JPS6024907Y2 - 過給装置 - Google Patents

過給装置

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JPS6024907Y2
JPS6024907Y2 JP5913580U JP5913580U JPS6024907Y2 JP S6024907 Y2 JPS6024907 Y2 JP S6024907Y2 JP 5913580 U JP5913580 U JP 5913580U JP 5913580 U JP5913580 U JP 5913580U JP S6024907 Y2 JPS6024907 Y2 JP S6024907Y2
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JP
Japan
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pressure
valve
load
exhaust gas
pressure chamber
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JP5913580U
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JPS56161140U (ja
Inventor
洋 吉村
Original Assignee
いすゞ自動車株式会社
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【考案の詳細な説明】 本考案は殊にディーゼル機関に用いられる排気ターボ過
給装置に関する。
排気ターボ過給機は機関の排気ガスによって、そのター
ビンが回動され、それに直結したコンプレッサによって
吸入空気を加圧して機関に供給(過給)するものである
ため、機関の排気エネルギの小さい低速回転から前記エ
ネルギの増大した高速回転にわたって機関と過給機とを
マツチングさせることは難しく、殊に排気エネルギが過
小となる低速回転高負荷域においては充分な過給ができ
ないものであった。
上記問題を解決せんとして、第1図に示すように排気タ
ーボ過給機1のタービン11を2つのスクロール14.
15を有するものとして、低速回転域の過圧空気を増大
させたい範囲ではバルブ41によって、機関3よりの全
排気ガスを一方のスクロール14に集中させタービンノ
ズルを絞ったのと同様な効果をもたせてタービン11を
高速回転させ、機関回転が上昇して適正な過給圧力を必
要とする範囲においては各々のスクロール14゜15に
排気ガスを分散させて過給圧力を適正にしていた。
ところが、排気ガスを一方のスクロール14に集中させ
た状態から各々のスクロール14.15に分散させる状
態に移行させるに当っては、前記移行が急激に行われる
と、過圧空気(過給圧力)が急激に低下して、黒鉛を発
生させ機関性能を悪化させるものとなる。
これを防止するために同第1図に示す如く、前記バルブ
41を過給圧力の作用する圧力室43とばね45を配設
した大気圧室44とに区画するダイヤフラム42に取付
け、前記過給圧力とばね46の張力とのバランスによっ
てバルブ41を制御するようにしていた。
即ち、第3図に示すように過給圧力が所定の圧力Aに達
すると、バルブ41がシート23に着座していた状態か
らリフトし始め、過給圧力の上昇とともにリフトを徐々
に増して、他方のスクロール15にも徐々に排気ガスを
流入させ、前記圧力Aよりも更に高い設定圧力Bになる
と完全にリフトを終了して各々のスクロール14.15
に等しく分散して流すように、排気ガスの集中状態から
分散状態への移行を滑らかにして移行に伴う過給圧力の
急激な低下を防止していた。
ところで、一方のスクロール14に集中して排気ガスを
流す状態を必要とするのは排気エネルギが小さいが故に
過圧空気が不足する低速、高負荷域において必要であっ
て、それ以外の低速、低中負荷あるいは前記エネルギが
増大して過圧空気が過剰となる中、高速回転域において
はもはや必要ないものである。
ところが、従来の装置においては一定の過給圧力Aのも
とて排気ガスの移行(バルブ41のリフト開始)が始ま
るものであったから、回転が上昇しても第3図に斜線(
E zone)で示す如く一方のスクロール14への
排気ガスの集中が行なわれていた。
ところで、このように一方のスクロール14にのみ排気
ガスが集中して流れると、排気圧力が上昇して、その公
機関フリクションを増大して燃料消費量を増大するもの
となり好ましくないものであった。
本考案は以上により排気ターボ過給機への排気ガスの流
れを一方のスクロールに集中して流す状態から各々のス
クロールに分散して流す状態への滑めらかな移行を確保
して過給圧力の急激な低下を防止しつ)、排気ガスの集
中状態を必要としない範囲即ち低速回転の低中負荷およ
び中高速回転においては過給圧力に関係なく各々のスク
ロールに分散して流しフリクションを減速せんとするも
のである。
そして、その特徴は2つのスクロールに合せてタービン
入口を2分割する隔壁に形成された開口部シートを開閉
するバルブのバルブ制御装置の圧力室を吸気管及び圧力
源に切換電磁弁を介して連結し、該切換電磁弁を設定負
荷以上で閉じる負荷スイッチを介して電源に接続し、前
記負荷スイッチの閉路時に前記圧力室を吸気管側に連結
せしめる過給装置にある。
以下、第2図に示す一実施例により本考案を説明する。
1は排気ターボ過給機で、そのタービン11とコンプレ
ッサ12とは軸13によって連結されており、前記ター
ビン11には2つのスクロール14.15が形成されて
いる。
そして、前記タービンスクロール14.15に合せてタ
ービン入口も16.17の2つに分割されている。
また、コンプレッサ入口18から流入した空気はコンプ
レッサ12によって加圧され吸気管19より機関3に供
給され、そこから排出される排気ガスは排気ダクト20
を介して前記タービン入口16.17に流入してタービ
ン11を回転しタービン出口21から排出されるように
なっている。
4はバルブ制御装置で、そのバルブ41が前記タービン
入口16.17を互いに独立にへだでる隔壁22上に設
けた開口部シート23を開閉するもので、バルブ41が
シート23に着座している場合には排気ガスの全量をス
クロール14に通じるタービン入口16に集中して流入
させ、バルブ41がシート23からリフトしている場合
には排気ガスを2つのタービン入口16.17に分散し
て流入するようになっている。
また、制御装置4はバルブ41を取付けたダイヤフラム
42によって区画された圧力室43と大気圧室44とを
有しており、前記大気圧室44には過給圧力とのバラン
スによりバルブ41の作動を制御するばねであって、且
つ過給圧力が所定の過給圧力(第3図のA)に達したと
きバルブ41が開き始め、その過給圧力よりもはるかに
大きい圧力値となう設定過給圧力(第3図のB)におい
て、バルブ41のリフトを完全に完了させるように予め
設定されたばね特性を有するばね45が配設されている
そして、圧力室43には切換電磁弁としての三方電磁弁
46を切換ることにより導入管47を介する吸気管19
よりの過給圧力あるいは圧力管48を介するエアタンク
等の圧力源49よりの圧力が導入されるようになってい
る。
また、前記電磁弁46は機関負荷に応動する燃料噴射ポ
ンプのコントロールレバーやコントロールラックに連結
して、設定負荷以上において接点を閉じる負荷スイッチ
50を介して電源51に連結されており、設定負荷以下
で、負荷スイッチ50が開いている状態では圧力室43
と圧力源49とを連通してばね45に抗してダイヤフラ
ム42を撓ませバルブ41を完全にリフトさせて開口部
シート23を開放し、設定負荷以上で負荷スイッチ50
が閉じた状態では圧力室43と吸気管19とを連通して
過給圧力とばね45とのバランスによってバルブ41の
作動を制御するようにしている。
即ち、設定負荷以上においては過給圧力がばね力に打ち
勝ちはじめるところの所定の過給圧力(第3図のA)ま
ではバルブ41がシート23に着座して一方のスクロー
ル14にのみ排気ガスを集中して流し、そこから過給圧
力の上昇に伴ってリフトを増して他方のスクロール15
にも涼味上述のようにばね力に抗してバルブ41のリフ
トを完全に完了させるのに十分な圧力値を有する設定過
給圧力(第3図のB)において完全にリフトを完了して
、それ以上においては各々のスクロール14,15に等
しく分散して流すようになっている。
尚、設定負荷としては低速回転において、負荷を低下し
て行った時に、2つのスクロール14゜15に排気ガス
が分散して流入する状態で、噴射燃料に対する空気量が
過剰になり始める付近の負荷、即ち、空気過剰率が1.
5〜2付近の負荷(第3図におけるC)にすることが望
ましいが、限定されるものでない。
以上の構成において、設定負荷を上述の如く第3図のC
として作動を説明すると、設定負荷C以下の状態では三
方電磁弁46が圧力室43と導入管47とを遮断して、
圧力室43と圧力管48とを連通しているので、圧力室
43には圧力源49よりの圧力が供給されるため、バル
ブ41が完全にリフトしており、排気ガスは全回転域に
わたって2つのスクロール14.15に等しく分散して
流れることになる。
そして、設定負荷Cになると、負荷スイッチ50の接点
の閉路により電磁弁46が圧力室43と圧力管48とを
遮断して、圧力室43と導入管47とを連通ずる。
この状態で過給圧力が所定圧力A以下の範囲(低速回転
域)ではバルブ41がシート23に着座して一方のスク
ロール14にのみ全排気ガスを集中して流すので、この
スクロール14に流入する排気ガスの流速が増大し、タ
ービン11が高速回転して過圧空気を増大する。
そして、機関回転が上昇して所定の過給圧力Aになると
、バルブ41がシート23からリフトし始め、更に機関
回転が上昇するとそれに伴う過給圧力の上昇に伴いリフ
トも徐々に上昇するので、一方のスクロール14に流入
する状態から他方のスクロール15へも分散して流入す
る状態に徐々に移行して過給圧力の急激な低下を防止す
る。
更に、機関回転が上昇して上述の設定過給圧力(第3図
のB)になると、バルブ41が完全にリフトし終ること
になり、それ以上の機関回転では排気ガスが2つのスク
ロール14.15に等しく分散して流入することになる
以上の如く、2つのスクロールに合せてタービン入口を
2分割する隔壁に形成された開口部シートを開閉するバ
ルブのバルブ制御装置の圧力室を吸気管及び圧力源に切
換電磁弁を介して連結し、該切換電磁弁を設定負荷以上
で閉じる負荷スイッチを介して電源に接続し、前記負荷
スイッチの閉路時に前記圧力室を吸気管側に連結せしめ
る本考案の過給装置によればある設定負荷C以下の状態
では常に2つのスクロール14.15に排気ガスが分散
して流れるので、従来に比べ第3図の斜線部分の範囲で
排気圧力を低下することができ、従ってその公機関のフ
リクションが低減できるから、燃料消費量を改善するこ
とができるものとなる。
また、設定負荷以上の状態において、低速回転域では一
方のスクb−ル14に集中して全排気ガスが流れるから
過圧空気が増大して低速域での出力を確保でき、回転が
上昇した中速回転以上においては、2つのスクロール1
4.15に等しく分散して排気ガスが流れるので、過給
圧力の異常上昇を防止し、更に、排気ガスの集中状態か
ら分散状態に移行するに当ってはバルブ41を徐々にリ
フトさせたので、過給圧力の急激な低下が防止されるも
のとなる。
尚、本実施例においては設定負荷以下で圧力室43に圧
力源49よりの圧力を導入してダイヤフラム42をばね
45に抗して撓ませ、バルブ41をシート223から完
全にリフトさせるとしたが、大気圧室44を負圧源に連
結して負圧により吸引することによって撓ませるように
しても良いものである。
また、同じく本実施例では設定負荷以下においてダイヤ
フラム42を撓ませて2つのスクロール14.15に排
気ガスを等しく分散して流すようにしたが、低速回転域
の中、低負荷状態では排気ガス量が少なく排気圧力の上
昇も少ないものであるから機関回転速度を検出して排気
圧力の上昇する回転以上においてダイヤフラム42を撓
ませるようにしても良く、この時の設定回転としては第
3図において噴射燃料に対する空気量が過剰になるC負
荷の状態でバルブ41がリフトし終った時の回転、即ち
負荷Cと過給圧力Bとの交点の回転りにした方が望まし
いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の過給装置を示す縦断面図、第2図は本考
案の一実施例を示す縦断面図、第3図は過給圧力をパラ
メータとした出力−機関回転速度のグラフである。 1;排気ターボ過給機、3;内燃機関、4;ノくルブ制
御装置、11;タービン、12;コンプレッサ、14,
15;スクロール、16.17;タービン入口、19;
吸気管、20;排気ダクト、41;バルブ、42;ダイ
ヤフラム、43:圧力室、44;大気圧室、45;ばね
、17;導入管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2つのスクロールに合せてタービン入口を2分割する隔
    壁に形成された開口部シートを開閉するバルブのバルブ
    制御装置の圧力室を吸気管及び圧力源に切換電磁弁を介
    して連結し、該切換電磁弁を設定負荷以上で閉じる負荷
    スイッチを介して電源に接続し、前記負荷スイッチの閉
    路時に前記圧力室を吸気管側に連結せしめる過給装置。
JP5913580U 1980-04-30 1980-04-30 過給装置 Expired JPS6024907Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5913580U JPS6024907Y2 (ja) 1980-04-30 1980-04-30 過給装置

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JP5913580U JPS6024907Y2 (ja) 1980-04-30 1980-04-30 過給装置

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JPS56161140U JPS56161140U (ja) 1981-12-01
JPS6024907Y2 true JPS6024907Y2 (ja) 1985-07-26

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ID=29653603

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JP5913580U Expired JPS6024907Y2 (ja) 1980-04-30 1980-04-30 過給装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS606836U (ja) * 1983-06-28 1985-01-18 三菱自動車工業株式会社 可変容量式タ−ボチヤ−ジヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56161140U (ja) 1981-12-01

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