JPS6048359B2 - 珊瑚装飾品及びその製造方法 - Google Patents
珊瑚装飾品及びその製造方法Info
- Publication number
- JPS6048359B2 JPS6048359B2 JP13963679A JP13963679A JPS6048359B2 JP S6048359 B2 JPS6048359 B2 JP S6048359B2 JP 13963679 A JP13963679 A JP 13963679A JP 13963679 A JP13963679 A JP 13963679A JP S6048359 B2 JPS6048359 B2 JP S6048359B2
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- Japan
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- coral
- white
- fine powder
- sculpture
- synthetic resin
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は珊瑚装飾品、更に詳しくは、天然の白珊瑚を
所定の形状に切り出した彫刻品の外面を赤色系に色付け
した珊瑚装飾品及びその製造方法に関するものである。
所定の形状に切り出した彫刻品の外面を赤色系に色付け
した珊瑚装飾品及びその製造方法に関するものである。
一般に、八方珊瑚亜鋼中のヤギ目に属する白珊瑚、紅
珊瑚、赤珊瑚及び在庁珊瑚は天然の装飾品として珍重さ
れているが、近来は日本近海で白珊瑚を除いて殆んど採
取し尽くされ、赤色系の色珊瑚がますます大政困難にな
り、その価値が高まつている。このため、従来は白珊瑚
の加工品を染色して赤色系の色珊瑚に似せたものを製作
しているが、このものにあつては、長時間のうちに褐色
が生じ、完全な模造品となり得ないという問題があつた
。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであつて、
主な目的とするところは、白珊瑚の彫刻品を素材として
の外観が赤色系の色珊瑚ど酷似し、褐色のない美しい珊
瑚装飾品を得ることであり、以下実施例に基いて詳述す
る。
珊瑚、赤珊瑚及び在庁珊瑚は天然の装飾品として珍重さ
れているが、近来は日本近海で白珊瑚を除いて殆んど採
取し尽くされ、赤色系の色珊瑚がますます大政困難にな
り、その価値が高まつている。このため、従来は白珊瑚
の加工品を染色して赤色系の色珊瑚に似せたものを製作
しているが、このものにあつては、長時間のうちに褐色
が生じ、完全な模造品となり得ないという問題があつた
。 本発明は上記の点に鑑みて為されたものであつて、
主な目的とするところは、白珊瑚の彫刻品を素材として
の外観が赤色系の色珊瑚ど酷似し、褐色のない美しい珊
瑚装飾品を得ることであり、以下実施例に基いて詳述す
る。
本発明に係る珊瑚装飾品Ａは八方珊瑚亜鋼中のヤギ目に
属する白珊瑚を所定形状に切り出して得られる彫刻品４
の外表面に、彫刻品４の製作時に廃棄される白珊瑚の屑
”１を粉砕して得られる微粉末２と、同じヤギ目に属す
る紅珊瑚や赤珊瑚や在庁珊瑚などの赤色系の貴重色珊瑚
の色と同色乃至やや濃目の色の顔料及ひ液状の透明合成
樹脂との混練物３を被着して得られるものであつて、微
粉末２は白珊瑚の屑１を岬まず弱塩酸等の弱酸にて酸洗
いした後、これを１００メッシュ以下の粒度に粉砕し、
ここでもう一度弱酸にて酸洗ιルて、表面に付着する異
物を除去すると共に、希釈された過酸化水素水にて漂白
して純粋な成分のみに処理され、しかる後、赤色系の顔
料及びポリエステル樹脂やメタクリル樹脂のような液状
で透明合成樹脂と混練し、得られた混練物３で上記の白
珊瑚の彫刻品４を被覆するものである。顔料としては、
ポリエステル樹脂やメタクリル樹脂とのなじみが良い、
例えば弁柄、カドミウムレッド、レーキレッド等が用い
られるものであつて、上記の混練物３を彫刻品４に被覆
させるには、槽５内に収容する流体状に調製された混練
物３に彫刻品４を浸漬するか、或いは粘体状 』に調製
された混練物３を所定の型６内に注入した後に、この上
から彫刻品４を型６内に収め、彫刻品４を型６内で包被
する形で型６内で加圧して白珊瑚の彫刻品４の外表面を
混練物３で被覆するものであり、浸漬を行う場合は白珊
瑚の微粉末に対して合成樹脂の量を４５〜５琳積％加え
て混練物を液状に調製し、型成形を行う場合は合成樹脂
の量を１０〜３琳積％として混練物を粘体状に調整する
ものてあり、合成樹脂の上限を５琳積％、下限を■体積
％としたのは、１０％以下では混練物の流動性が失なわ
れ、型内への注入が円滑に行なえず、また微粉末の結合
が完全に行なわれず、５５％以上ては合成樹脂の影響が
外面に多く現われ、白珊瑚の微粉末が粗になり、珊瑚の
風合いが得られないためである。混練物の硬化後は、彫
刻品４の外周−に白珊瑚の微粉末と顔料が合成樹脂にて
固定され、微粉末と顔料が成形体の外周の全周に亘つて
一様に密に付着し、外面が珊瑚の微粉末と顔料で覆われ
た所定形状の最終成形品が得られ、これを研摩して、外
観が、すなわち、光沢、色合いが天−然の赤色系色珊瑚
と酷似した珊瑚装飾品が得られるものである。すなわち
、その性質上、多孔質となつた白珊瑚の微粉末内に合成
樹脂が隅々迄浸透して、微粉末に粉砕した結果、失なわ
れる天然の光沢を合成樹脂のもつ光沢で補うと共に、微
粉末−の外面及び内部に取り込まれる顔料を合成樹脂に
て固定し、色合い及び光沢とも天然の色珊瑚に比べて孫
色のない装飾品が得られるものである。研摩としては、
装飾品が板状の場合は水ベーパーを用い、装飾品が塊状
の場合は、回転バレル内に素焼きの陶片とおがくずと共
に成形品を投入し、装飾品をバレル内で転動させる。ま
た微粉末と接着剤との混練物の型内に注入する場合は、
例えばシリコンラバー７で模型の型どりをした後、この
シリコンラバー７を発泡スチロールのような型枠８内に
保持して雌型を形成し、シリコンラバー７内に混練物を
注入することで、複雑な表面形状を有する装飾品が容易
に得られるものてあり、色珊瑚の彫刻品に匹適する複雑
な形状の装飾品を容易に製造できるものである。尚、顔
料に加えて螢光物質を添加すれば、一層光沢が増し、高
級感溢れる色珊瑚装飾品が得られるものである。本発明
は以上のように、白珊瑚の彫刻品の外面に、白珊瑚の微
粉末と赤色系の顔料及び透明合成樹脂より成る混練物が
被覆されるため、白珊瑚の外面に白珊瑚の微粉末及び赤
色系の顔料が透明合成樹脂にて固定され、質量感及び光
沢を白珊瑚の微粉末と透明合成樹脂で再現すると共に、
顔料が合成樹脂にて白珊瑚の微粉末に固定され、色合い
が天然の赤色系色珊瑚に酷似するものであつて、色珊瑚
と同様の風合に白珊瑚の彫刻品が仕上げられるという利
点がある。
属する白珊瑚を所定形状に切り出して得られる彫刻品４
の外表面に、彫刻品４の製作時に廃棄される白珊瑚の屑
”１を粉砕して得られる微粉末２と、同じヤギ目に属す
る紅珊瑚や赤珊瑚や在庁珊瑚などの赤色系の貴重色珊瑚
の色と同色乃至やや濃目の色の顔料及ひ液状の透明合成
樹脂との混練物３を被着して得られるものであつて、微
粉末２は白珊瑚の屑１を岬まず弱塩酸等の弱酸にて酸洗
いした後、これを１００メッシュ以下の粒度に粉砕し、
ここでもう一度弱酸にて酸洗ιルて、表面に付着する異
物を除去すると共に、希釈された過酸化水素水にて漂白
して純粋な成分のみに処理され、しかる後、赤色系の顔
料及びポリエステル樹脂やメタクリル樹脂のような液状
で透明合成樹脂と混練し、得られた混練物３で上記の白
珊瑚の彫刻品４を被覆するものである。顔料としては、
ポリエステル樹脂やメタクリル樹脂とのなじみが良い、
例えば弁柄、カドミウムレッド、レーキレッド等が用い
られるものであつて、上記の混練物３を彫刻品４に被覆
させるには、槽５内に収容する流体状に調製された混練
物３に彫刻品４を浸漬するか、或いは粘体状 』に調製
された混練物３を所定の型６内に注入した後に、この上
から彫刻品４を型６内に収め、彫刻品４を型６内で包被
する形で型６内で加圧して白珊瑚の彫刻品４の外表面を
混練物３で被覆するものであり、浸漬を行う場合は白珊
瑚の微粉末に対して合成樹脂の量を４５〜５琳積％加え
て混練物を液状に調製し、型成形を行う場合は合成樹脂
の量を１０〜３琳積％として混練物を粘体状に調整する
ものてあり、合成樹脂の上限を５琳積％、下限を■体積
％としたのは、１０％以下では混練物の流動性が失なわ
れ、型内への注入が円滑に行なえず、また微粉末の結合
が完全に行なわれず、５５％以上ては合成樹脂の影響が
外面に多く現われ、白珊瑚の微粉末が粗になり、珊瑚の
風合いが得られないためである。混練物の硬化後は、彫
刻品４の外周−に白珊瑚の微粉末と顔料が合成樹脂にて
固定され、微粉末と顔料が成形体の外周の全周に亘つて
一様に密に付着し、外面が珊瑚の微粉末と顔料で覆われ
た所定形状の最終成形品が得られ、これを研摩して、外
観が、すなわち、光沢、色合いが天−然の赤色系色珊瑚
と酷似した珊瑚装飾品が得られるものである。すなわち
、その性質上、多孔質となつた白珊瑚の微粉末内に合成
樹脂が隅々迄浸透して、微粉末に粉砕した結果、失なわ
れる天然の光沢を合成樹脂のもつ光沢で補うと共に、微
粉末−の外面及び内部に取り込まれる顔料を合成樹脂に
て固定し、色合い及び光沢とも天然の色珊瑚に比べて孫
色のない装飾品が得られるものである。研摩としては、
装飾品が板状の場合は水ベーパーを用い、装飾品が塊状
の場合は、回転バレル内に素焼きの陶片とおがくずと共
に成形品を投入し、装飾品をバレル内で転動させる。ま
た微粉末と接着剤との混練物の型内に注入する場合は、
例えばシリコンラバー７で模型の型どりをした後、この
シリコンラバー７を発泡スチロールのような型枠８内に
保持して雌型を形成し、シリコンラバー７内に混練物を
注入することで、複雑な表面形状を有する装飾品が容易
に得られるものてあり、色珊瑚の彫刻品に匹適する複雑
な形状の装飾品を容易に製造できるものである。尚、顔
料に加えて螢光物質を添加すれば、一層光沢が増し、高
級感溢れる色珊瑚装飾品が得られるものである。本発明
は以上のように、白珊瑚の彫刻品の外面に、白珊瑚の微
粉末と赤色系の顔料及び透明合成樹脂より成る混練物が
被覆されるため、白珊瑚の外面に白珊瑚の微粉末及び赤
色系の顔料が透明合成樹脂にて固定され、質量感及び光
沢を白珊瑚の微粉末と透明合成樹脂で再現すると共に、
顔料が合成樹脂にて白珊瑚の微粉末に固定され、色合い
が天然の赤色系色珊瑚に酷似するものであつて、色珊瑚
と同様の風合に白珊瑚の彫刻品が仕上げられるという利
点がある。
第１図は本発明に用いる白珊瑚の屑及びその微粉末を示
す概略図、第２図は本発明の一実施例を示す斜視図、第
３図は同上の断面図、第４図及び第５図は同上の製造工
程を示す概略図であり、１は白珊瑚の屑、２は白珊瑚の
微粉末、３は混練物、４は白珊瑚の彫刻品である。
す概略図、第２図は本発明の一実施例を示す斜視図、第
３図は同上の断面図、第４図及び第５図は同上の製造工
程を示す概略図であり、１は白珊瑚の屑、２は白珊瑚の
微粉末、３は混練物、４は白珊瑚の彫刻品である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 八方珊瑚亜鋼中のヤギ目に属する白珊瑚を切り出し
て得られる彫刻品の外面に、白珊瑚の屑を粉砕して得ら
れる微粉末と赤色系の顔料及び液状の透明合成樹脂との
混練物が被覆されたことを特徴とする珊瑚装飾品。 ２ 八方珊瑚亜鋼中のヤギ目に属する白珊瑚の屑を１０
０メッシュ以下の微粉末に粉砕し、これを酸洗いすると
共に漂白し、次いでこの微粉末に赤色系の顔料と液状の
透明合成樹脂を加えて混練し、しかる後、白珊瑚を切り
出して加工した彫刻品の外面をこの混練物で被覆するこ
とを特徴とする珊瑚装飾品の製造方法。 ３ 白珊瑚の微粉末と顔料に４５〜５５体積％の透明合
成樹脂を加えて得られる流体状の混練物内に彫刻品を浸
漬して彫刻品の外周を混練物で被覆することを特徴とす
る特許請求の範囲第２項記載の珊瑚装飾品の製造方法。 ４ 白珊瑚の微粉末と顔料に１０〜３０体積％の透明合
成樹脂を加えて得られる混練物を所定形状の型内に充填
すると共に、この混練物の上から白珊瑚の彫刻品を型内
に収め、型内で彫刻品の外周に混練物を加圧させること
を特徴とする特許請求の範囲第２項記載の珊瑚装飾品の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13963679A JPS6048359B2 (ja) | 1979-10-29 | 1979-10-29 | 珊瑚装飾品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13963679A JPS6048359B2 (ja) | 1979-10-29 | 1979-10-29 | 珊瑚装飾品及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5663498A JPS5663498A (en) | 1981-05-30 |
| JPS6048359B2 true JPS6048359B2 (ja) | 1985-10-26 |
Family
ID=15249887
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13963679A Expired JPS6048359B2 (ja) | 1979-10-29 | 1979-10-29 | 珊瑚装飾品及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6048359B2 (ja) |
-
1979
- 1979-10-29 JP JP13963679A patent/JPS6048359B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5663498A (en) | 1981-05-30 |
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