JPS6032008Y2

JPS6032008Y2 - 回転式小物品収納庫

Info

Publication number: JPS6032008Y2
Application number: JP1980030585U
Authority: JP
Inventors: 卓介家村; 光後藤; 弘志駒木
Original assignee: 株式会社岡村製作所
Priority date: 1980-03-11
Filing date: 1980-03-11
Publication date: 1985-09-25
Also published as: JPS56132204U; US4379602A; US4531789A

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、枠体内に、上下方向に適宜間隔を設けて、複
数段敷設した無端のレール上を、無端のけん引チェーン
に、所要間隔を設けて着脱自在に取付けた多数のコンテ
ナを旋回走行させるとともに、随時停止させうるように
し、このコンテナに、多種類の小物品を収納するととも
に、必要とする物品を容易に取出しうるようにした、例
えば、電子機器の組立工場に設置して効果的な、回転式
小物品収納庫に関するものである。

本考案の目的とするところは、内外に車輪を有する取付
板を長円状をなす内外の軌道上を旋回走行させる場合に
、その半内部における車輪の回動軌跡と、軌道との間に
生ずるずれ、特に内周側におけるずれを解消しようとす
るものである。

本考案による回転式小物品収納庫は、間隔をへだてて枠
体に立設された６軸に枢着されるスプロケットと、多数
の短冊状の連結板の端部同士が垂直ピンをもって互いに
連結され、かつ垂直ピンの下端部外周にはローラを有す
るとともに、前記スプロケット間に水平をなして掛は回
された無端状のけん引チェーンと、前記スプロケットの
少なくとも一方を回転させるモーターと、前記けん引チ
ェーンに所要の間隔をもって止着され、かつ外周寄りの
下面に取付けられた水平軸回りの車輪及び内周側の立上
片に取付けられた水平軸回りの車輪とを有し、かつコン
テナを着脱自在に載置しうる取付板と、前記車輪を案内
するべく枠体に敷設された長円状をなす水平な外レール
と、該外レールの内方に、前記車輪を案内するべく枠体
に敷設された内レールと、内外レール間に、前記レール
の直線部と平行をなすように枠体に敷設され、かつロー
ラを案内する１対の案内溝とを備えてなる移送ユニット
を、枠体の上下に複数段重設してなり、各モーターの回
転により各段のコンテナを垂直軸回りに旋回走行させる
とともに、前記案内溝を有しない半内部においては、コ
ンテナの荷重が連結板を介してスプロケットに支持され
、かつスプロケットの回転駆動力は、垂直ピンを介して
けん引チェーンに伝わるようにしてなるものである。

以下、添付の図面に基いて具体的に説明する。

枠体１の外周部には、水平をなす長円状の外レール２が
、上下に所要間隔を設けて、所要段敷設され、各外レー
ル２の内方には、外レール２の直線部と所定間隔を隔て
て平行をなす前後の内レール３，３が、外レール２より
若干高所に敷設されている。

両レール２，３の間には、外レール２の直線部と等高か
つ平行をなす縦断面形Ｕ字状の案内溝４′力く敷設され
ている。

枠体１における右方と左方の両手内部の中心には、それ
ぞれ、第１心軸５及び第２心軸６が立設されている。

第１心軸５には、上記案内溝４と等高かつ前後両案内溝
４の間隔と等しい径をなす円板状の第１駆動スプロケツ
ト７と、第１駆動スプロケツト７の上方と下方にあって
、それぞれ第１駆動スプロケツト７と一体をなす第１駆
動スプロケツト８と、伝動スプロケット９が枢設されて
いる。

枠体１における第１心軸５の右方には、外レール２の各
段に対応する下向を向くモータ１０が、上下方向に千鳥
状に配設され、各モーター１ｏ軸上の原動スプロケット
１１は、上記伝動スプロケット９に、無線チェーン１２
をもって連系されている。

上記第２心軸６には、寸法及び高さが、それぞれ、上記
第１駆動スプロケツト７および第１連動スプロケツト８
と同様の第２駆動スプロケツト１３、および第２連動ス
プロケツト１４が枢設されている。

両連動スプロケット８と１４は、連係チェーン１５をも
って連係されており、モーター１０の回転により、両連
動スプロケット７と１３は、同方向に等速で回転させら
れる。

１６は、小物品を収納する方形のコンテナで、第４図に
示すように、その直下において平行をなす取付板１７に
おける進行方向の両端に設けた上向折曲片１７ａに、着
脱しうるようにして装着されている。

各取付板１７の外側下部には、進行方向に並ぶ２個の水
平軸回りの車輪１８．１８が枢着され、また、取付板１
７の内側端に曲設された立上り片１７ｂには、進行方向
に並ぶ２個の水平軸回りの車輪１９．１９が枢着されて
いる。

各車輪１８．１９が、それぞれ上記両レール２．３に乗
ることにより、コンテナ１６は、レール２，３上に支持
されている。

２０は、直列状に並べた多数の短冊状の連結板２１の端
部同士を、垂直ピン２２をもって枢着してなる、上下方
向に屈撓し得ない無端のけん引チェーンで、各ピン２２
の下端部外周には、ローラー２３が懸垂状態で枢着され
ローラ２３は、上記案内溝４に係合している。

上述構成の収納庫において、適宜のモーター１０を起動
すれば、そのモーター１０に連係されている第１駆動ス
プロケツト７は、対応する第２駆動スプロケツト１３と
共に回転し、両駆動スプロケット７．１３に掛は回され
たけん引チェーン２０は、多数のコンテナ１６を伴い回
転する。

この際内レール３及び案内溝４の敷設されている直線部
では、取付板１７の外側及び内側における車輪１８．１
９は、それぞれ、外レール２及び内レール３に乗って、
また、内レール３及び案内溝４の欠除する半内部では、
けん引チェーン２０の垂直ピン２２におけるローラー２
３が第１駆動スプロケット７もしくは第２駆動スプロケ
ツト１３に係合することにより、枠体１内を旋回走行す
る。

従って、モーター１０の選択と、その運転停止を、図示
を省略した電子装置をもって制御することにより、所望
の物品を収容したコンテナ１６を、所定の物品出入場所
に、最短距離を通って、自動的に搬送停止させることが
できる。

所望の物品は、コンテナ１６ごと取付板１７より取り外
すか、あるいは、コンテナ１６より必要個数だけ取じ出
せばよく、また物品をコンテナ１６に収納するには、逆
の操作をすればよい。

第１図に示すように、本収納庫は、極めて多数のコンテ
ナ１６を備えているので、多種類の物品を区分して収納
することができ、しかも、本収納庫の周囲に、所定の物
品出入場所のみ空所を設ければ、すべてのコンテナ１６
に物品を出し入れすることができるので、限られた工場
の床面積を有効に使用することができる。

また、各段の移送ユニットにおけるコンテナ１６群を、
それぞれ単独に走行させうるので、各段の物品を同時に
出し入れすることができ、たとえば、多種類の部品を必
要とする電子機器組立工場等に使用すれば、生産能率の
向上に資すること甚だ大である。

さらに、本収納庫は、長円状の軌道における直線部にお
いては、取付板の荷重を内外の車輪を介して内外レール
に支持させ、案内溝は案内のみに使用する構成としたた
め、案内溝に荷重が掛らず、軽量構造とすることができ
るとともに、内外レールの幅方向の寸法誤差の許容範囲
を大きくできる利点がある。

また、長円状の軌道における半円部においては、案内溝
をなくし、スプロケットと歯合する垂直ピンを介してけ
ん引チェーンを案内するようにしたため、円滑かつ静粛
な運転ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の小物品収納庫の正面図、第２図は、
同じく要部の拡大平面図、第３図は、第２図Ａ−Ａ線断
面図、第４図は、第１図要部拡大図、第５図は、第４図
Ｂ−Ｂ線断面図である。１・・・・・・枠体、２・・・・・・外レール、３・・
・・・・内レール、４・・・・・・案内溝、５，６・・
・・・・６軸、７・・・・・・第１駆動スプロケツト、
８・・・・・・第１連動スプロケツト、９・・・・・・
伝動スプロケット、１０・・・・・・モーター１１・・
・・・・原動スプロケット、１２・・・・・・無端チェ
ーン、１３・・・・・・第２駆動スプロケツト、１４・
・・・・・伝動スプロケット、１５・・・・・・連係チ
ェーン、１６・・・・・・コンテナ、１７・・・・・・
取付板、１７ａ・・・・・・折曲片、１７ｂ・・・・・
・立上り片、１８，１９・・・・・・車輪、２０・・・
・・・けん引チェーン、２１・・・・・・連結板、２２
・・・・・・ピン、２３・・・・・・ローラー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

間隔をへだてて枠体１に立設された６軸５，６に枢着さ
れるスプロケット７．１３と、多数の短冊状の連結板２
１の端部同士が垂直ピン２２をもって互いに連結され、
かつ垂直ピン２２の下端部外周にはローラ２３を有する
とともに、前記スプロケット７．１３間に水平をなして
掛は回された無端状のけん引チェーン２０と、前記スプ
ロケッ）７，１３の少なくとも一方を回転させるモータ
１０と、前記けん引チェーン２０に所要の間隔をもって
止着され、かつ外周寄りの下面に取付けられた水平軸回
りの車輪１８及び内周側の立上片１７ｂに取付けられた
水平軸回りの車輪１９とを有し、かつコンテナ１６を着
脱自在に載置しうる取付板１７と、前記車輪１８を案内
するべく枠体１に敷設された長円状をなす水平な外レー
ル２と、該外レール２の内方に、前記車輪１９を、案内
するべく枠体１に敷設された内レール３と内外レール２
，３間に、前記外レール２の直線部と平行をなすように
枠体１に敷設され、かつローラ２３を案内する１対の案
内溝４，４とを備えてなる移送ユニットを、枠体１の上
下に複数段重設してなり、各モータ１０の回転により各
段のコンテナ１６を垂直軸回りに旋回走行させるととも
に、前記案内溝４を有しない半内部においては、コンテ
ナ１６の荷重が連結板２１を介してスプロケット７．１
３に支持され、かつスプロケット７．１３の回転駆動力
は、垂直ピン２２を介してけん引チェーン２０に伝わる
ようにしたことを特徴とする回転式小物品収納庫。