JPS6036817Y2 - 換気装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、同時吸排型の換気扇と、ダンパーにより風
の流れを変えるダンパーボックスとを組合わせた換気装
置に関するものである。

従来、同時吸排型の換気扇を使用して、居室等の換気を
行っていたが、同時吸排気による換気を行うのみで、多
様な操作を行うことはできなかった。

この考案は、このような従来のものの欠点を除去するた
めになされたもので、同時吸排型の換気扇にダンパーボ
ックスを組合わせることにより、スイッチ操作によって
、簡単にサーキュレータ−および自然換気にも使用でき
る換気装置を提供することを目的とするものである。

以下この考案の一実施例を図により説明する。

第１図は実施例における同時吸排型の換気扇を示す垂直
断面図であり、１は換気扇本体、２はこの換気扇本体１
の仕切り板３に取付けられたモータ、４，５はそれぞれ
このモータ２の反対側の軸上にセットされた吸気用ファ
ンおよび排気用ファン、６，７はそれぞれ吸込部および
吐出口を有し、かつ上記吸気および排気用ファン４，５
の周囲にて仕切り板３に取付けられたケーシング、８は
上記換気扇本体１に着脱自在に取付けられた化粧グリル
であって、吸気路および排気路を仕切る壁９、給気用の
開口部１０、排気用の開口部１１を有し、回動自在なル
ーパー１２が回転軸１３によって排気用の開口部１１に
設置されている。

１４は上記ルーパー１２を動かす操作レバー、１５は排
気用ファン５が設置された側の換気扇本体１の側面に設
けられた排気取入口であって、通常はめくら板にて塞さ
がれている。

１６はこの排気取入口に設けたダクト接続枠、１７はダ
クト１８の先端に取付けられた排気グリルである。

第２図ａはダンパーボックスの水平断面図、ｂは正面図
であり、１９は２本のダクト系が接続できる接続口２０
．２１を有するダンパーボックス本体、２２はこのダン
パーボックス本体内に設置された回動自在なダンパーで
あり、このダンパー２２の駆動は回転ソレノイド等を使
用して第２図ａの実線の位置より点線２２ａの位置（ダ
ンパー開）までダンパー２２を回動させ、つる巻きバネ
等の力により回転ソレノイド非通電時には常に第２図ａ
の実線の位置（ダンパー閉）にダンパー２２が戻るよう
になっている。

２３はこのダンパー２２の回動範囲を決める位置決め用
ストッパー、２４は上記ダンパー２２を駆動するダンパ
ー駆動部、２５はダンパー開の状態において、各ダクト
接続方向に対し直角の方向に設けたダクト接続用開口部
、２６はこの開口部２５を塞ぐめくら板、２７．２８は
前記換気扇本体１とダンパーボックス１９ならびにダン
パーボックス１９と外気とを結ぶ吸気ダクトおよび排気
ダクトである。

第３図はこの換気装置における制御回路の回路図であり
、３１は商用電源である。

同時吸排型換気扇のモータ２は、連動する手動スイッチ
２９゜３０の接点２９ａおよび３０ｂの並列回路および
モータ２の速度切換スイッチ３２を直列に介して商用電
源３１に接続されている。

またダンパー駆動部２４は手動スイッチ３０の接点３０
ａを介して商用電源３１に接続されている。

次に動作について説明する。

手動スイッチ２９を接点２９ａ側に付勢すると、スイッ
チ３０も連動して接点３０ａに付勢され、ダンパー駆動
部２４へはスイッチ３０の接点３０ａより給電され、ダ
ンパー２２は開状態となり、吸気ダクト２７と排気ダク
ト２８とはこのダンパー２２により、点線２２ａのよう
に仕切られる。

従って速度切換用スイッチ３２を強、弱と選択すれば、
モータへのスイッチ２９の接点２９ａおよび速度切換用
スイッチ３２より給電され、モータ２が回転して吸気お
よび排気用ファン４，５が回転し、同時吸排型の換気扇
として運転される。

この場合、外気は吸気用ファン４に吸引されて吸気ダク
ト２７からダンパーボックス本体１９を経て換気扇本体
１に入り、給気用の開口部１０から室内に供給される。

また室内の空気は排気用ファン５に吸引されて排気用の
開口部１１から換気扇本体１に入り、排気ダクト２８か
らダンパーボックス１９を経て外部に排出される。

また排気取入口１５を開くと、ダクト１８からも排気さ
れる。

速度切換スイッチ３２を切の状態にて使用すると、ダン
パー２２は開状態でモータ２が停止するから吸気、排気
ダクト２７，２８を通じて外気が導入、排出される自然
換気口となる。

ここにおいて第４図に示すように室外に通じる吸気ダク
ト２７および排気ダクト２８をダクト接続用開口部２５
より建物の左右へ配管すると、外風の力を利用して自然
換気がより効率良く行えることになる。

次に手動スイッチ２９を接点２９ｂ側に付勢すると、ス
イッチ３０も接点３０ｂ側に付勢され、モータ２が回転
した状態でダンパー駆動部２４への通電が断たれ、ダン
パー２２は閉状態となって、吸気用ダクト２７と排気用
ダクト２８は短絡される。

従って速度切換用スイッチ３２を強、弱と選択すれば、
排気用ファン５により吸込まれた室内の空気は排気ダク
ト２８、ダンパーボックス１９、吸気ダクト２７、吸気
用ファン４を通して再び室内に供給され、サーキュレー
タ−として機能する。

ここで同時吸排型換気扇の化粧グリル８の排気用の開口
部１１のルーパー１２を閉じ、排気用グリル１７より室
内の空気を吸込ませると、離れた位置より室内の空気を
吸って吐き出すことになり、サーキュレータ−としての
効果も一層良くなる。

また速度切換スイッチ３２を切とすれば、モータ２への
通電が断たれ、モータ２は停止する。

このときダンパー２２は閉じているので外気が室内に入
り込むことはない。

なお、上記実施例はダクト１８のあるものについて説明
したが、これは必ずしも必要ではなく、また換気扇およ
びダンパーボックスも実施例のものに限定されない。

またこの考案は居室の換気に限らず、他の場所の換気等
にも適用できる。

以上説明したように、この考案によれば、同時吸排型の
換気扇と、ダンパの開閉により２本のダクト系を仕切る
か、あるいは短絡するダンパーボックスとを組合わせて
使用することにより、同時吸排気による換気、自然換気
、サーキュレータ−と幅広く使用でき、その操作も壁ス
ィッチ等による簡単なものにて可能となるなどの効果が
ある。

換気扇のモータおよびダンパーの駆動部への同時通電な
らびに上記モータのみへの通電を切換える第１のスイッ
チと、上記モータの速度および発停を切換える第２のス
イッチとを有する制御回路設けることにより、簡単な構
成の制御回路を使用し、簡単な操作で同時吸排気による
換気、自然換気、およびサーキュレータ−としての使用
を切換えるとか可能になるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例における換気扇を示す垂直
断面図、第２図ａはこの考案の一実施例を示す水平断面
図、ｂは正面図、第３図はこの考案の実施例における制
御回路を示す回路図、第４図はこの考案の他の実施例を
示す水平断面図である。 図中、同一符号は同一または相当部分を示すものとし、
１は換気扇本体、２はモータ、４は吸気用ファン、５は
排気用ファン、８は化粧グリル、１０は給気用の開口部
、１１は排気用の開口部、１２はルーバー、１４は操作
レバー、１７は排気グリル、１９はダンパーボックス本
体、２０，２１はダクト接続口、２２はダンパー ２７
は吸気ダクト、２８は排気ダクトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）同時吸排型の換気扇と、この換気扇に連絡する排
   気ダクトおよび吸気ダクトと、これらのダクトの間に設
   けられたダンパーボックスと、このダンパーボックスに
   設けられ、かつ上記２系統のダクトを仕切るか、あるい
   は短絡するダンパーとを備えたことを特徴とする換気装
   置。 ＋２） 換気扇のモータおよびダンパーの駆動部への
   同時通電ならびに上記モータのみへの通電を切換えるよ
   うに上記モータおよび駆動部と電源の間に設けられた第
   １のスイッチと、上記モータの速度および発停を切換え
   るように上記モータと第１のスイッチの間に設けられた
   第２のスイッチとを有する制御回路を備えたことを特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の換気装置。