JPS6027985Y2 - 時計の指針帰零機構 - Google Patents

時計の指針帰零機構

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JPS6027985Y2
JPS6027985Y2 JP9668179U JP9668179U JPS6027985Y2 JP S6027985 Y2 JPS6027985 Y2 JP S6027985Y2 JP 9668179 U JP9668179 U JP 9668179U JP 9668179 U JP9668179 U JP 9668179U JP S6027985 Y2 JPS6027985 Y2 JP S6027985Y2
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JP
Japan
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zero
heart cam
buffer
lever
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Expired
Application number
JP9668179U
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JPS5613771U (ja
Inventor
友則 佐野
徳彦 中村
Original Assignee
リズム時計工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計の指針帰零機構の改良に関し、帰零時の指
針とび現象を防止するものである。
近年、アナログ表示時計の高精度化が進み、正確な時刻
修正機構の必要性が高まっている。
時刻修正において、正確に標準時刻と時計表示時刻とを
一致修正させる手段として効果的なものに指針の帰零修
正があげられる。
この方式によれば、使用者は時報と同時に帰零操作をす
るだけで正確な時刻修正が行なえることになる。
しかしながら、従来の帰零機構では、指針とび現象が発
生するという問題を生じていた。
指針とび現象とは、帰零動作後に指針が若干回転方向側
にずれてしまうもので、特にステップ運針時計において
は、指針と文字板の目盛とのずれが発生するため問題と
なっていたものである。
この指針とび現象は、帰零による急激な回転作用の後の
停止動作における回転応力が指針と指針パイプとの結合
力を超えた場合に生じてしまう。
指針と指針パイプとを圧入により結合させているものに
おいては、この指針とび現象は避けられない問題として
、その解決が望まれていた。
本考案は上記従来の問題を解決したものであって、その
目的は帰零時での指針とび現象を防止することにある。
本考案は上記目的を遠戚するために、指針軸に設けたハ
ートカムを備えた指針帰零機構において、地板に回転自
在に軸支された回転軸と、回転軸に設けられハートカム
と当接してハートカムを押圧回転させる規正体と、回転
軸と一体回転可能に説けられた弾性部材からなる操作レ
バーと、操作レバーと一体に設けられ、地板側に緩衝突
起が突設された弾性部材からなる緩衝レバーと、操作レ
バーに立設され、外部操作可能な操作ツマミと、地板上
面に設けられ、前記緩衝突起が嵌入できる四部と、緩衝
突起が凹部から離脱された際に、規正体をハートカムか
ら離す弾性部材と、を備えたことを特徴とする。
以下、好適な実施例に基づき本考案を詳細に説明する。
本考案の実施例は第1図〜第3図によって示されている
第1図は本考案に係る時計の秒針帰零機構の斜視図を示
すものである。
秒針車10は秒針軸12に対してスリップ回転可能に結
合しており、秒針軸12の帰零回転が他の時刻表示輪列
に影響を与えないようになっている。
秒針軸12は上板2と中板4により回転可能に軸支され
、図示は省略したが先端に秒針剣が圧入固定される。
また秒針軸12にはハートカム14が固着されている。
回転軸24は上板2と中板4により回動可能に軸支され
、中程に規正体20が固着形成されている。
この回転軸24には一方端に操作レバー30が固着形成
されている。
ここにおける操作レバー30は、本考案に係る規正体と
操作部とを連結した弾性変形可能な部材にあたり、適位
な弾性変形により指針とび現象を防止することができる
この操作レバー30の弾性変形動作を果たすためには、
該レバー30を肉博の金属材あるいは合成樹脂材にて成
形すればよい。
一方、操作レバー30には操作ツマミ32が形成されて
おり、この操作ツマミ32がダストカバー6に設けられ
た長円孔8から突出することによって、使用者の帰零操
作を可能としている。
本考案実施例の秒針帰零機構においては、緩衝レバー3
4、突起36および円筒状突起3の構成により、秒帰零
保持機能と規正体20の回動応力を緩衝させる機能を有
している。
秒帰零保持機能は正確な時刻修正操作を可能とするため
のものであり、該緩衝機能は指針とび現象を一定範囲の
条件のもとに防止する役目を果たす。
緩衝レバー34は操作レバー30と一体に形成され、延
威された先端に緩衝突起36が形成されている。
上板2には円筒状突起3が形成されている。
コイルバネ40は一端が上板2に係止され、他端が緩衝
レバー34に係止されることにより、操作レバー30に
対して帰零操作後の復帰力を与える。
次に第1図および平面方向から見た動作説明図としての
第2図に基づき、本考案の帰零動作について説明する。
時刻修正に伴なう秒針帰零操作は、°操作レバー30を
矢印A方向に移動させることにより果される。
実際には使用者が操作ツマミ32を矢印A方向に移動さ
せることにより、上記レバー30の移動が得られること
になる。
そしてこの操作レバー30の移動は回転軸24を矢印B
方向回動させよって規正体20がハートカム14を押圧
回転させることにより適正なる秒針剣の帰零制御が果さ
れる。
第1図および第2図は帰零操作時の動作位置を示してお
り9通常運針状態での帰零構成の位置は2点鎖線14’
、20’、30’、32’、34’、36’および40
′にて示されている。
本考案実施例の帰零動作においては、緩衝レバー34の
緩衝突起36が円筒状突起3と帰零動作最終段階に係接
する。
具体的には第3図の拡大断面図に示すように、緩衝突起
36がまず最初に円筒状突起3の外壁に衝突し、その後
、該突起36が該突起3の外壁を乗上げ円筒内に嵌入す
ることである。
この動作によって操作ツマミ32自体の移動速度が最終
段階で緩衝されるので、規正体20はハートカム14へ
の押圧力が緩衝される効果を得ることができ、よってハ
ートカム14は帰零回転位置での停止制御がなめらかに
行なえることが理解される。
このことは、ハートカム14の帰零回転後の停止動作の
応力が緩衝されることにより弱められることを意味し、
一定範囲以下の帰零動作応力では秒針とび現象を防止で
きる。
熱論、ここでの秒針とび現象が防止できる帰零応力範囲
は、従来の緩衝機構をもたない帰零機構より広範囲とな
るわけで、実施例としての特徴的な構造としてあげられ
るものである。
一方、本考案実施例では、緩衝レバー34の緩衝突起3
6が円筒状突起3内に嵌入することによって帰零動作位
置での保持力を得ることができる。
このことは、秒針剣の簡単でしかも正確な時刻修正操作
に関して大きな特徴を与えることができる。
なぜなら、正確な時刻修正操作は時計側、分針側および
秒針剣の全てを標準時刻と一致させる必要があり、その
為には秒針剣を帰零位置に保持した状態にて他の時刻表
不側を修正することが望ましいからである。
本考案に係る指針とび現象の防止構造としての操作レバ
ー30の機能について説明する。
一定範囲の帰零応力においては上記緩衝機構により指針
とび現象が防止されることは上述したが、この操作レバ
ー30においてはどんなに大きな帰零応力によっても該
現象が防止されることを特徴とする。
指針とび現象とは指針表示軸(あるいはパイプ)が帰零
の為に回転味その回転が急激に停止させられることによ
り生じる応力が、指針と指針表示軸との結合力を超えた
ときに発生する問題である。
本考案に係る操作レバー30の働きは、帰零時の指針表
示軸を急激に停止させないことにより、指針とび現象を
根本的に解決するものである。
具体的に記すと、第2図においてハートカム14が規正
体20により回転させられた場合の回転方向を×とすれ
ば、ハートカム14は×方向の回転応力を受ける。
そしてこの回転応力はハートカム14が規正体20によ
って帰零位置(実線にて示される位置)に回転した後に
、若干余分に×方向にハートカム14を回転させること
(図において14″の位置)により適正に減衰させられ
る。
これは操作ツマミ32の最終段階の移動時に緩衝レバー
34の緩衝突起36が円筒状突起3を乗り上がることに
より、操作ツマミ32自体の移動速度が緩衝され、かつ
、弾性変形可能な操作レバー30により、規正体20が
ハートカム14の帰零停止の際の応力により若干角度移
動する(図において20″の位置)ことができるからで
ある。
ハートカム14は、実線に示す位置から14″にて示す
位置まで回転することにおいて、操作レバー30を弾性
変形させるとともに、回転応力が減衰させられ、一旦停
止した後に今度は矢印Y方向に若干回転して実線にて示
す位置に停止する。
したがって、秒針軸12と秒針側(図示なし)との間に
生じる反結合力はきわめて小さなものとなり、従来にて
問題となっていた指針とび現象は生じない。
帰零解除操作は、単に操作ツマミ32を矢印C方向に押
すだけでよい。
そうすることによって、操作レバー30は弾性部材40
の弾性復帰力により通常状態まで復帰する。
以上、本考案は規正体、操作レバー、操作ツマミを一体
成形し、操作レバーを弾性変形可能とすると共に該操作
レバーと一体に設けられ弾性を有する緩衝レバーの緩衝
突起が地板の突起を弾性的に乗り上げ可能としたことに
より、操作ツマミの移動を緩衝すると共に操作レバーの
弾性変形にてハートカムの慣性回転を除々に減衰可能と
し、これによって不正なる指針とび現象を防止できる。
また、操作レバーの弾性力のみでハートカムの回転力を
除々に減衰できるので、他の弾性部材と操作レバーの弾
性力の調整が不要である。
さらに、部品点数が少ないので組立が簡単であり、極め
て実用的装置の高い時計の指針帰零機構を提供するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案実施例を示し、第1図は時計の
秒針帰零機構の斜視図。 第2図は平面方向から見た秒針帰零機構の動作説明図。 第3図は緩衝レバーの動作を示す拡大断面図。 10・・・秒針車、12・・・秒針軸、14・・・ハー
トカム、20・・・規正体、30・・・操作レバー 3
2・・・操作ツマミ、3・・・突起、34・・・緩衝レ
バー 36・・・緩衝突起、40・・・弾性部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 指針軸に設けたハートカムを備えた指針帰零機構におい
    て、地板に回転自在に軸支された回転軸と、回転軸に設
    けられハートカムと当接してハートカムを押圧回転させ
    る規正体と、回転軸と一体回転可能に設けられた弾性部
    材からなる操作レバーと、操作レバーと一体に設けられ
    、地板側に緩衝突起が突設された弾性部材からなる緩衝
    レバーと、操作レバーに立設され、外部操作可能な操作
    ツマミと、地板上面に設けられ、前記緩衝突起が嵌入で
    きる凹部と、緩衝突起が凹部から離脱された際に、規正
    体をハートカムから離す弾性部材と、を備えたことを特
    徴とする時計の指針帰零機構。
JP9668179U 1979-07-13 1979-07-13 時計の指針帰零機構 Expired JPS6027985Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP9668179U JPS6027985Y2 (ja) 1979-07-13 1979-07-13 時計の指針帰零機構

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JP9668179U JPS6027985Y2 (ja) 1979-07-13 1979-07-13 時計の指針帰零機構

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JPS5613771U JPS5613771U (ja) 1981-02-05
JPS6027985Y2 true JPS6027985Y2 (ja) 1985-08-23

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JP9668179U Expired JPS6027985Y2 (ja) 1979-07-13 1979-07-13 時計の指針帰零機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015166717A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 セイコーインスツル株式会社 時計表示機構、時計用ムーブメント及び時計

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JPS5613771U (ja) 1981-02-05

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