JPS604438Y2 - シヨ−ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は陳列物品を温蔵することのできるショーケース
の改良に関する。

近時、ショーケースにおいては、季節に応じて陳列物品
を変えるということが行なわれている。

すなわち、夏季はジュース類などを冷して陳列し、冬季
はまんじゅうなどを温めて陳列するというように、ショ
ーケースを陳列物品に応じて冷蔵用と温蔵用とに兼用で
きるようにしている。

このようなショーケースは、陳列物品を冷蔵するための
冷凍サイクルと、温蔵するための液体加熱器とが設けら
れている。

そして、陳列物品を温蔵する場合には、上記液体加熱器
から発生する蒸気をショーケースの貯蔵室に噴出させて
行なうようにしている。

ところで、陳列物品を上述したように蒸気で加熱する場
合、貯蔵室に噴出された蒸気は、貯蔵室を構成する土壁
に衝突し、ここで結露してドレンとなる。

すると、そのドレンが土壁から陳列物品に滴下してくる
ので、陳列物品の品質を低下させてしまうという問題が
生じる。

本考案は上記事情にもとづきなされたもので、その目的
とするところは、貯蔵室で結露したドレンが陳列物品に
滴下することがないようにして、陳列物品を温蔵する場
合に、陳列物品の品質低下を招くことがないようにした
ショーケースを提供することにある。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図中１はショーケースの本体である。この本体１は電動
圧縮機、凝縮器、蒸発器などよりなる冷凍サイクルを備
えた冷却ユニット２と、３面に複層ガラスよりなる透明
壁３を設は他の一面に複層ガラスよりなる透明扉４を設
け、上下面に上壁５および底壁６を設けて形成されすこ
貯蔵室７と、上記冷却ユニット２に底壁６から貯蔵室７
に臨むように設けられた液体加熱器８とからなる。

この液体加熱器８は、第４図に示すように水などの液体
を収容したタンク９と、このタンク９の内底部に設けら
れた電気ヒータなどの加熱体１０と、多数の噴出孔１１
ａ・・・・・・が穿設された上記タンク９の開口部を閉
塞するように設けられた蓋体１１とからなり、この液体
加熱器８で発生した蒸気が貯蔵室７に噴出され、この貯
蔵室７に収容された陳列部品（図示せず）を加熱するよ
うになっている。

また、貯蔵室７の各角部には、中空状の縦長な支柱１２
・・・・・・が上壁５と底部６との間に取付けられて設
けられ、これらの支柱１２・・・・・・に支持されて貯
蔵室７内の上部には露受は板１３が設けられている。

、すなわち、この露受は板１３は、貯蔵室７の扉４が設
けられた前面側から背面側に向って低くなるよう傾斜し
て設けられ、かつその背面側に対応する下端部には受は
部１４が形成されている。

この受は部１４は、たとえば第２図と第３図とに示すよ
うに露受は板１３の下端部を折曲してこの露受は板１３
の下端側幅方向に対して傾斜した上部溝１５と下部溝１
６とを形成してなる。

したがって、露受は板１３の上下面に付着したドレンは
、この傾斜した露受は板１３の上下面に沿って流れて受
は部１４の上下部溝１５．１６に集積・し、さらに傾斜
した上下部溝１５．１６の一端側へと流れる４ようにな
っている。

一方、傾斜した受は部１４の低くなった一端部と対応す
る４本のうちの少なくとも１本の支柱１２には、その側
面に導入部としての導入孔１７および−この導入孔５１
７から支柱１２の中空部１２ａ内に、受は部１４に集積
したドレンを導く案内部材１８とが設けられている。

さらに、上記支柱１２の下端部には、その中空部１２ａ
内に導入されたドレンを貯蔵室７の底壁６上に排出する
排出部としての排出孔１９が形成されている。

しかして、上記構成によれば、貯蔵室７に収容された陳
列物品を温蔵する場合には、本体１に設けられたスイッ
チ１ａを操作して液体加熱器８を作動させる。

すると、この液体加熱器８で発生した蒸気が貯蔵室７に
噴出され、陳列物品を加熱することになる。

貯蔵室７に噴出された蒸気は、この貯蔵室７を上昇し、
その上部に設けられた露受は板１３の下面側に衝突し、
ここで結露してドレンとなる。

また、蒸気の一部は露受は板１３の透明壁３との間を通
り抜け、露受は板１３の上面側にも結露する。

ところで、上記露受は板１３は、貯蔵室７の上部に傾斜
して設けられているから、この露受は板１３の上下面に
結露したドレンは、この上下面に沿って下端側へと流れ
、この下端部に形成された上下部溝１５．１６に集積す
る。

そして、上下部１５．１６に集積したドレンは、これら
の溝１５．１６が露受は板１３の下端側幅方向に対して
傾斜しているから、その低い方に向って流れ、溝１５．
１６の端部から第４図に示すように案内部材１８を伝わ
り導入孔１７から支柱１２の中空部１２ａ内に導入され
る。

そして、中空部１２ａ内に導入されたドレンけ、支柱１
２の下端部に形成された排出孔１９から底壁６上に排出
され、この底壁６に開口を臨ませた液体加熱器８のタン
ク９に戻る。

したがって、貯蔵室７内で結露したドレンが貯蔵室７の
土壁５などから陳列物品に滴下してくるということがほ
とんどない。

しかも、ドレンを支柱１２の中空部１２ａ内を通して貯
蔵室７の上部から下部へ戻すようにしたことにより、ド
レンの流れが外部から見えないので極めて体裁がよい。

以上述べたように本考案は、貯蔵室の上部に、この貯蔵
室の一側に向って一端が低く傾斜した露受は板を設け、
この露受は板の下端側に露受は板の幅方向−側に向って
一端が低く傾斜しかつ露受は板の上面側に連通した上部
溝と下面側に連通した下部溝を設け、上記支柱の上記上
部溝と下部溝との下端部に対向する個所に導入孔を穿設
するとともに、上記支柱に上記露受は板の上下面に結露
して上記上下部溝の上端部に流れたドレンを上記導入孔
から上記支柱の中空部内に導く案内部材を設けたから、
貯蔵室に噴出された蒸気のほとんどは、上記露受は板に
結露してドレンとなり、この露受は板に沿って流れて支
柱の中空部内に導入される。

したがって、従来のようにドレンが陳列部品に滴下して
その陳列部品の品質を低下させるということが防止でき
るという実用上大きな効果を奏する。

また露受は板の下端部にこの上面側に連通した上部溝と
下面側に連通した下部溝を形成したから、露受は板の上
下面に付着したドレンを上記支柱の中空部内に確実に導
くことができる。

さらに、ショーケースに必要不可欠な部材である支柱を
利用してドレンを排出するため、排出用のパイプなどを
必要としないから部品点数の減少や構造の簡略化が計れ
るなどの利点も有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はショー
ケースの斜視図、第２図は露受は板の斜視図、第３図は
第２図■−■線に沿う断面図、第４図はドレンの流れを
示す要部の断面図である。 １・・・・・・ショーケース本体、７・・・・・・貯蔵
室、８・・・・・・液体加熱器、１２・・・・・・支柱
、１２ａ・・・・・・支柱の中空部、１３・・・・・・
露受は板、１７・・・・・・導入孔（導入部）、１８・
・・・・・案内部材（導入部）、１９・・・・・・排出
孔（排出部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 四隅に中空状の支柱を設け、これら支柱間に仕切壁を配
   して形成された貯蔵室を液体加熱器で発生する蒸気によ
   って加熱するショーケースにおいて、上記貯蔵室の上部
   にこの貯蔵室の一側に向って一端が低く傾斜した露受は
   板を設け、この露受は板の下端部に露受は板の幅方向−
   側に向って一端が低く傾斜しかつ露受は板の上面側に連
   通した上部溝と下面側に連通した下部溝を設け、上記支
   柱の上記上部溝と下部溝との下端部に対向する個所に導
   入孔を穿設するとともに、上記支柱に上記露受は板の上
   下面に結露して上記上下部溝の下端部に流れたドレンを
   上記導入孔から上記支柱の中空部内に導く案内部材を設
   けたことを特徴とするショーケース。