JPS6037483A - 表面硬化層を有する高圧燃料噴射管 - Google Patents

表面硬化層を有する高圧燃料噴射管

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JPS6037483A
JPS6037483A JP14555083A JP14555083A JPS6037483A JP S6037483 A JPS6037483 A JP S6037483A JP 14555083 A JP14555083 A JP 14555083A JP 14555083 A JP14555083 A JP 14555083A JP S6037483 A JPS6037483 A JP S6037483A
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JP
Japan
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fuel injection
pipe
nickel
layer
pressure fuel
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JP14555083A
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Inventor
松村 義晴
泰司 堀川
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Maruyasu Industries Co Ltd
Original Assignee
Maruyasu Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はディーゼルエンジンの燃料供給路として使用
される高圧燃料噴射管の改良に関する。
一般に噴射弁と噴射ポンプとを接続する燃料噴射管には
厚肉の鋼管が使用されている。しかし、最近ディーゼル
エンジンの高性能化、低公害化が強く要望されて、ます
ます燃ネ;1噴射管には高い圧力が負荷されようとして
いる。これにともなって(1)燃料噴射管の強度不足、
(2)燃料噴射管内壁におけるキャビテーション、エロ
ージョン等の早期発生などがディーゼルエンジンの性能
向」二に対する一つの制約要因に挙げられるにいたった
この発明はト記にかんがみて、燃料噴射管の強靭化、1
耐久性改善を意図したものである。
(1)燃料噴射管の強靭化 最近ますます燃料噴射圧が高くなってきたことにともな
い、燃ネ1噴射管に負荷される内圧は次第に高くなって
1,00.Okgf/ Cm’を越える場合がある。こ
の内圧は静的に負荷されるものではなく、パルス的に繰
返し負荷されるため動的疲労強度を考慮しなければなら
ない。しかし現状の燃料噴射管は疲労強度はかなり低く
、しかも管内壁が平滑でなかったり、キャビテーション
、エロージョンが発生するとその部分に応力集中して疲
労破壊が発生することがある。
管に内圧が負荷される場合、内壁面の最大応力をσwa
x 、内圧をP、管外径をD、管内径をdととなる。そ
こでP = 1,000 kgf/ cm’(7)内圧
負荷状態における最大応力(σmaw )と管径比(d
/D)との関係を示す第1図によれば現状の燃料噴射管
の管径比がすでに0.30〜0.35であることからみ
て、より厚肉化、すなわちd/D=0に近づけても最大
応力σwaxはほとんど小さくならない。このため材質
を強靭鋼管に変更することが考えられるが、燃料噴射管
の製造には芯金を挿入するきびしい引抜き加工、曲げ加
工等の塑性変形加工が必要であり、この種の加工が困難
な強靭鋼管は適材ではなく、またコストも大幅に増加す
るため好ましくない。
これらの現状にかんがみて、発明者は種々の強靭化対策
を模索し、基礎実験を繰返したところ、管内壁表層の基
地鉄を固溶強化する手段が有効であることを予見した。
すなわち、燃料噴射管の製造終期、たとえば成形、管端
加工終了後、管内壁にニッケルまたはニッケル合金のめ
つき層を形成し、これを高温加熱することにより該めっ
き金属合金を基地鉄中へ固溶させて硬質の拡散層を生成
した場合、管強度がかなり向1−することを確認し、こ
の発明を発側するにいたった。
また一般にニッケル含有鋼は炭素鋼より焼入硬化性が優
れ、しかもAC3変態点が相当降下するため、加熱温度
とその後の冷却剤の適切な選択により焼入れすると高硬
度のマルテンサイト組織になることから、−1−記拡散
/急冷処理したところ、さらに内壁面の硬度が高くなり
、管内壁に圧縮応力が残留し、このため管強度も向上し
て一段と強靭化できることがわかった。
(2)キャビテーションに対する耐久性ディーゼルエン
ジンの燃料噴射はパルス的に、しかも短時間に行われ、
これにともなって燃料噴射管の内壁面にはギヤどチージ
ョン、エロージョンが極端な場合200〜300hr以
下の短時間に発生し、エンジン出力の低下あるいは燃料
噴射管の破損を招くことがある。
このようなキャビテーションの防1ト手段として燃料ポ
ンプ吐出弁の吸戻速度制御、燃料噴射管内壁の平滑化が
実施されつつあるが、最近ますます燃料の高圧噴射化が
推進されるとキャビテーションの発生を十分に抑制でき
なくなっている。とくにエンジンの高速回転時には不可
能に近い。このためキャビテーションが発生してもエロ
ージョンが起り難い燃料噴射管が要望されている。
キャビテーションΦエロージョンは気泡崩壊時に生じた
衝撃的な圧力負荷の繰返しにともなう材ネ;]表面の微
視的な変形、剥離であるから、エロージョンを防IFす
るためには材料の表面が変形し難い硬質材料が必要とな
る。しかし、燃料噴射管の製造には−1−記のようなき
びしい塑性変形加工が必要であり、この種の加工が困難
な強靭鋼管は適材でなく、またコストも大幅に増加する
ため好ましくない。
しかるに−に記のように管内壁表層の基地鉄中にニッケ
ルまたはニッケル合金の拡散層を生成させた供試材5を
第2図に示すキャビテーション試験装置の燃料噴射ポン
プ本体1に取付け、モータlの回転により燃料吸込みロ
アから吸引して加圧したディーゼルエンジン用燃料を噴
射弁6から延べ 5− 500時間噴射して、キャビテーションに対するill
トl久性を観察評価した。その結果を第1表に示す。こ
れによればニッケルまたはニッケル合金めっき後拡散空
冷(急冷)処理することはキャビテーションに対する耐
久性改善に有効である。一方、このような拡散層に代え
て単なるめっき手段でも表面硬度はやや高いが、キャビ
テーションに対する耐久性は十分ではない。これは拡散
層を生成した場合ニッケル等が基地鉄中へ固溶し、その
や金的結合力はめつきにくらべて強固なため剥離しない
ことによるものであると推測できる。
また最Mディーゼルエンジンにもアルコール添加燃料の
使用が検討されているが、この場合アルコールによる燃
料噴射管内壁面の腐食が懸念される。一般にこの種の腐
食とキャビテーション、エロージョンどは互に促進し合
う性質があるため急速に全面か損傷を受けて遂に破壊す
るにいたるという経過をたζ゛ることが多い。
このようなアルコール添加燃料による燃料噴射管の腐食
防止手段として噴射管内壁面へのめつき= 6− ff11表 が考えられる。しかし亜鉛のように鉄よりも卑な金属の
めつき層は犠牲腐食により溶出、剥離して燃料噴射弁が
[Iづまりするため好ましくない。また銅とか、ニッケ
ルのように鉄よりも責な金属のめつき層にはピンホール
が生成し易く、ここから基地鉄の優先的腐食が進行する
ため好ましくないしかし、上記のようにニッケルめっき
後高温加熱してニッケルを基地鉄中へ固溶させ、硬質の
拡散層を生成させるとピンホールは発生しないため、ア
ルコール添加燃料に対する耐食性が向上し、1−分な耐
久性が得られることがわかった。
この発明は−1−記にかんがみて強靭かつ耐久性に優れ
た高圧燃料噴射管の提供を目的とする。この発明の要旨
は少くとも内周面にめっきしたニッケルまたはニッケル
合金を基地鉄中に固溶させて硬化層深さl OpLm以
上、表層硬さHv250以上を示すニッケル等に富む硬
質拡散層を有する高圧燃料噴射管である。
以下この発明を実施例によって具体的に説明する。
第1実施例にッケル拡散層の生成例) (1)第1工程 冷間引抜きしたシームレス炭素鋼管の内面に無電解めっ
き法によりニッケルめっき層(膜厚的3pm)を形成し
、ざらに冷間仕上げ引抜きしてd/D=0.3の供試め
っき鋼管を試作した。
(2)第2工程 」二記めつき鋼管を不活性ガス雰囲気加熱炉へ装入し、
900℃X O,5hr加熱後空冷または急冷処理した
。これによりニッケルめっき層は基地中へ固溶して約4
0pLmの拡散層が生成された。つぎに上記拡散/空冷
処理鋼管(A)、拡散/急冷処理鋼管(B)および比較
材としてニッケルめっき鋼管等について表層硬さ分布を
測定したところ、第2表に示すように(B)の硬化層が
最も深く、ライで(A)、(C)の順に浅いことがわか
ったつぎに−に記供試鋼管を半割にして耐食性を評価す
るために塩水噴霧試験を行ったところ、第3表 9− 第 2 表 第3表 注(1) 表中の数字は1cm″当りの赤錆発生数を示
す。
(2) 表中の※は赤錆が流出してその発生数を調査で
きないことを示す。
−10= に示すように(A)、(B)はあまり赤錆が発生しなか
ったが、(C)は全面に赤錆が発生した。
第2実施例にニッケル・リン合金拡散層の生成例) (1)第1工程 冷間引抜きしたシームレス炭素鋼管の内面に無電解めっ
き法により91%Ni −9%P合金めつき層(膜厚約
3ルfil)を形成(第3図参照)し、さらに冷間仕−
ヒ引抜きしてd/D=0.3の供試めっき鋼管を試作し
た。
(2)第2工程 上記供試めっき鋼管を不活性ガス雰囲気加熱炉へ装入し
、900°OX0.5hr加熱後空冷処理した。これに
よりNi −P合金めつき層は基地鉄中へ固溶して約4
0gmの拡散層が生成された(第4図参照)。つぎに上
記拡散/空冷処理鋼管(イ)と比較材としてN1−P合
金めつき鋼管(ロ)について表層硬さ分布を測定したと
ころ、第4表に示すようにやはり(イ)は(ロ)にくら
べて硬化層が著しく深いことがわかった。つぎに上記供
試第4表 第5表 注(1)表中の数字はlCm′当りの赤錆発生数を示す
(2)表中の※は赤錆が流出してその発生数を調査でき
ないことを示す。
鋼管を半割にして第1実施例の場合と同様に塩水噴霧試
験を行った結果、第5表に示すように(イ)にはあまり
赤錆が発生しない。
以」二のとおり、この発明に係る高圧燃料噴射管はあら
かじめ管内壁にニッケルまたはニッケル合金めっき層を
形成し、これを高温加熱して基地鉄中へ固溶ごせて硬化
層深さl OpLm以上、表層硬さHv250以上を示
すニッケル等に富む硬質拡散層が生成されているため、
従来よりも強靭で、キャビテーション、エロージョンに
対する耐久性に優れ、現状のディーゼル燃料のほかアル
コール添加燃料用の高圧燃料噴射管として好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は内圧負荷状態における燃料噴射管の最大応力と
管径比との関係を示す曲線図、第2図はキャビテーショ
ン試験装置の概要図、第3図はNi −P合金めつき状
態の金属組織を示す顕微鏡写真(X420倍)、第4図
はNi −P合金めつき後における拡散/空冷処理状態
の金属組織を示す顕微鏡写真(X420倍)である。 −13− @ 1 図 0 0.2 0.4 0.6 0B 1.0管径比(d
/D) 第2図 7 1 5

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 少なくとも内周面の表層基地鉄中に硬化層深さ10 g
    m以上、表層硬さHv250以上を示すニッケル等に富
    む硬質拡散層を生成させたことを特徴とする表面硬化層
    を有する高圧燃料噴射管。
JP14555083A 1983-08-09 1983-08-09 表面硬化層を有する高圧燃料噴射管 Pending JPS6037483A (ja)

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