JPS6024340Y2 - 吸収物品の吸収体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、人体の***物を処理するための吸収物品、す
なわち生理用ナプキン、使い捨ておむつの吸収体に関す
る。

従来、この種の吸収物品の吸収体として、着用者の股部
に対する適合性の向上、吸収容量の増大をはかるため、
吸収パネルの中央区域の対向側端部が内方向へ折り重ね
られたものが知られている。

吸収パネルの全体の吸収容量の増大を図るには該全体の
単位面積当りの重量を増加すればよいが、かくすると、
吸収パネルの厚みが増加するため、しかもこの種の吸収
パネルの幅員Ｃ１限られているため、吸収パネルの中央
区域の対向側端部を折り重ねにくくなるとともに、その
状態が良好に維持されにくくなり、これは該区域の型崩
れの原因となり、型崩れすると、着用者に異物感を与え
るばかりでなく、体液のもれを起すことにもなる。

本考案の目的は、前述のような欠点をなくすことにあり
、その目的を遠戚するための本考案の構成要旨とすると
ころは、解繊パルプ層の少なくとも片面が透水性シート
で覆われた吸収パネルを有し８、該吸収パネルは前区域
と中央区域と後区域とからなり、該中央区域の体向側端
部が内方向に折り重ねられていて、該中央区域の単位面
積当りの重量が前記前後区域のそれの２〜３倍であり、
かかる吸収パネルが複数積層されていることを特徴とす
る吸収物品の吸収体に存する。

さらに本考案を図示の実施態様に基づいて説明すると、
以下のとおりである。

第１図において、１は解繊パルプ層２の上下面が透水性
シート３、例えば親水性ティッシュペーパーまたは疎水
性ネット状シートで覆われた吸収パネルで、これは、前
区域４と、中央区域５と、前区域４よりも長い後区域６
とからなっている。

そして、吸収パネル１は、中央区域５の対向側端部７，
７に長さ方向に間隔をおいて斜めに切り込み８を入れら
れて、これらが互に上下に重なり合うように折り重ねら
れ、かかる吸収パネル１が第２図、第３図に示すように
二つ積層され、これによって中央区域５の単位面積当り
の重量が前後区域４，６のそれの２〜３倍になされてい
る。

なお、図面では、吸収パネル１が二層である例が示され
ているが、吸収パネル１の単位面積当りの重量によって
は、それよりも多い数の層であることもある。

以上のような構成を有する本考案によれば、吸収パネル
の中央区域が幅狭く形成され、単位面積当りの重量が前
後区域よりも大きいから、着用者の股部への適合性が向
上し、吸収容量が増大することはもとより、さらに該中
央域の吸収容量を増加するため吸収パネルの単位面積当
りの重量を多くしてあっても、型崩れ、これに起因する
着用者に対する不快感、体液のもれをなくすことができ
る。

さらにまた吸収パネルが複数積層されることにより、吸
収パネルを覆う透水性シートが吸収体の内部にも多段的
に位置するから前記型崩れは一層有効に防止されること
になり、生理用ナプキン・使い捨ておむつの吸収体とし
て実用に供しきわめて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案吸収体の実施態様を示すもので、第１図は
平面図、第２図は第１図Ａ−Ａ線の概略断面図、第３図
はＢ−Ｂ線の概略断面である。 １・・・・・・吸収パネル、２・・・・・・解繊パネル
、３・・・・・・透水性シート、４・・・・・・前区域
、５・・・・・・中央区域、６・・・・・・後区域、７
・・・・・・側部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 解繊パルプ層の少なくとも片面が透水性シートで覆われ
   た吸収パネルを有し、該吸収パネルは前区域と中央区域
   と後区域とからなり、該中央区域の対向側端部が内方向
   に折り重ねられていて、該中央区域の単位面積当りの重
   量が前記前後区域のそれの２〜３倍であり、かかる吸収
   パネルが複数積層されていることを特徴とする吸収物品
   の吸収体。