JPS6020984Y2 - 安全かみそりの組立刃体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 目的 この考案は安全かみそりの組立刃体の改良に係るもので
あって、揺動可能にホルダに取付けられた組立刃体の揺
動運動を滑らかにすることを目的とする。

首振り安全かみそりは肌の起伏に合わせて常に最適なひ
げそり角度を得られるようにするためのものである。

安全かみそりの刃先が肌の起伏にうまく適合するために
は組立刃体の揺動が滑らかでなければならない。

従来からの首振りの構造として、組立刃体の裏側にジャ
ーナル軸受が一定の間隔を置いて設けられ、このジャー
ナル軸受にホルダの先端部からアーム形に突出したジャ
ーナル軸が入り、こジャーナル軸を中心に組立刃体が揺
動するという方法がとられている。

他方両ジャーナル軸受の中間地点の組立刃体裏側には二
つの斜面が角度をもって連続するカム面が設けられ、該
カム面にホルダの先端中央部から上下に摺動可能に突出
したカム従動装置が弾性的に押圧することによって揺動
した組立刃体を元の位置に復帰させる。

このカム従動装置の押圧力が強すぎると組立刃体は揺動
しにくくなる。

逆にカム従動装置の押圧力か弱すぎると組立刃体は元の
位置に復帰しなくなり、肌の起伏に適合しなくなる。

組立刃体が適度にかつ滑らかに揺動するためにはカム従
動装置の押圧力が適度であることに加えてカムとカム従
動装置の接触が滑らかであることも必要である。

従来例はカム面が平面だったので摩擦が大きかった。

これに対して本考案はこの摩擦が少なくて滑らかな揺動
の組立刃体を提供することを目的とする。

構成 次にこの考案の構成を図面に示す実施例に従って説明す
る。

組立刃体１は二枚の刃体２，３と該二枚の刃体２，３間
に介するスペーサ４と天板５及び台部材６とから戒る。

スペーサ４を二枚の刃体２，３で上下から挟み、さらに
これらを天板５と台部材６とで上下から挟んで固着する
ことによって組立刃体１が形成される。

組立刃体１の台部材６の裏側には台部材６の中心点から
長さ方向に一定間隔を置いて二個のリブ７がそれぞれ設
けられてる。

各リブ７には長さ方向にジャーナル軸受としての役割を
果す孔８がそれぞれ穿設されている。

ホルダ９の先端部には左右に開閉自在な二本の支持アー
ム１０が突出している。

該支持アーム１０は押ボタン１１を押すことによって開
き、押ボタン１１から指を離すと支持アーム１０は弾力
によって一定の位置まで閉じる。

該支持アーム１０の先端にはそれぞれ内向きの対向する
突部１２が設けられており、該突部１２は組立刃体１を
ホルダ９に取付ける際のジャーナル軸として機能する。

ホルダ９の支持アーム１０を開いて組立刃体１のリブ７
を越えさせて支持アーム１０の突部１２をリブ７の孔８
に嵌入させることによって組立刃体１はホルダ９に取付
けられる。

ホルダ９に取付けられた組立刃体１はジャーナル軸受に
よって規定される揺動軸線を中心として揺動することが
できる。

組立刃体１の裏面の両ジャーナル軸受用孔８の中間には
Ｖ字形に交叉した斜面を有するカム１３が設けられてい
る。

他方ホルダ９の先端央部から上下に摺動可能なカム従動
装置１４が突出しており、該カム従動装置１４は前記カ
ム１３を弾性的に押圧して偏向力を与え揺動した組立刃
体１を元の位置に復帰させて働きをする。

前記カム１３は前記カム従動装置１４とカム１３の稜線
部分１５で接触する。

図面生茶２図に示されたカム１７は従来のカムであり、
本考案に係るカムは第４図乃至第８図に示されている。

まず第４図乃至第６図に示されているカム１３はカムの
第１実施例である。

本考案に係るカム１３と従来例のカム１７とでは側面か
ら見たときにＶ字形に形成されていることは同じである
が、従来例のカム１７はカム従動装置１４と面接触する
のに対して本考案のカム１３はカム従動装置１４と線接
触するようにカム１３の断面（カム１３の長さ方向に垂
直な断面）が山形になるように形成されている。

さらにカム１３の稜線の片側に４個の三角形面を有する
ようにカム１３は形成されれている。

第７図に示したカム１３の第２実施例及び第８図に示し
た第３の実施例は前記断面が鈍角の頂点を有する山形で
ある点で第１の実施例と同じであるが、第２及び第３の
実施例のカム１３の中央部１６は第１実施例に比べて端
部よりもやや細くなっている。

なお、図面中符号１８及び１９は組立刃体１の揺動をロ
ッグするための操作部とストツパテする。

効果 従来の首振り安全かみそりはカム１７とカム従動装置１
４とが面で接触していたので摩擦が大きく組立刃体１の
揺動は円滑さを欠いていた、これに対して本考案は首振
り安全かみそりの組立刃体１において、組立刃体１を揺
動させるためのカム１３が、ホルダ９に設けられたカム
従動装置１４とカム１３の稜線部分１５で接触するカム
１３とカム従動装置１４の摩擦が少なくなり組立刃体１
の揺動が滑らかになるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すものであって、第１図は安
全かみそりの斜視図、第２図は従来のカムを付した安全
かみそり一部斜視図、第３図は安全かみそり頭部の一部
断面図、第４図は本考案に係るカムの第１実施例の斜視
図、第５図は同カムの側面図、第６図は同カムの正面図
、第７図は第２実施例めカム正面図、第８図は第３実施
例のカムの正面図である。 １・・・・・・組立刃体、６・・・・・・台部材、７・
・・・・・リブ、８・・・・・・孔、９・・・・・・ホ
ルダ、１０・・・・・・支持アーム、１２・・・・・・
突部、１３・・・・・・カム、１４・・・・・・カム従
動装置、１５・・・・・・カムの稜線、１６・・・・・
・カムの中央部、１７・・・・・・従来例のカム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 組立刃体１は刃体２，３と該刃体２，３を上下から挟着
   する天板５及び台部材６とから成り、該組立刃体１をホ
   ルダ９に取付けるためにホルダ９の先端部に設けられた
   ジャーナル軸を受けるためのジャーナル軸受が前記台部
   材６の裏側に設けられており、該ジャーナル軸受によっ
   て規定される揺動軸線を中心として前記組立刃体１が揺
   動可能にホルダ９方向とは直角に取付けられることがで
   き、さらにカム１３が組立刃体１の裏側に設けられ該カ
   ム１３が前記ホルダ９に設けたカム従動装置１４から偏
   向力を受けることができる組立刃体１において、前記カ
   ム１３はカム従動装置１４と前記揺動軸線に対し直角方
   向に延びるカム１３の稜線部分で接触することを特徴と
   する組立刃体。