JPS6016248Y2 - 農作業車における作業機着脱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、重量のある作業機といえども一人の作業員で
倒伏させず支架台へ支架せしめて農作業車の単なる前進
或は後進作動のみにより農作業車への装着ならびに取外
し作業を容易に達成させることができる農作業車におけ
る作業機着脱装置に関する。

従来、農作業車の前部に前低後高状に傾斜した取付枠台
を配設し、上記取付枠台上には適宜の作業機例えばフロ
ントローダを支持する支持基台を取外し自在に装着して
フロントローダによる農作業を達成せしめるものは良く
知られている。

ところで従前にあっては、上述のような重量のある作業
機を取付枠台上へ装着して農作業を行う場合、或は農作
業の種類によって他の農作業機と交換するために取付枠
台より取外す場合にあっては、多くの作業員により作業
機全体を持ち上げて取付枠台への着脱作業を行っていた
ものである。

従って、この種農作業の達成には多くの作業具がいない
と行うことができない不便があり、作業員−人の農家で
はこの種の農作業を遂行できない欠点があり、これが改
善を強く望まれていたものである。

本考案は前記に鑑み、−人の作業員であっても重量のあ
る作業機を別個に用意された支架台を使用して倒伏させ
ず確実に支架させると同時に支架された作業機の基端側
は振動調整螺杆の回転操作で簡単に持上げて取付枠台上
より離反させ、農作業車の後進作動のみにより迅速に農
作業車よりの取外し作業を容易に達成させることができ
ると共に、作業機の装着作業時にあっては、予め支架台
に支架された作業機を取付枠台の所定位置に載置される
高さに調整した後、農作業車の前進操作のみで簡単に取
付枠台への装着を容易に達成させることができる農作業
車における作業機着脱装置を提供しようとしたものであ
って、以下に本考案装置の構成を添附図面に示された好
適な一実施例について説明する。

図面において、１は農作業車であって、該農作業車１は
駆動回転される多数の車輪３・・・・・・をそれぞれ軸
架したシャシ−２と、上記シャシ−２の前方位置に設け
られた原動機４と、運転席５とから構成されると共にシ
ャシ−２上には収穫物を収容するための荷台６が搭載さ
れている。

そして原動機４と運転席５を備えた農作業車１の前部に
は作業機取付用の枠組７が強固に設けられると共に、上
記枠組７の上部には前低後高状に傾斜した取付枠台８が
一体として設けられている。

なお本実施例にあっては上記取付枠台８は２本の中空杆
体９，９を適当間隔をおいて併設して形成すると共に、
該中空杆体９，９を高位側表面には係止片１０．１０を
屈曲装着せしめである。

１１は農作業車１の前方に配設された公知の作業機例え
ばフロントローダであって、該フロントローダ１１は２
本の油圧シリンダ１２．１３の作動で掬い部１４が昇降
されたり或は掬い上げ角度を調整できるようになってい
る。

そして作業機１１を支持する支持基台１５には左右方向
に向は自由に回転できる支持筒１６が直立状に支架され
ると共に、該支持筒１６の上部側は作業機１１の後部側
に枢着されており、しかも支持基台１５へ一体的に装着
された載置台１７は取付枠台８上に一端が係止片１０．
１０に係止され、他側は緊定具１８．１Ｂにより止着さ
れた状態の下で装着されている。

なお上記載置台１７は取付枠台８上へ正確に載置される
ために取付枠台８と同傾斜状となるように設けられてい
る。

上記支持基台１５の下部には農作業車１の進行方向に沿
って水平軸受筒１９が装着されている。

２０は別個に用意された作業機１１の支架台であって、
該支架台２０は第３図および第４図に明記されたように
平面より見て三角形状を呈する基台２０ａと該基台２０
ａの一辺中央位置より立設した垂直支持杆２０ｂとを組
合せて側面より見て略■７字状に形成したものであり、
上記垂直支持杆２０ｂの上方位置には水平軸受筒１９内
へ嵌脱自在に嵌入できる軸体２２を先端側に装着した屈
曲支持腕体２１の垂直基端側２１ａを垂直支持杆２０ｂ
が抱合された状態のもとに振動自在に枢支ビン２３で枢
支せしめである。

そして屈曲支持腕体２１の屈曲近傍位置には振動調整螺
杆２４を螺着せしめると共にその先端側を垂直支持杆２
０ｂへ当接せしめる。

なお軸体２２を水平軸受筒１９内へ嵌入させた場合には
その嵌合状態を強固ならしめるために緊定具（図示せず
）で両者を締着せしめる。

次に本考案の作用について説明する。

今、農作業車１の前部に配設された取付枠台８上に作業
機１１例えばフロントローダの支持基台１５に設けられ
た載置台１７を載置装着し２てフロントローダ１１によ
る農作業を遠戚させたい場合には、先ず支架台２０をフ
ロントローダ１１の支持基台１５近（に運び、次いで倒
伏状態にあったフロントローダ１１を起立させた後、屈
曲支持腕杆２１の先端側に装着された軸体２２を水平軸
受筒１９内に嵌入腰適宜の緊定具で強固に連結せしめる
。

なお上記軸体２２を水平軸受筒１９内へ嵌入させる作業
時にあっては水平軸受筒１９と軸体２２とは同高位置に
予め設定されているので嵌入操作は支架台２０の単なる
移動により容易に遠戚できる。

さすれば、重量のあるフロントローダ１１といえども倒
伏されることなく支架台２０により直立状に支架される
。

この様にしてフロントローダ１１が直立状に支架された
ら、農作業車１を第１図に示す如く支架台２０に向は徐
々に前進せしめれば、取付枠台８の傾斜角度と略同−の
傾斜角度をもって支持基台１５へ一体的に装着された載
置台１７は農作業車１の前進に応腰先端側か係止片１Ｇ
、１０に係合された状態のもとで取付枠台８上に載置さ
れる。

従って載置台１７が完全に取付枠台８上に載置されたら
農作業車１の前進を停止した後、係止側と反対側の載置
台１７を緊定具１８・・・・・・で装着すれば、支架台
２０を使用して一人の作業員により重量のあるフロント
ローダを簡単に農作業車１の前方に設置してフロントロ
ーダ１１による農作業を能率的に行わせることができる
。

なおフロントローダ１１が完全に取付枠台８上に装着さ
れた以降にあってはフロントローダ１１を支持筒１６を
軸として左右何れか一方に回転させた後、支架台２０を
取外せはよい。

又上記載置作業時に載置台１７が取付枠台８の所定位置
に中々設置できない時には振動調整螺杆２４を垂直支持
杆２０ｂに向は螺入させれば、屈曲支持腕体２１は枢支
ビン２３を軸として第３図鎖線位置に振動調整され載置
台１７側を幾分持ち上げ載置作業をより軽快に行わせる
ことができる。

次にフロントローダ１１による農作業を終了し、該フロ
ントローダ１１を農作業車１より取外したい場合には前
述と同様に先ずフロントローダ１１を支持筒１６を軸と
して左右何れか一方に回転させ、取付枠台８に載置され
た支持基台１５の下部に装着された水平軸受筒１９内に
支架台２０に設けられた軸体２２を振動調整螺杆２４を
操作しながら嵌入装着せしめた後、緊定具１８・・・・
・・を取外腰更に振動調整螺杆２４の回転操作で上方に
僅かに持上げて載置台１７を取付枠台８より離反させな
がら農作業車１を後進させれば、フロントローダ１１は
支架台２０に支架された状態となってその場に位置せら
れる。

従って屈曲支持腕杆２１が略水平状態となるように振動
調整螺杆２４を回転操作すればフロントローダ１１は倒
伏されずに直立状態のまま支架台２０に支架されること
になる詐りか、取外し作業も一人の作業員により簡単に
遂行できる。

要するに本考案は、前記のような構成を具備せしめたの
で、重量のある作業機１１といえども支架台２０を使用
し倒伏させずに支架させて農作業車１の単なる前進なら
びに後進作用で簡単に取付枠台８上へ載置装着せしめた
り或は載置装着された作業機１１の取外しを一人の作業
員により能率的に遠戚させることができると共に作業機
１１を支持する支持基台１５を装着さぜる取付枠台８を
前低後高状に傾斜せしめて作業機１１の装着および取外
し作業をより一層容易ならしめることができる外、支架
台２０に設けられた垂直支持杆２０ｂの上方位置には支
持基台１５の下部に設けられた水平軸受筒１９内に嵌入
される軸体２２を備えた屈曲支持腕体２１の垂直基端側
２１ａを垂直支持杆２０ｂが抱合された状態のもとに振
動自在に枢支させると共に、該屈曲支持腕体２１は振動
調整螺杆２４の回転操作で枢支部を軸として上下方向に
振動できるようにしたから、軸体２２を水平軸受筒１９
に嵌入して支架する支架作業を迅速に達成できるは勿論
のこと作業機１１を取付枠台８上へ載置させる作業およ
び取付枠台８上に載置された支持基台１５の取外し作業
時に際しては作業機１１の載置基端側を簡単に上下移動
させて取付枠台８への装着或は取外し作業を正確に行う
ことができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案装置の一実施例を示すものであって、第１
図は作業機を農作業車へ装着せしめる場合の一部切欠し
た側面図、第２図は支架台を使用して作業機を農作業車
より取外す場合の側面図、第３図は支架台の側面図１、
第４図は支架台の平面図、第５図は一部を切欠した要部
の拡大斜視図である。 １・・・・・・農作業車、８・・・・・・取付枠台、１
１・・・・・・作業機、１５・・・・・・支持基台、１
９・・・・・・水平軸受筒、２０・・・・・・支架台、
２０ｂ・・・・・・垂直支持杆、２１・・・・・・屈曲
支持腕体、２１ａ・・・・・・屈曲支持腕体の垂直基端
側、２２・・・・・・軸体、２３・・・・・・枢支ビン
、２４・・・・・・振動調整螺杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 農作業車の前部に前低後高状に傾斜した取付枠台を配設
   し、上記取付枠台上には作業機の基端側に回動自在に装
   着された作業機支持用の支持基台を取外し自在に装着し
   たものにおいて、前記支持基台の下部には農作業車の進
   行方向に沿って水平軸受筒を装着腰別個に用意された支
   架台に立設した垂直支持杆の上方位置には水平軸受筒内
   へ嵌脱自在に嵌入できる軸体を先端側に装着した屈曲支
   持腕体の垂直基端側を垂直支持杆が抱合された状態のも
   のに振動自在に枢支せしめると共に屈曲支持腕体の屈曲
   近傍位置に螺着した振動調整擺杆の先端を垂直支持杆へ
   当接せしめたことを特徴とする農作業車における作業機
   着脱装置。