JPS6035471Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電気掃除機の除塵装置に関するものである。

従来、例えば実開昭５１−４０１５５号公報に示されて
いるように、電動送風機およびコードリール装置を内蔵
した本体ケース、この本体ケースの送風機への連通口部
に着脱可能に結合される集塵ケース、この集塵ケース内
に設けられた円筒波形フィルターを備え、上記コードリ
ール装置のコードの引出、巻込による駆動力を利用して
除塵するものが知られている。

また、この電気掃除機では、上記波形フィルターの中心
側に配置された塵払いを回転させ、固定されている上記
波形フィルターをはじくことにより、これの除塵を行っ
ている。

しかし、塵払いを固定しこれにより大形の波形フィルタ
ーを回転させる方が、塵払いを回転させるより波形フィ
ルターに強大な振動を与えることができると共に、波形
フィルターに捕捉された塵埃などを落し易いので、この
ような電気掃除機が提案されている。

ところで、この波形フィルターを回転させ、固定してい
る塵払いに当てて波形フィルターの除塵を行う電気掃除
機では、波形フィルターが目詰りしている状態で電気掃
除機を運転し、電動送風機を駆動すると、この送風機の
吸気で波形フィルターの全体が本体ケース側に吸引され
、回転側の部材が固定側の部材に圧接し、コードを引張
っても抵抗が大きく、コード引出操作が困難になるとい
う問題点があった。

この考案は、上述した問題点を解決して、区部波形フィ
ルターの目詰り時でも、コードリール装置のコード引出
操作が支障なくできる電気掃除機をコストをほとんど高
くせずに提供することを目的としている。

すなわち、この考案は、上述のような電気掃除機におい
て、コードリール装置の駆動力で駆動される回転具と同
心に、波形フィルターの中心部に配置された駆動軸を固
定し、コード引出時に駆動軸から一方向クラッチを介し
波形フィルターを回転させるようにすると共に、回転具
の回転中心部に本体ケースの連通口側に突出する移動防
止部を、連通口側に固定部材と対向するように形成した
ものである。

したがって、この考案によれば、波形フィルターの目詰
り時に、移動防止部が本体ケース側の固定部材に圧接す
ることで、波形フィルターやこれを支持した枠壁板が必
要以上に駆動軸軸方向に移動するのを防止できるだけで
なく、とくに、移動防止部が回転具の中心部に設けられ
ているので、これの圧接面積が比較的小さくしても回転
具が安定して本体ケース側に支持され、波形フィルター
目詰り時の電気掃除機使用中にコードリール装置のコー
ドを引張ると、回転具は本体ケース側との間の抵抗が小
さいことによりスムーズに回転し、コードの引出操作も
スムーズに支障なくでき、さらに回転具に移動防止部を
形成するだけの簡単な構成であるため、コストもほとん
ど高くならない。

１は、その上部に電動送風機２と下部にコードリール装
置３を内蔵し、側面に連通口４を有している本体ケース
、工は、掛は金６を介して上記本体ケース１の着脱自在
に取り付けられている集塵ケースで、その前部には吸気
ロア、後部には開口８が形成されている。

９は、外周にシール用パツキン１０が固着され、中央に
軸受穴Ａｌｌ、その外側に多数の通気孔１２を有する枠
壁板で、上記集塵ケース５の開口８を閉塞するように着
脱自在に集塵ケース５に設けられている。

■は一体成形された円筒波形フィルターで、その中央に
有する軸受穴Ｂ１４部が上記枠壁板主の軸受穴Ａｌｌに
回動自在に挿入支持されている。

１５は、円筒波形フィルター１３の排気側端面周囲を覆
い、中央に有する凸部１６が枠壁板主に周接しているシ
ール用パツキン、１７は枠壁板９の軸受穴Ａ１１部の外
周に取り付けられ、一端は上記円筒波形フィルター■の
内面まで延在して、波形フィルター■の回転時、その内
面をはじく主打撃部すなわち塵払い、１８は、上記波形
フィルター■の軸受穴Ｂ１４に回動自在に挿入支持され
た駆動軸である。

２２は駆動軸１８の一端に連結された回転具で、手動つ
まみ１９と、排気口２０と、その中央で一端が上記本体
ケース１の端面近傍まで延在している波形フィルター１
３の移動防止部２１と、外周に歯車を有する。

この移動防止部２１は筒状でその底が駆動軸１８にビス
止め固定されている。

２３は、上記駆動軸１８の他端に結合され、駆動軸１１
といっしょに回動する時波形フィルターＵの端面をはじ
き塵落しをする補打撃部である。

２４は、一端が波形フィルター■の軸受穴Ｂ１４の端部
に支持され他端部は、駆動軸１８の一端に巻回されたコ
イルばねからなる一方向クラッチＡで、駆動軸１１の回
転を一方向のみ、すなわちコイルばねの巻回方向時のみ
、波形フィルター■に伝え、他方向の回転時には、コイ
ルばねが大径となり、駆動軸１１との間でスリップさせ
、波形フィルター■に回転を伝えないようにするもので
ある。

２５は、駆動軸１１の他端で上記補打撃部２１との間に
回転自在に支持された連結具Ａ１２６は、一端が連結具
Ａ２５に支持され、他端部は駆動軸１１に巻回されたコ
イルばねからなる一方向クラッチＢで、上記一方向クラ
ッチＡ２４と同一方向にのみ回転を伝達する。

２７は、駆動軸１１に取り付けられ、波形フィルター■
の軸受穴Ｂ１４をシールするパツキン板である。

２８は、上記波形フィルター１３の周囲を覆うように上
記枠壁板（に着脱自在に装着されたプレフィルタ−で、
一側にネット２９、その中央に支持穴３０、下方に上記
波形フィルター１１より除去された塵埃を外部に捨て去
るドアー３１を有している。

３２は、プレフィルタ−２８のネット２９の外面と当接
する除塵子で、その一端は支持穴３０を貫通し、上記連
結具Ａ２５と係脱自在に連結される連結具Ｂ３３が取り
付けられている。

３４は、枠壁板９に回転自在に支持された中間連結具で
、一側が上記回転具２２の歯車とかみ合っている。

３５は、中間連結具３４の他側に着脱自在に連結され、
本体ケース１に回動自在に取り付けられている伝達具３
５で、これは上記本体ケース１に集塵ケース５が結合さ
れた際、コードリール装置３により回転される。

この実施例の掃除機は以上のように構成されているので
、使用の際コードを本体ケース１より引き出すと、コー
ドリール装置３の回転力は、伝達具３５および中間連結
具３４を介して回転具２２に伝達される。

この回転具２２と結合されている駆動軸１Ｂも当然回転
する。

この結果駆動軸■に巻回されているコイルばねからなる
一方向クラッチＡ２４およびＢ２６は、それぞれコイル
ばねがしまり勝手になり、波形フィルター■および連結
具Ａ２５、連結具Ｂ３３を介して除塵子３２を回転させ
る。

また、駆動軸１８に結合されている補打撃部２３も当然
回転する。

このため、波形フィルター１３に附着している細塵は、
塵払い１７によりはじかれて除塵され、プレフィルタ−
２８内に落下する。

プレフィルタ−２８のネット面２９に附着している粗塵
は、除塵子３２の回転力により除塵される。

補打撃部２３は、波形フィルター１１も同一に回転して
いるために、除塵作用はしないものである。

このように、使用の際コードを引出すことにより、それ
ぞれの除塵を行える。

その後、掃除をすることにより、プレフィルタ−■で粗
塵を、波形フィルター■で細塵をそれぞれ捕える。

この時、それぞれのフィルター１３．２８が目詰りする
と、電動送風機２による吸引力が、全てシール用パツキ
ン１５にかかるため、波形フィルター１３は枠壁板９側
に移動させられ、枠壁板９も本体ケース１側に移動させ
る。

ところが回転具２２の中央部に設けられている移動防止
部２１が本体ケース１に当接し、波形フィルター１３、
枠壁板９の必要以上の移動を防止する。

以上説明したように、この考案による電気掃除機は、電
動送風機およびコードリール装置を内蔵した連通口を有
する本体ケース、この本体ケースの連通口部に着脱自在
に結合される集塵ケース、この集塵ケースの本体ケース
連通口に面する側に設けた開口部を閉塞するように着脱
自在に設けられ通気孔を有する枠壁板、この枠壁板に回
転自在に支持された円筒波形フィルター、上記枠壁板に
固定されかつ上記波形フィルターの中心側に配置されこ
のフィルターを除塵する塵払い、集塵ケースに設けられ
上記コードリール装置の駆動力で駆動される回転具、こ
の回転具に同心に固定され波形フィルターの中心部に配
置された駆動軸、およびこの駆動軸と波形フィルターの
間に介在されコードリール装置のコード引出方向への駆
動軸の回転で投入される一方向クラッチを備え、上記回
転具の回転中心部に上記本体ケースの連通口側に突出す
る移動防止部を形成し、この移動防止部を上記連通口側
に固定部材と対向させたものであるので、波形フィルタ
ーの目詰り時に、移動防止部が本体ケース側に圧接する
ことで、波形フィルターや枠壁板が必要以上に駆動軸軸
方向に移動するのを防止できるだけではなく、とくに、
移動防止部が回転具の中心部に設けられた筒状のもので
あるため、上記目詰り時の電気掃除機使用中にコードリ
ール装置のコードを引張ると、回転具は本体ケースとの
間の抵抗が小さいことによりスムーズに回転し、コード
の引出操作もスムーズに支障なくでき、さらに、移動防
止部を回転具に移動防止部を形成するだけであるため、
構成が簡単でコストもほとんど高くならない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、第２図は
そのフィルター装置の断面図である。 １・・・・・・本体ケース、２・・・・・・電動送風機
、３・・・・・・コードリール装置、４・・・・・・連
通口、５・・・・・・集塵ケース、訃・・・・・開口、
９・・・・・・枠壁板、１３・・・・・・円筒波形フィ
ルター、１７・・・・・・塵払い、１８・・・・・・駆
動軸、２１・・・・・・移動防止部、２２・・・・・・
回転具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機および巻ばねを駆動源とするコードリール装
   置を内蔵した本体ケース、この本体ケースの送風機への
   連通口部に着脱自在に結合される集塵ケース、この集塵
   ケースの上記連通口に対向するように設けられた開口部
   を閉塞するように着脱自在に設けられ通気孔を有する枠
   壁板、この枠壁板に回転自在に支持された円筒波形フィ
   ルター、上記枠壁板に固定されかつ上記波形フィルター
   の中心側に配置されこのフィルターを除塵する塵払い、
   集塵ケースに設けられ上記コードリール装置の駆動力で
   駆動される回転具、この回転具に同心に固定され波形フ
   ィルターの中心部に配置された駆動軸、およびこの駆動
   軸と波形フィルターの間に介在されコードリール装置の
   コード引出方向へ駆動軸の回転で投入される一方向クラ
   ッチを備え、上記回転具の回転中心部に上記本体ケース
   の連通口側に突出する移動防止部を形成し、この移動防
   止部を上記連通口側の固定部材と対向させたことを特徴
   とする電気掃除機。