JPS6019115Y2 - フオ−クリフトトラツク等の昇降装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はフォークリフトトラック等に装設されている昇
降装置、換言すればマスト装置の改良構造に関する。

昇降装置は通常、車体側に固定された外枠と、これに対
して上下動する内枠、並びに該内枠に沿動するリフトブ
ラケット等から構成され、これらの間には相対移動を円
滑ならしめる為に前後方向の荷重を受推するエンドロー
ラが配されている。

而して従来に於ては前記各エンドローラの直径が同一と
なる様に第８図に明示する如く外枠２並びに内枠３の夫
々対向するフランジ部間、即ちローラ転動面幅Ａ、 Ａ
は同長にしてあった。

然しながら例えば同図に示すＣＪ型マストに於ては内枠
３の強度が外枠２より両者の断面係数に依って高くなっ
ており、今まではこの内枠３の経済面を犠牲にして単一
化を図っていた。

即ち、強度面並びに経済面から云えば第７図に示す如く
内枠３を小さくすることが出来るのである。

併し、この様にすれば内枠３のローラ転動面幅Ｂが外枠
２のそれＡより狭幅となるので使用するエンドローラは
一般的思考からは異径のものとせねばならず、部品の共
通化並びにサービス性の観点からは問題が多い難点があ
る。

本考案は上述問題点に鑑みこれを解消する為に創案され
た°もので、その主たる目的は内枠、外枠共に強度面を
尊重した寸法にし、且つこれらの間に配されるエンドロ
ーラの直径を共通化した昇降装置を提供するにある。

本考案の他の目的はこの種昇降装置の構造上の特性、即
ち各粋の対向するフランジ部の一方しかエンドローラが
通常当合しないことに着眼して、内枠のローラ転動面幅
を基準として各エンドローラの直径を定めた昇降装置を
提供するにある。

本考案の更に他の目的は内枠に軸設された外枠の後側フ
ランジ部内面を転動するエンドローラの近傍に、外枠の
前側フランジ部内面に当合する摺動片を内枠に設け、外
枠と内枠とのがたつきを防止した昇降装置を提供するに
ある。

以下本考案の実施例を示す図面に基づきその詳細を説明
する。

本考案の昇降装置１はフォークリフトトラックの車体（
図示せず）に固定される外枠２と、これに対して上下動
する内枠３と、該内枠３に滑動するリフトブラケット４
と、左右一対のフォーク５が懸架され前記リフトブラケ
ット４に固定されたフィンガバー６と、前記内枠３並び
にリフトブラケット４を昇降駆動するリフトシリンダ及
びチェノ（何れも図示せず）からその主要部分が構成さ
れている。

而してリフトブラケット４の上下、外枠２の上部、内枠
３の下部には前後方向の荷重を受推するエンドローラ７
．８，９．１０が左右一対として配設されている。

前記外枠２は第２図に示す如く断面略Ｃ型を呈する左右
の枠材１１．１１とこれを連繋する適宜の連結材１２に
て枠組され、前記枠材１１．１１の溝部は夫々対向させ
である。

他方、内枠３は断面路Ｊ型の左右の枠材１３゜１３と連
結材１４から戊り同様に枠材１３．１３の溝部は対向し
ている。

本考案は前記外枠２及び内枠３を共に強度面と経済面が
適う形状寸法にしである。

即ち、第７図に示す如く内枠３の寸法を小さくしてあり
、ローラ転動面幅Ｂを外枠２のそれＡより小さくしであ
る。

併し、エンドローラ７．８，９．１０の直径は前記内枠
３のローラ転動面幅Ｂを基準にしてこれに適合すべく設
定し、同径のものが前述の如く配設しである。

この場合、第１図に示す如く当該昇降装置１に於てはフ
ォーク５に荷重が掛るとリフトブラケット４の上部に軸
設したエンドローラ７は内枠３の前側フランジ部３′に
、下部エンドローラ８は内枠３の後側フランジ部３″に
夫々当合する。

又、外枠２の上部に軸着したエンドローラ９は内枠３の
他の後側フランジ部３″′に、内枠３の下部に軸支した
エントロ＝う１０は外枠２の後側フランジ部２″に当接
する。

これはフォーク５に荷物がない場合にも同様のことが云
え、この時はフォーク５、フィンガバー６等の自重に依
り前述の如く作用する。

本考案の昇降装置１に於ては内枠３の下部に、外枠２の
前側フランジ部２′に当接する摺動片１５が設けである
。

即ち、第１図並びに第４図に詳記する如くエンドローラ
１０近傍位置の内枠３にはブラケット１６を突設してこ
れに摺動片１５が付設しである。

この摺動片１５は第３図に示すエンドローラ１０と外枠
２の前側フランジ部２′間に形成される隙間Ｃ（Ａ−Ｂ
）に依る内枠２のがたつきを防止する役目を果す。

尚、上述はＣＪ型マストに就いて詳記したが第５図に示
すＣＩ型マスト、第６図に示すマスト形式にも適用でき
、更には二段マスト以上の多段マストにも採用できるこ
とは云うまでもない。

以上既述した如く本考案に依れば最も経済的でそれでい
て強度が充分な内外枠にすることが出来ると共にエンド
ローラはローラ転動面幅の小さい内枠に合せて統一する
ので部品が共通化され且つサニビス性が向上し、然も摺
動片を内枠下部に突設したので内枠と外枠とのがたつき
を防止することができる等諸種の効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の昇降装置を示す一部破断した側面図、
第２図はその平面図、第３図は第１図の■−■線横断平
面図、第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ線横断平面図、第５
図、第６図は他の実施例を示す横断平面図、第７図は本
考案に係る内外枠のローラ転動面幅を説明する横断平面
図、第８図は従来の同図である。 １は昇降装置、２は外枠、３は内枠、４はリフトブラケ
ット、？、８，９，１０はエンドローラ、１５は摺動片
、Ａ、 Ｂはローラ転動面幅。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外枠２と、これに対して上下動自在な内枠３と、該内枠
   ３に沿動するリフトブラケット４と、前記リフトブラケ
   ット４の上下と外枠２の上部並びに内枠３の下部に各軸
   設したエンドローラ７゜８．９，１０とを夫々具有する
   昇降装置に於て、前記外枠２並びに内枠３の各々を経済
   強度を備えるべく内枠３のローラ転動面幅Ｂが外枠２の
   ローラ転動面幅Ａより小さくなる様にすると共に、前記
   エンドローラ７．８，９，１０は内枠３のローラ転動面
   幅Ｂに適合する同一直径とし、前記内枠３の下部のエン
   ドローラ１０近傍位置には外枠２の前側フランジ部２′
   に常時摺接する摺動片１５を設けたことを特徴とするフ
   ォークリフトトラック等の昇降装置。