JPS596236Y2 - 商品収納庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、商品を収納して冷却または加温するショーケ
ースのような商品収納庫に関する。

この種の商品収納庫においては、通常、本体の上部に収
納室および下部に収納室の冷却または加温用の機械室が
設けられ、そして、上記収納室の前面開口部に両開きの
扉が設けられる場合には、その両側の扉の合わせ目の内
側に位置して収納室の前部に中柱が立設される。

その場合、中柱の断熱が充分にできないため、使用に際
し湿度の高いときなどは中柱の表面に露を結び、しずく
となって流下し、機械室内に流れ落ち、床面を汚したり
機械室内に錆を発生させたりする不都合があった。

本考案は、このような点を改良しようとするもので、収
納室の前部に立設された中柱表面の露を露導入孔を介し
て収納室の下方に位置する機械室内に設けられた露受け
皿内に導入するようにし、露処理を良好に行うとともに
、収納室内の冷気または湿気が露導入孔を介して外部に
漏れるのを防止することを目的とするものである。

そして、本考案は、仕切り台枠を介して上部に収納室お
よび下部にこの収納室の冷却または加温用の機械室が形
戊されかつ収納室の前面開口部に両開きの扉が設けられ
た本体と、この本体の上記収納室の前部に立設された中
柱と、この中柱の下方位置に中柱の外側部より内側部に
向って形或された露導入孔と、この露導入孔に中柱の内
外側にわたって設けられ上面を開口するとともに内側の
後壁部上端縁を外側の前壁部上端縁より低くかつ露導入
孔の上縁より高く形威した露受容器と、この露受容器の
内側の後壁部上端縁からオーバーフローした露を受け上
記仕切り台枠を貫通して下方に導く露導通路と、この露
導通路の下方に連通して上記機械室内に設けられた露受
け皿とを備えたことを特徴とするものである。

以下、本考案の一実施例を第１図ないし第３図を参照し
て説明する。

１は断熱箱体からなり前面を開口した本体で、この本体
１内には仕切り台枠２を介して上部に収納室３および下
部に機械室４が形或され、上記収納室３の前方中央部に
チャンネル状の中柱５が立設されているとともに、この
中柱５の前方に位置して上記収納室３の前面開口部に複
層透視ガラスを有する両開きの扉６が開閉自在に取付け
られている。

また、上記収納室３内に商品収納コラム７が装備されて
いるとともに、上記機械室４内に冷凍サイクルを構或す
るコンプレツサやコンテ゛ンサなどの冷却装置８が設け
られ、商品収納コラム７を介して収納室３内に収納され
た図示しない商品が機械室４の冷却装置８によって冷却
されるようになっている。

上記中柱５における前壁部の下方位置に中柱５における
前壁部の外側部より内側部に向って露導入孔９が形威さ
れ、この露導入孔９に中柱５における前壁部の内外側に
わたって露受容器１８が設けられている。

この露受容器１８は、上面を開口するとともに後壁部上
端縁を前壁部上端縁より低くかつ露導入孔９の上縁より
高く形威されている。

また、上記収納室３を構成する内箱３ａの底板部３ｂを
収納室３の外周側より中央部に向って下降傾斜させると
ともに、その中央部下方に設けられた導出口部３Ｃとガ
イド筒１０とドレン受け１１とで露導通路１２が形或さ
れ、さらに、上記ドレン受け１１の下端部に案内パイプ
１３を介して上記機械室４内に設けた露受け皿１４が連
通されている。

また、上記仕切り台枠２は、上記内箱３ａの底板部３ｂ
と、収納室３における外箱３ｄの底板部３ｅと、この両
底板部３ｂ，３ｅ間に装填された断熱材１５とで構或さ
れているとともに、その内箱３ａにおける底板部３ｂに
、収納室３の外周側より上記ドレン受け１１に向って下
降傾斜する露導通溝１６が形或されている。

このような構戊において、中柱５の表面すなわち中柱５
における前壁部の外側面に結露した露は、中柱５に沿っ
て伝わり落ちつつ露導入孔９の露受容器１８を介して中
柱５の内側下方に流下し、内箱３ａの底板部３ｂ、導出
口部３Ｃ、ドレン受け１１からなる露導通路１２および
案内パイプ１３を経て機械室４内における露受け皿１４
内に流下する。

この際、露受容器１８における後壁部上端縁を前壁部上
端縁より低くかつ露導入孔９の上縁より高く形威してあ
るため、露受容器１８内に流れ込んだ露は、露受容器１
８内すなわち露導入孔９を充たす状態において収納室３
内の冷気漏れを防止するとともに、露受容器１８の後壁
部上端縁よりオーバーフローし、内箱３ａにおける底板
部３ｂ上に流下する。

これにより、収納室３内の冷気が露導入孔９を介して庫
外に漏れるのを防止している。

また、実施にあたって、第４図に示すように、露受容器
１８内に吸水性を有する材料１７を挿入してもよく、こ
のようにすれば内外側の熱遮断を一層良好に行うことが
できる。

なお、上記実施例においては、収納室３内を冷却する場
合について説明したが、本考案は、これに限定されるも
のでなく、収納室３内を加温する場合においても適用さ
れるものである。

本考案によれば、収納室の前部における中柱の表面に結
露した露を、露導入孔の露受容器を介して露導通路内に
導入するとともに、下方の機械室における露受け皿内に
円滑に導入することができ、これにより、露処理を行う
ことができる。

また、露受容器における後壁上端縁を前壁部上端縁より
低くかつ露導入孔の上縁より高く形威してあるため、露
受容器内に流れ込んだ露は、露受容器内すなわち露導入
孔を充たす状態において収納室の内外側を液封し、した
がって、収納室内の冷気または湿気が露導入孔を介して
漏れるのを防止し、熱効率を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の商品収納庫の一実施例を示す正面図、
第２図はその扉を開いた状態の正面図、第３図は第２図
Ａ−Ａ部の断面図、第４図は他の実施例による商品収納
庫の一部を示す断面図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・仕切り台枠、３・
・・・・・収納室、４・・・・・・機械室、５・・・・
・・中柱、６・・・・・・扉、９・・・・・・露導入孔
、１２・・・・・・露導通路、１４・・・・・・露受け
皿、１７・・・・・・吸水性を有する材料、１８・・・
・・・露受容器。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）仕切り台枠を介して上部に収納室および下部にこ
   の収納室の冷却または加温用の機械室が形戊され、かつ
   収納室の前記開口部に両開きの扉が設けられた本体と、 この本体の上記収納室の前部に立設された中柱と、 この中柱の下方位置に中柱の外側部より内側部に向って
   形或された露導入孔と、 この露導入孔に中柱の内外側にわたって設けられ、上面
   を開口するとともに、内側の後壁部上端縁を外側の前壁
   部上端縁より低くかつ露導入孔の上縁より高く形威した
   露受容器と、 この露受容器の内側の後壁部上端縁からオーバーフロー
   した露を受け上記仕切り台枠を貫通して下方に導く露導
   通路と、 この露導通路の下方に連通して上記機械室内に設けられ
   た露受け皿と、 を備えたことを特徴とする商品収納庫。
2. （２）土記露受容器は、内部に吸水性を有する材料を有
   することを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の商品収納庫。