JPH022426B2 - - Google Patents

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JPH022426B2
JPH022426B2 JP12484283A JP12484283A JPH022426B2 JP H022426 B2 JPH022426 B2 JP H022426B2 JP 12484283 A JP12484283 A JP 12484283A JP 12484283 A JP12484283 A JP 12484283A JP H022426 B2 JPH022426 B2 JP H022426B2
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JP
Japan
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laminated
paper
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vapor
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JP12484283A
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Masayuki Niizawa
Seiji Murakami
Mamoru Furuko
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕 本発明は、一面が粗面で、他面が平滑面であ
り、かつその両面が共に金属蒸着層や紙との接着
力の高い積層フイルム、および、そのフイルムを
用いた貼合紙に関するものである。 〔従来技術〕 従来、ポリプロピレン二軸延伸フイルムは、コ
ロナ放電処理が施された後、金属蒸着層を設けた
り、紙と貼り合わされて包装等各種に広く利用さ
れている。 しかし、かかる従来のポリプロピレン二軸延伸
フイルムでは、蒸着層や紙との接着面の接着力が
充分でなく、また、その表面として、粗面を必要
とする場合と、平滑な面を要する場合とでは、そ
の要求に合つたフイルムをその都度準備しなけれ
ばならないなどの欠点があつた。 一方、ガスバリヤー性を要するタバコの内包紙
や、つや消しされ高級感を与える洋酒等の化粧箱
には、従来、アルミ箔の高騰やその取扱い時のし
わ発生等から金属蒸着したフイルムと紙を貼り合
わせた貼合紙の別用が検討されだしてきた。 しかし、かかる貼合紙は、蒸着層や印刷層の接
着強度が充分でないため、それらが摩擦により容
易に傷つき剥がされるなどの欠点があつた。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、上記の欠点を解消せしめたも
の、すなわち、粗面や平滑な面が任意に選べ、か
つ、それらの面が、金属蒸着層や紙に対し高い接
着力を有した積層フイルムを提供せんとするもの
である。また、本発明の他の目的は、耐摩擦性を
有し紙との接着強度が高く、しかも、優れた艶消
し性または鏡面状の光沢性を有した貼合紙を提供
せんとするものである。 〔発明の構成〕 本発明は、上記の目的を達成するため次の構
成、すなわち、二軸延伸ポリプロピレンフイルム
Aと、エチレン成分10〜50重量%で他はプロピレ
ンを主成分とし、100〜165℃間に融解ピークの頂
点を3点以上有し、表面粗さRaが0.2〜1.5μの重
合体フイルムBと、エチレン成分1〜40重量%で
他はプロピレンを主成分とし、100〜165℃間に融
解ピークの頂点を1または2点有し、表面粗さ
Raが0.15μ以下の重合体フイルムCが、B,A,
Cの配列で積層されてなる積層フイルムを特徴と
するものであり、また、その積層フイルムの少な
くとも片面に金属蒸着層が積層されてなる蒸着フ
イルムを、紙の少なくとも片面に積層してなる貼
合紙を特徴とするものである。 本発明における二軸延伸ポリプロピレン(以下
OPPと略称する)フイルムAとは、同時二軸,
逐次二軸など周知の延伸法で延伸された二軸延伸
フイルムであつて、フイルムの50重量%以上がポ
リプロピレンからなるフイルムである。なお、ポ
リプロピレンとしては、通常使用されているポリ
プロピレンホモポリマーであり、また、混合され
る他の樹脂としては、好ましくはエチレン、ブテ
ン―1で代表されるα―オレフインの単独重合体
や共重合体などを使用することができる。 OPPフイルムの厚みは特に限定されるもので
はないが3〜120μが好ましい。 本発明における重合体フイルムBとは、エチレ
ン成分が10〜50重量%、好ましくは15〜40重量%
で、他はプロピレンを主成分とした重合体、具体
的には、エチレンプロピレンブロツク共重合体
(以下、EPBCと略称する)、または、EPBCとポ
リエチレン、ポリプロピレン、他のαオレフイ
ン、エチレンプロピレンランダム共重合体(以
下、EPRCと略称する)などとのブレンド物など
からなるフイルムをいう。なお、ポリプロピレン
をブレンドする場合のブレンド量は、重合体フイ
ルムBに対して50重量%未満とするのが接着強度
を低下させないので好ましい。 また、重合体フイルムBは、融解ピークの頂点
が、100〜165℃の範囲に3点以上、好ましくは
120℃以上130℃未満、130℃以上150℃未満、150
℃以上165℃以下の3つの範囲にそれぞれ少なく
とも1点以上有するものであり、かつ、OPPフ
イルムAに積層される側とは反対の側の表面は、
表面粗さRaが0.2〜1.5μ、好ましくは0.2〜1.0μで
なければならない。 なお融解ピークの頂点の数は、重合体製造の容
易さから3以上8以下が望ましい。 重合体フイルムBにおいてエチレン成分が10重
量%未満であると、上記の特定の粗さでの強い接
着強度が得られず、印刷適性も悪い。エチレン成
分が50重量%を越えると上記特定粗さの保持性が
低下し、また共押出しによる複合時に均一な複合
ができず、いわゆるラミネート抜けが発生したり
する。表面粗さRaが0.2〜1.5μの範囲外または融
解ピークの頂点の数が3未満であると、充分な艶
消し性が得られない。 なお、融解ピークの頂点が120〜165℃の間に3
点以上あり、120℃未満に頂点がない場合、金属
蒸着時あるいは貼り合せ加工時の加熱、加圧によ
りフイルム表面の凹凸がつぶれにくくなり、艶消
し性が安定化するので好ましい。したがつてポリ
エチレンをブレンドする場合、高密度ポリエチレ
ンが好ましい。また、3点以上の融解ピークの頂
点のうち、最大ピークの頂点が130℃以上150℃未
満にあると、きめ細かな凹凸を有し、艶消し性は
特に優れたものとなる。 かかる重合体フイルムBの粗面は、エチレン成
分、融解ピークの頂点の数がそれぞれ上記の特定
の範囲にあるポリマーを用いることにより成形さ
れるが、必要に応じてエンボス加工や球晶を発達
させる方法など周知の方法を併用してもよい。こ
こで表面粗さRaとは、中心線平均粗さ(カツト
オフ値0.25mm)のことであり、JIS B 0601に基
づくものである。また、融解ピークの頂点の数が
3点以上あるポリマーは融解ピークの頂点が特定
の温度範囲において必要な点数だけ形成されるよ
うに重合されたEPBC、そのEPBCにポリエチレ
ンをブレンドすることによつて得られる。 また、融解ピークの頂点の点数が上記温度範囲
において不足しているEPBCであつても、その
EPBCにポリエチレン、ポリプロピレン、EPRC
の少なくとも1種をブレンドすれば融解ピークの
頂点の数を3点以上形成させることができる。 重合体フイルムBの厚さは特に限定されないが
0.5〜10μが好ましい。 本発明における重合体フイルムCとは、エチレ
ン成分が1〜40重量%、好ましくは2〜30重量%
で、他はプロピレンを主成分とした重合体、具体
的には、EPBC,EPRCまたは、EPBC,EPRC
とポリエチレン、ポリプロピレン、他のαオレフ
インなどとのブレンド物などからなるフイルムを
いう。なお、ポリプロピレンをブレンドする場合
のブレンド量は、重合体フイルムCに対して10重
量%以下とするのが接着強度を低下ささないので
好ましい。 また、重合体フイルムCは、融解ピークの頂点
が、100〜165℃の範囲に1または2点、好ましく
は120〜165℃の範囲に1または2点有するもので
あり、かつ、OPPフイルムAに積層される側と
は反対の側の表面は、表面粗さRaが0.15μ以下、
好ましくは0.1μ以下でなければならない。なお、
表面粗さRaの下限は、特に限定されないが、
0.01μ程度であるのがフイルムの製造等から望ま
しい。 重合体フイルムCにおいてエチレン成分が1重
量%未満であると、接着強度が弱く、印刷適性も
悪い。エチレン成分が40重量%を越えると上記特
定粗さの保持性が低下する。表面粗さRaが0.15
を越える場合、または融解ピークの頂点の数が1
または2以外の場合には、フイルム面に充分な平
滑性が得られない。 なお、融解ピークの頂点が120〜165℃に1また
は2点あり120℃未満の温度範囲に含まれていな
い場合は、フイルムのブロツキング性がより改良
されるので好ましい。 かつ重合体フイルムCの平滑面は、エチレン成
分、融解ピークの頂点の数がそれぞれ上記の特定
の範囲にあるポリマーを用いることにより形成さ
れるが、必要に応じて重合体フイルムCを形成す
るポリマー中に結晶化核剤を添加し、生成する結
晶を微細化することにより表面を平滑化してもよ
い。また、融解ピークの頂点の数が1または2点
あるポリマーは、EPRCや融解ピークの頂点が上
記特定温度範囲に必要点数だけ形成されるように
重合したEPBC、そのEPBCにほぼ同一の温度の
融解ピークを有するポリエチレンをブレンドする
ことによつて得られる。 重合体フイルムCの厚さは特に限定されないが
0.5〜10μが好ましい。 重合体フイルムB,Cにおいて、ポリエチレン
とEPBCのブレンド物などを用いた場合、エチレ
ン成分とはポリエチレンとEPBCのエチレン成分
を合せた全エチレン成分をいう。 重合体フイルムB,Cのエチレン成分の定量は
普通、赤外線吸収スペクトルを用いて、1170cm-1
または720cm-1の吸光度比より検量線法で求める
ことができる。EPRCの場合720cm-1の吸収があ
らわれないので1170cm-1の吸収により判別しなけ
ればらない。エチレン成分が少ない場合、完全な
吸収スペクトルを示さない肩状の吸収の形になる
こともあるが、この場合でも吸収があると見な
す。 本発明の積層フイルムは、上記OPPフイルム
A、重合体フイルムB、重合体フイルムCが、
B,A,C配列で積層されたものである。 なお、積層フイルムの積層方法は、各フイルム
A,B,Cを接着剤を用いて接着することもでき
るが、各フイルムA,B,Cを構成する各種合体
の溶接体を1個のダイから押出す直前に複合する
共押出法、あるいはそれぞれ別個に溶融押出した
後、冷却固化する前に重ね合せて接着させる方法
やあらかじめ製膜した基体フイルムAに被覆層用
の重合体フイルムB,Cを溶融押出して接着する
方法などが有利である。 蒸着フイルムとは、上記の積層フイルムの少な
くとも片面に、金属蒸着層を形成したものであ
る。 金属蒸着層とは、蒸着された金属の層を指し、
金属は特に限定されないがアルミニウムが好まし
い。また、蒸着方式も特に限定されず、電熱加熱
溶融蒸着法、イオンビーム蒸着法、スパツタリン
グ法、あるいはイオンプレーテイング法などを用
いることができる。蒸着膜の厚みは通常100〜
5000Åの範囲が好ましく用いられる。 なお、積層フイルムの表面は、コロナ放電処
理、酸処理、火災処理等の表面処理を施し活性化
した方が良く、その際、チツ素ガス中あるいはチ
ツ素二酸化炭素混合ガス中でコロナ放電処理した
方が好ましい。 貼合紙とは、上記蒸着フイルムを紙の少なくと
も片面に積層したものである。 この貼合紙に用いられる紙とは、植物性の繊維
や合成樹脂等を材料にして形成した紙を指す。ま
た、この紙は用途に応じて種々の厚みや質のもの
を用いることができ、たとえば洋酒などの化粧箱
用であれば板紙、ラベル用であればロール紙、キ
ヤンデイーやチユーインガムの包装用であれば薄
用紙が使用される。また合成紙や紙の表面にフイ
ルムをラミネートしたものあるいはコーテイング
したものを用いても良い。 蒸着フイルムと紙との積層には、通常アルミ箔
と紙の貼り合せに用いられる接着剤すなわち、酢
酸ビニル系、アクリル系、ウレタン系、ワツク
ス、ゴム、ラテツクスなどの接着剤を用いること
ができる。積層方法は、湿式、乾式、加熱溶融式
などいずれでもかまわないが、水性エマルジヨン
タイプの接着剤が使用できる湿式が最も安価であ
る。上記接着剤はOPP面に対してはその接着強
度は弱いが、本発明では特定のエチレン成分から
なるフイルムとしたのでフイルムの積層面(貼り
合せ面)が蒸着面であつても、非蒸着面であつて
も十分な貼合強度を得ることができる。 蒸着フイルムを紙と積層する際、蒸着フイルム
の貼り合せ面をいずれにするかにより様々の貼合
紙の外観を得ることができる。第1表に紙、金属
蒸着層、積層フイルムの積層例を示したが、その
配列順序により艶消し程度の異なる3種の艶消し
外観を呈する貼合紙と1種の鏡面状の光沢外観を
呈する貼合紙が得られる。 すなわち本発明の積層フイルムを用いれば、艶
消し性を必要とする場合あるいは鏡面状光沢を必
要とする場合とにかかわらず、蒸着面及び紙との
貼合面を適宜選択することにより、その要求を満
足させることができる。 この発明において貼合紙のフイルム面、蒸着面
あるいは紙面に必要に応じて印刷を施してもよ
い。この場合、積層フイルムまたは蒸着フイルム
に予め印刷を施し、次いでこれを紙に貼り合わせ
る貼合紙の製造方法をとると製造能力の向上が計
れる。また
〔発明の効果〕
積層フイルムとしては、次の効果が得られる。 (イ) 蒸着膜の接着強度が強靭で、耐摩耗性、耐摩
擦性に優れている。したがつて蒸着面が表面に
出ていても十分使用に耐え得る。 (ロ) フイルムと紙あるいは印刷物の貼合強度が極
めて強く、艶消し性に優れているのでプリント
ラミネート用として好適である。 (ハ) 紙との貼り合せに安価な水性エマルジヨンタ
イプの接着剤を使用する湿式貼合が可能であ
る。 (ニ) フイルム表面の印刷適正に優れている。 貼合紙としては、次の効果が得られる。 (イ) 蒸着膜の接着強度が強靭で、耐摩耗性、耐摩
擦性に優れている。したがつて蒸着面が表面に
出ていても十分使用に耐え得るし、蒸着面を貼
り合せた貼合紙であつても十分な貼合強度を有
する。 (ロ) フイルムの貼合面が蒸着面、非蒸着面のいか
んにかかわらずアルミ一紙ラミネート用接着剤
の使用が可能であり、貼合強度も強い。 (ハ) 貼合方法として安価な水性エマルジヨンタイ
プの接着剤を使用する湿式貼合が可能である。 (ニ) 蒸着面、フイルムの貼合面を選択することに
より、容易に種々の優れた艶消しおよび鏡面状
光沢の外観を呈する貼合紙が得られる。 (ホ) 非蒸着面が表面に出ていても印刷適正に優れ
ている。 〔特性の測定方法、評価基準〕 なお、この発明の効果は、次の基準により評価
したものである。 (1) 融解ピークの頂点 Perkin―Elmer社製示差走査熱量計
ModelDSCC―2型を用い、5mgの試料を20℃/
分の昇温速度で280℃まで昇温し5分保持した後、
同速で冷却し、再度昇温した時の、いわゆるセカ
ンドランの融解曲線を取る。融解ピークの頂点と
はこの曲線の変曲点、肩状(シヨルダー状に表わ
れる)点をいい、頂点と頂点の温度差は5℃以上
あることが好ましい。 最大融解ピークの求め方を第1図により説明す
る。第1図は示差走査熱量計により測定された融
解スペクトルの概略図である。融解ピークのうち
低温側のピークからP1,P2,P3とし、各々のピ
ークの頂点、すなわちピークの極小点をA,B,
Cとし、各頂点の温度を各々T1,T2,T3とす
る。第1ピークP1の開始点T4と第3ピークP3
終了点T5を直線(第1図の破線D)で結び基線
とする。第1ピークP1においてピーク前半の直
線部分の補外線と基線との交点をT6、ピーク後
半の直線部分の補外線と基線との交点をT7とし
ピーク、補外線、基線で囲まれた部分(斜線部
分)の面積をS1とする。同様に第2ピークP2
第3ピークP3でのS2,S3を求め最も大きな面積
を有するピークを最大ピークとする。ただし、シ
ヨルダー状のピークは最大ピークと考えない。 (2) ブロツキング 幅3cm×長さ10cmの試料フイルムを長さ4cmに
わたつて重ね合せて、40℃、85%RHの雰囲気中
に3Kgの荷重で5日間放置した後、引張り試験機
で剪断剥離に要する力を測定する。数値が小さい
ほどブロツキングしないことを意味する。 (3) 蒸着膜接着強度 蒸着面に市販のセロフアン粘着テープ(ニチバ
ン株式会社製)を貼合せ、180゜剥離したあとの蒸
着金属の付着面積に基き、下表の6段階(指数)
で評価した。
〔実施例〕
次に、実施列に基づいて、この発明の効果を説
明する。 実施例 1〜5 市販のポリプロピレンペレツト(メルトインデ
ツクス2g/10分、アイソタクチツク度97.3%)を
押出し機()に、エチレン成分25重量%、プロ
ピレン成分75重量%で、DSCの融解ピークの頂
点が121℃、148℃(最大ピーク)158℃の3点に
あるように重合したEPBC(メルトインデツクス
4g/10分)を押出し機()に、エチレン成分
5重量%、プロピレン成分95重量%のEPRC(メ
ルトインデツクス8g/10分、DSCの融解ピーク
の頂点が156℃)を押出し機()にそれぞれ供
給し、三層口金を用いて、ポリプロピレン層の両
側に共重合体層が積層されるように、270℃でシ
ート状に溶融共押出しし、これを表面温度40℃の
冷却ドラムに巻きつけて冷却固化させた。このシ
ートを125℃に加熱しつつ、長手方向に4.5倍延伸
した。さらに、テンターに導いて延伸温度160℃
で幅方向に9倍延伸し、次いで幅方向に5%の弛
緩を与えつつ160℃で熱処理し、これを徐冷して、
厚み10μ、(ポリプロピレン基材層6μ、共重合体
層各2μ)のフイルムをつくつた。 次いで15W・min/m2の電気エネルギー量でフ
イルム両面をコロナ放電処理した。これらのフイ
ルムを真空蒸着装置の中へセツトし、アルミニウ
ム蒸着膜が600オングストロームになるように両
面あるいは片面に蒸着した。 次いで、接着剤“ライフボンドAV―650TL”
(日栄化工(株)製、酢酸ビニル―アクリル系共重合
体を主成分とする水性エマルジヨンタイプ)を蒸
着フイルム8g/m2塗布し、白ボール紙(350g/
m2)を貼り合せ、100℃で30秒間乾燥して貼合紙
を得た。その積層フイルム、蒸着フイルム及び貼
合紙の特性を第3表に示した。 実施例 6 実施例1の押出し機()の原料を、エチレン
成分20重量%のEPBR(メルトインデツクス1g/
10分、DSCの融解ピークの頂点が123、160℃)
とし、他は実施例1と全く同様にして蒸着フイル
ム貼合紙を得た。その積層フイルム、蒸着フイル
ム及び貼合紙の特性を第3表に示した。 比較例 1〜3 実施例1の押出し機()の原料を、エチレン
成分0.5重量%、プロピレン成分99.5重量%の
EPRC(メルトインデツクス7g/10分、DSCの融
解ピークの頂点が156℃)とし、他は、実施例1
と全く同様にして貼合紙をえた。その積層フイル
ム、蒸着フイルム及び貼合紙の特性を第3表に示
した。 比較例 4 実施例1の押出し機()の原料を、エチレン
成分5重量%のEPBR(メルトインデツクス3g/
10分、DSCの融解ピークの頂点が125,143,160
℃(最大ピーク)とし、他は実施例1と全く同様
にして貼合紙を得た。その積層フイルム、蒸着フ
イルム及び貼合紙の特性を第3表に示した。 第3表にみるように実施例1〜6は艶消しされ
た金属光沢あるいは鏡面状の金属光沢を有し、貼
合強度、蒸着膜付着強度が強く、印刷適正に優れ
た蒸着フイルム貼合紙であつた。エチレン成分が
1重量%未満になると、紙との貼合強度が弱く
(比較例1)、蒸着膜付着強度も弱かつた(比較例
2)。また印刷性も劣るものであつた(比較例
3)。エチレン成分が10重量%未満で、表面粗さ
の大きいものも蒸着膜付着強度が弱いものであつ
た(比較例4)。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は示差走査熱量計により測定された融解
スペクトルの概略図である。 P1:第1(低温側)の融解ピーク、P2:第2の
融解ピーク、P3:第3(高温側)の融解ピーク、
A:第1の融解ピークの頂点、B:第2の融解ピ
ークの頂点、C:第3の融解ピークの頂点、
T1:A点の温度、T2:B点の温度、T3:C点の
温度。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 二軸延伸ポリプロピレンフイルムAと、エチ
    レン成分10〜50重量%で他はプロピレンを主成分
    とし、100〜165℃間に融解ピークの頂点を3点以
    上有し、表面粗さRaが0.2〜1.5μの重合体フイル
    ムBと、エチレン成分1〜40重量%で他はプロピ
    レンを主成分とし、100〜165℃間に融解ピークの
    頂点を1または2点有し、表面粗さRaが0.15μ以
    下の重合体フイルムCが、B,A,Cの配列で積
    層されてなる積層フイルム。 2 二軸延伸ポリプロピレンフイルムAと、エチ
    レン成分10〜50重量%で他はプロピレンを主成分
    とし、100〜165℃間に融解ピークの頂点を3点以
    上有し、表面粗さRaが0.2〜1.5μの重合体フイル
    ムBと、エチレン成分1〜40重量%で他はプロピ
    レンを主成分とし、100〜165℃間に融解ピークの
    頂点を1または2点有し、表面粗さRaが0.15μ以
    下の重合体フイルムCが、B,A,Cの配列で積
    層された積層フイルムの少なくとも片面に金属蒸
    着層が積層されてなる蒸着フイルムを、紙の少な
    くとも片面に積層してなる貼合紙。
JP12484283A 1983-04-18 1983-07-11 積層フイルムおよびそのフイルムを用いた貼合紙 Granted JPS6018344A (ja)

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JPS6018344A (ja) 1985-01-30

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