JPS602742Y2 - 刈取機の分草装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、刈取機の前部低位置にあって圃場の倒伏殻
稈の分草、掬い上げ作用を行なう分草装置に関するもの
である。

従来技術とその問題点 例えば、実公昭４９−２８７４５号公報に示されている
構成は、分草体を上下に調節して圃場の殻稈を掬い上げ
る角度を変更し、倒伏した殻稈でも分草・掬い上げがで
きるものとなしている。

しかし、分草体の調節の前後において１、その分草体と
殻稈引起し装置との関係傾斜角度が変化し、圃場の殻稈
を確実に殻稈引起し装置に誘導し難い欠陥がある。

問題を解決するための技術的手段 機体の前方で殻稈引起し装置の前側まで延出させた第１
分草杆の先端部分に、第２分草杆を横軸の周りに地面に
対して上下回動固定自在に設け、この第２分草杆の先端
部分には、前記殻稈引起し装置と同方向に傾斜する分草
体を、前述の第２分草杆に対して傾斜角が調節できるよ
うに上下回動固定可能に装着したものである。

実施例 まず、その構成について述べる。

１は刈取フレーム２の先端部に装着したバリカン式刈取
装置、３は刈取装置１の前方に位置して地面近くから後
方上方に向けて斜設した殻稈引起し装置、４は少なくと
も前記刈取装置１の両側端から前方に突出させた第１分
草杆で、先端部には地面に摺接し得る第２分草杆４ａを
取付けている。

そして、第２分草杆４ａは第１分草杆の先端部分４ｂに
対して横軸５の周りに上下回動固定自在に構成する。

すなわち、第１分草杆の先端部分４ｂと第２分草杆４ａ
には横軸５を中心として描く円弧軌跡線上に所定間隔お
きに取付孔６，６・・・・・・を穿ち、これらのボルト
７を通して両者を締付固定できるように構成している。

また、第２分草杆４ａの先端には前記殻稈引起し装置３
の前側においてこれと同方向に斜設する分草体８を装着
している。

そして、この分草体８は第２分草杆４ａに対する傾斜角
度が任意に変更できるように横軸９の周りに回動固定自
在に構成する。

すなわち、分草体８と第２分草杆４ａには横軸９を中心
として描く円弧軌跡線上に所定間隔おきに取付孔１０．
１０・・・・・・を穿設してボルト１１等により両者を
一体的にに締付固定し得るように構成している。

。従って、第２分草杆４ａを第１分草杆４の先端部分４
ｂに対して横軸５を中心として下方に回動変位（例えば
第２図の仮想線で示す状態）させて固定すれば、圃場の
鋼状殻稈に対する掬い上げ角を大とすることができる。

このとき先端の分草体８は、上端部が前方に変位して殻
稈引起し装置３との間隔が開くことになるから、これを
横軸９を中心として後退変位させて殻稈引起し装置３に
対する適正な関係位置にあるべく状態に調整する。

また、逆に第２分草杆４ａを上方に回動変位させて固定
する場合には、分草体８は後退変位するので、これを前
方に変位調整して引起し装置３に対する適正な関係位置
に戻せば良い。

効果 この考案は、圃場の鋼状殻稈に応じて分草杆の殻稈掬い
角を変更調節することができるものであるとともに、最
前縁に位置する分草杆と殻稈引起し装置との傾斜角度を
修正調節できる特徴を有する。

したがって、この考案は、圃場の鋼状殻稈の掬上げを確
実に行ないながら、その殻稈を円滑に殻稈引起し装置に
案内することができる独特の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の１実施例を示すもので、第１図は側面図
、第２図は要部の拡大側面図、第３図はＡ−Ａ断面図、
第４図はＢ−Ｂ断面図である。 １は刈取装置、３は殻稈引起し装置、４は第１分草杆、
４ａは第２分草杆、５は横軸、８は分草体、９は横軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 刈取装置１の前方に地面近くから後方上方に向けて傾斜
   する殻稈引起し装置３を設け、前記刈取装置１の少なく
   とも両側部から前方に突出する第１分草杆４を前記殻稈
   引起し装置３の前側位置まで延出させてその先端部に第
   ２分草杆４ａを横軸５の周りに地面に対し上下回動固定
   自在に構成し、この第２分草杆４ａの先端部には殻稈引
   起し装置３と同方向に傾斜する分草体８を、前記第２分
   草杆４ａに対し傾斜角が調節可能となるべく上下回動固
   定自在に装着してなる刈取機の分草装置。