JPS6014129Y2 - 震動感知装置の感震体の揺動防止用の止め具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は安全装置として震動感知装置を備えた石油スト
ーブ等を出荷するに際し、震動感知装置の感震体が運搬
時の振動にて揺動することがないように構成したもので
ある。

以下本考案の実施例を図に基づいて説明する。

図中１は燃焼機２を内蔵し室内に温風を吐出して暖房を
施こす温風式の石油ストーブ本体、３は該ストーブ本体
適所に装設せる震動感知装置、４は前記ストーブ本体１
の下部適所に装着せる支持具５に固定せる震動感知装置
３の基板、６は該基板４の一端部上面に起立せる揺動自
在な感震体で、この感震体６下部の小径部６ａ下面には
前記基板４の透孔７を貫通して下方へ突出した作動杆８
が装着され、且つ該作動杆８は前記基板４に回動自在に
枢支せる作動板９の遊挿孔１０に遊挿せしめた下端部分
の先端に略円板状の鍔部１１が設けである。

１２は前記作動板９の他端部に形成せる係止爪、１３は
その係止爪１２と係脱自在に係合すると共に離脱時に回
動しマイクロスイッチ１４をオフして電源回路を閉成す
る回動体で、前記感震体６の揺動によって作動杆８下端
の鍔部１１が作動板９の一端部を上動せしめ回動体１３
に消火動作を行なわせるものである。

１５は製品の出荷時に使用し、前記震動感知装置３の感
震体６が運搬時に揺動することがないように震動感知装
置３を保護する為の止め具で、この止め具１５は第４図
で示めすように一部を開放した平面略Ω状の嵌合部１５
ａと、該嵌合部１５ａの開放部分と対向せる側壁から側
方に延設せるつまみ部１５ｂとを合成樹脂等にて一体威
形して成ると共に、そのつまみ部１５ｂの他端には上部
に突出した帯状の突起１５ｃが形設してあり、そしてこ
の止め具１５は第５図で示す如く嵌合部１５ａを前記基
板４と感震体６との間で且つ感震体６の小径部６ａに外
嵌する如く介挿せしめてあり、こうして感震体６は揺動
を阻止される。

又、前記止め具１５はつまみ部１５ｂを持って手前側に
引けば嵌合部１５ａが外れ、従って感震体６は揺動可能
となり、震動感知装置３を正常に動作させることができ
る。

第６図は他の震動感知装置の要部断面図で、感震体６が
基板４に吊下される如く構成したものであるが、この場
ねも止め具１５の嵌合部１５ａを基板４と感震体６との
間に介挿すればよい。

尚、実施例に用いた感震体６には下部に小径部６ａが形
成してあり、そして止め具１５の嵌合部１５ａをその小
径部６ａに外嵌する如くなしであるが、本考案はこれに
限られるものではなく小径部６ａのない感震体６を使用
する場合には嵌合部１５ａを作動杆８に外嵌できる如く
構成すればよい。

以上の如く本考案によれば、嵌合部及びつまみ部を一体
形成してなる止め具の嵌合部を基板と感震体との間に着
脱自在に介挿せしめて感震体の揺動を阻止するようにし
たものであるから、製品の出荷時等に際し感震体の揺動
を確実に阻止でき、部品の劣化や変形等をおこすことが
なく装置の正常な動作を保証できると共に、止め具も簡
単に製作でき且つその取り付は及び取り外しも極めて容
易と戒せるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は震動感知装置を備えた石油ストーブの一部切欠
正面図、第２図は震動感知装置の一部切欠正面図、第３
図は止め具を装着した状態の震動感知装置の正面図、第
４図は止め具単体の図であり、イは平面図、口は正面図
、第５図は止め具の装着状態を示す要部縦断面図、第６
図は他の震動感知装置における止め具の装着状態を示め
す断面図である。 ３・・・・・・震動感知装置、４・・・・・・基板、６
・曲・感震体、１５・・・・・・止め具、１５ａ・・・
・・・嵌合部、１５ｂ・・・・・・つまみ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部の小径部により基板上面に起立せる揺動自在な感震
   体の前記小径部の下面に前記基板を貫通せる作動杆を設
   け、前記感震体の揺動によって該作動杆が消火機構を作
   動せしめる如く構成された震動感知装置の前記感震体の
   小径部に一部を開放した平面略Ω状の嵌合部と該嵌合部
   の開放部分と対向せる側壁から側方に延設せるつまみ部
   とを一体戒形された止め具の前記嵌合部を前記感震体の
   小径部に外嵌する如く介挿せしめ前記感震体の揺動を阻
   止することを特徴とする震動感知装置の感震体の揺動防
   止用の止め具。