JPS6041786Y2 - ケ−ブル接続箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はケーブル接続箱に係る。

ビニルシース架橋ポリエチレンケーブル（以下ＣＶケー
ブルと呼ぶ）は、遮蔽層として銅線また銅テープを使用
しており、その接続箱においては、遮蔽層は次の如くし
て接地されている。

すなわち、ケーブル絶縁体外周に例えば縦添えの形で多
数の銅線を互に密接配置して遮蔽層とした場合には、接
続箱保護管内で隣接する銅線数本を一群として群毎に圧
着端子で束ね、各圧着端子に編組銅線を接続腰この編組
銅線を保護管端末から引出し、保護管端末表面にハンダ
付して接地している。

また、銅テープを絶縁体外周に巻回して遮蔽層とした場
合には、遮蔽層上に編組銅線の押え巻を施腰この押え巻
から編組銅線を保護管外に引出し、これを保護管端末外
周にハンダ付して接地している。

ＣＶケーブルは、油入ケーブルと異り、温度変化による
膨張・収縮が大きいため、実使用状態での負荷変動によ
る熱伸縮により、ビニールシースが収縮し、前記の保護
管端部をおおって形成した防水処理部の型くずれを生じ
、保護管内に浸水し絶縁破壊を起す危険がある。

本考案は上記の事情に基きなされたもので、ケーブルの
熱伸縮により防水処理部の型くずれを生じることのない
ケーブル接続箱を提供する。

以下、図面につき本考案の詳細を説明する。

図示した実施例は、銅線を遮蔽層とするケーブル１（右
側）と、銅テープを遮蔽層とするケーブル２（左側）と
を接続した例であって、遮蔽層を形成する銅線３は隣接
する数本が一群とされ、各群毎に圧着端子４により束ね
られ、この圧着端子４には接地用の編組銅線５が接続さ
れている。

編組銅線５は、ケーブル１の保護管６内シース端末に装
着したゴムバッキング７の接地線挿通孔を貫通し、保護
管６端末から保護管６外に引出され、端末外周にハンダ
付されて接地されている。

バラキングツ外周には、図の左側において外形を示す二
分割クランプ８が装着され、バッキング７はクランプ８
により、ビニールシースに対し緊締されている。

一方、銅テープを遮蔽層とするケーブル２においては、
銅テープ９上に編組銅線による押え巻層１０が形成され
、この押え巻層１０から引出した接地用の編組銅線１１
は、バッキング７の接地線挿通孔を貫通し、保護管６端
末から保護管６外に引出され、端末外周にハンダ付され
て接地されている。

なお、図中１２は保護管６の端末をおおって形成した防
水処理部を示している。

上記構成の本考案接続箱においては、ケーブルの熱伸縮
に伴い、ビニールシースが収縮する時、クランプ８も共
に移動し最終的にはクランプ８が、保護管６のテーパ部
内周面と衝接し、ストッパとして作用するので、ビニー
ルシースのそれ以上の収縮は抑止され、ビニールシース
の過度の収縮による防水処理部の型くずれを生じるおそ
れはなく、また型くずれに基く保護管内への浸水を生じ
ることはない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案−実施例の断面図である。 １．２・・・・・・ケーブル、３・・・・・・銅線、４
・・曲圧着端子、５，１１・・・・・・編組銅線、６・
・・・・・保護管、７・・・・・・バッキング、８・・
・・・・クランプ、９・曲・銅テープ、１０・・・・・
・押え巻層、１２・・・・・・防水処理部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケーブルの遮蔽層に接続した接地用の編組銅線を、ケー
   ブルシースにクランプによって緊締されたバッキングを
   貫通させ、保護管端末から引出して端末外周面に接続し
   、保護管端末をおおって防水処理を施して成るケーブル
   接続箱。