JPS6036327Y2 - 細塵除去装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は下水処理場の沈澱池等に於て発生するスカムを
スカムスキマ−にて水を一緒に集めスカム分を分離除去
するようになした細塵除去装置に関するものである。

従来細塵除去装置に於ては孔明鉄板（パンチングメタル
）あるいは金網にてドラムを形威し、これを回転させて
除塵するようになしているがこの方法では目詰りが生じ
る欠点がある。

これを防止するために回動軸に多数の円板を一定間隔に
固定し、これを回転させ固定した櫛状のスクレーパと上
記円板状のスクリーンとの噛合により除塵するようにな
したものが提案されているが、この方法では球状の塵芥
等の除去が行い難い欠点がある。

本考案はこれに鑑みてなしたもので、即ち本考案は扁片
板より戊る円環の多数を一定の小間隔に配列し連結部材
によって結合して内部を空洞状とした円筒部状のスクリ
ーンを構成腰之れを保持板により駆動軸に連繋して回動
自在に支持せしめ、このスクリーンにはスクリーン目に
挿通される櫛歯状部とスクリーン外周面に接する平板部
とよりなるスクレーパを対設し、上記スクリーン内部に
はスクリーン目に挿通されるレーキを回動自在に軸支せ
しめると共に、該レーキ支軸端にはカムローラを備え、
該カムローラを水路外適所に定位し且つ所要形状とした
力ｌ、板に係合せしめることにより、スクリーンの回動
に伴い上記カムローラをカム板に沿って移行せしめ、上
記レーキに対しスクレーパを回避すべく支軸を中心とし
て回動せしめると共にレーキの旋回に従いスカムの掬い
上げ動作を規制することを特徴とする細塵除去装置に係
るものである。

以下実施例に基づいて説明する。

図に於て１はスカム分を含有する汚水を流入し、且ここ
でスカム分と水とを分離せしめる細塵除去装置のケーシ
ングで、このケーシング１の一部即ち該ケーシング内に
支持した後述の円筒形スクリーンＳの周方向の上部に設
けた流入口■より原水（汚水）を流入し、この流入側の
下方側に設けた流出口０よりスカム分を除去した水を排
出するようになす。

なお上記流水口は上記の他スカムが除去された水を排水
できるならばいずれに設けてもよい。

このケーシング１内には汚水の流入方向と平行させて（
板面を直径線上に添わせる如く）幅狭い間隔をおいて、
多数の薄肉帯状金属板を恰もドーナツ状となしたる円環
２，２・・・を多数配列し、この各円環２．２．２・・
・間を予じめ設定された小さな間隔を保持して連結部材
３を以て結合する。

この連結部材は、軸６に串挿し状に軸支させた２個のス
クリーン保持板４，４間に軸方向に多数個並列して架は
渡したもので、之れによって内部が空洞状としたる節状
の円筒形スクリーンＳを構成腰上記スクリーン保持板４
を介してこのスクリーンＳを回転式となすものである。

上記円環の間隔は除去すべきスカムの大きさにより決定
される。

而してこのケーシング１の片側の内面もしくは対向する
両側の内面で仕切板で仕切られた汚水路とならない位置
にカム板７を設け、このカム板７に設けた溝（カムガイ
ドとなる）７ａの形状は第３図に太線を以て示す如く上
部に於て即ちスクリーンに捕獲されたスカム分が後述の
レーキで掻き上げ放出除去するようにこのレーキが傾動
する位置を規制する歪み円形とする。

而して上記スクリーンＳには各円環の隙間（スクリーン
目）にスクリーン内部より外方に突出するように櫛状の
レーキ８を突出せしめ、このレーキ８の基部をスクリー
ン保持板４，４間に架設した軸５によって行わせる。

そしてこの軸５の端部にカムレバー１０を設け、このカ
ムレバー１０を介してカムローラ９を支持せしめ、この
カムローラ９を前記カム板の溝７ａ内に係合せしめるこ
とによりスクリーンが回動する時レーキもともに回動し
つつカムローラ９とカム溝７ａとの係合に誘導させてレ
バー１０を揺動するようになし、これによってレーキを
軸５を中心として旋回しスクリーン面より出没するよう
になすものである。

上記ケーシング外に突出した軸６の端部にはスプロケッ
トホイール１１を楔着し、このスプロケットホイールと
モータＭのスプロケットホイール１２間にチェノＣを張
架腰これによりスクリーンを回動せしめる。

なおこの動力伝達手段としてスプロケットホイール及び
チェノの代りにギヤを用いることもある。

上記ケーシング内への原水の流入口■の下方位置には流
入原水をスクリーン側へ流下するようガイド板１３を設
けると共に、このガイド板１３の先端に固定スクリーン
１４を設ける。

この固定スクリーン１４は円筒型のスクリーンＳの各円
環と対向するか又はスクリーン外周面が略接するように
なし、これによりスクリーンに具備させたレーキがスク
リーンの回動とともに回動しつつ固定スクリーン１４に
て除去されたスカムを掻き上げるようになす。

上記スクリーン外周面の一部にはスクリーン外周面によ
′つて捕獲されたスカムがスクリーンの回動によりとも
に回動してきた時、ケーシング外へ排出するためのスク
レーバ１５を設ける。

このスクレーバは櫛歯状でスクリーンの目、即ち各円環
間に差し込まれている櫛歯部１５ａとスクリーンの外周
面に接する平板部１５ｂとより戒り、このスクレーバを
ケーシングの一部に固定し、且その下端をケーシング外
へ突出するようになす。

尚上記ケーシング内に供給口より流入された原水とスク
リーンを通過した原水とを分離せしめるためスクリーン
に隣接して仕切板１６を設け、この仕切板１６によって
スクリーン前方の一次側水路ａとスクリーン後方の二次
側水路すとの短絡を防止するようなす。

上述の如く構成したる細塵除去装置のケーシング内へ流
入された原水はケーシング内の一次側水路ａを経て固定
スクリーンと円筒型スクリーンの外周面を通過し、仕切
板１６にて仕切られた二次側水路すに達し、流出口Ｏを
経て外部へ排出されるものである。

そしてこの原水がスクリーンを通過する時、原水中の細
かいスカム分がスクリーン面に耐着して捕獲され、大き
な粒子はレーキにて掻き上けられる。

この時除去されるスカム粒子の大きさはスクリーン目に
よって定まるものである。

そしてこの原水を順次ケーシング内へ流入せしめると共
にスクリーンをモータＭより軸６を介して予じめ設定さ
れた回転数にて回動せしめるとこのスクリーンの回動と
ともにレーキも回動する。

これとともにレーキは軸５を中心としてカムにより旋回
せしめられこれにより固定スクリーンにて捕獲されたス
カム分は旋回せんとするレーキによって引掛けられるよ
うにして掻き上げられるので球状の塵芥等も確実に掻き
上げられる。

そして円筒型スクリーン面で除去されたスカム分はスク
リーンの回動によってスカム分がスクレーパ位置に達す
ると該櫛歯状のスクレーパにて掻き落されてケーシング
外へ排出され、このようにして連続的に細塵除去が行な
われるものである。

尚この円筒型スクリーンの回動時レーキがスクレーパ位
置に達した場合、レーキを支持する軸５にカムレバーを
介して設けたカムローラがカムガイド（溝）にそって回
動し、これによりレーキが揺動的な旋回をな腰レーキ先
端が第３図に示す如くスクレーパに接触しないように円
筒型スクリーン外周面に対してなす角度が変化し、即ち
レーキを引込めてレーキとスクレーパの衝突が防止され
るものである。

又レーキはスクレーパ位置を過ぎれば元の位置に突出す
る。

本考案による時は円筒型スクリーンにレーキを具備し、
且スクリーンとともにその取付角がスクレーパ位置にて
変化するよう回動すべくなし且このスクリーンの一部に
て櫛歯状のスクレーパを具備せしめているため円筒型ス
クリーン外周面に耐着した細かい塵芥はスクリーンの回
動にてスクレーパにて掻き落され、又大きい塵芥や球状
の塵芥も旋回するレーキにて掻き上げられさらには間隙
部の塵芥、外周部の塵芥も掻き揚げられスクレーパにて
外方へ夫々排出されるようになしているためスクリーン
の目詰りが生じることなく除塵効率が優れている。

しかもレーキは支軸を中心とじて揺動し、スカム掻上面
と反対側よりスクリーン内部に没入するため掻く如くに
掬くい上げられたスカムはスクリーン上に載置された状
態となり、スクレーパによる除去が容易であり、従来斯
種装置にみられる如くレーキの没入に追随してスクリー
ン内部にスカムを押し込むが如き動作がなく、従って故
障発生のおそれがない。

即ち本考案による時はレーキ８の旋回、揺動の動作は、
カムローラ９、カム板に設けたカム溝（特定した溝形）
等に規制せられて、きわめて確実となるためスカムの掬
い上げ、や放出、そしてスクレーパとの衝突を避ける退
避が間違いなく行われるため、細塵除去の目的を遠戚す
ることができる利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦断正面図、第２図は縦断側面図、第３図はレ
ーキ揺動の説明図である。 １・・・・・・ケーシング、２・・・・・・スクリーン
の円環、３・・・・・・連結部材、４・・・・・・スク
リーン保持板、５゜６・・・・・・軸、７・・・・・・
カム板、７ ａ ””カムガイド、８−−−−−−レー
キ、９・・・・・・カムローラ、１０・・・・・・カム
レバー、１１，１２・・・・・・スプロケットホイール
、１３・・・・・・ガイド板、１４・・・・・・固定ス
クリーン、１５・・・・・・スクレーパ、１６・・・・
・・仕切板、Ｍ・・・・・・モータ、Ｓ・・・・・・円
筒型スクリーン、Ｃ・・・・・・チェノ、■・・・・・
・流入口、Ｏ・・・・・・流出口、ａ・・・・・・一次
側水路、ｂ・・・・・・二次側水路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 扁平板より成る円環の多数を一定の小間隔に配列し連結
   部材によって結合して内部を空洞状とした円筒部状のス
   クリーンを構威し、之れを保持板により駆動軸に連繋し
   て回動自在に支持せしめ、このスクリーンにはスクリー
   ン目に挿通される櫛歯状部とスクリーン外周面に接する
   平板部とよりなるスクレーパを対設し、上記スクリーン
   内部にはスクリーン目に挿通されるレーキを回動自在に
   軸支せしめると共に、該レーキ支軸端にはカムローラを
   備え、該カムローラを水路外適所に定位し且つ所要形状
   としたカム板に係合せしめることにより、スクリーンの
   回動に伴い上記カムローラをカム板に沿って移行せしめ
   、上記レーキに対しスクレーパを回避すべく支軸を中心
   として回動せしめると共にレーキの旋回に従いスカムの
   掬い上げ動作を規制することを特徴とする細塵除去装置
   。