JPS6022425B2 - 早送り再生音声信号のモニタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は早送り再生音声信号のモニタ菱贋に係り、卓送
り再生された音声信号の時間軸を記録時のそれに近付か
せてモニタ再生することにより、記録媒体の早送り時に
記録媒体に記録されている音声信号の内容をかいつまん
で聴取し得、また所望の内容の音声信号の記録部分の高
速頭出しをも容易に行ない得る早送り再生音声信号のモ
ニタ装置を提供することを目的とする。

磁気テープ等の記録媒体の早送り時に、既記録音声信号
の内容をモニタするために、従来は再生ヘッドを記録媒
体に接したまま卓送りさせてし、た。

しかしながら、この従来のモニタ方法は高速で早送りさ
れることにより記録時とはその時間軸が例えば１０〜１
０ｑ音程度圧縮された音声信号をそのまま再生するため
、記録されている音声信号が話声であるか音楽信号であ
るかの区別とか、記録部分と記録部分との間の空白部（
信号無記録部分）がわかる程度であった。このため早送
り再生された音声信号の内容をかいつまんで知ることは
できなかった。また、従来、電荷転送素子等のメモリ装
置を用い、その駆動クロックレートを変えることにより
、記録時より速い速度で再生された再生音声信号を記録
時の音声信号と同一ピッチとなるよう時間伸長してピッ
チを変化させることなく記録時よりも短時間ですべての
音声内容をモニタできる方式が知られていた。

しかしながら、この時間伸長方式は、磁気テープの走行
速度が記録時のそれの２〜３倍程度の場合にのみ有効で
あり、早送り時のように記録時よりも１０〜１０ぴ音程
度の高速で磁気テープを走行しつつ既記録音声信号を再
生する場合のモニタタ出力を得るためには有効でない。
すなわち、この時間伸長方式は音韻を単位として時間伸
長するので、磁気テープ走行速度が速い上記早送り時に
は内容を理解しうる程度の音声信号を出力できなかった
。本発明は早送り再生音声信号の単語等の一定信号部分
を時間伸長することにより、上記の諸欠点を除去したも
のであり、以下図面と共にその一実施例について説明す
る。

本発明はメモリ菱直により、早送り再生音声信号の一部
を抜き出して時間伸長してこれをモニタ出力とするもの
であるが、単に早送り再生音声信号から一定周期毎に所
要の信号部分を抜き取るとすると、既記録音声信号が話
声のように音声信号の存在しない空白部の多い音声信号
の場合は空白部が多く抜き取られることになり、また他
の既記録音声信号の場合も必ずしも内容の中心部分が抜
き取られるとは限らず、モニタ出力の内容を把握できな
いことがあり不都合である。

そこで、本発明は音声信号部分の長さは０．５〜３秒程
度のものが多く、また音声信号の内容の中心部は音声信
号レベルも比較的大である場合が多いことに着目し、早
送り再生音声信号のレベルを検出し、ある程度以上のレ
ベルが検出されたとき、その少し前あるいはその時点か
ら以降のある長さの信号部分について時間延長し、これ
をモニ夕出力とするようにしたものである。

第１図は本発明になる早送り再生音声信号のモニタ装置
の一実施例のブロック系統図を示す。

度図中、１は記録媒体の一例としての磁気テープを記録
時の１０〜ＩＯＮ音程度の高速で走行せしめつつこの磁
気テープより再生した早送り再生音声信号入力端子で、
この卓送り再生音声信号はメモリ装置の一例としてのバ
ケット・プリケート・デバイス（ＢＢＤ）２に印加され
、ここで後述する如く時間伸長される。また上誌の入力
端子１に入来した早送り再生音声信号は、一部が分岐さ
れてレベル検出回路３に供聯合され、ここで振幅が所定
の一定レベル以上であるか否かが検出される。いま、上
記早送り再生音声信号が第２図Ａに示す如き信号ａであ
り、この再生音声信号ａが同図Ａ中１点鎖線で示すレベ
ル検出回路３の検出レベルを時刻はの時に越えたものと
するとしベル検出回路３の出力検出信号は第２図Ｂにｂ
で示す如くになる。このレベル検出回路３の出力検出信
号ｂは後述する制御装置の一例としてのマイクロコンピ
ュータ７に印加され、その立上り時点でマイクロコンピ
ュータ７の動作を制御する。一方、入力端子４に入来し
た磁気テープ走行速度に応じてレベルが変化する信号（
例えば巻取りリール騒動用モータ駆動電圧）は、電圧制
御発振器（ＶＣＯ）５の出力発振周波数を制御すると同
時に、ＡＤ変換器６によりアナログーディジタル変換さ
れる。

このＡＤ変換器６の出力ディジタル信号はマイクロコン
ピュータ７に印加される。これにより、マイクロコンピ
ュータ７は第３図示のフローチャートに従った動作を行
なう。すなわち、第３図においてマイクロコンピュータ
７は電源投入によってスタートし、まずスイッチング回
路８よりＶＣ０５の出力信号を通過させるためにスイッ
チング回路８の制御を行なう。そしてＡＤ変換器６の出
力ディジタル値を判読し、その値の逆数に比例した値を
算出して書き込み遅延時間Ｔｗを算出して前記検出信号
ｂの有無を調べる。マイクロコンピュータ７は上記効出
信号ｂが入力されたと判定した場合は「上記書き込み遅
延時間Ｔｗの間、ＶＣ０５の出力発振パルス（例えば１
００ｋ比）ｄ，をスイッチング回路８を通過させてＢＢ
Ｄ２に誓き込み用クロックパルスとして印加し、入力端
子１よりの早送り再生音声信号ａをＢＢＤ２に書き込ま
せる。

ここで、上記書き込み遅延時間Ｔｗ‘ま磁気テープ送行
速度に応じて変化するが「 いずれの場合もＢＢＤ２の
記憶容量一杯まで早送り再生音声信号ａをＢＢＤ２に書
き込ませる値とされている。従って、早送り再生音声信
号ａは上記書き込み遅延時間Ｔｗ経過した時点（第２図
Ａ〜Ｄ中、ｔｂで示す）では、ＢＢＤ２にその記憶容量
一杯まで書き込まれていることになる。上誌の書き込み
遅延時間Ｔｗ経過時点ｔｂで、マイクロコンビュ−夕７
は第３図に示すようにスイッチング回路８ををマイクロ
コンピュータ７の出力クロック信号も（このクロック信
号らは記録時又はノーマル再生時の磁気テープ走行速度
に対応した低い周波数に選定されている）が通過するよ
うスイッチング回路８の切操制御を行なう。

これにより、ＢＢＤ２はクロックパルスがＶＣ０５より
のｄ，からマイクロコンピュータ７よりのちへと切換え
られ、このクロックパルスらによって読み出し動作をＴ
Ｒの時間だけ行なう。ＢＢＤ２の読み出し時間ＴＲはＢ
ＢＤ２に萱き込まれていた内容を、クロツクパルスも（
例えば１０ｋ舷）によりすべて読み出させるのに要する
時間に選定されており、ＢＢＤ２が１６斑４個のアナロ
グサンプル値を記憶しておくとき、これらを１０ｋ批の
クロックパルスらで読み出すとすると、読み出し時間Ｔ
Ｒ（読み出された信号の長さ）は約１競砂となる。

第２図Ｄはスイッチング回路８の出力信号波形を示し、
ｔｃは上記読み出し時間ＴＲの終了時刻を示す。なお、
スイッチング回路８は時刻ｔｃ後再びＶＣ０６の出力信
号ｄ，を出力するよう切換えられる。このようにして、
ＢＢＤ２より卓送り再生音声信号ａの大レベル部分が時
間延長されて読み出され第１図の出力端子９より出力さ
れモニタされる。

従って、磁気テープに記録されている音声信号は早送り
時にも拘らず、内容の中心をなす重要部分が記録時差と
同じピッチでモニタされる。なお、マイクロコンピュー
タ７はしベル検出回略３よりの検出信号ｂの入力が無い
と判断したときは、第３図に示すようにスイッチング回
路８よりＶＣ０５の出力信号ｄ．を通過させ続け、これ
によりＢＢＤ２からは単に遅延された早送り再生音声信
号ａが出力されて従来と同様の音声ピッチでモニタされ
るか、あるいは必要に応じて設けられたゲート回路によ
り遮断されてモニタされないようにされる。上記の本実
施例袋瞳によれば、いま磁気テープに記録されている音
声信号が第４図Ａに斜線で示す部分で所定レベル以上で
あり、かつ、同図Ａ中、余白の部分で所定レベルより小
レベル、あるいは何も信号が記録されていないものとす
ると、この磁気テープの早送り再生時は第４図Ｂで示す
如き時間間隔で時間伸長された音声信号がモニタされる
こととなる。

すなわち、第４図Ａ中、ｘ，なる部分に記録されている
所定レベル以上の音声信号が時刻ｔ．からｔ２までの間
ＴｗにＢＢＤ２に高速で貫き込まれ、時刻らよりｔ３ま
でＴＲなる時間、時間伸長されて読み出されこれがモニ
タされる。時刻ら以前より磁気テープ上には第４図Ａに
斜線で示す如く所定レベル以上の音声信号が記録されて
いるが、この部分はＢＢＤ２の読み出し動作が完了して
いないので時間伸長されず、読み出し動作が完了した時
亥比３から時刻しまでの一定の時間Ｔｗ内にて早送り再
生される均なる部分に記録されている音声信号のみが第
４図Ａ，Ｂに示す如く時間伸長される。また時刻らで再
び入来した所定レベル以上の早送り再生音声信号は貫き
込み遅延時間Ｔｗ（時刻らからｔ６まで）内で所定レベ
ル以下となるが、所定レベル以下の早送り再生音声信号
も時刻らまではＢＢＤ２に書き込まれ、結局第４図Ａに
均で示す磁気テープ上の音声信号記録部分の早送り再生
音声信号が同図Ｂに示す如く時間伸長されてモニタされ
る。時刻らで上記記録部分梅の早送り再生音声信号の時
間伸長動作が完了するが、その後の時刻ｔ８で再び所定
レベル以上の早送り再生音声信号が入来するので上記の
時間伸長動作が再び開始され、磁気テープ上の第４図Ａ
に均で示す顕初の音声信号記録部分の所定レベル以上の
早送り再生音声信号のみが時間伸長され、そのＬ汎盗の
所定レベル以上の早送り再生音声信号は切り捨てられる
。

このようにして、少なくともモニ夕再生頭初は所定レベ
ル以上である早送り再生音声信号が一定時間ずつ非周期
的に断続的に記録時あるいはノ−マル再生時の音声信号
と略同等のピッチでモニタ再生されるので、使用者は磁
気テープに記録されている音声信号の内容を頭出しを行
なえる程度に正確にかいつまんで知ることができる。

なお、上記の実施例ではＡＤ変換器６の入力信号は磁気
テープ走行速度に対応したレベルの信号としたが、ポテ
ンショメータを用いて手動でレベル調節できるようにし
た信号、あるいは磁気テープに接して回転するロ−ラー
の回転速度に比例した信号を用いることにより、時間伸
長の関係をより正しくすることができる。

また、時間伸長を行なう素子、あるいは回路としては、
上記のＢＢＤ２以外にもランダム・アクセス・メモリそ
の他のメモリ装置を用い得る。

また磁気テープはテープレコーダあるいは磁気緑画再生
菱瞳その他で使用するものを用い得る。更に記録媒体は
ディスクや磁気シートでも本発明装置を適用し得る。上
述の如く、本発明になる早送り再生音声信号のモニタ装
置は、早送り時の記録媒体の走行速度に応じてレベルが
変化する信号によりその出力信号周波数が可変制御され
る可変周波数発振器と、早送り時の記録媒体より再生さ
れた早送り再生音声信号が所定の一定レベルを越えてい
るとき検出信号を出力するレベル検出回路と、上記早送
り再生音声信号が供給されこれを外部よりの書き込み用
クロツクパルスに応じて書き込み、かつ、それを読み出
し用クロックパルスに応じて読み出すメモリ装置と、メ
モリ装置に上記可変周波数発振器の出力信号を上記書き
込み用クロツクパルスとして、また上記可変周波数発振
器の出力信号周波数よりも低い所定の周波数信号を上記
読み出し用クロックパルスとしていずれか一方を切換出
力するスイッチング回路と、上記早送り時の記録媒体の
走行速度を表わす信号と上記しベル回路の出力検出信号
とから上記早送り時の記録媒体の走行速度に応じた時間
少なくとも上記所定レベル以上のレベル成分を含む早送
り再生音声信号を上記〆モリ装置にきき込ませ、かつ、
警き込んだ信号を上記〆モリ装置より読み出させるべく
上記スイッチング回路を切襖制御する制御装置とよりな
り、上記〆モリ装置より時間伸長されて読み出された音
声信号をモニタするよう構成したため、早送り再生音声
信号を一定時間ずつ非周期的に断続的に原音声信号と略
同等のピッチでモニタ再生することができ、従って記録
媒体に記録されている音声信号をかいつまんで知ること
ができ、また上記モニタ再生される早送り再生音声信号
部分は、少なくとも前記所定レベル以上の信号成分を含
んでいるため、話声のように空白部の多い音声信号が記
録されている記録媒体の早送り若生時においても、音声
信号内容の重要部分だけをモニ夕再生でか、以上より記
録媒体に記録されている音声信号を無駄なく効率的に把
握でき、従って所望音声信号記録部分の顔出しなどに便
利である等の特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例を示すブロック系統図、
第２図Ａ〜Ｄは夫々第１図の動作説明用信号波形図、第
３図は第１図の要部の動作を説明するためのフローチャ
ート、第４図Ａ，Ｂは夫々磁気テープ上の所定レベル以
上の音声信号記録部分と本発明装置により時間伸長され
てモニタ出力される音声信号との関係を示す図である。 １・・・早送り再生音声信号入力端子、２…バケット。
プリゲート・デバイス（ＢＢＤ）、４…入力端子「 ９
…時間伸長された音声信号出力端子。第１図第２図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 早送り時の記録媒体の走行速度に応じてレベルが変
   化する信号によりその出力信号周波数が可変制御される
   可変周波数発振器と、上記早送り時の記録媒体より再生
   された早送り再生音声信号が所定のレベルを越えている
   とき検出信号を出力するレベル検出回路と、上記早送り
   再生音声信号が供給されこれを外部よりの書き込み用ク
   ロツクパルスに応じて書き込み、かつ、それを読み出し
   用クロツクパルスに応じて読み出すメモリ装置と、該メ
   モリ装置に該可変周波数発振器の出力信号を上記書き込
   み用クロツクパルスとして、また該可変周波数発振器の
   出力信号周波数より低い所定の周波数信号を上記読み出
   し用クロツクパルスとしていずれか一方を切換出力する
   スイツチング回路と、上記早送り時の記録媒体の走行速
   度を表わす信号と該レベル検出回路の出力検出信号とか
   ら上記早送り時の記録媒体の走行速度に応じた時間少な
   くとも上記所定レベル成分を含む早送り再生音声信号を
   該メモリ装置に書き込ませ、かつ、書き込んだ信号を該
   メモリ装置より読み出させるべく該スイツチング回路を
   切換制御する制御装置とよりなり、該メモリ装置より時
   間伸長されて読み出された音声信号をモニタするよう構
   成したことを特徴とする早送り再生音声信号のモニタ装
   置。