JPS60146810A - 軟質義歯床裏装材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は軟質義歯床裏芸材料にＩ！Ｊ−！Ｊ−るもので
ある。

義歯床に裏装材を貼り合Ｕてｆｉｆｆｉ床粘１９面に加
わる咬合圧を緩和する方法は、従来種々のもので試みら
れたが未だに満犀するものがない。

本発明者等は先にこの問題を解決Ｊるために、軟質フッ
素樹脂を裏装した義歯床に関する発明を行なった（特開
昭５５−２１９１９号）。即ちこの発明により提供され
た裏装材は、吸水性が極めて小さく、義歯床との接着性
に優れ従来の裏装材よりも２年以上の長期間に亘り安定
に使用できた。然し乍らこの発明も一般市販品に比し、
使用法が簡単でなく、柔軟性にも若干の問題が残った。

イこで本発明者等は、この欠点を解決すべく特願昭５８
−１７２１２号で上記軟質フッ素樹脂とフッ素を合むテ
ロマーを混合し、よく混練した軟質材料を義歯床に貼り
つける方法を提案した。しかしこの方法も粘膜調整材或
いは義歯安定材などとして比較的短期間の使用には卓越
した効果を発揮するが、裏装材として１年以上の使用を
期待する場合にはやはり問題が残った。即ちテロマーの
配合によって軟質化されたため、技工操作性の面では素
晴らしく改善されたが、その軟かさは義歯床に実装後及
び使用期間を通じても変らないため、咬合圧によりフロ
ーが起り裏装材層が次第に薄膜化し、遂には消失してし
まうためである。

本発明はこの問題を解決する為に、上記特願昭５８−１
７２１２号を更に改善したものである。即ち裏装材の実
装方法を簡単にするには、技工操作の段階では流動性を
もち、裏装操作が終了した段階では弾性を有する理想的
な硬さになってくれることが望ましい。本発明は正にこ
の点をみごとに解決した画期的な裏装材を提供するもの
である。

本発明による軟質義歯床裏装拐は、一般式ｃ＋２＝６−
ｃｏｏＲμ［早ｔ　１］もしくはＣト１３．　Ｒ２は分
子量１５００以下の含フッ素Ａリゴマー）で示される単
量体（Ｉ）１００重市部、合フッ素共重合体３〜３０重
量部、重合開始剤、及びアクリル酸又はメタクリル酸の
アルキルニスデル（アルキル基の炭素数が１〜１２）３
〜３０重量部とからなり、これらが混練されたパテ状の
ものである。

本発明の材料の使用法は、常法による義歯床作製時、石
膏型で型どられたモチ状メタクリルレジン上に適量のパ
テ状物質を置き、石膏型で加圧し、常法により加熱重合
すれば弾性を有する軟質樹脂で裏装された義歯床が得ら
れる。

本発明のパテ状混合物は非常に軟らかであるため技工操
作性がよく、常法による義歯床作製時に特別な操作を加
える必要もない。本発明でパテ状どは粘稠な飴状からい
わゆるパテ状のものを含む、ものとし、好ましくは侵入
抵抗値で５〜５０！Ｊ／ｄの値を右する。又これを重合
裏装した裏装面の硬さは好ましくは１０〜３０（ショア
Ｄ型、２５℃）で弾性を有するため、これを裏装した義
歯床は咬合圧を緩和して口腔粘膜面に伝える作用をする
と共に、義歯と顎堤の適合性、吸着性を改善することが
でき、又口腔内に適用して２年以上経過しても尚何等の
変質もない驚くべき耐久性を有している。

本発明のパテ状混合物の一成分である単ｍ体（Ｉ’）は
、特願昭５７−２３３（ｉ９５号に記載された方法に基
いて製造することができる。即ち、例えば含フツ素単量
体をメチルアルコール、エチルアルコール等のアルコー
ル中でテＬ］メリピーションを行なわせることにより分
子鎖の末・端にＯｌ−（基を有する含フツ素テロマーが
得られ、この含フツ素テロマーを四塩化炭素等の溶剤に
溶解させ−アクリル酸クロライド又はメタクリル酸クロ
ライドと１ステイビ ４応させることにより容易に単量体（Ｉ）を得ることが
できる。

この場合に使用される含フツ素単量体としてはフッ化ビ
ニリデン、フッ化ビニル、１〜リフロロ１チレン、クロ
ロトリノ口口エチレン、テトラフロロエチレン、ヘキサ
フロロプロピレンから選ばれた２種以上の単量体を用い
ることが好ましく、単量体（Ｉ）のエステル部分を構成
する含フッ素オリボマーとしては上述のフッ素系単量体
の二元もしくは三元のオリゴマーが好ましく使用される
。

オリゴマーの分子量は１５００以下が用いられ、１５０
０を越えると成形加工上若干不満足となる。パテ状混合
物の主成分をなす単量体（Ｉ＞のエステル成分がこのよ
うな多元フッ素系オリゴマーからなりたつため、重合固
化した裏装材層は適度の柔軟性と優れた耐久性をもち、
これを裏装した義歯床は２年以上使用しても何等の変質
を生じない。

パテ状混合物の他の成分の１つである含フツ素共重合体
は炭素数　２〜３のフッ素化オレフィン単但体の２種以
上から成り、好ましくはフッ化ビニリデン、フッ化ビニ
ル、トリフロロエチレン、クロロトリフ０［］エチレン
、テトラフロロエチレン。

ベキ１ノフロロプロピレンから選ばれ、その剛性率が１
０〜１５０ｋＯ／ｃｄであることが望ましい。

又、池の成分の１つである（メタ）アクリル酸アルキル
エステルとしては、アルキル基の炭素数が１〜１２好ま
しくは１〜８のものが用いられる。

ここに、（メタ）アクリル酸アルキルエステルはメタク
リル酸アルキルエステル又はｊ′クリル酸アルキルエス
テルを示すものとする。

重合開始剤は、ベンゾイルパーＡキサイド（以下Ｂ、Ｐ
、Ｏ，）やジタージャリーブデルバーオキサイド（以下
り、Ｔ、Ｂ、Ｐ、）の如き常温で半減期の長い有機過酸
化物が好ましい。

パテ状混合物中の各成分の重量割合は、単ｍ体（ｉ）１
００重量部に対し、含フツ素共重合体３〜３０重量部好
ましくは５〜２０重量部が用いられる。

これは技工操作を容易にづるＩこめにパテ状混合物に可
塑性を与えることと、これを重合固化した後の裏装材層
に一強度を付与するために用いるものである。従って、
含フツ素共重合体のｍが３重量部未満の場合はパテ状混
合物の粘度が低過ぎ技工操作をやや不便にし、重合後の
強度も弱い。一方、含フツ素共重合体のｍが３０重量部
を越える場合は、重合後の強度は大きくなるが、パテ状
混合物の粘性が高くなり、技工操作を再び不便ならしめ
る。

重合開始剤の量は、好ましくは０．１〜３．０重量部が
用いられる。（メタ）アクリル酸アルキルエステルは、
３〜３０重量部好ましくは５〜２０重間部用いられる。

これは重合開始剤をパテ状混合物中に均一に分散せしめ
るためと重合固化後の強度及び硬さの調節に用いられる
ものである。従って３重量部未満である場合は重合開始
剤の混合分散に均一性を欠き、３０重間部を超えて用い
る場合は重合固化後の裏装材層の強度は極めて大となる
が硬度も過大どなり、軟質実装材としては不適当となる
。

又、強度や硬度の調節には］・リエチレングリコールジ
メタクリレート等の架橋剤を用いることもできる。

本発明のパテ状混合物の製造法としては、混合物の主成
分である単ｍ体（Ｉ）に含フッ素共申合体粉体を加え混
練する。混線は内容物を常温もしくは加熱して行ない、
特に　１２０〜１５０℃に加熱して行なうことがよく混
線できるので好ましい。次に加熱した場合は、混練物を
常温まで冷却し、所定量の重合開始剤を溶解させた（メ
タ）アクリル酸アルキルエステルを加え、室温で再び均
一になるまでよく混練づることにより、パテ状の混合物
を得ることができる。この状態に於けるパテ状混合物は
適度の軟かさを持ち（侵入抵抗値５〜５０　（１／−で
あることが好ましい）極めて技工操作性がよい。

前記混合物の使用法は、前述した如く、常法による義歯
床作製時に石膏で型どられたモヂ状アクリルレジンの上
に置き、常法に従って加圧後加熱重合すると弾性を有す
る軟質樹脂で裏装された義歯床が得られる。

以下実施例につき更に説明するが、本願特許請求の範囲
内である限り本実施例に制限されるものではない。

アン５０重Ｇ部、クロロトリフロロエチレン３０重量部
、テ１〜ラフロロエチレン２０重量部からなる分子量１
０５０のＡリボマーである含フツ素メタクリル酸エステ
ル１００ｇに、別に得られたフッ化ビニリデン／クロロ
トリフロロエチレン／テトラフロロエチレン＝　５０／
　３０／　２０　（重量比）の軟質フッ素共重合体（剛
性率６７ｋＱ／　ｃｒｌ　）　１５１１を乳鉢中で配合
し、１６０℃の恒温槽で加熱づる。内容物の温度が１５
０℃に達したところで恒温槽から取り出し、乳棒で均一
状態になるまで混練しく約１０分）これを室温まで冷却
する。一方１００ｃｃのビーカーにメチルメタクリレー
ト　１５ｇ及びＢ、Ｐ、０．１！＋を取り、Ｂ。

Ｐ、０．が完全に溶解した液を前記の室温まで冷却した
乳鉢に注ぎ、室温（２６℃）で再び混練する。

混線は、初期の段階では液体と半固体の状態であるが、
次第に両者が溶は合い、遂に均一なパテ状になったとこ
ろで終了する。ここで得られたパブ体・ 状混合物の侵入抵抗値（硬さ）は７．５Ｑ／ｍｔＡであ
った。又、前記混合物を常法による義歯床作製時に義歯
床裏装材として、アクリル系レジン床に　１００゜℃で
接着重合せしめると、弾性を有する軟質樹脂で裏装され
た義歯床が得られる。尚、裏装された軟質樹脂の硬さを
測るために、別に試験片（径３６ｍ／　ｍ厚さ７ｍ／ｍ
　）を石膏型で重合成型し、ショア硬度（Ｄ型）を測定
すると結果は２３であった。

又、本実施例で得られた義歯床を１６歳の男性の口腔内
に適用した結果、２年経過しても何等変質が認められず
更に継続使用が可能であった。

※侵入抵抗値の測定法：　テンシロン試験機を用い圧縮
セルに試料９ｇを入れ、２０℃に調節後、径２．３ｍ／
　ｍのステンレス棒を１０１００ＩＩ１分の速度で試料
中に侵入さＵ、その時の抵抗値をＯ／７で示したもので
ある。

表１に実施例１と同様の方法により、パテ状混合物の配
合割合を変えた場合の硬さ及びそれを重合固化せしめた
後の硬さを示す。

表１ １）　単量体（■）／含フッ素共重合体／メチルメタク
リレ−１〜（ｍｆｆｉ部）２）　ｏ；適　△：やや適　
×；不適 表１から本発明のパテ状混合物は適度の硬さを有し技工
操作性が良く、重合同化後は義歯床軟質裏装材として適
度の硬さを有づるものであることが判る。

ＣＨ，＝　Ｃ−Ｇ　ＯＯＲ２に於いてＲ２がフッ化ビニ
リデン５０ｉ４［５部、クロロトリフロロエチレン３０
重量部、ヘキサノ［１０プロピレン２０重量部からなる
分子量９８０のオリゴマーである含フツ素メタクリル酸
：Ｌスプルｉ　ｏｏｇに、別に得られたフッ化〔ニリデ
ン／クロロトリフロロエチレン／ヘキサフロロブ［］ピ
ビレの重量比が５０／　３０／　２０からなる軟質フッ
素バ重合物（剛性率６２ｋｃ＋／　ｄ　）　２０ｇを乳
鉢中で配合し、１６０℃の恒温槽で加熱する。内容物の
温度が１５０℃に達したところで恒温槽から取り出し、
乳棒で均一状態になるまで混練しく約１０分）室温で冷
却する。

一方１００ｃｃのビーカーにメチルメタクリレ−１〜ｌ
ｏｇ及びＢ、　Ｐ、　０．１！Ｉｔを取り、［３，Ｐ、
Ｏ，が完全に溶解したら、これを前記室温まで冷ｆＪＩ
　Ｌ、た乳鉢に注ぎ室温で再び混練りる。混線は、初期
の段階では液体と半固体の状態であるが、次第に両者は
溶は合い、遂に均一なパテ状になったところで終了する
。ここで得られたパテ状混合物の侵入抵抗値（硬さ）は
９．７１Ｊ／−であった。

又、前記混合物を常法による義歯床作製時に義歯床裏装
材として、アクリル系レジン床に　１００℃で重合接着
せしめると、弾性を有づる軟質樹脂で裏装された義歯床
が得られる。尚、裏装された軟質樹脂の硬さを測定する
ために実施例１の方法で作製した試験片でショア硬度（
Ｄ型）を測定した結果は、２２．５であった。

又、本実施例で得られた義歯床を７４才の男性の口腔内
に適用した結果、２年経過しても何等変質が認められず
更に継続使用が可能であった。

支ｔＪＬ工 〒 ＣＨ，＝　Ｃ−Ｇ　ＯＯＲ嘉辰いてＲ２がフッ化ビニル
５０ｆｆｉ　１１　部、クロロトリフロロエチレン３０
重量部。

ヘキサフロロプロピレン２０重量部からなる分子量１０
２０のオリゴマーである含フツ素アクリル酸ニスデル１
００ｇと、別に得られたフッ化ビニリデン／り［１０ト
リフロロエチレン／テトラフロロエチレン重量比が５０
／　３０／　２０からなる含フツ素共重合物（剛性率６
７に＋１／ｃＩＩ）　１５（＋を乳鉢中で配合し、１６
０℃の恒温槽で加熱する。内容物が１５０℃に達したと
ころで恒温槽から取り出し、乳棒で均一状態になるまで
混練しく約１０分）室温まで冷却する。一方１００ｃｃ
のビーカーにエチルメタクリレート１５０及びり、Ｔ、
Ｂ、Ｐ、１ｇを取り、この溶液を前記の室温まで冷却し
た乳鉢に注ぎ、室温で再び混線覆る。混線は、初期の段
階では液体と半固体の状態であるが次第に両者は溶は合
い、遂に均一なパテ状になったところで終了する。ここ
で得られたパテ状混合物の侵入抵抗値（硬さ）は７．７
Ｑ／−であった。

又、前記混合物を常法による義歯床作製時に義歯床裏装
材として、アクリル系レジン床に１００℃で重合接着せ
しめると、弾性を有づる軟質樹脂で裏装された義歯床が
得られる。尚、裏装された軟質樹脂の硬さを測定するた
めに実施例１の方法で作製した試験片でショア硬度（Ｄ
型）を測定した。

結果は、２８であった。

本実施例で得られた義歯床を７６オの女性の口腔内に適
用し１２ケ月を経過したが、未だ何等変質が認められず
更に継続使用が可能であった。

デン５０重量部、テトラフＯロエチレン１５重１部。

ヘキサフロロプロピレン３５重量部からなる分子ｍ９４
０のＡリボマーである含フツ素メタクリル酸エステル１
００（］と、別に得られたフッ化ビニリデン／クロロト
リフ０ロエチレン／テトラフロロｌヂレンの重量比が５
０／　３０／　２０からなる含フツ素共重合物（剛性率
６７ｋＱ／　ａｌ　）　１５０を乳鉢中で配合し、１６
０℃の恒温槽で加熱する。内容物の温度が１５０℃に達
したところで恒１４１１から取り出し、乳棒で均一状態
になるまで混練し、室温まで冷却する。

一方１００ｃｃのビーカーに２−エチルへキシルアクリ
レート　１０ｇ及びＢ、Ｐ、０．ＤＩを取り、この溶液
を前記の室温まで冷却した乳鉢に注ぎ、室温で再び混練
する。混線は、初期の段階では液体と半固体の状態であ
るが次第に両者は溶１ノ合い遂に均一なパテ状になった
ところで終了する。ここで得られたパテ状混合物の侵入
抵抗値（硬さ）は９．５す／−であった。

又、前記混合物を常法による義歯床作製時に義歯床裏装
材として、アクリル系レジン床に１００℃で重合接着せ
しめると、弾性を４１する軟質樹脂で裏装された義歯床
が得られる。

尚、裏装された軟質樹脂の硬さを測定づるために実施例
１の方法で作製した試験片でショア硬度（Ｄ型）を測定
した結果は、２４であった。

本実施例で得られた義歯床を７４才の男性の口腔内に適
用し１８ケ月を経過したが、未だ何等変質が認められず
、更に継続使用が可能であった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 に１ （１）−般式ＣＨよ＝Ｃ−ＧＯＯＲμＲＪは１−１又は
   Ｃｌ−１３゜、１シ２は分子１１１５００以下の含フツ
   素オリゴマー）で示される単量体（Ｉ）１００重量部１
   重合開始剤。 含フッ−素共重合体３〜３０重量部及びアクリル酸又は
   メタクリル酸のアルキルニスデル（アルキル基の炭素数
   が１〜１２）３〜３０重量部とからなる混合物を混練し
   、パテ状とした軟質義歯床裏フッ化ビニリデン、フッ化
   ビニル、トリフロロＩチレン、クロロトリフロ口エチレ
   ン、テトラフロＯエチレン、ヘキサフロロプロピレンか
   ら選ばれた２種以上の単量体からなるオリゴマーである
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の軟質義
   歯床裏芸材料。 （Ｊ　含フツ素共重合体がフッ化ヒニリデン、フッ化ビ
   ニル、トリフロロ■ヂレン、クロロトリフ０ロエチレン
   、テトラフロロエチレン、ヘキ勺７０口プロピレンから
   選ばれる２種以上の単量体からなる共重合体であること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の軟質義歯床
   裏芸材料。