JPS6011013Y2 - エレベ−タの戸の管制装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエレベータの戸の管制装置の改良に関するも
のである。

従来から、エレベータに乗り込む乗客のために最適な戸
開時間を設定する手段として、かごの戸に光電装置を設
置して、乗客の出入を監視していた。

例えば、乗客が光線を横切っている間は戸閉を行なわず
、乗客が通過して光線が再投射されてから、次の乗客の
乗り込み時間経過しても光線が乗客により横切られない
と、直ちに戸を閉めて無駄に戸開していることがないよ
うに、かつ安全に戸閉を行なわせている。

一方、エレベータ乗場にかごが到着して戸を閉めようと
しているとき、遅れて乗場に来た乗客がそのかごの方向
と同方向の乗場ボタンを押すと、そのかごは戸を再開し
、遅れて乗場に来た乗客をそのかごに乗せる戸の再開動
作が一般的に行なわれている。

そして、乗客が光線を横切り、一定時間経過しても次の
乗客が乗り込まないと戸を閉め始めるが、そのとき、遅
れて乗場に来た乗客が乗場ボタンを操作して戸を反転さ
せても、全開後、直ちに戸は閉まり始めるので遅れて乗
場に来た乗客はかごに乗り込むことができない。

したがって、せっかく戸を開いても無駄であり、かごに
乗れなかった乗客も不信感を持つことになる。

この考案は上記欠点を解消するもので、乗客が光線を横
切った後に、乗場へ遅れて来た乗客が乗場ボタンを操作
したとき、この乗客に対してもサービスを向上させるよ
うにしたエレベータの戸の管制装置を提供することを目
的とする。

以下、図によってこの考案の一実施例を説明する。

図中、（＋）、 （−）は直流電源、１Ｕ〜３Ｕはそれ
ぞれ１階〜３階の乗場に設けられた昇り乗場ボタン、１
０〜３ｃはそれぞれかごが１階〜３階に来たとき閉成す
るかご位置接点、４はかごが昇り方向にサービスすると
き閉成する昇り方向リレー接点、５ａ、５ｂはかごが走
行しているとき開放する走行リレー接点、５ｃ〜５ｅは
同じく閉成する走行リレー接点、６は戸再開指令リレー
で、６ａはその常閉接点、６ｂ、６ｃは同じく常開接点
、７ａ、７ｂは乗客が光線を横切っている間だけ閉威す
る光線検出リレー接点、８は乗客が光線を横切ったこと
を記憶する光線カット記憶リレーで、８ａはその常開接
点、８ｂは同じく常閉接点、９は付勢されると直ちに動
作し消勢されると一定時間（例えば２秒）後に復帰する
第２の戸開時間設定時限リレーで、９ａはその常閉接点
、１０は付勢されると直ちに動作し消勢されると一定時
間（例えば５秒）後に復帰する第１の戸開時間設定時限
リレーで、１０ａはその常開接点、１１は戸開時間設定
リレーで、ｌｌａはその常開接点、１１ｂは同じく常閉
接点、１２は付勢されると戸閉、消勢されると戸開させ
る戸管制リレー、１３はかこ内に設けられた戸閉ボタン
、１４はかごの戸の前縁に設けられ乗客が触れると開放
する戸安全スイッチ、１５はかご内に設けられた戸開ボ
タンである。

今、かごが昇り方向にサービスしている状態で２階に停
止すると、走行リレー接点５０〜５ｅは開放する。

このとき、戸開時間設定リレー１１は（＋） １３
−１０ａ−８ｂ−１１ａ−１１−（−）の回路で保持さ
れており、接点１１ｂは開放しているので、戸管制リレ
ー１２は消勢され戸は開く。

接点５ｃの開放により第１の戸開時間設定時限リレー１
０は５秒後に消勢し、接点１０ａは開放し、戸開時間設
定リレー１１は消勢して、その接点１１ｂは閉威する。

これにより、戸安全スイッチ１４及び戸開ボタン１５が
操作されない限り、（＋） −１１ｂ−１４−１５−９
ａ−１２−（−）の回路により戸管制リレー１２は付勢
されるので、戸は閉まり始める。

このとき、遅れて乗場に到着した乗客が昇り乗場ボタン
２Ｕを押したとすれば′、（＋） ２Ｕ−２ｃｍ４−
５ａ−６−（−）の回路により戸再開指令リレー６は付
勢され、その接点６ｂは閉成し、第１の戸開時間設定時
限リレー１０は付勢され、その接点１０ａは閉成する。

同じく接点６ｃは閉威し、戸開時間設定リレー１１は付
勢され１、その接点１１ａは閉成するので、（＋）
１３−１０ａ−８ｂ−１１ａ−１１−（）の回路によ
り自己保持する。

乗客が乗場ボタン２Ｕから手を放せは戸再開指令リレー
６は消勢し、その接点６ｂ、６ｃは開放する。

５秒経過すると第２の戸開時間設定時限リレー１０は消
勢し、その接点１０ａは開放し、戸開時間設定リレー１
１は消勢腰その接点１１ｂは閉威するので、再び（＋）
−１１ｂ−１４−１５−９ａ−１２−（−）の回路によ
り戸管制リレー１２は付勢され戸閉を始める。

ところが、かご内に乗客が乗り込んだ場合は、乗客が光
線を横切ったとき、光線検出リレー接点７ａが閉威し、
（＋） ７ａ−５ｂ−８−（−）の回路により光線カ
ット記憶リレー８は付勢し、その接点８ａの閉成により
自己保持する。

同じく接点７ｂの閉成により第２の戸開時間設定時限リ
レー９は付勢し、その接点９ａは開放腰戸管制リレー１
２は消勢されるので戸は開く。

一方光線カット記憶リレー接点８ｂの開放により戸開時
間設定リレー１１は消勢するので、その接点１１ｂは閉
成するが、第２の戸開時間設定時限リレー接点９ａは開
放しているので戸管制リレー１２は付勢されず戸は開い
たままである。

２秒の間に次の乗客が乗り込まないと第２の戸開時間設
定時限リレー９は消勢腰その接点９ａが閉成するので（
＋） −１１ｂ−１４−１５−９ａ −（−）の回路に
より戸管制リレー１２は付勢し戸を閉め始める。

このとき、遅れて乗場に到着した乗客が昇り乗場ボタン
２Ｕを押したとすれば、前に説明したように、戸再開指
令リレー６が付勢され、戸管制リレー１２は消勢して戸
は再開する。

同時に、戸再開指令リレー接点６ａは開放し光線カット
記憶リレー８は消勢し、その接点８ｂは閉成するので戸
開時間設定リレー１１は（＋） −１３−１０ａ−８ｂ
−１１ａ−１１（）により５秒間付勢している。

したがって、遅れて乗場に到着した乗客のために必要な
乗り込み時間を与えることができる。

以上説明したとおりこの考案では、乗客が光線を横切っ
た後にその階の乗場ボタンが操作されると、戸開時間の
短縮を解除して最初の戸開時間に再設定するようにした
ので、遅れてきた乗客に対しても乗込み時間を確保して
乗り遅れることなく安心してエレベータを利用し得るよ
うにすることができる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案によるエレベータの戸の管制装置の一実施
例を示す回路図である。 ＩＵ〜３Ｕ・・・・・・１〜３階の昇り乗場ボタン、Ｉ
Ｃ−３ｃ・・・・・・１〜３階のかご位置接点、４・・
・・・・昇り方向リレー接点、５ａ〜５ｅ・・・・・・
走行リレー接点、６・・・・・・戸開開指令リレー、７
ａ、７ｂ・・・・・・光線検出リレー接点、８・・・・
・・光線カット記憶リレー ９・・・・・・第２の戸開
時間設定時限リレー １０・・・・・・第１の戸開時間
設定時限リレー、１１・・・・・・戸開時間設定リレー
１２・・・・・・戸管制リレー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. かごに設けられこの出入口に光線を投射する光電装置と
   、上記かご出入口に設けられた戸が閉じつつあるときこ
   の階の乗場ボタンが操作されると上記戸を再開させる指
   令を発する戸再開指令回路と、上記戸再開指令による上
   記戸の再開中上記乗場ボタンが復帰するとその時点から
   第１の時間を設定する第１の時限装置と、乗客が上記光
   線を横切りこれを通過して上記光線が再投射されるとそ
   の時点から上記第１の時間よりも短い第２の時間を設定
   する第２の時限装置を有し、上記第１又は第２の時間中
   戸開指令を発するものにおいて、上記乗客により上記光
   線が横切られたことを記憶し、この状態で上記階の乗場
   ボタンが操作されたことを検出する光線カット記憶装置
   、及びこの光線カット記憶装置が動作すると上記第２の
   時間が経過しても動作せず上記乗場ボタンが復帰してか
   ら上記第１の時間経過するまで上記戸開指令を発する時
   間設定回路を備えたことを特徴とするエレベータの戸の
   管制装置。