JPS603414A - 立形小形デイ−ゼル機関のシリンタブロツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 軸を軸支するシリンダブロックに関する。

内燃機関におけるシリンダブロックは、爆発力をクラン
ク系に伝達させる部材であるとともに、クランク系の慣
性荷重、内部モーメントなどを支えなければならない最
も重要な強度メンバである。

しかも、シリンタブロックの設計の良否は、機関の大き
さ、重量、耐久性全般、さらには騒音などにも大きな影
響を及ぼすのみならす、機関に必要な多数の部分品がこ
れに装着され、きわめて重要なメンバである。

ところで、小形汎用ガソリン機関のシリンダブロックは
側蓋式といわれ、クランク軸の一方端はシリンダブロッ
クに、他方端は側蓋に支承されており、シリンダブロッ
クとクランクケースとは一体化し、側蓋開口部よりピス
トン及びクランク軸等を挿入し装着される構造になって
いる。しかしながら、この構造を爆発力の異なる小形デ
ィーゼル機関に転することは、シリンダブロックが前記
のような重要なメンバであるだけに不可能であった。

しかしながら、本発明者らは、小形汎用ガソリン機関の
側蓋式シリンダブロックの簡易性、グイキャストによる
量産性等のメリットが捨でがたく、鋭意試行した結果、
該側蓋に潤滑油ポンプを装着することにより、側蓋式で
もってディーゼル機関の爆発力に耐えることに到達し、
本発明が完成された。

以下、本発明の構成を添付図面に示す実施例にもとづき
詳細に説明する。第１図は本発明の実施例である小形の
空冷立形ディーゼル機関のシリンダブロック部分におけ
るクランク軸を切断した断面図、第２図は同図における
カム軸を切断した断面図を示す。

第１図において、１はシリンダフロックとクラ７／）ケ
ースとを一体としたシリンダブロック、２は該シリンタ
ブロック１に横架したクランク軸、３はシリンダブロッ
ク１に装着した側蓋であるので、クランク軸２はシリン
ダブロック１のメタル４と側蓋３に内蔵されたボールベ
アリング５とて支承されている。６はコンロッド、７は
クランク歯車で、第２図で示すカム歯車８と噛合う。側
蓋３とシリンダブロック１とは多数のボルト（図示せず
）でそのフランジ部で固着している。

第２図において、１０はカム軸で、シリンダブロック１
のメタル１１と側蓋３のボールベアリング１２とで支承
されている。１３．１３は吸排気弁用タペット、１４は
ガバナ歯車、１５はガバナウェイトを示す。

側蓋３とシリンダブロック１とてオイルパン１６を形成
し、該オイルパン１６には側蓋３よりオイルフィルタ１
７全抜差自在に臨設している。側蓋３にはキリ孔１８を
上下に貫通し、その−ド端をオイルフィルタ１７と連則
し、その中間を、前記したガバナ歯車１４固着の軸１９
と共通の軸とするトロコイドポンプ９に連通し、又、キ
リ孔１８の先端をクランク軸２の油孔２０を連通してい
る。

オイルフィルタ１７は、ブラスチソ製の筒体２１とプラ
スチック製の網体２２とからなり、筒体２１の基部には
前記キリ孔１８と連通する貫通縦孔２３を設け、該貫通
縦孔２３は網体２２内と連通ずる横孔２４が臨設してい
る。そして、オイルフィルタ１７をプラスチックの弾力
を利用して側蓋３の外方より押込んでいる。オイルフィ
ルタ１７の頭部はボルト３０及び座金３１により抜は止
めされている。

本実施例は以上のような構成になっているので、クラン
ク軸２及びカム軸１０はともＣと、１ジ・リンク。

ブロック１と側蓋３とで横架支承されて、機関の爆発力
等荷重を支持している。

殊に、クランク軸２を支承しているシリンダブロック１
のメタル４と側蓋３のボールベアリング５のうち、該ク
ランク軸２の機外に設けられたフライホイル（図示せず
）側のＰＴＯ軸を、側蓋３の側に設けたことから、側蓋
３のボールベアリング５がＰＴＯ側の軸受としている。

そのため、側蓋３の壁厚Ｅ内はボールベアリング５及び
シール２５を嵌め込むだけの厚さとするとともに、クラ
ンク軸２にかかる爆発力等の荷重を側壁３の取付ボルト
（図示せず）で支持している。

その結果、一般の機関のメインベアリングのキャップ取
付ボルトは不要とし、且つ、壁厚［を大きくとる・リフ
を設けることにより、深い椀体か形成できることから、
クランク歯車７及びカム歯車８等のギヤケース２６が形
成でる。

更に、側蓋３の壁厚（にキリ孔１８及びトロコイドポン
プ９が設けられることから、側蓋３の強度を充分確保で
きる点もさることながら、タイキャスト、キリ孔加工等
の生産性も側蓋単体加工であるため向」ニする。

以上型するに本発明（ｊ１立形小形ディーゼル機関のシ
リンダブロックに側蓋を備え、クランク軸のＰＴＯ側を
側蓋側としてクランク軸を側蓋及びシリンダブロックで
支承し、該側蓋に１、クランク軸支承用の軸受（ボール
ベアリング）及び圧送する潤滑油ポンプを内蔵するとと
もに、側蓋の椀体でギヤケースを形成して立形小形ディ
ーゼル機関のシリンダブロックであるから、次の効果を
奏する。

■側蓋式のシリンダブロックの構造の簡素化による量産
性及び部品点数の節減性を発揮することかできる。

■側蓋により軸受部材、潤滑油ポンプケース、ギヤケー
ス等を兼用しているので、機関全体が軽量小形とするこ
とができる。

■側蓋に各部品か内蔵できる大きさであるため、ディー
ゼル機関の燥発力に耐える強度か充分確保することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例で、クランク軸のところで切断
した断面図、第２図は同実施例でカム軸のところで切断
した断面図を示す。 １・・・シリンダブロック、２・・・クランク軸、６・
・・側蓋、５・・・ボールヘアリング、９・・・トロコ
イドポンプ、２６・・・ギヤケース 代理人弁理士　岡　部　吉　彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 機関のシリンダブロックに側蓋を備えζクランク軸のＰ
   　Ｔ　Ｏ軸側を側蓋側として、クランク軸を側蓋及びシ
   リンダブロックで支承し、該側蓋に、クランク軸支承用
   の軸受及び潤滑油を圧送する潤滑油ポンプを内蔵すると
   ともに、側蓋の椀体でギヤケースを形成した立形小形デ
   ィーゼル機関のシリンダブロック