JPS603265B2

JPS603265B2 - Ｓｅｃａｍ方式カラ−テレビジョン信号記録再生方式

Info

Publication number: JPS603265B2
Application number: JP53159745A
Authority: JP
Inventors: 邦夫関本; 一朗有村; 長寿郎山光; 章文井手; 美継渋谷
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1978-12-20
Filing date: 1978-12-20
Publication date: 1985-01-26
Also published as: JPS5583389A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はＳＥＣＡＭ方式カラーテレビジョン信号の記録
再生方式に関するもで、特に、記録時にＳＥＣＡＭ方式
カラーテレビジョン信号の搬送色信号を分周して低周波
に変換して記録し、再生時に再生低周波搬送色信号を元
の周波数に変換する方式に関するものである。

従来の２ヘッドヘリカルスキャンＶＴＲでは第１図に示
すように、回転ヘッドにより記録された記録トラックＴ
の隣接するトラック間の信号妨害を防ぐための適当なガ
ードバンドＷが設けられている。

このようなＶＴＲでカラーテレビジョン信号を記録する
代表的な信号処理方法のブロック図を第２図に示し、簡
単に説明する。入力端子１に入ったカラーテレビジョン
信号は低域フィル夕２、帯域フィル夕３により、輝度信
号と色信号（搬送波周波数ｆｃ）に分離される。輝度信
号は周波数変調器４で変調され、高城フィル夕５でその
低域を除去される。一方色信号は周波数ｆｃ＋ｆｓ′な
る発振器６の出力と周波数変換器７で低域（搬送波周波
数ｆｓ′）に変換され、低減を除去された輝度信号の周
波数変調信号に重畳され記録増幅器８、ヘッド９を通じ
てテープに記録される。再生時、ヘッド９より、ヘッド
アンプ１０を通じて再生された信号は、高城フィル夕１
１、低域フィル夕１２によって、周波数変調された輝度
信号と低域に変換された色信号に分離され、輝度信号は
周波数復調器１３で復調される。色信号は、周波数ｆｃ
十ｆｓ′なる発振器１４の出力と周波数変換器１５でも
との周波数ｆｃにもどされ、輝度層‐号と加えられ、出
力端子１６に再生カラーテレビジョン信号が得られる。
上述の小型ＶＴＲで高密度化をはかるための方法に、第
１図に示したガードバンドをなくする方法が考えられて
いる。

この場合、走行むら、五換時のＩＪニアリティ差等によ
り、再生時ヘッドが本来再生すべきトラックのみならず
、隣接するトラックにわたって走行し、隣接トラックの
信号を妨害信号として拾うことになる。これを妨ぐため
、２つのヘッドギャップ間に角度（アジムス角）を設け
る方法がある。この時の記録軌跡を第３図に示す。第３
図において、ＡヘッドがＡトラックを再生している時、
ＢトラックにまたがってもＡヘッドのギャップとＢトラ
ックに記録された軌跡にはＱの角度差があるため、アジ
ムス損失によりＢトラックよりの信号は減衰する。この
アジムス損失は記録波長が短か〈、アジムス角度Ｑが大
きい程大きい。例えばＡ，Ｂヘッドのアジムス角度を±
６０〜±７０（Ｑ；１〆〜１４０）とすると、第２図の
記録方式では、輝度信号に関しては周波数変調され、周
波数が十分高いため、アジムス損失により隣接信号の妨
害を十分防ぐことができる。ところが色信号については
輝度信号の帯城との兼ね合い他からｆｓ′は通常６００
〜７０皿日２に設定されるため、アジムス損失だけでは
十分隣接妨害を除去することができない。十方、ＳＥＣ
ＡＭ方式カラーテレビジョン信号の色信号は、第４図に
示すように、Ｒ−Ｙ信号で４．４０８ＭＨＺの搬送波Ｄ
Ｒ′をＢ−Ｙ信号で４．２８ＭＨＺの搬送波ＤＢ′を周
波数変調し、１ラインごとに交互に送られており、変調
周波数偏移は両信号で３．９ＭＨＺ〜４．８ＭＨＺに及
び、側帯波として土５０皿ＨＺの帯域をとると、３．４
ＭＨ２〜５．３ＭＨＺに拡がる。このような信号を第２
図の方法で例えばｆｃ＋ｆｓ＝９Ｍ日２で低域に変換す
ると、第５図に示すようにＤＲ′は５９必ＨＺ、Ｄｓ′
は７５皿ＨＺになり、周波数偏移は０．２けＨＺ〜１．
１ＭＨＺ、側帯波の帯城は０〜１．８ＭＨ２になる。こ
のような低周波で広い帯域の信号を第３図のようなパタ
ーンで記録するとァジムス損失では、隣接信号の妨害を
防ぐことは難しい。また色信号の帯域が制限されるため
、低域に変換後特に低い周波数になる色信号に関しては
色反転現象を生じやすい。これらの現象を少なくするた
めには、変換色信号周波数をもっと高くすれば良いが、
第５図の場合でも側帯波の帯城は１．８ＭＨＺにまで及
び輝度信号帯城との関係でそれ程上げられない。以上の
点にかんがみ、ＳＥＣＡＭ方式カラーテレビジョン信号
をガードハンドを設けることなく、隣接妨害を防ぎ、か
つ有効に帯城を利用し、色反転現象を防ぐ方式が提案さ
れた。その方式の色信号処理ブロック図を第６図に示し
説明する。輝度信号系は第２図と同じであるので省略し
ている。第６図において、第２図と同じ番号は同じもの
を表わし同じ動作をする。帯域フィル夕３により分離さ
れた色情号（搬送波周波数をｆｃで代表する）は４分周
器１７で搬送波周波数ｆｓ＝ｆｃ／４に分周され、周波
数変調された輝度信号の低域に童畳して記録される。こ
のときの記録される色信号の周波数スベクトラムは第７
図に示すようにＤＲ′は１．皿ＭＨＺに、ＤＢ′は１．
０母ＭＨＺに、周波数偏移は０．斑ＭＨＺ〜１．２ＭＨ
Ｚになり、側帯域を入れても０．９ＭＨｚ〜１．７ＭＨ
Ｚの帯城になる。これを第５図と比べると搬送波周波数
は高く、周波数偏移１′４になっている。従って側帯波
のエネルギーも１／４になっており、エネルギー成分の
大きい周波数偏移の部分は０．９母ＭＨＺ〜１．２ＭＨ
Ｚで、また側帯波の帯域を５０皿ＨＺとっても最低０．
９ＭＨ２であるので、ァジムス損失で十分隣接信号の妨
害を防ぐことができ、色信号帯城も第５図の場合に比べ
て十分広くとれるので色反転現象も生じない。このよう
に記録された色信号は、再生時、低域フィル夕１２によ
って輝度信号と分離され４溝倍器１８によってもとの周
波数ｆｃにもどされ、復調された輝度信号と加えられ、
出力端子１６に隣接妨害や色反転のない良好な再生ＳＥ
ＣＡＭ信号を得ることができる。本発明は第６図で示し
た方式を実現するための具体的な構成を提供するもので
ある。

第８図に本発明の一実施例を示し説明する。第８図にお
いて、第２図、第６図と同じ番号は同じものを表わし同
じ動作をする。輝度信号系は第２図および第６図と同じ
である。帯城フィル夕３の出力である色信号（周波数ｆ
ｃ）は、ＳＥＣＡＭ信号のベルフィルタ特性に従って、
中心心周波数（４．２８８ＭＨＺ）より離れるに従って
振幅が大きくなっている。この振幅特性を平坦にするた
め帯城フィル夕３の出力は逆ベルフィル夕１９に通され
た後、リミツタ２川こよって整形され、フリップフロッ
プのような４分周器１７によって搬送波周波数をｆｓ（
＝ｆｃ／４）に分周される。この４分周器１７の出力信
号は矩形波であるため奇数倍の高周波をもつているので
、低域フィル夕で高調波を除かれるとともに、帯域フィ
ル夕３の出力と同じ振幅特性をもたせるための記録ィコ
ラィザーに通される。２１はその低域フィル夕と記録ィ
コラィザーである。

２１の出力はちようど帯域フィル夕３の出力を振幅特性
はそのままで１／４に分周したものであり、第７図のよ
うな周波数スベクトラムをもち、周波数変調された輝度
信号に童畳して記録される。

再生時は、低域フィル夕１２により輝度信号と分離され
た色信号（周波数ｆｓ）は、記録と逆特性をもつ再生ィ
コラィザー２２によって振幅特性を平坦にされ、非線形
回路であるリミツタ２３に導かれる。

リミッタ２３の出力は第９図に示すようにｆｓと高調波
成分、ａｓ，８ｓ・・・・・・の成分をもち、その搬送
波のエネルギーはｆｓをＷ旧とすると、漁は約一１比旧
、ａｓは約一１４ｄＢ……となり、また周波数偏移はｆ
ｓが０．９母ＭＨ２〜１．２ＭＨＺ、３ｓは２．８ＭＨ
ｚ〜３．８ＭＨｚ、５ｆｓは４．８ＭＨｚ〜６‐ｍＭＨ
ｚに側帯波を土５００ＫＨＺとった時の帯域は、ｆｓが
０．９ＭＨＺ〜１．７ＭＨＺ、乳ｓが２．３ＭＨＺ〜４
．１ＭＨ２、８ｓが４．３ＭＨＺ〜６．９ＭＨＺになる
。リミッタ２３の出力より低域フィル夕２４、帯城フィ
ル夕２５により、それぞれ第９図のｆｓとその高調波成
分の１つ乳ｓの成分が取り出され、周波数変換器２６、
帯域フィル夕２７により、それらの和周波数をもつ色信
号（周波数４ｆｓ＝ｆ。）が得られる。この帯域フィル
夕２７の出力信号は振幅成分をもっていないので、ベル
フィルタ２８でＳＥＣＡＭ信号の振幅成分を与え、復調
された輝度信号と加えて出力端子１６に前述のように良
好な再生ＳＥＣＡＭ信号を得ることができる。更に、本
発明による方式によれば、再生時リミッタ２３により記
録再生時に生じる振幅変動を除去するとともにリミッタ
効果により、変調ノイズを減少せしめることができＳ／
Ｎの良い色信号を再現することができる。

また、第９図でわかるように、４遼倍の過程でスベクト
ラムの重なりがなく、このように、本発明では、再生時
の再生色信号の逓倍過程でスベクトラムの重なりがなく
、ビート防筈が生じにくいものである。すなわち、４逓
倍を通常の手法、例えば、２濁倍した後に、さらに２逓
倍して４逓倍信号を得るよう緩成した場合は、第１０図
に示すように、再生色信号ｆｓを２逓倍する段階で、Ｆ
Ｍ波の側帯波帯城がオーバーラップする領域が存在し、
この成分はモワレ成分となり、カラーテレビジョン受像
機でビート成分となって現はれる。

このような方法にくらべ、本発明は低域変換ミれた再生
搬送色信号を非線形回路を通すことによって得られる基
本波成分と高調波成分とを周波数変換器に印加し、その
和の周波数成分を得て元の搬送色信号を得るため、前述
のようなオーバーラップ領域が存在せず、ビート成分が
発生しないものであり、良好なＳＥＣＡＭ信号の記録再
生が望めるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の小型ＶＴＲの記録軌跡図、第２図は、
従来のカラーＶＴＲの信号処理方式を示すブロック図、
第３図は、高密度４・型ＶＴＲの記録軌跡図、第４図は
、ＳＥＣＡＭ方式カラーテレビジョン信号の色信号の周
波数スベクトラム図、第５図は従釆のカラーＶＴＲのＳ
ＥＣＡＭ色信号の記録スベクトラム図、第６図は、ＳＥ
ＣＡＭ信号の高密度化記録方式の信号処理を示すブロッ
ク図、第７図は、第６図の記録方式の色信号の記録スベ
クトラム図、第８図は、本発明の一実施例を示すブロッ
ク図、第９図は、本発明における色信号スベクトラム図
、第１０図は従来方式の色信号スベクトラム図である。１・・・入力端子、３，２５，２７・・・帯域フルタ、
８・・・記録増中器、１０・・・ヘッドアンプ、１２，
２４…低域フィル夕、１６・・・出力端子、１７・・・
４分周器、２０・・・逆ベルフィル夕、２１・・・記録
ィコライザー、２２・・・再生イコライザー、２３・・
・リミツタ、２６・・・周波数変換器、２７・・・ベル
フィルタ。第１図第２図第３図第４図第５図第６図第７図第８図第９図第１０図

Claims

【特許請求の範囲】１記録すべきＳＥＣＡＭ方式カラーテレビジヨン信号
より搬送色信号を分離し、その搬送色信号を分周して低
周波に変換して記録し、再生時、再生された低周波搬送
色信号からその高調波搬送色信号を作成し、前記低周波
搬送色信号と前記高調波搬送色信号を周波数変換しても
との周波数の搬送色信号を得ることを特徴とするＳＥＣ
ＡＭ方式カラーテレビジヨン信号記録再生方式。２搬送色信号を１／４の周波数に分周して記録し、再
生時に再生された低周波搬送色信号を非線形回路を通す
ことによって、その基本波成分信号と３倍の高調波成分
信号を得て、この３倍の高調波成分信号と基本波成分信
号との周波数的和出力を得て、元の周波数の搬送色信号
を得ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のＳ
ＥＣＡＭ方式カラーテレビジヨン信号記録再生方式。