JPS6020115B2 - 消耗電極式ア−ク溶接法および装置 - Google Patents

消耗電極式ア−ク溶接法および装置

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JPS6020115B2
JPS6020115B2 JP11973474A JP11973474A JPS6020115B2 JP S6020115 B2 JPS6020115 B2 JP S6020115B2 JP 11973474 A JP11973474 A JP 11973474A JP 11973474 A JP11973474 A JP 11973474A JP S6020115 B2 JPS6020115 B2 JP S6020115B2
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道也 清原
明之 岡田
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、消耗電極を連続的に溶接部に送給して行う消
耗電極式ァーク溶接法およびその装置に関するものであ
る。
[従釆技術] 従来から、この種の熔接法は、鋼、アルミニウム、鋼等
の各種金属およびこれらの合金の溶接に広く適用されて
おり、消耗電極と被溶接物(以下母材という)間に溶接
電源の出力を印加してアークを発生させ、消耗電極を溶
接部に送給することによって溶接が行なわれている。
したがって、この種の溶接法によって得られる溶接ビー
トの断面形状は、一般に第1図および第IA図に示され
るように、電極の溶融金属が母材に移行して形成された
断面種61の溶着部分と母材側の断面積S2の溶融部分
とで構成される。同図のP,Wおよび日はそれぞれ、溶
込み深さ、ピード中および糸盛高さを示している。母村
への理論的入熱Qa アーク溶接における母材への入熱Qa[cal/sec
]は、一般にQa=0.24りeH.1av.VaV[
Cal/Sec].・・‐‐‐‐‐‐【1)で与えられ
る。
Vavは溶接電圧の平均値[V] lavは溶接電流の平均値[A] りeffは熱移行率と呼ばれ、母村への供給熱量Qa[
cal/sec]に対するワイヤ・母材間への電気的入
力lav・Vav[W]1の比をいう。
この熱移行率は、幅50[側]、長さ300[肋]、厚
さ12[肌]のアルミニウム坂上に約200[肋]のビ
ードをおき、終了と同時に別に用意された熱量計に母材
を投入することによって母材への入熱を測定して算出し
た。第8図は溶接電流の平均値lav【A]と熱移行率
りeffとの関係を示している。図において、上部の曲
線Vmiは、アーク長が小であって溶接電圧の平均値l
avが小なる略一定の場合であって、アーク長が短いた
めにアークからの熱放散が小さいために、りeffは大
であって略一定の約80[%]であり、下部の曲線Vm
aはアーク長が大であって溶接電圧の平均値Vavが大
なる場合であって、アーク長が長いためにアークからの
熱放散が大きくなるために、りeH‘まバラツキも大き
く約60[%]に低下する。すなわち、熱移行率りef
fは、溶接電流の平均値lavにほとんど相関なく、特
にアーク長が短く短絡移行する溶接電圧Vmiにおいて
は、りeH=0.80 ・・・・・・・
・・・・・{21となる。
母材への実際のスJ熱Qa′ 一般に、短絡とアークとをくり返す溶接条件の範囲にお
いては、溶接電圧および溶接電流の波形3は、それぞれ
第3図aおよびbに示すように、時間とともに変化する
ことが知られている。
同図において、laおよびVaはそれぞれアーク継続期
間Ta中の電流および電圧の瞬時値(以下それぞれアー
ク電流の瞬時値、アーク電圧の瞬時値とし、3う。)を
示し、lsおよびVsはそれぞれ短絡継続期間Ts中の
瞬時値(以下それぞれ短絡電流の瞬時値、短絡電圧の瞬
時値という。)を示している。このようなくり返し波形
が見られる範囲では、短絡継続期間中の電流lsは、電
極先端部の抵抗発4熱として電極の溶融に寄与すること
はあっても、アークが発生していないために直接の母材
の溶融に寄与することはない。したがって、全期間(T
a+Ts)中に母材に供給される実際の入熱Qa′は、
全期間(Ta+Ts)中のアーク継続期間Ta中に溶接
電源から出力されるね・Vaの積分値′ずla・Va・
dtに関係し、Qa′:竿亀苦り羊誓′;a1a‐Va
‐dt ‐‐‐‐‐‐t3’で与えられる。
[発明が解決しようとする問題点] 理論的考察 上式において短絡とアークとがくり返すような溶接条件
では、短絡継続期間の長短にかかわらずアーク亀圧の瞬
時値Vaがほぼ一定であって、Va=Voとおくと糊式
はQa′:。
‐24りeHV。T〒;三富J;a・adt ‐‐‐‘
41となる。他方、(Ta+Ts)に対するアーク電流
の平均値を(la)avとすると、(・a)aV=〒ヨ
ヨミ′;a1a‐dt …‐‐‐…‘5)であるので
、上記{4}式は、Qa′:0.24りeff。
(1a)aV・V○ .・・.・・・・・■となる
。ここで、りeffは【2}式から0.80の略一定値
であり、Voも上記のとおり略一定値であるので、実際
の入熱Qa′は、(la)avの関数となり、Qa′=
fl[(la)av] ・・・・・・・・
・‘7}で近似される。
他方、母材の溶融断面積S2は、母村への実際の〆J熱
Qをにより定まるので、S2=f2(Qa′)
…・・・・・・(81となり、‘71式
を代入するとS2=f3[(la)av]
・・・・・・・・・【91の関係が成立する。
実験による確認 そこで本発明者らは、実験により、溶接電流の平均値l
avをパラメータとして母材の溶融断面鏡S2とアーク
電流の平均値(la)avとの関係を調べた。
第2図は、アルミニウムの消耗電極式アーク溶接法にお
いて、溶接電圧の平均値Vav[V](機軸)と母村の
溶融断面積S2[柵](縦軸)との関係を示す線図であ
り、実線で示された曲線群は、溶接電流の平均値lav
をそれぞれ、予め設定したlavl=350【A]、l
av2=250[A]およびlav3=180[A]の
略一定値とし、溶接電圧の平均値Vavを変化させた場
合のそれぞれの溶融断面積S2[柵]を示している。
同図において、曲線lavl上の境界点AIよりも右側
ではアーク長が長く短絡を生じることがないが、AI点
よりも左側ではアーク長が短か〈短絡とアークとがくり
返される。曲線lav2およびlav3についても、そ
れぞれAI点と同様の境界点A2およびA3が存在する
。また、一点鎖線AA′は上記AI点、A2点およびA
3点を結んだ曲線である。曲線IAA′より右側の溶接
電圧の高い側では、アーク長が長く短絡を生じない範囲
であるが、溶接電圧の平均値Vavの増加に伴いアーク
長も増大するので熱移行率が低下して溶融断面簿S2も
次第に減少している。曲線AA′より左側の溶接電圧の
低い側では、短絡とアークとがくり返される範囲であっ
て、アーク長が短く略一定となるので熱移行率は略一定
であるにもかかわらず、溶接電圧の平均値Vavの減少
に伴い、短絡期間が増加して溶融断面積S2もしだし、
に減少している。lavl,lav2,………いずれの
曲線についても、曲線AA′よりわずか左側の部分のM
1、M2又はM3点では、アーク長が比較的短くて熱移
行率が大であるが、短絡期間が短いために、母材へのア
ーク入熱が最大となり、溶融断面積S2が最大値となっ
ている。さらに、溶接電流の平均値lavが一定であり
、しかも同図の曲線AA′より左側の部分で、熱移行率
が略一定であるにもかかわらず、溶融断面積S2が減少
しているものは、短絡期間の増大によって、アーク電流
の平均値(la)avが減少しているためであると考え
られる。
そこで、本発明者は、溶接電圧の平均値Vavの減少に
ともなって、溶接電流の平均値lavを増加させること
によって、第2図の破線で示すとおり、アーク電流の平
均値(la)avl、(la)av2及び(la)av
3を、それぞれ一定に保持し、その結果、母材溶融断面
積S2を溶接電圧の平均値Vavの変化にかかわらず、
ほぼ一定にすることができることを実験によって確認し
た。上記で説明した第2図は、アルミニウム仮について
の実験結果を示したが、第9図に、鋼板を炭酸ガスアー
ク溶接した場合に実験結果を示す。
同図において、曲線lav4は、溶接電流の平均値la
vを150[A]、溶後速度を25【弧/mjn]にし
た場合の溶接電圧の平均値Vav[V]と母材の熔融断
面積S2[磯]との関係を示し、A4点より右側では短
絡を生じないが、左側では短絡とアークとがくり返され
、第2図のアルミニウム板の場合と同じ煩向が撮られる
。要約 以上の理論的考察及び実験での確認によると、短絡とア
ークとをくり返す消耗電極式アーク溶接法において、母
材の溶融断面積S2をさめる最も主要な因子は、短絡継
続期情ms中の電流lsを除くアーク継続期間ma中の
電流値、すなわちアーク流の平均値(la)avである
ことがわかった。
したがって、溶接中に生じる種々の外乱によってアーク
長が変化したり、単位時間たとえば1秒間の短絡回数が
変化した場合にも、上記の(la)avが変動しないよ
うに制御すれば、母材の溶融断面鏡S2の変動は最小限
に止めることができる。[問題点を解決するための手段
]本発明は上記の点に着目してなされたもので、消耗電
極式アーク溶接法において、溶接中に短絡とアークとを
くり返す場合に、この短絡している期間を検出し、短絡
継続期情ms中の短絡電硫lsを除き、アーク継続期間
Ta中の電流値laの全期間(Ta+Ts)中の平均値
、すなわちアーク電流の平均値(la)avをあらかじ
め設定された一定値になるようにすることによって、ア
ーク長の変化、短絡回数または短絡継続期間Tsが変動
しても、常に安定した所望の母材の溶融断面積S2を得
ることができるようにした溶接法およびその装置を提供
したものである。
[実施例及び作用] 第4図は、本発明の溶接法を実施する装置の一例を示す
構成図であって、1は消耗電極、2は母材、3および3
′はそれぞれ電極送給用電動機およびその制御装置、4
は出力電流の調整手段を有する溶接電源、5は電極と母
村間の電圧の瞬時値の大4・によってアーク継続期間か
短絡継続期間かを判別して信号を出力する判別回路、6
は溶接電流を検出してその瞬時値に比例した電圧を出力
する溶接電流瞬時値検出回路、7は溶接電流瞬時値検出
回路6の出力から判別回路5で得られたアーク継続期間
中に流れる電流の瞬時値laに比例した電圧のみを分離
した後に平均化して出力する分離回路である。
また8はアーク継続期間中に流れる電流の平均値(la
)avに対応する電圧を設定して出力する基準電圧設定
回路、9は分離回路7で得られたアーク継続期間中にだ
け流れる電流の平均値に比例した出力電圧と基準電圧設
定回路8の出力電圧とを比較して分離回路7の出力が4
・さし、場合に、溶接電源4の出力電流を増加させる信
号を出力し、また逆の場合には、溶接電源4の出力電流
を減少させる信号を出力する比較回路である。第5図は
第4図に示した装置を構成する電気回路の一例を示した
もので、第4図の各ブロックに相当する部分には鎖線で
囲んで第4図と同一符号を付してある。第5図において
、Tsfは電源に接続された変圧器、SCRI‘まサィ
リスタ、LIは直流1′ァクトル、DRはダイオード、
血1,血2は定電圧ダイオード、RI乃至R7は抵抗器
、C1,C2はコンデンサ、SHは分流器、Trl,T
r2はトランジスタ、Ampl,Amp2は増幅器、P
Tはパルストランス、el,e2は直流電源、U1Tは
ユニジヤンクシヨントランジスタである。第6図a,b
はそれぞれ上記の実施例の装置を用いて消耗電極式アー
ク溶接を行った場合の熔接電圧及び溶接電流波形を示す
第6図aに示した溶接電圧は判別回路5に入力され、抵
抗器RI及び定電圧ダィオード血1を通してトランジス
タTrlのベースに印加される。定電圧ダイオードZD
Iのッェナー電圧Vzはアーク継続期間中の鰭圧、すな
わち短絡電圧の各瞬時値Vsより高い値に選ばれている
。したがって、アーク継続期間中はトランジスタTrl
がオン状態になり、短絡継続期間はオフ状態になって判
別回路5から第6図cに示すような出力信号が得られる
。一方、溶接電流は検出回路6の分流器SH‘こよって
検出され、増中器Amplを通して第6図bに示す溶接
電流の各瞬時値に比例した電圧V6が出力されて分離回
路7に送られる。分離回路7においては、判別回路5の
出力信号によって短絡継続期間中はトランジスタTrl
がオフ状態であるので、トランジスタTr2がオン状態
になるため、この期間中の入力電圧V6はトランジスタ
Tr2によって短絡されて分離回路7には出力がない。
一方、アーク継続期間中はトランジスタTrlがオン状
態にあるので、トランジスタTr2がオフ状態になるた
め、ァーク電流の瞬時値laに比例した第6図bに示す
電圧がトランジスタTr2のェミッタコレク夕闇に得ら
れる。この電圧V6は抵抗器R4及びコンデンサCIに
よって平均化される。基準電圧設定回路8では抵抗器R
3を調整することにより設定しようとするアーク電流l
aの平均値に対応する基準電圧Eoが出力される。比較
回路9は、この基準電圧Eoとアーク電流laの平均値
に比例する分離回路7の出力電圧Eiとを比較して差電
圧(Eo−Ei)を増中器Amp2により増中する。こ
の増中された菱電圧(Eo−Ej)を溶接電源4に供給
する。溶接電源4は、比較回路9の出力信号に応じた位
相でパルスを発生するUJTを用いたパルス発生回路と
このパルス発生回路によって位相制御されるサイリスタ
SCRIとを備えており、比較回路9の出力の大4・に
応じて出力電流を増加又は減少させるようになっている
。上記の装置において、所定時間、例えば1秒間の短絡
回数または短絡継続期間Tsが増加してアーク継続期間
Ta中の電流、すなわちアーク電流laの全期間(Ta
+Ts)に対する平均値(la)avが減少して分離回
路7の出力電圧Eiが減少すると、比較回路9から溶接
電源4に供給される電圧(Eo−Ei)が大きくなるた
め、サイリスタSCRIの点弧位相が進み、溶接電源の
出力電流が増大する。これによりアーク電流の平均値の
減少が防止され、このアーク電流の平均値が略一定値に
保たれる。逆に所定時間内の短絡回教または短絡継続期
債msが減少し、アーク電流laの全期間(Ta十Ts
)に対する平均値が増加して電圧Eiが増加すると、溶
接電源の出力電流が減少してアーク電流の増加が防止さ
れ、アーク電流の平均値が一定に保たれる。なお、実施
例では、溶接電流瞬時値検出回路6に分流器を使用した
が、この検出回路は直流変流器などの溶接電流の瞬時値
を検出できる部品を使用した回路であればよい。
また上記の例では、溶接電流から短絡継続期間中の電流
を除くために必要な信号を出力する判別回路5において
、溶接電圧の瞬時値を検出し、その瞬時値の大小によっ
てアーク継続期間中であるか短絡継続期間中であるかを
判別してトランジスタTrlをオンまたはオフさせたが
、抵抗器R1、定電圧ダイオードZDIおよびトランジ
スタTrlのかわりにフオトトランジスタを用いて、ア
ーク継続期間中にフオトトランジスタを導通させるよう
にして短絡継続期間中であるかアーク継続期間中である
かを判別してもよい。さらに、溶接電源4としては、サ
ィリスタSCRIによる単相半波位相制御回路を示した
が、3相半波整流回路、3相全波整流回路、二重星形相
間リアクトル付整流回路などいずれの整流回路を使用し
てもよい。
また出力電流の調整は、サィリスタによる位相制御のほ
か、磁気増幅器による位相制御を行ってもよく、溶接用
変圧器に設Zけたタップをサイリスタなどの電子的スイ
ッチ素子できりかえて行ってもよい。さらに、出力電流
の調整は1台の溶接用変圧器で行うかわりに、一定の出
力電流を供給する変圧器と比較回路9の出力に応じて出
力電流を調整できる変圧器とを組みZ合わせて行っても
よい。すなわち溶接電源4は、比較回路9から出力され
る信号に応じて出力電流を調整できる電源であればいか
なる構成のものでもよい。第7図は本発明の装置を構成
する溶接電源4の2外部特性の一例を示したもので、同
図において油線B1,B2及びB3はそれぞれ第5図の
基準電圧設定回路8の基準電圧Eoを一定とした場合の
溶接電源の出力電流lavと出力電圧Vavとの関係を
示している。
また一点鎖線AA′は短絡とアーク2とがくり返すかく
り返さないかの境界の電圧と電流によって定まる直線を
示し、この直線は溶接条件によって定まるものである。
直線AA′より上側の高い溶接電圧範囲では、短絡が生
じないため、アーク電流の平均値(la)avは溶接電
流すなわち3溶接電源の出力電流の平均値lavとほぼ
等しくなって外部特性曲線は垂直な直線で与えられる。
直線AA′より低い溶接電圧の範囲では、例えば所定時
間内の短絡回数または短絡継続時間の増加したことによ
ってアーク電流の平均値(la)avが減少3した場合
には、比較回路9の出力信号によって溶接電流の平均値
、すなわち溶接電源の出力電流lavを増加させること
によりアーク電流の平均値(la)avをほぼ一定に維
持させている。[発明の効果]
4本発明の消耗電極式アーク溶接法によれば、
短絡継続期間の長短にかかわらず、アーク電流の平均値
(la)avが常に一定になるように制御しているため
、母村の溶融断面積S2の変化がなく、したがって溶接
中に生じる外乱、例えばワイヤ送給速度の変動、母材表
面の汚れ具合等によっていまいギ生じる短絡継続期間の
変化に対しても母材の溶融断面穣S2が安定に維持する
ことができる。特に、立向き、横向き等の難姿勢溶接に
おいては溶接ビ−ドのたれ落ち防止のために、また厚板
の多層盛溶接では溶着量の増加のために、さらに薄板の
溶接においては入熱制限のために、短絡とアークとがく
り返す比較的短かし・アーク長で溶接が行なわれること
が多い。このような場合、本発明の溶接法によれば、融
合不良、溶込み不足等の溶接欠陥の生じる可能性を著し
く減ずることができるので、特に熟練を要しないで良好
な溶接結果を得ることができる。さらに、本発明の溶接
法を不活性ガスを主成分とするシールドガスを用いた消
耗電極式アーク溶接法(肌G溶接法)に適用した場合に
は、ァーク継続期間Ta中の電流、すなわちアーク電流
の平均値(la)avをあらかじめ設定した略一定値に
制御するようにしておいて、板厚、材質等の溶接条件に
応じて電極ワイヤの送給速度の設定値を変化させること
によって、アーク長が短かくなっても電極ワイヤの溶融
速度が増加するというアーク固有の自己制御作用がある
ために、電極ワイヤの溶融不足により母材に突き立ちが
防止され、広い範囲で熔融断面積を略一定に維持するた
めの安定なアーク状態が得られる。
即ち短絡が生じにくいアーク長の範囲から短絡とアーク
とをくり返す短絡移行形アークの範囲まで略同一のアー
ク状態を維持させることができる。したがって、従来の
略定電圧特性電源を用いる肌G溶接法のように、定電圧
特性電源の設定電圧とワイヤ送給速度とを同時に調整す
る必要がなく、母材の板厚、材質等によって定まるワイ
ヤ送給速度を設定するだけで広範囲の溶接電圧の範囲ま
でアークを安定させることができるため、溶接条件の設
定を一元化できる利点がある。また、潜弧溶接法のよう
に通常略定電流特性、または垂下特性の電源を用いて、
溶接電圧の変化に応じて電極ワイヤ送給速度を変化させ
る可変送給方式の溶接法においても、略定電流特性また
は垂下特性の電源のかわりに本発明による電源装置を用
いると、短絡回数または短絡継続時間が増加してもアー
ク電流の平均値が略一定値を保つように溶接電源の出力
電流が自動的に増加して消耗電極が母材へ突き立つのを
防止することができるので、溶接の中断等による手直し
作業が減少し、作業能率の向上が期待される。
【図面の簡単な説明】
第1図は消耗電極式アーク溶接法によって得られる溶接
ビードの断面形状を示す説明図、第IA図は同溶接ビー
ドの金属組織を示す写真、第2図はアルミニウムの消耗
電極式アーク溶接法において溶接速度を一定とした場合
の母材の溶融断面積と溶接電圧の平均値との関係を示す
線図、第3図aおよびbはそれぞれ第2図の一点鎖線A
A′より左側の部分の短絡とアークとがくり返す範囲の
溶接電圧および熔接電流の波形を示す線図、第4図は本
発明の溶接法を実施する装置の構成を示すブロック図、
第5図は第4図に示した装置の具体的な実施例を示す電
気接続図、第6図aないしdはそれぞれ第5図に示す実
施例の装置を用いて消耗電極式アーク溶接を行った場合
の溶接電圧波形、溶接電流波形、判別回路の出力波形、
および分離回路の出力波形を示す線図、第7図は本発明
の装置を構成する溶接電源4の外部特性を示す線図、第
8図は、溶接電流の平均値と熱移行率との関係を示す線
図、第9図は銅の炭酸ガスアーク溶酸法において溶接速
度を一定とした場合の溶接電圧の平均値と母材の溶融断
面積との関係を示す線図である。 1・・・・・・消耗電極、2・・・・・・母材、3・・
・・・・電極送給用電動機、3′・・・・・・電極送給
用制御装置、4・・・・・・溶接電源、5・・・・・・
判別回路、6・・・・・・溶接電流瞬時値検出回路、7
・・・・・・分離回路、8…・・・基準電圧設定回路、
9…・・・比較回路。 第IA図 第1図 第2図 第3図 第8図 第4図 第5図 第6図 第7図 第9図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被溶接物2の接合部に消耗電極1を連続的に送給し
    て行なう消耗電極式アーク溶接法において、溶接中に前
    記電極と前記被溶接物との間に生じる短絡とアークとの
    くり返しと検出して短絡継続期間Ts中であるかアーク
    継続期間Ta中であるかを判別し、全期間(Ta+Ts
    )中に流れる溶接電流から短絡継続期間中に流れる電流
    Isを除き、アーク継続期間中の電流の平均値1/(T
    a+Ts)∫■Ia・dtを、あらかじめ設定された略
    一定値に維持させて溶接を行う消耗電極式アーク溶接法
    。 2 出力電流値の調整手段を有する溶接電源4と、溶接
    電流を検出してその瞬時値に比例した電圧を出力する溶
    接電流瞬時値検出回路6と、溶接電圧の大小又はアーク
    光の有無によりアーク継続期間Taか短絡継続期間Ts
    かを判別して信号を出力する判別回路5と、前記検出回
    路6および判別回路5の出力を入力として短絡継続期間
    中を除くアーク継続期間中だけに流れる電流の瞬時値に
    比例した電圧のみを分離して出力する分離回路7と、ア
    ーク継続期間中だけに流れるアーク電流の平均値(Ia
    )avに対応する電圧を設定して出力する基準電圧設定
    回路8と、前記基準電圧設定回路8の出力電圧と前記分
    離回路7の出力電圧との差の電圧を前記溶接電源4の出
    力調整手段に供給する比較回路9とを具備し、アーク継
    続期間中に流れるアーク電流の平均値(Ia)avが、
    前記基準電圧設定回路8で設定された電圧に対応する略
    一定値になるように、前記溶接電源4の出力電流を調整
    する溶接装置。
JP11973474A 1974-10-17 1974-10-17 消耗電極式ア−ク溶接法および装置 Expired JPS6020115B2 (ja)

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