発明者等は、Na。O−Al2O。−SiO。−H、
O系からゼオライトを合成する際の条件、特にSiO。
/AE2O。のモル比とゼオライトの生成機構との関係
について、種々の検討を行つた結果、Si0。に対てA
l。Oaの割合を従来の方法に比較し5て極めて少なく
し、かつ比較的低い温度て反応を行うと、非晶質固体を
伴わず、均一反応溶液から直接高純度のM−Z結晶が得
られることを見出して本発明を完成した。′9− 次に本発明を更に詳述する。
本発明で用いる原料物質は、従来のゼオライト製造原料
例えば、アルミン酸ソーダ、珪酸、珪酸ソーダ、水性シ
リカゾル、苛性ソーダ、メタカオリン、カレント、珪藻
土、水酸化アルミニウムなどが用いられる。
しかし、SiO2源として用いる原料は、必要に応じて
適当な前処理によりアルカリに可溶性として用いること
が必要である。勿論可溶性原料を用いる際は、このよう
な前処理は必要ない。又、天然産の原料をそのまま用い
ると石英等の不純物の混入、又は、原料中に含まれる鉄
分による製品の着色などが避けられない。本発明では、
原料の反応系への添加順序は特に制限されないが、通常
SiO2源として用いる原料のアルカリ水性液を調製し
、次いでAe2O3源として用いる原料をこれに添加し
て反応を行う。
本発明では、反応系における各原料成分の比が重要であ
る。特に反応系においてSiO2に対してAl2O3の
割合を極めて少なくしたことが特徴である。即ち、本発
明では、前記した系において、夫々のモル比としてNa
2O/Ae2O3:59〜133,S102/Af2O
3:182〜586,H20/A′203:1765〜
〜8000の範囲で反応を行う。
前記したモル比の範囲で、特にSiO2/Af2O3−
の比が182より小の楊合は、不純物例えばアナルサイ
トなどの生成が多くなり、又前記比を586より大にす
るなど、必要以上に大にすると、反応液中でのM−Zの
結晶化の速度が小となるので好ましくない。
一本発明では
、反応温度を従来の方法に比較して低くして行うことが
出来る。即ち、本発明での反応温度は70〜120℃好
ましくは80〜100℃の範囲である。
反応温度が120℃を越えると不純物の生成量が3大と
なり、又70℃より低い温度では、M−Zの結晶化速度
が小となるので好ましくない。
本発明では、このように比較的低い温度で反応を行うこ
とが出来るので、従来の方法において用いる様な加圧反
応装置は必要でなく、通常の常圧4反応装置で充分であ
る。
前述のように、反応系においてSiO2/Ae2O3の
モル比を小さくし、かつ低温度で反応を行うと高純度の
M−Zを得るが、この反応条件では、反応開始時からM
−Zの結晶化が始まる時間即ち誘導期間が比較的長い。
本発明者等は、更に検討を重ねた結果、前記反応条件
下において、M−Z合成の反応系にM−Z結晶を種子結
晶として添加すると前記した誘導期間が大巾に短縮され
れ、しかもM−Zの生産速度が大となること、又不純物
の生成が抑制出来、更に添加する種子結晶の量を調節す
ることによつて生成するM−Zの結晶の大きさを調節し
得ることを見出した。フ 反応系に種子結晶として添加
するM−Zは、天然モルデナイト又は合成モルデナイト
のいずれでも良く、好ましくは、数μ以下の粒径となる
まで粉砕して用いる。
種子結晶の添加量は極微量でも効果はあるが、・通常
反応で得られるM−Z量に対して0.01〜20重量%
(反応に用いた原料中のAl2O3が全量Na2O−A
l2O3・10Si02となつた際の該物に対する割合
)、好ましくは0.01〜10重量%である。又、この
添加量が多い程微細なM−Z結晶を得る。種子結晶の反
応系への添加期間は、特に制限されず、反応開始時及び
/又は反応中に添加することが出来る。 本発明は、前
記した原料モル比の範囲の、アルカリ水性反応混合物を
加熱することによつてM−z結晶を得る。
得られた反応液から分離したM−Z結晶には、なおア
ルカリ分が付着残存していることが多く、水洗により又
は、弱酸でこれらを中和して、残存アルカリ分を除去し
、乾燥して製品とする。
本発明は、温和な条件で、極めて高純度のM−zを合
成することが出来る。又、M−Zの種子結晶を反応系に
添加することによつて、時に発生する不純物による汚染
例えばアナルサイトの生成を抑制することが出来、微細
なかつ高純度のM−Zを得ることが出来る。 次に実施
例で本発明を詳述する。
実施例1 原料として、シリカゾル;0.2374qImLの水
溶液、10N苛性ソーダ液、アルミン酸ソーダr (N
a2O:35.05wt%,A′20,;42.36%
含有)水容液及び水を用いて、モル比でNa2O/Ae
2O3:100 S102/Ae2O3:340 H20/Ae2O3:4400 となるように調製し、その250m1を用いて反応に供
した。
反応は大気圧下80℃で行つた。誘導期間は4日間であ
つた。10日間反応後、反応液から分離した結晶は、水
洗して、過剰のアルカリ分を除去し、乾燥した。
この結晶は、X線回析(Cu−Kα)の結果M−Zであ
ることを確認した。このX線回析図を図−1に示す。な
お、得られたM一Zは、1〜1.5μ×4〜5μのたん
ざく状で、X線回析図から不純物は認められなかつた。
実施例2 実施例1においてNa2O/Ae2O3:67,si0
2/Ae2O3:207,H20/Ae2O3:293
0となる様に原料組成を調節し反応温度を100′Cと
した以外は実施例1と同じ条件て反応させ処理した。
誘導期間は4日間であつた。得られた結晶はX線回析の
結果M−Zであることを確認した。このものの形状及び
純度は実施例1と概ね同じであつた。実施例3実施例1
において、Na2O/Al)203:133,s102
/Ae2O3:493,H20/Af2O3:5870
,反応温度を85゜C1反応時間を14日間とした以外
は実施例1と同じ条件で反応させ処理した。
誘導期間は6日間であつた。得られた結晶は、X線回析
の結果M−Zであることを確認した。又このものの形状
及び純度は実施例1と概ね同じであつた。実施例4実施
例1と同じ原料組成、及び同温度で、平均粒径2μの合
成M−Zを20Wt%(原料中のA′203が全量Na
2O・A′20,・10Si02となつた時の該物質に
対する割合以下同じ)反応開始に反応系に添加して反応
を行つた。
(反応時間5日間)反応生成物は、実施例1と同様に処
理した。得られた結晶は、X線回析の結果M−Zである
ことを確認した。このX線回析図を図−2に示した。又
、誘導期間はほとんでみられなかつた。得られたM−Z
は0.3μX2μの針状結晶であつた。又、X線回析図
からは不純物は認められなかつた。実施例5 合成M−Zの添加量をz就%、反応時間を7日間とした
以外は実施例4と同じ様に反応させ、処理した。
得られた結晶は、X線回析の果M−Zであることを確認
した。又誘導期間はほとんど認められなかつた。又得ら
れたM−Zは0.5μ×2〜3μの針状結晶で純度は実
施例4ど概ね同じであつた。比較例1 ) 実施例1に於いてSiO2/A′203のモル比を
、170とした以外は、実施例1と同じ条件で反応させ
又処理した。
得られた結晶は、X線回析の結果、M−Zである事を確
認したが不純物としてアナルサイトの混在が認められた
。5図面の簡単な説明 図−1,2は本発明の実施例1及び4で得たM−Z結晶
の夫々のX線回析図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Na_2O−Al_2O_3−SiO_2−H_2
    Oからなる系からモルデナイト型結晶性ゼオライトを製
    造する方法において、反応系の組成をモル比で表わして
    、SiO_2/Al_2O_3:182〜586、Na
    _2O/Al_2O_3:59〜133、H_2O/A
    l_2O_3:1765〜8000の範囲で反応を行う
    ことを特徴とする高純度モルデナイト型結晶性ゼオライ
    トの製造法。 2 モルデナイト型結晶性ゼオライトを種子結晶として
    反応系に添加して反応を行う、特許請求の範囲第1項記
    載の高純度モルデナイト型結晶性ゼオライトの製造法。
JP6571478A 1978-06-02 1978-06-02 高純度モルデナイト型結晶性ゼオライトの製造法 Expired JPS6049132B2 (ja)

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JP4527229B2 (ja) * 2000-02-28 2010-08-18 日本碍子株式会社 モルデナイトゼオライト膜およびその製造方法

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