JPS6025080B2

JPS6025080B2 - 金属加工油

Info

Publication number: JPS6025080B2
Application number: JP57212390A
Authority: JP
Inventors: 幹夫佐藤
Original assignee: Idemitsu Kosan Co Ltd
Current assignee: Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date: 1982-12-03
Filing date: 1982-12-03
Publication date: 1985-06-15
Also published as: JPS59108098A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は腐敗がなく長寿命のェマルジョン型金属加工油
に関する。

従来、金属加工油の腐敗を防止する方法として、金属加
工油に殺菌剤、特に有機殺菌剤を添加することが行なわ
れていた。

しかしながら、この有機殺菌剤の腐敗防止効果は特定の
微生物に対して良好であるが、微生物の種類によっては
十分な効果が得られないことがある。そのため、使用に
際して適当な殺菌剤を選択する必要があった。さらに、
有機殺菌剤の中には該殺菌剤自身が微生物により分解さ
れるものがあり、このような殺菌剤は必然的にその腐敗
防止効果が短期間しか持続しないため、殺菌剤を頻繁に
添加する必要があり、多くの手間やコストを要する欠点
があった。また、他の殺菌方法として所定期間使用した
金属加工独を比較的高温に加熱して該金属加工油中の嫌
気性菌の殺菌処理を行なうと共に、この処理によって消
失した各種添加剤を補充する方法も知られている。しか
し、この方法も前記同様多大のコストを要する上に、十
分な効果が得難いものであった。本発明者は既に金属加
工油を金属コバルトと接触させて腐敗を防止する方法を
提案した（特公昭球−５１０３９号）が、この方法の実
施に際して特定の設備を必要とするものであった。本発
明者は、その後研究を続け、このような問題点を解消し
、簡単な手段ですぐれた殺菌効果が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。

本発明は、一般式（式中、ＲＩはアルキル基を示し、ｍ＋ｎは３〜２４で
ある。

）で表わされる化合物、一般式（式中、Ｒ２〜Ｒ５はア
ルキル基またはアリール基を示し、Ｒ２〜Ｒ５は同一で
あっても異なるものであってもよい。

）で表わされる化合物および滋油を含有せしめたェマル
ジョン型金属加工油を提供するものである。本発明に用
いる下記一般式（１）（式中、ＲＩはアルキル基を示し、ｍ＋ｎは３〜２４で
ある。

）で表わされる化合物はポリオキシェチレンアルキルア
ミン類であり、アルキル基としては炭素数８〜２０のも
のが特に好ましい。

また、上記一対史式（１）においてｍおよびｎの和は３
〜２４であり、ｍおよびｎは２〜８が好ましく、とりわ
け２〜５が好ましい。一般式（１）で表わされる化合物
の好適例を以下に示す。（ＣＨ２ＣＨ２０＞２ＨＣ，２日２５Ｎ（ＣＨ２ＣＨ２０＞２日（ＣＨ２ＣＨ２０＞５ＨＣ，２日２５Ｎ（ＣＨ２ＣＨ２０）５日（ＣＨ２ＣＨ２０）８ＨＣ，２日２５Ｎ（ＣＨ２ＣＨ２０）８日次に、下記一般式（ロ）（式中、Ｒ２〜Ｒ５はアルキル基またはアリール基を示
し、Ｒ２〜Ｒ５は同一であっても異なるものであっても
よい。

）で表わされる化合物はジチオリン酸亜鉛であり、アル
キル基としては特に制限はないが、炭素数３〜１２のも
のが好ましい。

また、アリール基についても制限はなく、贋操アリール
基も含まれ、この場合の置換基としてはアルキル基が好
ましい。上記一分段式（０）の化合物の具体例としては
、たとえばＲ２〜Ｒ５が第２級へキシル基を主成分とす
るもの、炭素数５以下の第２級アルキル基を主成分とす
るもの、ィソブチル基とｎーアミル基との混合物からな
るもの、ィソアミル基を主成分とするもの、アルキルア
リール基を主成分とするものなどがある。前記一般式（
１）および（０）の化合物はそれぞれ２種以上を組合せ
て用いることもできる。本発明は前記一般式（１）およ
び（０）で表わされる化合物と、パラフィン系、ナフテ
ン系などの滋油を主成分として配合したェマルジョン型
金属加工油である。

ここでヱマルジョン型金属加工油としては切削油、圧延
油などがある。前記主成分に必要により他のアニオン、
非イオン界面活性剤その他の乳化助剤、防鏡剤、安定剤
などを加えてなる金属加工油原液に対して使用時に適当
な希釈倍率、一般的には５〜１０ぴ音、通常は１０〜５
０倍に水で希釈してタンク等に貯えられ、該タンクと使
用機器の間を循環して用いられる。上記−般式（１）で
表わされるポリオキシェチレンアルキルアミン類および
一般式（０）で表わされるジチオリン酸亜鉛類は、金属
加工油を水で希釈する前後の適当な時期に配合すればよ
い。

その配合量は原液として一般式（１）の化合物２〜４の
重量％、好ましくは３〜３広重量％であり、一般式（０
）の化合物２〜３増重量％、好ましくは３〜２の重量％
であり、鍵油３０〜９の重量％、好ましくは４０〜８の
重量％である。なお、金属加工油には他の常用添加剤を
必要に応じて加えることができ、たとえばラウリル硫酸
ナトリウム、ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルェーテルなどの非イオン界面活性剤や塩化パラフ
ィン、二硫化ジベンジル、リン酸トリクレジルなどの極
圧添加剤などを適宜添加することができる。

本発明の金属加工油は、腐敗防止効果が特定の微生物に
限定されず、幅広い種類の微生物の増殖が阻止され、腐
敗がなく長寿命である。

また、悪臭等の発生による環境汚染がなく、人体への安
全性も高い。さらに、金属加工油原液として直接一般式
（１）および（０）の化合物を配合することが可能であ
るため、特別の設備を必要としない。したがって、本発
明は金属加工の分野においてきわめて有用である。次に
、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。

実施例１〜６および比較例１〜５新しし、鉱油に第１表に示した化合物を所定の割合で配
合したェマルジョン型金属加工油原液を調製した。

このようにして得られた金属加工油を水道水により３Ｍ
割こ希釈した後、その２０の‘を試験管に採取した。次
に、この試験管に銭物切粉２００雌および腐敗油１滴を
添加して３０ｏ０で１０日間静直培養を行なった。なお
、鎌物切粉は金属加工中に金属加工油中に混入するもの
である。培養中の生菌数の測定に際しては、細菌ごとに
次の培地および培養方法を採用した。

（１１好気性細菌（寒天平板法、ブイヨン）培地組成：
肉エキス０．５％、ベプトン１．０％、塩化ナトリウム
０．５％、寒天１．５％（地７．０）‘２’嫌気性細菌
（ＶＬ基礎培他を用いたロールチューブ法）堵地組成：
べプトン１．０％、酵母エキス０．５％、ハートエキス
０．１４％、ブドウ糖０．２％、リン酸二水素カリウム
０．０４５％、リン酸一水素カリウム０．０４５％、硫
安０．０９％、塩化ナトリウム０．０９％、硫酸マグネ
シウム（無水塩）０．００９％、塩化カルシウム（無水
塩）０．０９％、寒天１．５％、システィン塩酸塩０．
０３％、水酸ナトｌｊウム０．４％（ｐＨ７．０）（３
｝硫酸還元菌（ロールチューブ法）スターキー培地〔
アメリカン・タイプ・カルチュァ・コレクション第１２
版、３３１頁（１９７６年）〕に寒天１．５％を添加し
て使用する。

各添加剤を添加した場合の生菌数の測定結果を第１表に
示す。なお、金属加工油の腐敗に特に影響するのは嫌気
性細菌と硫酸還元菌である。雌船 ※ ７：Ｒ２〜Ｒ５か炭素数６の第２級ァルキル基
を主成分とするジチオリン酸亜鉛、．日本ループリゾー
ル■製、商品名：ＬｕｂｒｉｚｏＺ６７７※ ８：
腐敗油添加時の生菌数は次のとおりである。

好気性細菌２．０×１０５個／形嫌気性細菌１．
１×１０４個／舵硫酸還元菌５．３×１０２個／地

Claims

【特許請求の範囲】１一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ＾１はアルキル基を示し、ｍ＋ｎは３〜２４
である。）で表わされる化合物、一般式▲数式、化学式、表等が
あります▼ （式中、Ｒ＾２〜Ｒ＾５はアルキル基またはアリール基
を示し、Ｒ＾２〜Ｒ＾５は同一であつても異なるもので
あつてもよい。）で表わされる化合物および鉱油を含有せしめたエマル
ジヨン型金属加工油。