JP2822564B2 - 刈取機における刈刃取付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、刈取機における刈刃取付装置に関し、刈
取結束機などに利用できる。

〔従来技術〕

従来のこの種刈取装置は、左右両側の刈刃取付装置の
間に中分草フレームがある構成においてはその中分草フ
レームに刈刃を取り付けるか、または、接近させて位置
させるかの構成であった。

そのため、作業中において、中分草フレームと刈刃と
の間の泥はけが悪くなる欠陥があるとともに、前者の構
成にあっては、刈高さの調節に手間取る不便があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のように、従来の構成においては、中分草フレー
ムと上方の刈刃との間の泥はけが悪く、刈刃への泥詰ま
りが発生して刈取作業の障害となっていた。

また、刈刃は、極力低刈りも可能なように低位置にセ
ットできる構成が望ましいが、従来型では中分草フレー
ムの厚さのためにはそれが不可能であった。

しかも、刈刃は、左右両側と共に中分草フレームにも
取り付けた構成においては、取付、取外しに手間を要し
て上下調節が迅速にできない欠陥がある。

この発明は、上述した従来型の欠陥を解消せんとする
ものである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、上述した課題を解決するために、次の如
き技術的手段を講ずる。すなわち、前方を開放してＬ型
に形成したフレーム材１の側部を分草フレーム２とし、
後部を機体フレーム３に構成し、該機体フレーム３の端
部には前記分草フレーム２の対向側に位置する結束フレ
ーム４を設け、該結束フレーム４と前記分草フレーム２
との中間位置に後部を前記機体フレーム３に取付けた中
分草フレーム５を前方に延長させて設け、前記分草フレ
ーム２と結束フレーム４には中分草フレーム５の上方を
通して懸け渡す刈刃６の取付部7,7′を設け、前記中分
草フレーム５の上面には懸け渡した刈刃６の下方にその
刈刃６の設置位置を低くするための凹部８を形成し、し
かも、該中分草フレーム５の下面には接地橇９を取り付
けてなる刈取機における刈刃取付装置である。

〔作用・効果〕

走行車輪10を推進しながら機体11を前進させて刈取結
束作業を開始すると、機体11は、その走行車輪10と、結
束フレーム４の接地部および中分草フレーム５の接地橇
９とに支えられて前進する。

そして、圃場の穀稈は、前部の分草杆12によって分草
されて引起装置13に達して引起作用を受けて刈刃６によ
って刈取られる。

このようにして、刈取られた穀稈は、順次結束装置14
に送りこまれ結束された後、放出される。

以上のような刈取結束作業中に、機体11が前進すると
き、刈刃６は、その中間下側と中分草フレーム５との間
に空間部分を設けているから、泥詰まりがほとんど発生
せず、泥はけが極めて良好である。

しかも、中分草フレーム５は、刈刃６の下方に凹部８
を形成しているから、その刈刃を圃場面に接近して取り
付けることが可能であって、低く刈りのできる特徴があ
る。この中分草フレーム５は、上面に凹部８を形成して
強度上弱くなったいるのを下面に接地橇９を取り付ける
ことによって補強するとともに機体を安定良く支えて推
進できる特徴がある。

また、刈刃６は、刈高さを極めて容易に調節すること
のできる特徴がある。

〔実施例〕

フレーム材１は、Ｌ型に形成して側部を分草フレーム
２とし、後部を機体フレーム３として前方を開放した状
態で機体11に取り付けている。

結束フレームに４は、結束装置14を設け、分草フレー
ム２の対向側に位置させ前記フレーム材１の端部に取り
付けている。

そして、刈刃６は、分草フレーム２と結束フレーム４
とに懸け渡すように、両者に取付部7,7′を設けてい
る。

なお、結束フレーム４側の取付部７′は、後部の機体
フレーム３にも取付て構成している。

刈刃６はレシプロ式に構成している。

中分草フレーム５は、分草フレーム２と結束フレーム
４との間において、基部を機体フレーム３に取付け、刈
刃６の下方を通して前方に延長して設けている。

そして、中分草フレーム５は、上記刈刃６の下方に位
置する部分に凹部８を設け、刈刃６を地面に近い位置に
セットできるようにし、下面には接地橇９を取り付けて
いる。

15は穀稈案内部であって、刈刃に穀稈を確実に案内で
きる構成としている。

機体11は、後部に原動機17を搭載し走行車輪10を設
け、前部低位置には、分草フレーム２と、中分草フレー
ム５とには分草杆12を取付けている。

13は引起装置である。

16はカラーを示す。

以上の如く構成した実施例の作用について述べる。

まず、刈刃６は、その刈取高さを調節する場合には、
第５図に示すように、取付部7,7′との間にカラー16を
介装して実線のように高くして刈取ができる。

され、刈取結束作業を行うために機体１を前進させる
と、圃場の穀稈は、前部の分草杆12によって分草された
のち、引起装置13によって引起し作用を受け後方に案内
されて刈取られる。

このような過程において、刈刃６と中分草フレーム５
との間に空間部分があるため、泥はけが極めて良く刈刃
６の切れ味を損なうことがない。

そして、中分草杆５は、その下面に接地橇９を取り付
けているので前部の重量を受け止めて安定良く推進でき
ると共に、強度上も強くなるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すものであって、 第１図は斜面図、第２図は平面図、第３図は第２図のＡ
−Ａ線における断面図、第４図は第２図のＢ−Ｂ線にお
ける断面図、第５図は第２図のＣ−Ｃ線における断面
図、第６図は平面図、第７図は側面図である。 符号の説明 １……フレーム材、２……分草フレーム ３……機体フレーム、４……結束フレーム ５……中分草フレーム、６……刈刃 7,7′……取付部、８……凹部 ９……接地橇、10……走行車輪 11……機体、12……分草杆 13……引起装置、14……結束装置 15……穀稈案内部、16……カラー 17……原動機

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) A01D 67/00 A01D 34/13 A01D 57/24 A01D 63/00

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】前方を開放してＬ型に形成したフレーム材
   の側部を分草フレームとし、後部を機体フレームに構成
   し、該機体フレームの端部には前記分草フレームの対向
   側に位置する結束フレームを設け、該結束フレームと前
   記分草フレームとの中間位置に後部を前記機体フレーム
   に取付けた中分草フレームを前方に延長させて設け、前
   記分草フレームと結束フレームには中分草フレームの上
   方を通して懸け渡す刈刃の取付部を設け、前記中分草フ
   レームの上面には懸け渡した刈刃の下方にその刈刃の設
   置位置を低くするための凹部を形成し、しかも該中分草
   フレームの下面には接地橇を取り付けてなる刈取機にお
   ける刈刃取付装置