JPS6040233A - ベルト - Google Patents

ベルト

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JPS6040233A
JPS6040233A JP58148410A JP14841083A JPS6040233A JP S6040233 A JPS6040233 A JP S6040233A JP 58148410 A JP58148410 A JP 58148410A JP 14841083 A JP14841083 A JP 14841083A JP S6040233 A JPS6040233 A JP S6040233A
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JP
Japan
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fiber
polyester
rubber
refractive index
belt
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JP58148410A
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Kazuo Kurita
和夫 栗田
Hideaki Ishihara
石原 英昭
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は産業用機械に使用されるコンベアベルト等の平
ベルトおよびVベルトに関する。
従来この種のベルトは脂肪族ポリアミド、ポリエチレン
テレフタレート、ホリビニルアルコールなどの合成繊維
よりなるフィラメント織物を基布とし、耐摩耗性のある
ゴム質または可撓性゛樹脂を被覆したものが使用されて
いるが、強力、伸度。
耐薬品性などの点で充分なものとは言い難い。すなわち
平べ、ルトやVベルト等に要求される特性は高強力、低
伸度および耐薬品性である。高強力が必要なことは当然
であり、それと同時に適度な低い伸度が要求される。伸
度が高すぎると経時的にベルトにたるみを生じさせる。
極端に低伸度の場合はベルトに充分な張力を与えること
が困雌になる。高強力のベルトを製造するには太デニー
ル糸を経糸として用いることができるが、重置や厚みが
増大し、運搬や取扱上の作業面で好ましくない。
これらの課題を解決するために、実開昭52−1207
75号公報において、ポリバラフェニレンテレフタルア
ミドを正体とする繊維とポリメタフェニレンイソフタル
アミドを主1トとする繊維より成る合撚糸を経糸に用い
、ポリメタフェニレンイソフタルアミドを主体とする繊
維を緯糸に用いてなるベルトが提案されているが、長期
間にわたり使用すると耐摩耗性に問題があり、ベルトと
ベルト駆動部の接触面においてベルトが摩耗し5次第に
ベルトの強力が低下するという欠点がある。これはポリ
バラフェニレンテレフタルアミドm a カ剛直な高分
子鎖から成っているため摩耗性が低いことに起因する。
一方実開昭52−120774号公報において、金属繊
維を芯にし、該芯の外周を全芳香族ポリアミド繊維でと
り囲んでなるコアスパン糸を経糸として用い、全芳香族
ポリアミド繊維を緯糸として用いてなる織ベルトを同時
に提供しているが、この場合に全芳香族ポリアミド繊維
がポリバラフェニレンテレフタルアミド繊維の場合は上
記と同様な耐摩耗性に関する欠点を有している。また産
業JHa械に用いられるベルトは、産業分野により柿々
の薬品、最も一般的に用いられるのは硫酸等の酸或いは
苛性ソーダ等のアルカリといった薬品によりベルトが個
れたり、また湿潤する場合があり、こういった場合はポ
リバラフェニレンテレフタルアミド繊維の強力は、酸、
アルカリ等による腐蝕により急激に低下すると共に耐摩
耗性が顕著に低下することも判明している。
このような現状のもとに1本発明者らは高強力と適度の
伸度を保有し、酸、アルカリ等による腐蝕に耐え、かつ
優れた耐摩耗性を有するベルトの構成について鋭意研究
の結果1本発明に到達したのである。
すなわち1本発明の要旨は、下記(イ)〜(チ)の特性
を有するポリエステル繊維からなる撚糸を用いた基布に
、ゴム質または可撓性樹脂を片面あるいは両面に彼晋し
てなるベルトである。
(イ)繰返し即位の85モルチ以上がエチレンプレフタ
レートよりなるポリニスデル (ロ) IV≧0.50 (1) △nムーΔnB<0 に) △n≧180X10−” (ホ) LP≧160A (へ) SG≧1.390 (ト) SHD≦15% (力 dpf≦35 (似し、上記(イ)〜(チ)において、IVは固有粘度
、△nA、△nBは繊維断面内における複屈折率で、 へnム: r/R=0.9の位置における繊維の複屈折
率 △i+ B : r/R=O,Oの位置における繊維の
複屈折率 R: 繊維断面の半径 r : 繊維断面の中心軸からの距離 Δ11は繊維の複屈折率、LPは小角X線回折に卦りる
繊維長周期、SGは比重、SHDは160℃における乾
熱収縮率b d p fは単糸デニールを表わし、それ
らの定Gは本文の記載に従うものとする。) また、さらに好寸しくは、上記(イ)〜(チ)の特性の
ほかに、さらに下記(リン〜(しンの特!lEを同時に
W:、;足するベルトである。
(す) 0.65 ≦ IV≦ 1.20悴)△n≧1
95xlO−3 1、−13LP≧170A (ワ) 3%≦DE≦10% (#) DT≧10f/d (ヨ) OA≦86 汐) Tα≧160℃ (リ ”rp≧210°C (似し、上記(ワ)〜(し)において、DEは切断伸度
、DTは切断強度、OAは広角X線回折により氷められ
る(100)面の配向角、Tαは110 c / sに
おける力学的損失正接の温度分散に現われる主分散のピ
ーク温度、Tpij定長昇温熱応力ピーク温度を表わし
、定員は本文の記載に従うものとする。〕 本発明のベルトを構成するポリエステル繊維は。
通常の熱可塑性ポリマー繊維に比べて繊維断面内の複屈
折率の分布が逆転しており、繊維外層部分よりも内層部
分の方が複屈折率が高いという特異な複屈折率分布を有
している。また、繊fIU長周期がxeoA以上(好ま
しくは、17.0人身」二)であって通′11rの高強
力ポリエステル繊維に比べて長く、切断伸度が3多以上
10%以下でかつ繊維の複屈折率△11が180X10
−3以上(好ましくは195X10−3以上)であり、
しかも広角X線回折による(100)面の配向角が8°
以下であって非常に高い結晶配向度を有すると共に、g
Ull構造的tこも超延伸構造に対応する傾向を持って
いる。
加えて比重は1.390以上、定長昇温熱応力ピーク温
度は210℃以上、乾熱収縮率SHDは15%以下でち
り、十分に延伸熱処理された物性値を示す。又最も重要
な実用性能というべき繊維の切断強度DTは10 f/
d以上であり、従来の高強力ポリエヌデルrJ2雑の強
度が高々9.5 f / dであるのに比べて著しく改
善されている。
以上のことから、本発明のベルトを構成する高強力ポリ
エステル繊維は、従来より存在している高強力ポリエス
テル繊維と比較すると、全く新規な微細)nN ?j2
を有しているものといえる。しかも特に累月自体の分子
ff1ld極端に高くする必要がなく、固有粘度が0.
51以上、好ましくは0.58〜1.0程度のもので十
分である。勿論、ポリマーの分子量は高い方が好ましい
が微細溝造的1こ改良されたものである点に本発明のポ
リエステル繊維最大の特徴がある。
従来高強力ポリエステル繊維を製造する方法として高分
子量のポリエステルを使用する方法(USP28800
57.フランス特r[1261056号。
特公昭53−1367号)、太デニールモノフ・fヲメ
ントによる方法(特開昭51−15021号ン、高分子
量ポリエステルを用いて紡糸した後、多段延伸する方法
(USP、3651198号)、紡糸時の冷却同化を遅
らせる方法等が提案されている。しかしながら5本発明
ポリエステル繊維の様に低デニールフィラメントで繊維
断面内の複屈折率の分布が、繊ホIL外層部分よりも内
層部分の方が複E折率が高いという特異な複屈折率分布
を与えること(乙よって高強力繊維としての要請を満足
しようとする思想自体はこれまでに提案されたことがな
い。
上記の様な特異な微細構造は固有粘度が0.51以上、
好ましくは0.58〜1.00で、構成単67:の少く
とも85チがポリエチレンテレフタレートからなるポリ
エステルを用いた場合に有効に発現され、殊に高強力化
、耐疲労性同上等に顕著な効果が発揮される。これは、
ポリエチレンテレフタレートを主成分とするポリエステ
ル繊維の場合、従来法では、低デニール高強力フィラメ
ントの繊維断面自復屈折率分布は、繊維外層部分が内層
部分よりも高くなりやすく、そのために繊維の曳糸性や
延伸性が阻害され実質的に高強力化に寄力するタイ分子
鎖の数を増加させることが困難になっているためと考え
られる。
また本発明においては単繊維デニールが35d以下でち
るところにも特異性を有している。これは単繊X((、
デニールが大きくなると、糸条内層部分に均一な延伸応
力集中を発現させることが困難となり、逆に延伸性を阻
害する要因となるためである。
従来より知られている高強力ポリエステルフィラメント
の結晶配向度は、(100)面の配回角(OA)で10
°以上、結晶配置口1度fc(下記〔1〕式) %式% は95%未満であるのに対し1本発明を構成する高強力
ポリエステル繊維の場合は(ioo)而の配回角で8°
未満、結晶配同度(fc)で表示すると95%以上であ
り著しく高い結晶配向度を有している。又、延伸熱履歴
のメジャーである定長昇温熱応力ピーク温度が210℃
以上であることも、本発明を構成するポリエステル繊維
の大きな特徴である。特に該ピーク温度が210℃未満
であると、本発明の特徴である繊維断面内の複屈折率の
特異な分布を発現させることが困難となる。ベルトとし
て用いる場合、高温での力学特性が実用性能上、最も重
要な要素の一つとなるが、高温での力学特性評価はかな
り困難であり、実際に試験を行なっても測定前にポリマ
ーが劣化する等のトラブルが起りやすく測定精度、N現
性に問題がある。
不発明名らは、高温での繊維の力学特性を代表するメジ
ャーとして動的粘弾性の温度依存性、力学ff、1度分
散特性を110 c / aの正弦歪を与えた伏f8で
評価した。その結果、損失正接(Tanδ)が最大とな
る温度(Ta)が、通常の高強力ポリエステル繊却であ
れば高々160℃未満であるが。
本発明のベルトを構成するポリエステル繊維は、該温度
(Ta)が160℃以上という高い値を示す。Taは、
非凸部分のポリマーの剛直性を示すものであり、Taが
高い方が高温における力学特性の低下度合いが小さい。
従って本発明のベルトを4f&成する高強力ポリエステ
ル繊維の高温での力学特性は、従来公知の高強力ポリエ
ステル繊維よりもaすれているといえる。
次に本発明にいう繊維断面内での抜用折率分布を史に尺
体的に説明すると、本発明では。
△IIA−△nn<O°−°−−−−(、ハ)好址しく
は Δn人−△nB≦−1.0 X 10−3 ・・・・・
・・・・(ル)Cll::、11.、Δn人、△nBは
前述の通り〕のものが選択される。(ハ)、(ル)式に
おいて△nムは糸条外層部のΔn、△nBは糸条内層部
の△nを代表するものであり1本発明のベルトを17N
成するポリエステル繊維は、糸条外層部の方が内層部よ
りも△nが小さいという非常に特異な微1FII構造を
有するものである。
従来のポリエステル繊維の繊維断面内における複屈折率
の分布は、外層の方が内層より高い傾向があり、切断強
度も高々9.5t/d程度しがない。
又h R#: tFr面内の複屈折率が、内層部より外
層部へ行くに従って大きくなるという分布を有すること
が、紡糸及び延伸工程における曳糸性や延伸性を阻害す
る要因となっていると考えられる。
そこで紡糸、延伸技術について鋭意q[究を行なったと
ころ1次の様な知見を得た。即ち、延伸工程で例えば糸
条表層部を局部的に加熱しながら延伸する等によって伸
長応力を糸条中心部に集中させることができれば、延伸
変形パターンが非常にマイルドになり、到達最高延伸倍
率を3n]常の延伸法に比べて高めることができる。し
かも従来の延伸糸で指摘される様に、「糸条表層部に延
伸応力が集中して歪欠陥が生じ繊維強度が理論強度より
も大幅に低下する」という現象が抑制され1最終的な緻
1′fIU内微g1構造をC1arkらの提唱する超延
伸t71J n (ンケ考文献: W、N、Taylo
r+ Jr、、 E、S、 CIark+Polym、
Eng、Sci、+ IEL 518(1978))に
近づけることが可fjLになり、従来の産業直利用高強
力繊維に比べて卓越した引張強度及び破断強度を有する
ポリエステル繊維を得ることが可能となる。一方、’i
& lノtl 1lid 51−15021 号公報K
 見うh ル151 K、単糸デニールが1000d以
上の太デニールポリエステルモノフィラメントであれハ
、フィラメントの表面の近くにおける重合鎖セグメント
の低い配内部を除けば、実質的に均一な内部構造を有す
るものもIDられているが、該公開明細吉にも明示され
ている様に低デニールフィラメントに列して適した方法
であるからといって、太デニールモノフィラメントに列
して同等の性質を与えることはできない。またこの公[
JFl明細椙に記されているモノフィラメントの切断強
力は高々8.4 f / dに過ぎず、本発明の意図す
る様な低デニールの高強力フィラメントとは全く異なる
ものである。
本発明は」二記の様な知見を爪に更に研究の結果完成さ
れたものである。
次に上記の様な特性を有するポリエステル繊訂(の製造
法について簡単に説明するが、本発明(よもとより下記
の方法に限定される訳ではない。本発明のポリエステル
繊維の製造に当っては紡糸θIL伸工程、特に延伸工程
が重要である。即ち、例えばIV≧0.58のポリエス
テルを溶融紡糸して得た複MiJ折率0.002〜0.
060の未延伸糸を紡糸に連続して、又は一旦巻取った
後延伸する1撃に、未延伸糸第1供給ローラと100℃
以下に維持された未延伸糸第2供給ローラとの間におい
て、1.10倍以下の予備延伸を行い、次いで第1延伸
℃1−ワとの間において全延伸倍率の40裂以上の第1
1没延伸を行うのが良く、必要に応じて未延伸糸第2供
給ローフと第1延伸ローラとの間に1高温加圧蒸気噴出
ノズルを設け、ノズル温度を200℃以」−にして高温
蒸気を噴出させ、高温加圧蒸気噴出ツメ゛ル付近に延伸
点を固定させる。更に第2段延伸を行う際に、第1延伸
ローラとfi’; 2延伸ローラとの間に設けられた雰
囲気温度170〜420℃のスリットヒーター(糸条走
行路としてスリットを設けた加熱装j侃で、該スリット
中に非接触状態で糸条を走行さぜながら加熱するもの:
雰囲気温度とは該スリット内の温バ2を言う)中を糸条
が0.3秒以上滞在できる様に通過せしめ、しかる後、
第2延伸ローラに供する。そのlj、% 、 7.リッ
トヒーター中に温度勾配を設け、糸条入口の雰囲気温度
を170°C以上、出口雰囲気温度を420″C以下と
し、■18つ200〜420°Cの雰囲気に糸条がQ 
、3秒以、1.7’I’j在できる様に糸条を通過さぜ
ることか好ましい。又、2段延伸終了後、一旦巻取るこ
となく連続的に、あるいは一旦巻取った後に、230〜
1〔35℃で10%以下のりヲツクヌ処理を行うことに
より、寸法安定性を更に向上させることも可fj13で
・ちる。
本発明で意図するベルトの原料/ζるポリエステルJJ
、Lp−クロロフェノール/テトラクロロエタン−3/
1(重n比)の溶五中30℃で610定した固イ1粘度
が0.50以上、好ましくは0.65〜1.20で、構
成単位の85モル多以上、好寸しくけ95モル%以上が
エチレンテレツクレートからなるものであり、少量混入
させることのできる他の構成単位としてはジエチレング
リコール、シト票数が1〜10の他のポリエチレングリ
コール、ヘキサヒドロ−p−キシリレングリコール、イ
ソフタル酸、ジ安息香酸、p−tert−フェニール−
4゜4′−ジカルボン酸、ヘキザヒドロテレフグル酸等
の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、ヒドロキシ酢酸等のヒドロキシ酸等が挙げられ、
この様なポリエステル累4:fl tj、j山′出の溶
融紡糸法によって繊維化される。
このようなポリエステルには必要に応じて艶消し剤、顔
料、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、・(1シ電防止
剤、染色性向上剤或は接着性向」二剤等を配合すること
ができ、配合の如何によって本発明の特性に重大な悪影
響を与えるもの以外は、4ソC利川できる。
本発明における基布の製法は通常用いられる平織、綾織
等いずれの方法でもよいが平織が最も好ましい〇 本発明に言うゴム質あるいは可撓性樹脂とは。
ポリウレタンIII旨、スチレンーゲタジエンゴム。
クロロプレンゴム、エチレン−プロピレンゴム。
ジエンコ°ム等を言う。
産−11用1機械に使用されるコンベヤーベルト等の平
ベルトは1片面のみベル)[動ローラーに圧接されて駆
動する場合と、ニップローラーによりベルトの両面を圧
接されて駆動する場合とがあり。
機械の駆動系により異・なる。従って[脂の被覆は用途
によυベルトの片面あるいは両面に樹脂を塗布、含浸ま
たはスプレーなどする。また樹i旨膜を基布に重ねて加
熱加圧し圧着させる方法で行うこともできる。
本発明のベルトは、特許請求の範囲に記載したごとく溝
成せしめた結果、従来のベルトに比較し高強力であると
ともに、用途に適した適度の伸度を保有することができ
、さらに耐摩耗性ならびに耐薬品性を兼ね備えたベルト
である。
以下に本発明を(性成する繊維の構造の特定や物性の測
定に用いられる主なパラメータの測定法について述べる
く固有粘度の測定法〉 75重景%のp−クロロフェノール、!=25vM愛の
テトラクロルエタンからなる混合溶剤中で測定する。
重合体を室温において溶剤中に溶解し且つ粘度の測定を
オストヮルドーフェンスケ毛州粘度劇中で30℃におい
て行なう。
固有粘度は、溶液粘度の溶媒粘度に対する比の自然対数
を溶液10(ls/当りの重合体のグラム数で表わした
重合体溶液の濃度によって除した値が濃度ゼロに近づく
ときの極限値である。
〈複屈折率(△n)の測定法〉 ニコン偏光顕微鏡P OH型フィン社ペレックコンペン
セーターを用い、光源としてはスペクトル光源用起動装
@(東芝5LS−3−B型)を用いた(Na光源)。5
〜6N長のm、離軸に対し45″の角度に切断した試料
を、切断面を上にして、スライドグラス上に載せる。試
料スフイドグラ7を回転載物台にのせ、試料が偏光子に
対して45°になる様、回転載物台を回転させて調節し
、アナライザーを挿入し暗視界とした後、コンペンセー
ターを30にして縞数を数える(n個)。コンペンセー
ターを右ネジ方向にまわして試料が最初に暗くなる点の
コンペンセーターの目盛a、コンペンセーターを左ネジ
方向にまわして試料が最初に一番暗くなる点のコンペン
セーターの目盛すを測定した後(いずれも1/10目盛
まで読む)、コンペンセーターを30に・もどしてアナ
ライザーをはずし、試料の直径dを測定し、下記の式に
もとづき複屈折率(Δn)を算出する(測定数20個の
平均値)。
△n=7’/d rニレタープ−ジョン、=nλ0+ζ λo=589.3mμ 6:ライン社のコンペンセーターの説明書のC/100
00とi よりめる 1=(a−b)(:コンベンセーターの読みの差) 〈繊維断面内の△n分布の測定法〉 透過定量型干渉顕微鏡を使用して得られる中心屈折率(
nl、0及びn 7,0 )及び外層屈折率(nl。
0.9及びn7,0.9)の値によって1本発明のに1
(シの特異な分子配向が明らかとなり、本発明のC(雑
の優れた強度との開連を示すことができる。透過定量型
干渉顕微鏡(例えば東独カールツアイヌイエナ社製干渉
[gk鏡インターフアコ)を使用して得られる干渉縞法
によって、繊維の側面から観察した平均屈折率の分布を
測定することができる。
この方法は円形断面を有する繊維に適用することができ
る。繊維の屈折率は、繊維軸の平行方向に振動している
偏光に対する屈折率(nl)と繊維軸の垂直方向に振動
している偏光に対する屈折率(n、1)によって特徴づ
けられる。ここに説明する測定は全て光源としてキセノ
ンランプを用い。
偏光下、干渉フィルター波長544+nμの緑色光線を
使用して号られる屈折率(nl及びnl)を用いて実施
される。以下n/の測定及びnlよ請求められるn O
とn 0.9について詳細に説/+ 2′ 明するが、nl(nl、0及びnl、 0.9 )につ
いても同様に測定できる。試験される繊維は光学的にフ
ラットなヌライドグラス及びカパーグラヌを使用し、0
.2〜1波長の範囲内の干渉縞のずれを与える1ijl
折率(IIB )をもつ繊維に列して不活性の封入剤中
に浸漬する。封入剤の屈折率(nE)は緑色光線(波長
λ−544mμ)を光源としてアツベの屈17i計を用
いて測定した20℃における値である。この到入剤はた
とえば流動パラフィンとび一ブロムナフタリンの混合液
より1648〜1.65の屈折率を有するものが調整で
きる。この封入剤中に1木の繊卸:を浸漬する。この干
渉縞のパターンを写真撮影し、1000倍〜2000倍
に拡大して解析する。第1図に略示した如く繊維の封入
剤のJO’l折率をnll+繊維のs’−s”間の平均
屈折率をn S’−5“間の厚みをt、使用光線の波長
を/I λ、バックグランドの平行干渉縞の間隔(1λに相当)
をDni繊維による干渉縞のずれをdnとすると、光路
差りは で表わされる。試料の屈折率を18とすると、封入液の
屈折率n1及びrlzl’i+ n5(nl ns)rz の2種のものを用いて第1図に示すような干渉縞のパタ
ーンを評価する。
従って〔2〕式にもとづいて繊維の中心から外周までの
各位置での光路差から、各位置のれ(紐の平均1rJJ
折率(117)の分布をめることができる。
厚みtは得られる繊維が円型117r面と仮定して計p
によってめることができる。しかしながら製造条件の変
動や製造後のアクシデントによって、円形断面になって
いない場合も考えられる。このような不、都合を除くた
め、測定する個所けm、離軸を刀称軸として干渉縞のず
れが左右対称になっている部分を使用することが適当で
ある。測定は繊維の半径なRとすると0〜0.9Hの四
を0.IRQ間隔”’C行シ〕い、各位置の平均の屈折
率をめることかできる。同様にしてnlの分布も水めら
れるので一’m屈折率分布は次式 %式%:3:1 よ請求められる。△n(r/R)は少なくとも3木のフ
ィラメント、好適には5〜1o本のフィラメントについ
て測定したものを平均して得られる。
く繊!Il+の強伸度特性の測定法〉 東洋ボールドツイン仕りソテンシロンヲ用い、拭刺長(
ケージ長)100mm、伸長速度= 1o O%/分t
 FitF[J速度500問/分+ 初Mml/30 
f/dの条件で単繊マILのs−5曲線を測定し切断強
度(y/d)l切断伸度(%)、初期弾性率(2/d)
を算出した。初期弾性率は、s−8曲線の原点(=J近
の最大勾配より算出した。各特性値の算出に関し、少な
くとも5本のフィラメント、好適には10〜20本のフ
ィラメントについての測定したものを平均して得られる
〈小角X線回折による繊維長周期LPの測定法〉小角X
線散乱パターンの測定は5例えば理学電機社製X線発生
装置(RU −3H型)を用いてイjなう。測定には管
電圧45KV、管電流70 mA。
飼対陰極、ニッケルフィルターで単色化したCIJKα
 (λx=1.5418A)を使用する。ザンプルホル
ダーに繊維試料を単糸どうしが互いに平行になるように
取りfづける。試料の厚さは0.5〜1.0閉位になる
ようにするのが適当である。この平行に配列した繊維の
繊維軸に垂直にX線を入射させ理学ta社製P S P
 C(Po5ition 5ensitive I’r
o −portional Counter )システ
ム金用いて測定する。
本システムの概要は、例えば(Polmer Jour
nal。
vol、13,501(1981)) に詳しく紹介さ
れている。
測定条件は、Q、3mmφ×Q、21Fmφ中ピンホー
ルコリメータを用い。
試料とプローブ間距離:400M M CA (マルチチャンネルアナライザー)測定チャ
ンネル数 :256 測 定 時 間 :600秒 とした。データの処理は、測定散乱強度から空気散乱強
度を差し引いたものを移動平均処理によりめ、その強度
最大位置を読みとることにより、長周期小角散乱角度2
αから、下記〔4G式に従い。
繊維長周期を5.[出する〔第2図(A) 、 (B)
参照:図中1は試料、2はP−5PCプローブ、3はポ
ジション・アナライザー、4はMCA、5は表示部を夫
々示す〕。
λx=1.5418λ 移動平均処理は5次式に従って算出する。
ただし、上式中、I(S)N及びI(S)iは。
それぞれチャンネルナンバーN及びiの測定散乱強度(
空気散乱強度を差し引いた強度)。
Kは移動平均の採用点数(ここでけに=7)。
N−K>0.N+に≦256 〈配向角(OA)の測定法〉 繊維の配向角(OA)の測定は1例えば理学電機社製X
線発生装置(RU −3H) 、繊維測定装置(FS−
3)、ゴニオメータ−(5G−7)及びシンチレーショ
ンカウンタを用いて実施する。
測定にはニッケルフィルターで単色化したCuKα(波
長λ=1.5418人)を使用する。
配向角の測定は(100)面反射の2θを使用する。使
用される反射の20は、赤道線方向の回折強度曲線から
決定される。
X線発生装置は45KV、70mAで運転するものとし
、繊維測定装置に繊維試料を単糸どうしが互いに平行と
なるように取り付ける。試料の厚みは0,5關位になる
ようにするのが適当である。
予備実験により決定された2θ値にゴニオメータ−をセ
ットする。この平行に配列した繊維の繊維軸に垂直にx
iを入射させる(ビーム垂直透過法)。方位角方向を一
30°〜+30°走査し、シンチレーションカウンター
で回折強度を記録紙に記録する。さらに−1800と+
180°の回折強度を記録する。
この時、スキャニングスピード4’/+i+チヤートス
ピード1 、OCm / rain 、タイムコンスタ
ント2秒あるいVJ、5秒、コリメーター1關φ、レシ
ービングはスリット縦横とも1°である。
得られた回折強度曲線から配向角をめるには、+180
°で得られる回折強度の平均値を取り、水平線を引く。
ピークの頂点から基線に垂線をおろし、その高さの中点
をめる。中点を通る水平線を引く。この水平線と回折強
度曲線の交点間の距離を測定し、この値を角度(6)に
換算した値を配向角(OA)とする。
〈力学温度分散〉 東洋測器社製Rheovibronを使用し、初糸長4
cTn。
昇温速度2℃/分、測定時の正弦周波数110Hzの条
件で測定し、損失正接tanδ=E//E“が最大とな
る温度(Tα)をめる。
ただし、上式中、E′は貯蔵弾性率(dyne /cr
A )、E“は損失弾性率(dyne /CrA ) 
である。
〔詳χmは* Memoirs of the Fac
ulty of Engi−neering Kyus
hu University+ vol、 23+ 4
1 (1963)参照〕 複素弾性率Eは次式で算出される。
ただし* A : tanδ測定時のアンプリチュード
ファクター(Ampl : Factor)による係数
(第1表参照) D : Dynamic Force Dial値L:
試料長(crn) S:試料断面積(ctA) 第 1 表 損失り111性串E“ば E“−1EIsinδ ・・
・〔6〕により算出される。
くη1糸デニール〉 JIS−1,1073(1977) に従って測定。
(i;i3熱収縮率〉 160℃でJIS−L1073(1977) に従って
測定。
く比 重〉 +1−−ヘプタンと四塩化炭素よりなる密度勾配管を作
成し、30℃±0,1℃に、il、i温された密度勾配
管中に十分に脱泡した試料を入れ、5時間放置後の密度
勾配管中の試料位置を、密度勾配管の目盛りで読みとっ
た値を、標準ガラスフロートによる密度勾配管目盛〜比
重キヤリプレーショングヲフから比重値に換算し、n−
4で測定。比重イ1(1は原則として小数点以下4桁寸
で読む。
く定長バー温熱応力ピーク温度〉 試長4.5LM、昇温速度20℃/分、初荷重0.05
r/dの条件で、室温より溶断温度廿での熱収縮応力を
測定し、熱応力が最大となる温度をめる。
〔詳細けTextile Re5earch Jour
nal+ vol、 47+732(1977)参照。
〕 特記しない限り、「重量部」及び「重鍛楚」を示す0 実施例1゜ 第2表に示す固有粘度のポリエチレンテレフタレートを
)凧料どし、同表に示す条件で紡糸を行い。
同表に示す複屈折率の未延伸糸を得た。紡糸にあたって
は、未延伸糸引取り前に適量の紡糸W、11 /’il
lを糸条表mjにイq若させた。
得られた未延伸糸を第3表に示す条件で延伸し。
fjS4表に示す糸質の延伸糸を得た。第4表中に比較
例2として、市販の高強力グレードのタイヤコード用ボ
リエヌテル繊維の糸質を併記する。
第2表 第3表 第4表 実施例1及び比較例2によるポリエチレンテレフタレー
ト繊維よりなる1000デニール及び1500デニール
のマルチフィラメントヤーンを製造し1 f、rS5表
に示す条件で二重の綾織組織に製織し、平滑剤としてシ
リコーン樹脂を含むウレタン樹脂を含浸させたベルトを
作成した。製品の物性は”1+J5表に示す様に、従来
品に比較して高強力でかつ適度の伸度を保持している。
第5表
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明の繊維を干渉顕微鏡で横方向から
観察したときに見られる千渉縞を示す机弐図、同(B)
は繊維断面の模式図、第2図(A) ij、PSPCシ
ステムによる小角X線回折測定における試料及びフィル
ム面等の配置を示す模式図、同(B)は本発明繊維の小
角X線回折パターンを示す模式図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、上記(イ)〜(チ)の特性を有するポリエステル繊
    X11:からなる撚糸を用いた基布に、ゴム質または可
    続性[I」I指を片面あるいは両面に被覆してなるベル
    ト。 (イ)I!+’< ’Mし単位の85モル襲以上がエチ
    レンテレフタレートよりなるポリエステル (ロ) IV≧0.50 (ハ) △n人−△nn<0 (→ △n≧1soxio−a Oう LP≧160λ (へ) SG≧1.390 (ト) 5l(D≦15% (7) dpf≦35 11L、、上記(イ)〜(チンにおいて、IVは固有粘
    度、ΔnA、△nB は繊維断面内における複屈折率で
    、 △nA; r/R=0.9の位INにおける繊維の俵用
    折率 △nB: r/R=O,Oの位置におりる繊維の複屈折
    率 R: 繊維断面の半径 r : 繊維断面の中心軸からの距離 Δnは繊維の複屈折率、LPは小角XPjt回折におけ
    る繊維長周期、SGは比重、S II Dは160°C
    における乾熱収縮率、dpfは単糸デニールを表わし、
    それらの定砂は本文の記載に従うものとする。) 2、 ポリエステル繊維が、さらに下記(す)〜(し)
    の特性を同時に嵩足する特許請求の範囲第1項記戦のベ
    ルト。 (U) 0.65≦IV≦1.20 (ロ)△n≧195xlO−” Qリ Δn 人−△nB≦−1,0X 1 0−”@)
     LP≧170人 (ワ) 3 チ≦DE≦ 10% (、JJ) DT≧10 f/d (ヨ) OA≦8″ (p)Tα≧160℃ (リ Tl)≧210℃ (似し、」−記(ワ)〜(し)において、DEは切断伸
    度、I)Tは切断強度、OAは広角X線回折によりめら
    れる(100)面の配向角、Tαは110 c / s
    における力学的損失正接の温度分数に現われる主分散の
    ピーク温度、Tp#′i、定長昇温熱応力ピーク温゛度
    を表わし、定Gは本文の記載に従5ものとする。) 3、 ゴム質あるいは可撓性樹脂がポリウレタン樹脂、
    スチレン−ブタジェンゴム、クロロプレンゴム、エチレ
    ンプロピレンゴム、ジエンゴムカラなる群から選ばれた
    1種または2種以上の組合せである特許請求の範囲第1
    項または第2項記載のベルト。
JP58148410A 1983-08-12 1983-08-12 ベルト Granted JPS6040233A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63285347A (ja) * 1987-05-14 1988-11-22 Toyobo Co Ltd ベルト

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JPS63285347A (ja) * 1987-05-14 1988-11-22 Toyobo Co Ltd ベルト

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